レイバー

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レイバーとは、『機動警察パトレイバー』シリーズに登場するロボット。

概要[編集 | ソースを編集]

『機動警察パトレイバー』を始めとする系列作品に登場する、人間が操縦する「多足歩行型作業機械」のこと。作中ではコクピットが無くても「操縦者」がいればレイバーと扱われる。レイバーとは、「労働」「労働者(労働階級)」を表す英単語から取られている。篠原重工が開発した「多足歩行型大型マニピュレーター」の名称が「レイバー90」であり、商標を手放した後は同様の作業機械に対する一般名称として普及したとされる。

ハイパーテクノロジーの急速な発展と共に建設・土木の分野に広く普及したが、同時にレイバーによる犯罪も急増。警視庁は特科車両二課パトロールレイバー中隊を新設、これに対抗する事になった。レイバー犯罪はそれを用いた強盗・破壊活動からレイバー同士の取っ組み合い(喧嘩)、果ては飲酒運転まで様々であり、当然ながらその際の被害は計り知れない。

レイバーは法的には「特種車両」とされており、機体そのものも「各車」などと車両に準じて呼称される。操縦するためにも「多脚制御機免許」が必要となり、自動車同様にナンバープレートの装着が義務付けられている。しかし、レイバー自体まだ黎明期にあたる技術であり、一般作業用レイバーも警備・軍用機も(火器管制などを除けば)基本的な操縦システムは変わらないため、レイバーの操縦知識がある者であれば誰でも軍用レイバーに乗れてしまうなど、問題も多い。

登場作品[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦Operation Extend
『パトレイバー』の世界観を反映して地球圏の各所で普及しているとされ、宇宙用に改修されたものがスペースコロニーのミラー清掃に使用されていたりする。曰く「そういう細かい作業はレイバー向き」。また、民間の警備会社などもレイバーを採用している。
自軍では特車二課の警察用レイバー、敵ユニットとしては軍事用のものが登場。全体的にHPが低めで、基本的に飛行できない。

スパロボに登場したレイバー[編集 | ソースを編集]

AV-98イングラム
主役機である警察用レイバー。
ブロッケン
グリフォン
HAL-X10
ARL-99ヘルダイバー
零式
カルディア

関連用語[編集 | ソースを編集]

篠原HOS(Hyper Operating System)
劇場版で重要な要素となったレイバーの新型OS。実はコンピュータウイルスが仕込まれており、暴走事件を誘発する。
スパロボでは篠原HOSによって暴走したレイバーの、便宜上のパイロットとしても扱われる。
篠原重工
レイバー製造の大手メーカー。篠原遊馬は社長の息子である。
シャフト・エンタープライズ
日用品の製造販売から兵器の受注、人材派遣など、多様な業種に手を広げる巨大多国籍企業。レイバーの製造も行っている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 制作側曰く、『パトレイバー』以前の「兵器」としてのロボットではなく、「日常生活に溶け込んだロボット」というのがコンセプトだった(詳しくは『ミニパト』第2話「あヽ栄光の98式AV!」で説明されている)。
  • 実写特撮作品『THE NEXT GENERATIONパトレイバー』(未参戦)では、低迷する世界経済情勢にとってレイバーはコストが高く、無人機の発達も目覚ましいので、乗員の訓練や整備維持にも手間の掛かるのが仇となり、不要の烙印を押されて世界中から姿を消しつつある。
  • フルメタル・パニックシリーズの作者賀東招二氏はM9 ガーンズバックの性能の比較対象としてMSと共にレイバーを挙げ、レイバー以上、MS未満としている。