ランスロット・アルビオン

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ランスロット・アルビオン(Lancelot Albion)

キャメロットで開発された第九世代型KMF。ナイトオブセブンの新たなる専用機だったが、スザクが皇帝となったルルーシュによってナイトオブゼロに任命されたため、ナイトオブゼロ専用機となった。ランスロットシリーズの中では、最初にスザクが乗ったランスロットを強化改造して来たエアキャヴァルリーコンクエスターと異なり、エナジーウイングとの適合性を追求した完全新造である。

背部エナジーウイングは緑色の六枚羽。出力そのものも桁違いに上昇しており、トリスタンのスラッシュハーケンを片手で破壊するほど。武装はそれまでのものを踏襲しつつさらに強化されたほか、気密性が上昇し海中での活動も可能となっている。さらには、「生きろ」というギアスの呪縛を逆用したスザクの超人的能力が相まり、ルルーシュ旗下の神聖ブリタニア帝国軍の中核として戦場を駆けた。

即位直後の戦いでは、トリスタン、ラウンズ専用の2機、そして直衛部隊を瞬殺し、帝国最強の騎士ビスマルクギャラハッドを一騎打ちで破壊するという戦果を挙げている。 「ゼロレクイエム」終盤となる富士山近郊での決戦でもその力を如何なく発揮し、神虎、斬月を圧倒、トリスタン・ディバイダーを大破させる。

最後はカレンの聖天八極式と激突し、頭部と両腕を破壊するも、相討ちの一撃が胸部を直撃し、本機は大破した(スザクは本機から脱出したが、公式では戦死扱いになっている)。

スザクに合わせた機動性重視の設計であり、同じく第九世代の技術が使われている紅蓮聖天八極式のような無茶な強化は施されていない。そのためポテンシャルそのものは「相当に高い」レベルにとどまっているのだが、スザクの超人的能力のおかげで、作中ではほぼ無双状態。まともにやりあえたのは最終的にアルビオンを撃墜したカレン&聖天八極式のみという怪物である。

エナジーウイングの存在故に真価を発揮するのは空中戦で、ランドスピナーはほとんど飾り状態だった。劇中ではダモクレス内での激突で、両側にランドスピナーを展開して壁を登るという曲芸じみたアクションが見られた。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
スザクの搭乗機として終盤に登場。原作ルートなら57話で、IFルートなら52話で参入。スザクの高い能力と合わせ、前線で大暴れできる。ゼロの戦術指揮と合わせれば、自軍最高峰のポテンシャルを持つ聖天八極式と2機で前線を制圧できるほど強い。スザクが「魂」を持つため火力も十分。原作ルートの場合はブレイズルミナスやギアスの呪縛の効果で速い、堅い、鋭いの3拍子揃った強敵となって立ちはだかる。
ちなみに紅蓮シリーズもそうなのだが、このポテンシャンルでパーツスロットは三つ。強化次第では完全なバランスブレイカーと化す。戦闘演出では真・ゲッター顔負けの超速ジグザク機動を披露。PV2のOPムービー部分で登場していた。

装備・機能

武装・必殺武器

MVS
メーザー・バイブレーション・ソード。ランスロットシリーズの基本武装であり、エアキャヴァルリー同様二本搭載。
スラッシュハーケン
4基装備。二刀流の演出で使用。
スーパーヴァリス
ヴァリスの強化型。砲身が2連装になっていて、連射が可能。通常モードのほか、展開することでハドロン砲を使用できる「ハドロンモード」と全砲門を展開した「フルバーストモード」が存在する。劇中では2挺持って出撃する事もあった。
ヴァリス・フルバーストモード
方向指定型MAP兵器。スザクの能力とアルビオンの性能の問題で斬り込むことが多いため、連続行動を合わせれば簡単に多くの敵機を巻き込む事が出来る(もっと強力なMAP兵器を持つ蜃気楼∀ガンダムがいるが、MAPWに大量のENを消費する両機とは違い、弾数制でENに気にせず使えるのもポイント)。
エナジーウイング
背部にマウントされた飛行機能。展開状態からエネルギー弾を連射できる。
MVS二刀流
スザクが多用する攻撃。高速移動から連続で切り刻む。アルビオンにおいては「ギアスの呪縛」による身体能力強化により、ビスマルクのギアスをも上回る機動力と攻撃効率を発揮した。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
ブレイズ・ルミナス

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

S

カスタムボーナス

「MVS二刀流」の攻撃力+500
必殺技が順当に強化される強力なボーナス。

機体BGM

「O.2.~オー・ツー~」
R2の前期OPテーマ。再世篇ではデフォルトでこの曲が設定されているが、黒の騎士団ルートでは味方になる際に「COLORS」が流れるのでそっちに変更されるかもしれない。
「COLORS」
無印の前期OPテーマ。再世篇黒の騎士団ルート51話にてこの曲と共に出撃する。

対決・名場面など

ギャラハッド
ナイトオブゼロとしての初陣。ビスマルクのギアスによって動きを読まれ、当初こそ動揺からやや苦戦するも、ギアスの呪縛を逆用した操縦により真っ二つにしてのけた。
トリスタン・ディバイダー
ゼロレクイエム第4段階における激突。機体の性能差から圧勝するも、ダモクレスのブレイズ・ルミナス発生機構を破壊される。そして……。
紅蓮聖天八極式
「コードギアス」最後のKMF戦。あらゆる意味で互角の勝負を繰り広げた末、MVS、ヴァリス、輻射波動、エナジーウイング、果てはスラッシュハーケンすら使い尽くす。終わりを見せない激闘はついに徒手空拳での白兵戦に突入。続けざまに繰り出した拳が紅蓮の両腕と頭部を破壊し、戦闘不能に追い込む。だが、直前に紅蓮が放った右腕はアルビオンのコクピットを直撃していた。機能停止した紅蓮は要塞から落下した直後、ランスロット・アルビオンはその場で爆散。スザクは公式では戦死扱いとなったが、実際は脱出に成功している。

スパロボシリーズの名場面

零の騎士
「戦乱の王ピースクラフト」より。ミリアルド旗下の連邦軍と戦うZEXISだったが、戦いの趨勢が決しつつあったその時、突如として1機のモビルアーマーが乱入する。それに乗っていたのは、もはや正気を失いつつあるルイスだった。状況の深刻さを見て取った刹那は、沙慈に説得させるべくダブルオーライザーを接近させるが、同時に現れたミスター・ブシドーがその往く手を阻む。しかしその時、トレミーから1機のKMFが出撃する。ランスロットを駆るスザクは、ブシドー駆るスサノオの前に割って入り、沙慈にルイスを救うよう発破をかける。ブシドーから「ナイトオブゼロ」と呼ばれた白き騎士は、己が正義のため、そして友のため、仮面のサムライと対峙する。
友の背中を押して
再世篇終盤「ネクスト・フロンティア」。イノベイターの傀儡と成り果て、破壊を拡げるルイスを救おうと決意する沙慈にスザク、カレン、そしてゼロはそんな彼の決意を汲み、その背中を押す。再世篇屈指のクロスオーバーであり、アッシュフォード生徒会の絆が形になった瞬間でもある。

関連機体

余談

  • Another Century's Episode:Rでも登場するが、スザクはナイトオブセブンのままで、パイロットスーツもそのまま。また、終盤では原作で戦わなかったルキアーノパーシヴァルと戦いに挑んだ(原作ではルキアーノはすでに戦死している)。

話題まとめ

資料リンク