フィーネ・エレシーヌ・リネ

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フィーネ・エレシーヌ・リネ
登場作品

ゾイドシリーズ

声優 大本眞基子
デザイン 上山道郎(原案)
坂崎忠(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦Operation Extend
SRWでの分類 サブパイロット
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プロフィール
種族 古代ゾイド人
性別
所属 民間人(第1部)
ガーディアンフォース(第2部)
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フィーネ・エレシーヌ・リネは『ゾイド -ZOIDS-』のヒロイン

概要

エレミア砂漠にある古代遺跡の中で、オーガノイドジークとともに眠り続けていた謎の少女。ジークに促されたバン・フライハイトがカプセルを開けたことにより目覚める。過去の記憶を失っており、名を聞かれた際「フィーネ」と口にした為、以後フィーネと呼ばれることになる。

遠くの水源を流れる水の音を聞くことやゾイドのコックピット内から草むらにいる虫を見付けたりできるなど、普通の人間より優れた聴覚、視覚を持つ。当初は感情の起伏に乏しい所謂「無感情キャラ」に近く、また歳も幼い上に記憶喪失の影響もありバンに全裸を晒しても恥じる様子がないなど社会常識に欠けており、思わぬ行動に出ることも多かった。バンをはじめとする人々との交流で次第に感情も豊かになり、社会常識も身に着けていった。第1部の終盤頃には記憶の一部を取り戻したこともあり、重要な場面では幼い歳とは思えない流暢で難しい用語を使う話も行うようになる場面もある。ただし天然な部分もあり、突飛な言動を取る部分も度々ある。

遺跡に残された「ゾイドイヴ」という言葉を頼りに自分の過去を探し求め、ブレードライガーへの進化時にジークと合体した事で、古代ゾイド人だった事を思い出すも、先にジークの中にバンが入ったため、断片的な記憶しか取り戻せなかった。

第2部ではバンのサポートに回っており、過去の事は気にしていない様子であったが、ヒルツ、リーゼといった新たな古代ゾイド人の登場により再び古代ゾイド人の過去と向き合う事を強いられ、特にリーゼからは自分の境遇の差から激しい逆恨みをされ精神攻撃を受ける事もあった。この頃になると、バンの影響か喜怒哀楽の感情が豊かになり、ダイナマイトを全身に巻いたジークに乗ってバトルライフルを両手に、囚われの身となったバンとトーマ・リヒャルト・シュバルツを助けるべく敵のアジトに殴り込みをかけるなど、かなり過激で無鉄砲な行動に走る事が多くなった。

終盤ギュンター・プロイツェンにより事件の真相やデスザウラーの復活を知る、そしてかつての古代ゾイド人達がそうしたように苦渋の決断として自らゾイドイヴを止め、全てのゾイドを道連れにしてデスザウラーを倒そうとしたが、バン達が自らの手でデスザウラーを殲滅した事で悲劇の再来は回避され、ジークと共にバンの元へ帰るのであった。

作中における活躍はオペレーター等の裏方が主で、ゾイドの運転技術は高くはないが一応プテラスを操縦したりしているので、技術はある模様。

コーヒーにはを入れて飲むのが好みで、大量の塩を入れるシーンが度々描写される。

名前の由来は楽譜によって曲の頭や途中に戻った場合、楽譜の最後まで行かずに、途中で終わる場合に付く音楽記号である「Fine(フィーネ)」。その由縁からプロイツェンから「終焉の名に相応しい」と言われている。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
初登場作品。担当声優の大本眞基子氏はスパロボ初参加となる。キャラクターデザインは第1部の幼少時のもの。原作同様にシールドライガー及びブレードライガーにサブパイロットとして乗り込んでいる。ちなみに愛飲の塩コーヒーは強化パーツに採用されている。

パイロットステータス

精神コマンド

OE
信頼感応

人間関係

バン・フライハイト
彼の手によって目覚めることとなる。
ジーク
フィーネとともに目覚めたオーガノイド
アーバイン
当初はジークを狙っていた相手。後に仲間になる。
ムンベイ
旅の仲間。姉のような存在といえる。
ドクター・ディ
同じ塩コーヒー党。デスザウラーとの戦いの後は彼の元でゾイドイヴを捜索していた。
トーマ・リヒャルト・シュバルツ
彼に惚れられている。
ヒルツ
オリジナルデスザウラーを求める彼に利用される。
リーゼ
ある意味ではもう一人のフィーネとも言える存在であり、彼女に執拗に付け狙われ人質にされた事もあった。

他作品との人間関係

八重垣ひまり
『OE』では彼女と親しくなっている。
ゼロルルーシュ・ランペルージ)、枢木スザク
『OE』のエンディングで、元の世界に帰ったら再び敵同士となる彼らに「仲良くしてほしい」と願っていた。

名台詞

「今度もメチャメチャ、動き回りたいと思いまーす!」
次回予告のシメ、今度も滅茶苦茶動き回るぜ!のフィーネVer。
「見てくださいね? フィーネのお・ね・が・い♪」
第2部40話から次回予告のシメがこちらになる。

第1部

「ねぇ、私…フィーネ?」
最初期のフィーネは記憶喪失により質問攻めに合うことがある。これはその内の一つ。
「私はお塩がいいです」
第10話にて、バンとアーバインとコーヒーを飲んでいた際の台詞。ちなみにバンはミルクと砂糖たっぷり派でアーバインはブラック派らしい。尚、古代ゾイド人はどこぞのイノベイターのように体をメッキ化する(旧ゾイドシリーズのパイロットフィギュアは金あるいは銀でメッキ処理されていた)ことが可能だったようで、その際に消費される体のミネラルを補うために塩を入れるのを好んだらしい。この時はまだ少量だったが、話が進むにつれて入れる塩の量が異様に増えていくという光景が日常化していく。
「きっと…空からの贈り物ね」
同話ラスト。ドクター・ディーの雪を降らす実験が失敗したと思い下山する中で雪が降った事でバンとアーバインははしゃぎ出す。ところが、ドクターの作った降雪装置はやはり不発に終わっていた事が発覚。ムンベイ共々この事を内緒にしておくのだった。
デスザウラー…」
第20話。ガリル遺跡を調査した際に記憶が断片的に甦る。断片的ながらデスザウラーの存在について劇中で初めて語られた。
「来る…」
「この世に生まれてはいけなかったもの…この星に絶望をもたらす悪魔の分身…! 逃げて…! アレが来る前に早く逃げて!!」
第21話。この言葉の直後にフィーネは気絶。そして惑星Ziを襲った悪魔の分身…ジェノザウラーの荷電粒子砲がバン一行を襲う。
「ええ、今の季節だと一面に黄色いお花が咲いて…」
第26話。ドクター・ディとの会話の際に砂漠も昔は緑溢れる場所だったと話題にする中での発言。ジークと共にエヴォリューションコクーンを形成した事で過去の記憶が徐々に甦りつつある。
「お姉さん結婚式なんです」
第27話。帝都ガイガロスへ向かうために花嫁に扮したムンベイと共に結婚式へ急いで向かっているように仕立て上げた。当然、怪しまれるもフィーネは終始この台詞を連呼しており、その甲斐あってか何とか検問を突破した。直後の帝国軍人の「幸せにな」という台詞もまた印象深い。
「そうよ…私は古のゾイドの民エレシーヌ・リネ…。かつてデスザウラーに滅ぼされた古代ゾイド人よ!」
「あなたは自分が何をしているのか分かっていない…デスザウラーは勝利も敗北ももたらさない。ただ、絶望だけを人々に与える存在なのよ。デスザウラーを復活させれば、この大陸はおろか、惑星そのものを消し去ってしまう!」
「プロイツェン、どうか考え直してちょうだい。古代ゾイド人みたいに滅んでしまったら、何にもならないわ!」
第32話。自分とバンは変わらないと主張するプロイツェンを前にして、自身の出自を明かしデスザウラーの危険性を説く。しかし、プロイツェンは聞く耳を持たなかった。直後、フィーネの気配を感じとったデスザウラーが覚醒する…。
(バンはみんなに希望を与えてくれる人…そしてみんなもそれに応えてくれる…だから強いの…だから絶対に負けないのよ)
第34話。デスザウラーを迎え撃つためにバンの元へ仲間たちが集う様子を見ての胸中。
「操縦なんてしていないわ。プロイツェンはデスザウラーの邪悪な意思に取り込まれているの」
第34話。デスザウラーを暴れさせるプロイツェンを見て。事実、この時のプロイツェンは普段の彼からはかけ離れた狂気的な様子を見せていた。

第2部

「も〜う! 信じらんない!」
第36話。ブレードライガーのコックピット内に置いていかれて膨れっ面を見せる。フィーネが怒った珍しいシーンだが、第1部の頃より感情が豊かになっている事も表れている。
「レイヴンを侮っちゃダメ! 彼を…侮っちゃダメ…」
第42話、レイヴンが復活した事で「1度手合わせしてみたかった所だ」と軽口を叩いたトーマへ忠告する。
何度もバンたちの前に立ちはだかったレイヴンと激闘を繰り広げたバンとフィーネだからこそ、レイヴンの恐ろしさを誰よりも知っていた。
「アーバインもドクター・ディも…バンのために駆け付けてくれた。私に出来るのは…せめてこれくらいだから」
第44話。ブレードライガーの整備作業を行う中で「大したもんだよ」とフィーネを評価したムンベイに向けて。これを受けた直後にムンベイも作業を手伝っている。
「貴方の…記憶ね…苦しみ続けているのは…貴方の方…貴方と私は…」
第46話。リーゼの精神攻撃を受け幻を見せられるが、そこからリーゼの苦悩を知る。
ディ「心に余裕を持て! お前には不可能を可能にするひらめきとパワーがある!」
「バン! あたしも信じてる! バンならきっと変えられる、暗い未来や呪われた運命だって! だからお願い! 死なないで!」
同話、慣れない水中戦に苦戦するバンに向けてドクター・ディと共に鼓舞する。
(それも違うわ。バンはもう誰も…誰のゾイドも傷つけたくないのよ。トーマさんのディバイソン…ムンベイのグスタフ…それに、アーバインのコマンドウルフのような目には…もう二度と会わせたくないのよ。だからバンはがんばってる。バンは…ゾイドが好きだから)
第49話、ジェノブレイカーとの戦いに向けて愚直なまでに訓練に励むバンの姿を見て「早くレイヴンと戦いたい」と言ったムンベイに対し「気を紛らわせているんだろう」とアーバインは述べる。しかし、フィーネはバンの本質を一番よく解っていた。バンは戦いの中でゾイドが傷つく姿をこれ以上見たくはないのだ…。
「心配なんかしてなかった。だって…バンが死ぬはずないもの」
第51話。レイヴンに敗れ行方不明となっていたバンと無事再会。バンとフィーネの絆が垣間見える名場面。
「バン…バーン! 私、信じてる…バンはいつだって負けない…必ず帰ってくるって…」
第60話、ウルトラザウルスの起動を見届けた後、共に往くバンの無事を祈る。傍にいたトーマの表情もまた印象的。
(さようなら、ゾイドイヴ…さようなら、バン…)
第67話、オリジナルデスザウラーの猛攻を止めるべくジークと共にゾイドイヴを停止させようとする。それはゾイドを戦いから解放させる…すなわち全てのゾイドの活動を止める事でもあった。しかし、その直前にバンの制止が入り彼の力に賭ける事にした。

迷台詞

第1部

「ごめんなさい…」
第18話。要塞内に自ら残ろうとしたクルーガーへ一緒に逃げようと説得するも、聞き入れて貰えなかったためフライパンで叩いて気絶させた
その後も自爆スイッチのリモコンを押すもエラーにより起動しなかったため、基地に戻って直接押そうと言い出したクルーガーを再び叩いて気絶させている。
「光ったわ」
第30話。追われるバン達を匿い、キザな台詞も言う度に歯を光らせるマクマーンに対して。一応、マクマーンの好青年ぶりも表れているのだが。
「つまり、全部ルドルフのせいね」
第30話。ムンベイと別れるかで一行が話し合う中で発した発言。確かに元を辿ればルドルフと同行したために起きた出来事ではあるが、あまりに身も蓋もない…。

第2部

「動かないで! このダイナマイトジークが目に入らない? 撃ったらみんな木っ端微塵よ!」
第39話。ヒルツ率いる盗賊団のアジトを突き止めるも逆に捕まったバンとトーマを助ける為にと、両手にマシンガンを持ちダイナマイトを大量に巻き付けたジークに跨って参上
かなり無鉄砲な行動(実際、ダイナマイトが誤爆している)だったが、何とか二人を助け出す事には成功した。

搭乗機体・関連機体

シールドライガーブレードライガー
主にバンと共に搭乗している。
プテラス
17話にてムンベイと共に搭乗(操縦はムンベイに任せている)。57話ではレドーム付きの機体を単独で操縦。
シンカー
第46話にて、ドクター・ディと同乗。
グスタフ
第64話にて、ディバイソンを輸送。
ウルトラザウルス
火器管制及び索敵を担当。

余談

  • 登場当初は綾波レイよろしく無感情キャラであったが、後の個性的なキャラクター性やその容姿、また作品自体が人気である為、ロボットアニメやゾイドシリーズのみならず1999~2000年の人気作品のヒロインとして名前が上がることが多く、放送当時でも高年齢層のファンの人気(特に第1部時の少女時)が高かった。後の他ロボットアニメなどでもニア・テッペリンなど影響を受けたようなヒロインキャラも見られる。
    • なお第2部の登場で少女から大人の体形に成長した際、ロリコン気味の一部のファンがショックを受けるという冗談のような事態となった。
  • フィーネの塩コーヒー自体は古来からの一般的な飲み方としてエチオピアでは飲まれており、コーヒーの酸味をうま味に変え、カリウムとナトリウムを同時に補給できる優れた飲み方である。無論量はほんの少量である。
  • 漫画版『機獣新世紀ZOIDS』ではアニメと違い髪の色が緑色で、若干髪のボリュームが少なくなっている。