ナイア
ナイア(Nya)
- 登場作品:機神咆吼デモンベイン
- 声優:折笠愛
- 種族:邪神(外なる神々)
- 性別:不明(「ナイア」としての外見は女)
- 年齢:不明(「ナイア」としての外見年齢は20代)
- 所属:なし
- キャラクターデザイン:Niθ(原案)、橋本秀樹、桜井正明
アーカムシティにある古本屋の女主人。妖艶な雰囲気と上着の胸元を大きくはだけたセクシーな姿が印象的な美女。度々大十字九郎の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていき、彼とブラックロッジの戦いを独自に観察する謎の人物で、マスターテリオンとも浅からぬ関係を持つ。
その正体はクトゥルフ神話に名高い邪神ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)の化身の一つであり、全ての事件の黒幕。
「這い寄る混沌」、「千の無貌」など様々な異名を持ち、その化身があらゆる世界に偏在しているとされている。
表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。
本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。UXの世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば「だいたいこいつのせい」である。
原作同様に本作でも全ての運命を弄ぶ黒幕として暗躍。この世界に生きる全ての者たちの生き様、正義、理想、勇気、誇り、野望など、それらの全てを盤上の駒と嘲笑いながら、逃れられぬ運命の罠を蜘蛛の巣の如く、そして完璧に張り巡らす。
しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、最後は九郎やアルは勿論、アルティメット・クロスの面々にも完全否定されて、結局UXでも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)。ある意味自業自得とも言える結末である。
もっとも、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪異」事件が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。
なお『機神咆吼』の時点では自ら戦闘に参加していないため本作でも直接戦闘する機会はなく、音声も収録されていない。
なお、最終決戦時、マスターテリオンは「ラクスのディスク」を落とすが、おそらくナイアのせいである(マスターテリオンを倒した後のイベントでナイアが「クラインの壺」という単語を出す)。
人間関係
- 大十字九郎、マスターテリオン
- 玩具。彼らに限らず、ナイアにとって全ての人間はいいように弄ぶ玩具でしかない。故に侮り、倒されることになる。ある意味手塩にかけて育てた人材なだけにそれなりの思い入れ(本人曰く愛)はあるようだが、それも宇宙的悪意に満ちたおぞましいものである。
- 旧神
- 魔を断つ剣の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。
- ドクター・ウェスト、リューガ・クルセイド
- 彼女にすら予測できなかったイレギュラー達。特にウェストの場合(機神飛翔デモンベイン)では彼女の構築したシナリオを序盤の段階で致命的なまでに捻じ曲げてしまい、想定外の事態として物語を強制的に終了させる、という特殊エンドが存在する(最後はおとぎ話の紡ぎ手だったエンネアが超展開に耐え切れなくなり、ぶっ倒れて終了する)。
- 『二闘流』九朔、アナザーブラッド
- 『機神飛翔デモンベイン』の登場人物たち。自身の計画のために彼らの「家族への情、絆」を利用し弄ぶ。
- アザトース
- ナイアルラトホテップの産みの親にして主。
- ヨグ=ソトース
- 同じくアザトースから産まれた邪神。
ナイアルラトホテップの化身
- ナイ神父
- ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。
- ニアーラ
- 前日譚「斬魔大聖デモンベイン 機神胎動」に登場した化身。外見はメイドの姿をした人間の女性。その名は「ナイア」同様に「ナイアルラトホテップ」のアナグラムである。
- 鼠
- 前日譚「斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲」に登場した化身。喋る鼠。
- アウグストゥス
- 上記の通りナイ神父と同じ姿をした男性。その正体は無自覚なナイアルラトホテップの化身の一つである。
他作品との人間関係
上述の通り、どの作品の人間でも基本的に態度は同じである。 しかし、一部のキャラに対してはそれなりに警戒する姿勢を見せた。
- ジョセフ・カーター・ジョーンズ、ヒーローマン
- UXでは初めて現れたナイアにとっての「イレギュラー」であり、使い手のジョーイも含めその存在に興味を抱くが、然程の問題とは考えなかったのか、その他のイレギュラーも含め本格的な対策を施すことはなかった。しかし、ヒーローマンこそ彼女の罠を破壊するために到来した本物のヒーローであり、実際に彼女のシナリオはヒーローマンの登場を皮切りに徐々に崩壊していった。
- 曹操ガンダム、司馬懿サザビー
- UXでは異世界・三璃紗より転移してきた彼らの前に現れ彼らの素性を知っていることを突きつけると共に、彼らの思惑を見抜き、「G記」の黙示録の一節などを投げかけて彼らを惑わす。
しかし、曹操はそんなナイアの挑発に一切動じる事などなく、むしろ彼女の言葉は曹操のUXへの参加の意思を固めさせることとなり、それは彼女のシナリオの破綻の一歩に繋がる。 - シェリル・ノーム、グレイス・オコナー
- UXでは第2部中盤に「銀河の妖精のファン」を名乗り接触し、彼女たちにV型感染症を治療する手段を伝えた。
- ランカ・リー
- UXでは彼女とシェリルの歌も「所詮自身の描いたシナリオのクライマックスの前座」と嘲笑う。しかし、その彼女たちの歌の力も、ナイアのシナリオを打ち砕く力の一端となる。
- デウスエクスマキナ
- UXではナイアの正体を知る数少ない版権作品の他作品の登場人物。
- フェイ・イェンHD(ファイユーヴ、初音ミク)
- UXでのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。
- この「外側」には初音ミクがいた"どこかの世界"が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤ-の世界とUX世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーがUX世界に干渉できるようになったのかもしれない。
- サヤ・クルーガー
- UXでは序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に勘付くようなそぶりを見せていた。
- ノーヴル・ディラン
- UXの世界において、ナイアの「領域」に踏み込んでいる数少ない人間。ナイアの紡ぐ悪しき輪廻を打破し、ユガの終焉を乗り越えるために、彼女もまた、ナイアに弄ばれるままに幾度も繰り返される世界の中で足掻き続けている。
- アユル・ディラン
- 彼女をこれまで繰り返された輪廻の中で一番の「出来損ない」のように評し、侮蔑・嘲笑する。
- カリ・ユガ
- UXのラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。
名台詞
- 「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね。」
「君のことを気に入っていたのは事実。」
「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」
「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」 - 原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――
大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし――― - 「真逆―――君も同じだったのか?」
「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」 - 原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。
- 「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」
「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」
「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」
「神のシナリオすら超える窮極の破壊者!神殺しの刃!」
「そう、お前達はヒトが創りし神!」
「最も新しき神―――『旧神』よ!」 - 原作ゲームアルルートノーマルエンドより「ナイ神父」の台詞。邪神が紡いだ物語は終わった。残るは最も新しき旧き神と、曠野の混沌の永劫の争いのみ。かくて、神話は大団円―――最も陳腐な大団円(デウス・エクス・マキナ)を迎える―――
- 「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」
「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」
「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」
「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」 - 原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、この周回はただの少女にループを粉砕されてしまったというクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。
そしてこの無貌の邪神は、今回のように、スーパーロボット大戦UXでの結末がそうであるように、永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。 - 「……来たか。揃いも揃ってやって来たか、『君たち』は。悍ましいほどの希望を抱く、『君たち』が」
- 『機神飛翔デモンベイン』より。魔を断つ偽神が刃の無い神剣を掲げた時、邪神は完全なる敗北を確信した。それは、無窮の宇宙から飛来した「魔を断つ剣」の大軍勢だった。
- その中には、『軍神強襲』の時系列と思わしき「二つの心臓を持った」デモンベインや、生身の血と肉を持ち、獣の形となり、巨大な竜に騎乗したり、宇宙翔ける戦艦、惑星斬る光の剣を執り、正真正銘の神となれば、逆に魔に堕ちたり、極めつけは大気となった光子結晶体までいるなど……とにかく、見る者を圧倒させる光景である。
- 「やれやれ。以前はより大きな輪に呑まれ……今度はより多くの枝に絡まる、か」
「はは……これじゃあ、どっちが胡蝶なんだかわかったもんじゃない」 - 『機神飛翔デモンベイン』より。邪神が創りだした胡蝶の夢は英雄によって打ち砕かれる。無限の空から来たる、無限の英雄たち―――魔を断つ意志たちによって。
迷台詞
- 「想定外の事態が発生したため、これ以降の展開は用意されておりません」
「『納得いかない!』とお怒りのお客様につきましては、次の中からお好みのエンディングをご自由にお選びください」 - 続編『機神飛翔デモンベイン』特殊EDにて。上記の通りドクター・ウェストによって予定が全部覆されてしまい、話を強制終了せざるを得なかったことについてのアナウンス。こころなしか事務口調のため邪神様のSAN値がヤバイとか言われることもある。げに恐ろしきは○○○○である。
- 急遽用意したエンディングの内容も投げやりにもほどがあるものばかり。地球皇帝の幻影が語りかけてきたり、往年の格ゲーのエンディングをパロってみたり、往年の名推理小説の犯人当てのセリフ(UXでは寺生まれのDさんが述べた)言ってみたり、果ては前作のエンディングすらパロった挙句、その神話の紡ぎ手であったエンネアが倒れて終わりを告げた…。どうしてこうなった…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」
「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ?」
「実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」
「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…」
「森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」
「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…」
「天は、すべてを熾っている…!」 - UXアメリカルート第14話にて、曹操と司馬懿の前に姿を現し、二人の正体や素性を知っている事を突きつけると共に、続けざまに放った台詞。異世界である三璃紗も知り得ている事を突きつけ、更にG記の中でも特に謎が多い『黙示録』すらも知り尽くしている事を仄めかし、司馬懿に更なる衝撃を与える。「森羅万象~」から「天は~」までのくだりの一部は赤壁の戦いにて曹操が劉備や孫権たちとの対決時に言い放った台詞であり、曹操の事も全てお見通しだ、と言わんばかりに嘲笑を響かせたところで、彼らの前から姿を消す。その禍々しきナイアの存在と突きつけられた言葉に司馬懿は動揺を隠せなかったが、曹操は動揺することなく、この世界で為すべきことを決意する。
- 「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」
- UX第51話にて、今更になってフェイ・イェンHDが自身のシナリオにおいて最大級のイレギュラーだった事を確信する。だが時既に遅し、外の世界からの介入者となった一人のバーチャロイドと一人の電脳の歌姫は、この世界で出会った仲間達と共に、邪神の仕掛けた宿命の罠を既に瓦解させていた。邪神のシナリオはもうボロボロだ、彼女たちはそう突きつける。
- 「君は本来この場所にいない存在!運命にそう定められていたはずなのに!」
- 同話にて、ナイアのシナリオでは登場しないはずのドクター・ウェストがこの場にいたことに驚愕と動揺を露わにする。実際原作ゲームのアルルート及びそれを下地にしたTV版ではウェストは最終決戦の場には居合わせない。しかし、当のウェストは己の血と汗と涙と、天才的頭脳の前には、邪神のシナリオなど越えて然るべき事象に過ぎないと一蹴――そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を捻じ曲げたので、その点は致し方ないが。
余談
- クトゥルフ神話におけるトリックスター的存在で、知名度においてはクトゥルフ神と同等かそれ以上と思われる。
基本的に人間に適当な事を囁いて破滅させる他、やりすぎて暴走した人物を始末する為に現われる事が多い。
自身以外の邪神すらも嘲笑と悪意を向ける対象とすることもあるため、純然たる邪神の僕というわけではなく、気まぐれに人間に力を貸す事もあるという(大体の場合、力を貸された人間は最終的に破滅するが)。その異名の通り、ありとあらゆる側面を持ち合わせる捉えどころの無い存在であり、言い換えるならばありとあらゆる形での災厄となって現れる、未知の恐怖と戦う探索者達にとっては宿敵とも言うべき存在である。 - その一方で「皮肉と嘲笑と悪意を好む」という性質から人間と同じ土俵に降りてくる事も多く、結果として弄んでいた相手に陰謀を打ち砕かれる事も少なくない。『デモンベイン』もそういった作品の一つである。
- クトゥルフ神話においては、クトゥグアと呼ばれる火の邪神のことだけは一貫して苦手としており、ある作品に至っては追い詰めた人間に反撃として召喚されたクトゥグアにホームグラウンドたる「ンガイの森」をなす術もなく完膚無きまでに焼き尽くされるという、前代未聞の大黒星がついてしまった(デモンベイン原作でも、初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らないけど許す」と零していた)。
- クトゥルフシリーズ以外では『這いよれ!ニャル子さん』や、アトラスの『女神転生シリーズ』とその派生作品の『ペルソナシリーズ』など、日本のオリジナル作品にも多数登場しており、クトゥルフ神話は知らなくてもナイアルラトホテップの事は知っている人も多い。
特に『ペルソナシリーズ』の『ペルソナ2罪』とその続編の『ペルソナ2罰』というゲーム作品に登場するナイアルラトホテップ(ちなみにこの作品では「ニャルラトホテプ」名義)はナイアに比肩するレベルの(あるいはそれ以上の)外道の限りを尽くしており、主人公達の考えを最初から最後まで読みきった上で終盤で起こる血涙を流しかねない苦心の選択も何と最初からわかっていて後の物語で「見ものだった」と嘲笑してくる。 - ちなみに『ニャル子さん』はパロディが多いが『デモンべイン』もしっかり拾われており、登場人物がデモンベイン召喚時の口上の一部を発したことも。…それどころか、PS2版主題歌「機神咆吼ッ!デモンベイン!」がカバーアルバム「邪名曲たち」に収録された(同アルバムは全てクトゥルフ神話が何らかの形で関わっている作品からのカバーであるため)。歌うのは主人公の八坂真尋を演じる喜多村英梨。まあ、母親を除けばメインキャラは邪神そのものだったり精神を交換させられたりなので、このチョイスは当然だと言える。
- これにより、両作を知るファンに「真尋の使用するフォーク=魔を断つ剣」とネタにされた(『ニャル子さん』では八坂親子が使用するフォークは邪神達に大ダメージを与える)。
- 上記のパロディのためか、『ニャル子さん』はニトロプラスの2013年エイプリルフール企画『渾沌大殲』でニトロプラス発の作品以外では特に扱いが良かった。
- 上記の通り、スパロボ初登場作品となったスーパーロボット大戦UXでは版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、Kにおけるダイモンと共通している。「全ての黒幕」という立ち位置はバンプレストオリジナルのラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中ではユーゼス・ゴッツォらとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンやジ・エーデル・ベルナルが特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルとは「わざわざ下位の存在に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、足して二乗した存在とでもいうべきか。
- また重戦機エルガイムのアマンダラ・カマンダラとは『遊び半分で自らの手で世界をコントロールする』、『自分の息のかかった人間を不老不死にして悪の象徴にする』、『自分自身は仮の姿で脇役に徹する』、『最終決戦の時に本性を露わにし、真の姿を現す(ナイアの場合はあの姿も仮の姿と言えるが)』、『敵でありながら時には主人公側のサポートじみたことも行う』と言った共通点を持つと言えるだろう。