桐山英治
桐山英治(Eiji Kiriyama)
- 登場作品:鉄のラインバレル
- 声優:速水奨、庄司将之(少年時代)
- 種族:地球人(日本人)→マキナ人間(アニメ版のみ)
- 性別:男
- 年齢:25歳
- 身長:187cm
- 体重:68kg
- 血液型:B型
- 所属:キリヤマ重工
- 役職・称号など:キリヤマ重工5代目社長
- 趣味:機械いじり
- 主な搭乗機:プリテンダー
- キャラクターデザイン:下口智裕、平井久司(アニメ版)
概要
キリヤマ重工5代目社長でプリテンダーのファクター。森次玲二とは同級生であり、幼馴染の親友同士。
しかし彼の森次への思いは歪んでおり、姉の森次百合子を間接的に殺害している(明確に描写されたのは原作漫画版のみだが、アニメ版でもドラマCDでこの件が語られている)。
アニメ版
森次がJUDAを裏切った際には、ほぼ同じタイミングで日本政府にクーデターを起こし、「閣下」を自称。自らが掲げる正義が正しいと豪語するなど性格も歪んでいる。言ってしまえば、増長時の浩一がそのまま成長したような人物である。
JUDA奪還作戦の際に、自身の策に溺れラインバレルに敗北。その後、マサキに回収されマキナ人間として復活。フラッグに対して攻撃するが、プリテンダーが暴走。しかし、最期まで機体との融合に抗い続けた挙句、Dソイルの活性率が500%を超えてアポトーシスを起こし、機体もろとも爆散した。
原作漫画版
途中まではおおかたアニメ通りだが、JUDA本社の戦いにて父親と森次の願いにより正義の味方によって倒されることで歪みを正される。その後に海外へ渡り、ヒトマキナとの戦いに際して加藤機関へ参加し、森次と和解した。
この時の彼は髪も伸び放題で無精髭を生やし作業服にTシャツという格好(本人曰く「格好なんて気にしていられないような場所にいて当たり前になって気付かなかった」とのこと)で、人相もガラリと変わっており柔和な印象を持たせるものになっていた。
事実、沢渡がロストバレルのファクターになった際に一コマ登場した時は現地の子供に手を引かれて、とても慕われている様子であった。
ヒトマキナの本拠地である月に単機突入し、ジャミング施設を破壊するという決死の任務に挑み、どうにかこれを実行するもヒトマキナに包囲されてしまう。絶体絶命のその時、周囲の反対を押し切ってオーバーライドして来た浩一に助けられる。
最終章では社長職に復帰し、加藤機関への物資提供を担っている。その際、髭もそって以前と同じ様な顔つきに戻っている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作。マキナ人間として復活した後は命中率・回避率共に高くなっている。
ルートによってはマキナ人間となった状態しか戦えない事も。 - スーパーロボット大戦UX
- 原作漫画版で登場。終盤で原作どおりの月突入作戦後、自軍に加入する。
原作とは違い、社長には復帰せず完全に職を森次に譲っている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
能力自体はそこそこだが、ラインバレル勢で最大の回避が問題。マキナ人間化してからは全能力が一律で5上がり、加藤機関どころか森次より強くなる(回避に至ってはスティング、グレイスと同値)。
特殊技能(特殊スキル)
- ファクター→マキナ人間L8 底力L6→L8 援護攻撃L3 アタックコンボL3 (気力限界突破)
- 気力限界突破はマキナ人間化してから習得する。「裏切りの蒼」「JUDA奪還作戦」で登場するノーマル版は回避率が高い以外は大したことがないが、マキナ人間化すると一転。8固定の底力と気力限界突破、マキナ人間補正に加えて「マキナブレイカー」によるアタックコンボでこちらを落としに来る。だからと言って離れると無線式ナーブクラックで気力減退を喰らうので、回避率の高い機体で押し込むべし。なお決戦時は宇宙なので、ジャックやEVAをぶつけるのは厳禁。
パイロットBGM
- 「鬼帝の剣」
- OPテーマ。
人間関係
- 森次玲二
- 昔からの親友。桐山が掲げている正義は自身のものというより、学生時代に彼が掲げていたものである。
- 森次百合子
- 原作では彼女を間接的に死に追いやる。『L』ではこの設定が取り入れられている。
- 桐山修蔵
- 父親。英治によって無理やり退陣させられた元代表で、英治の暴走を止めるべくその行いを森次に詫び、息子の救いを求めた。アニメには未登場。
- UXでは名前のみ言及され、原作同様に成敗された息子を海外へ旅立たせた。
- 早瀬浩一
- 最終的に英治の正義を間違いだと断罪した。
- 道明寺誠
- クーデターの際に特自隊員である彼を手中に収める。最も、彼は結局裏切るのだが。
- 菅原マサキ
- 敗北後に彼に拾われ、マキナ人間に改造される。
- ユリアンヌ・フェイスフル
- 迅雷開発アドバイザーであり、英治の右腕的存在。
他作品との人間関係
- ゼクス・マーキス
- Lでのクーデター時に対峙することになる。彼の素性を知っているらしく、皮肉たっぷりに「ミリアルド・ピースクラフト」、「王子様」などと呼ぶ。ゼクスも彼を「為政者の器ではない」とその狭量さを否定している。
- 龍装劉備ガンダム、曹操ガンダム、孫権ガンダム
- UXでの戦闘前台詞では「解剖して新兵器開発の研究にしてやるか」等と危ない発言をしている。
名台詞
アニメ版
- 「親愛なる国民の諸君!見てくれたかい?この桐山栄治の華麗なる活躍を!今日からボクが、正義の味方だ!」
- 14話次回予告。絵美からの感想(?)は「あなた、最低です!」であった。
- 「親愛なる国民の諸君!逆らうヤツは、ボクのプリテンダーでプチッといくよ!プチッと!だってこのボクこそがこの国の正義なん…」
- 15話次回予告。まさかの二連続だが、それを言いきる前に絵美に「あなた、最低です!」とぶった切られてしまう。
- 「玲二は何も悪くない! 悪いのは、玲二の正義を認めない世界の方だ! この腐った世界が百合子さんを殺したんだ!」
- 21話「狂気の翼」での森次の回想にて。
- 「これじゃあ僕が悪者みたいじゃないかああああ!!」
- 敗北時に発した台詞。
- 「正義の敵は実力排除……アイアム正義、アイアムジャスティス!」
- マキナ人間となった際に口にする。この状態の桐山は言動が支離滅裂になっているのが特徴。
- 「変だよ……玲二……こんなはず……ないのにな……」
- プリテンダーに取り込まれながら、自らの最期を悟って。桐山の行動はすべて「正義の味方」である森次の助けになろうとしたがためであり、その意味ではある種哀しい存在である。
- 「玲二が正義の味方なら、僕は玲二の味方になるよ」
- プリテンダーが爆破する際、死の間際に少年時代の自分を回想。直後に安らかな顔を見せ、プリテンダーは爆散した…。
原作漫画版の名台詞
- 「なァ、玲二……お、お前はひとつだけ間違ってるよ」
「ぼ、僕は……お前だけの正義の味方になりたかったんだよ……」 - 原作漫画版で早瀬に倒された後、改めて森次に語った自分の本心。だが森次はこの本心もすでに理解していた。UXではDVEで再現されている。
- 「こんな僕でもまだ必要としてくれたんだ…捨て駒だろうと全うしてみせるよ」
- 単独で敵拠点突入という、生存確率の低い作戦に決死の覚悟で挑む。
- 「何してるプリテンダー!?僕は逃げるつもりはない!!!」
「「僕の命を守る」?それなら尚更逃げるコトはやめてくれ」
「お前には解らないだろうな…ここで逃げるというコトはね 僕にとっては――」
「命を失う以上のコトなんだよ!!!」 - 月のジャミング施設破壊の任を帯びて向かった先でヒトマキナに包囲され、絶体絶命の危機を迎えながらも、自身やファクターを守ろうと自発的に離脱しようとしたプリテンダーを制止して命がけで戦いに挑む桐山英治。以前やアニメ版とは完全に別人である。
- 「ナーブクラックの機動を舐めるなよ」
- 大型ミサイルによるジャミング施設の破壊を妨害するヒトマキナ丙型だったが、桐山は二発目のミサイルに無線式ナーブクラックを打ち込み、その推進力でもって変幻自在の機動を描き施設の破壊を成し遂げることに成功。ヒトマキナの想像を見事に凌駕して見せたのだった。
- 「ありがとう…早瀬君…」
「過去にあんな酷いコトをした僕を……助けたいって思ってくれただけで僕は十分だよ……」 - 任務を達成するも、ヒトマキナに包囲され蹂躙されるプリテンダーのコクピットからの言葉。改心した桐山の誠実さが窺い知れる。
スパロボシリーズの名台詞
L
- 「人材不足は否めないな。そうだ、玲二。NEXの倉田君とか、オーブのソガ君やアマギ君が結構優秀だって聞くけど」
- 「JUDA奪還作戦」の会話デモにて。クラタ、ソガ、アマギ……全員『ウルトラセブン』の警備隊隊員の名前である。そして言ってる当人は「キリヤマ」で、森次が通っていたのは「諸星」中学である。これでもし戦力として「ウィンダム」を使っていたら完璧だった。
- 「さあ、モニターから目を離さないでくれたまえ」
「テレビモニターから目が離せない展開ってさ」 - Lの会話デモにて。妙にくどい言い回しだが、声優ネタでマクシミリアン・ジーナスが艦長時代に使っていた「モニターから目を離すな」が元ネタであろう。
- 「飛行形態への変形ができるのは、僕のプリテンダーだけで十分だよ!」
- トーラスやコスモダイバーなどに対しての特殊戦闘台詞。
- 「玲二……僕だけが……君の味方に……」
- Lでの最期の台詞。マキナ人間と化しながらも、最後まで彼は自分を失わなかった。
UX
- 「コイツが報告にあった小型ガンダムか?解剖して我が社の新製品開発の参考にさせてもらうのもいいかな…!」
- 「宇宙人め…!地球は我々人間のモノだ!」
- フェストゥムとの特殊戦闘台詞。元ネタは恐らく『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」のキリヤマ隊長の台詞と思われる。