イデオンガン
イデオンガン(Ideon Gun)
『伝説巨神イデオン』において、ソロシップの機関室で発見された巨大な砲銃。当初は機関室の部品と思われており、物語終盤(テレビ版全39話中の28話目)になってから武器と判明し運用されるようになった。
内部構造を確認したコスモは「加粒子砲のようだ」と見解を述べたが、実際に砲口から発射されるのはエネルギーの渦であり、亜空間すら突き破るほど。イデの力によりその威力も増し、彗星や星すら一瞬で消し飛ばす程の威力である。その詳細は、実際のところ開発した第6文明人にも分からなかったようだ。原作ではイデオンソードより登場が先だが、バランス上こっちの方が後に登場する。
その原理は特にOGシリーズでよく登場する重力衝撃砲であり、イデの力によって腹部シャッター内に発生させたブラックホールのエネルギーを超重力渦巻きとして放出するものである。このブラックホールは直接打ち出すこともできるらしい。ブースターを搭載し、ある程度の自航能力も有する。
ちなみにTV版では「波導ガン」「イデオン波導ガン」とも呼ばれている。
原作における活躍
原作アニメのテレビ版においては登場がわずか6回のみであり、しかも1話に1回の使用にとどまっている。
- 第28話「波導ガンの怒り」」
- サブタイトルそのまま。初使用にして二隻の戦艦を一撃で撃沈、ソロシップのクルー達を戦慄させた。だが、これはまだ序の口に過ぎなかった。
- 第30話「捨て身の狙撃者」
- 地球上に降下しつつ行われた戦いで2度使用された。1射目は「高度は高いし、前回ほどエネルギーは高まっていないから」という理由でコスモ達自身の判断で使用に踏み切られたが、発射された瞬間建物が壊れるわ津波は起こるわ陸地がえぐれるわと天変地異クラスの大破壊を巻き起こしてしまう。
- 2射目はルククのフリーザー・アタックにより氷漬けにされコスモ達が全員失神する状況下、イデオンが自らの意志で発射。地上を背にして上空に向かって発射する格好であった上、フリーザー・アタック排除と前後して照射を止めているため、こちらは地球環境への被害はなかった。2射目を見たダラムは「あの巨神の大砲はパワーの調整が効くのか!?」と驚いているが、これはイデオン自らが発射したことによるイレギュラーケースである(人の手での出力調整ができないことは直後にコスモも明言している)。
- 第32話「運命の炎のなかで」
- 太陽系第六惑星での戦いで使用。その発射によって敵を全滅させたばかりか、第六惑星の輪の一部まで吹き飛ばしてしまった。
- 第36話「さらばソロ・シップ」
- 敵艦隊を壊滅に追い込んだ。だが、「たった一度の戦闘で七隻の艦隊が消滅した」という事実がドバ以下バッフ・クランの上層部に衝撃を与えた結果、バッフ・クラン総軍が動員されることが決定。結果的に最終局面に至る道筋が作られてしまった。
- 第37話「憎しみの植民星」
- 劇場版「発動篇」
- 「1話1発」の制限が解除された。最初の発射ではイデオンソードと併用して彗星を消滅に追い込み、その後は迫り来る敵に乱射、最後には上記の亜空間狙撃をも果たすことになる。また、デクの台詞「イデオンガンを忘れるなんて!」の元となるシーンも発動篇でのもの(出撃直前に気付き、足元のイデオンガンを取っ手を蹴り上げて回収)。
- なおガンド・ロワ出現と前後して、イデオン自身の意思によりイデオンガンへ出力が行き渡らなくなったため、イデオンガンは放棄されている。
登場作品
扇状の範囲で射程は∞で、更に威力は9999(α3では実数値15000)となっており、高威力かつ広範囲に攻撃できる、スーパーロボット大戦シリーズにおいて最強のマップ兵器。ただし、バランスブレイカーだけに使用条件は厳しい上にややこしく、ゲームオーバーと紙一重。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 全体攻撃版(攻撃力9999表記、実数値15000)もある。