勇気爆発バーンブレイバーン
勇気爆発バーンブレイバーン | |
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外国語表記 | Bang Brave Bang Bravern[1] |
原作 | Cygames |
監督 | 大張正己 |
シリーズ構成 | 小柳啓伍 |
キャラクターデザイン |
かも仮面 (原案) 本村晃一 |
メカニックデザイン |
大張正己(ブレイバーンデザイン) MORUGA 桜水樹 石垣純哉 山根理宏 鈴木勘太 |
音楽 | 渡邊崇 |
制作 | CygamesPictures |
放送局 | TBS系列 |
放送期間 | 2024年1月11日 - 2024年3月28日 |
話数 | 全12話 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
『勇気爆発バーンブレイバーン』はCygamesPictures制作のテレビアニメ作品。
概要
Cygames原作・大張正己監督によるオリジナルアニメ作品。放映前のキャッチコピーは「これは、本当の勇気に出会う物語。」、第1話放映後は「君たちは本当の勇気に出逢う」。2024年1月から3月まで放送された。
発表当初はタイトルに反してミリタリー系リアルロボット作品のようなプロモーションが行われていたが、第1話のラスト5分に主役ロボのブレイバーンを登場させ、リアルロボット系の世界観にスーパーロボットが現れる作風である事が明かされ、同時に公式サイトなども大幅に変更された[2]。ブレイバーンの存在は本放送まで徹底的に秘匿されており、第1話の先行上映会においても箝口令が敷かれた程である。
大張氏との関わりが深い勇者シリーズを彷彿とさせる要素が表に出ているが、一方で主人公イサミ・アオに執着するブレイバーンのキャラクター性や、それに戸惑いながらも共に戦うことになる仲間たちなど、一風変わった作風が話題を呼んだ。また、スーパーロボットたるブレイバーンと共闘するリアルロボット「ティタノストライド」の存在や、空母・イージス艦等の実在兵器のミリタリックな描写など、スーパー・リアルの範疇に捕らわれないメカシーンも見逃せないポイントであり、異文明との出会いやタイムパラドックスを盛り込んだストーリーなどSFアニメとしても見ごたえのある内容となっている。
放送終了後に公式外伝としてヒロインであるルルを主人公としたフォトストーリー『勇気爆発バーンブレイバーン 未来戦士ルル』が月刊ホビージャパンにて連載予定。
ストーリー
人型機動兵器ティタノストライドが実戦配備された近未来。ハワイ・オアフ島での演習に参加していた自衛隊のパイロットイサミ・アオは、アメリカ海兵隊の軍人ルイス・スミスと出会い、友情を交わす。
しかし、突如として宇宙から巨大な塔のような物体と共に謎の機動兵器が現れ、迎撃に出動したティタノストライド部隊は全滅してしまう。撤退を命じられながらも動くことができなかったイサミだったが、その時宇宙から降りてきた謎のロボットブレイバーンに助けられる。
「待たせたな、イサミ!」
なぜかイサミの事を知るブレイバーンに戸惑いつつ、イサミは謎の敵デスドライヴズとの戦いに巻き込まれていくのだった。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
主要人物
自衛隊
- ヒビキ・リオウ
- 女性TSパイロット。イサミの同僚。
- ミユ・カトウ
- TSの女性整備士。メカオタク。
- ホノカ・スズナギ
- TSの女性管制官。主にイサミのサポートを担当するが、過剰なほどに強い思い入れを持つ。
- リュウジ・サタケ
- TSパイロット。イサミの上官。
- アキラ・ミシマ
- 女性TSパイロット。日本で残存勢力として戦っていた。
- イサオ・カワダ
- アド・リムパックの副司令官で、米軍のキング大将の補佐役。
アメリカ軍
- ハル・キング
- アド・リムパックの司令官。振る舞いは厳格だが、状況につられてどこかコミカルな言動をすることも。
- トーマス・J・プラムマン
- 叩き上げの上級曹長。言動は苛烈。
- カレン・オルドレン
- TSの女性管制官。主にスミスのサポートを担当する。
- ニーナ・コワルスキー
- 女性軍医。落ち着いた雰囲気で、有事の際にはしっかり現場を取り仕切る。
- ヒロ・アウリィ
- TSパイロット。スミスの同僚。
- リョウマ・アラカイ
- TSパイロット。スミスの上官。
- シェリー・ローレン
- 女性TSパイロット。アキラと共に日本で残存勢力として戦っていた。
その他
- ハイデマリー・バロウ
- ドイツ軍の指揮官。いかにも「女傑」といった雰囲気の少将。
- ボブ・クレイブ
- CIAの情報分析官。陽気な風貌に反して尋問(拷問)を得意とする。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
ブレイバーン
- ブレイバーン
- デスドライヴズの襲来と共にイサミの前に現れた謎のロボット。
- バーンブレイバーン
- ブレイバーンとバーンドラゴンが合体した形態。
- バーンドラゴン
- ブレイバーンのサポートメカ。
ティタノストライド
- 24式機動歩行戦闘車 烈華 汎用型
- 自衛隊の主力量産型TS。
- 24式機動歩行戦闘車 烈華 誘導弾搭載型
- ミサイルランチャー搭載機。
- 24式機動歩行戦闘車 烈華 狙撃型
- 大型の狙撃砲搭載機。
- 24式機動歩行戦闘車 烈華 通信拡張型
- 通信機能強化の指揮官機。
- 24式機動歩行戦闘車 烈華 アキラカスタム
- アキラ専用のカスタム機。
- M2 イクシード・ライノス
- アメリカ軍の主力量産型TS。
- M2 ストラグル・ライノス
- イクシード・ライノスの近接戦闘型。
- M2 ブラスト・ライノス
- イクシード・ライノスの遠距離戦闘型。
- M2A1 ディンゴ
- イクシード・ライノスを元とした重武装TS。
- XM3 ライジング・オルトス
- 日米共同開発の新型複座式TS。
ATFの兵器
- MLCV-3 クラーケン
- 可変式の大型装甲車。多脚形態に変形可能。
- コンステレーション
- ATFの空母。イサミやブレイバーン達の母艦。
デスドライヴズ
- ゾルダートテラー
- デスドライヴズの量産機。人型と円盤型の可変機構を持つ。強力なシールドを張ることができ、地球の兵器では対応が難しい。
- ゾルダートフィレー
- ゾルダートテラーの亜種。地球の環境に適応して生まれた水中型。
- スペルビア
- 「高慢」の名を冠し、武人としての誉れ高き死を望むデスドライヴズ。
- クピリダス
- 「強欲」の名を冠し、パワーファイトを得意とするデスドライヴズ。
- クーヌス
- 「淫蕩」の名を冠し、時間や空間を操るデスドライヴズ。
- ヴァニタス
- 「虚栄」の名を冠し、オールレンジ攻撃を得意とするデスドライヴズ。
- ペシミズム
- 「悲観」の名を冠し、霧を自在に操るデスドライヴズ。
- セグニティス
- 「怠惰」の名を冠し、他者を惑わすことを得意とするデスドライヴズ。
- イーラ
- 「憤怒」の名を冠し、衝動的な怒りによって行動するデスドライヴズ。
- ポーパルチープム
- 「貧食」の名を冠し、満腹感で満たされた死を望むデスドライヴズ。
- ヴェルム・ヴィータ
- 最後のデスドライヴズ。
用語
- アド・リムパック
- ハワイ諸島で行われた世界各国軍による合同軍事演習。正式名称は先進的環太平洋合同演習(Advanced Rim of the Pacific Exercise)。
- ATF(Allied Task Force)
- アド・リムパックへの参加中、デスドライヴズの襲撃を受けた各国軍の生き残りがブレイバーンを中核として結成した対デスドライヴズ組織。
- ブレイブナイツ
- ブレイバーンを支援するために結成された独立小隊。ATFのみならず、日本で合流した自衛隊や在日米軍の残存兵から少数精鋭が集められている。
- オペレーション・アップライジング
- ATF結成後、デスドライヴズからの日本の奪還と救出を目的とした作戦。
- ティタノストライド
- 本作に登場する人型装甲兵器。略称は「TS」。サイズは6m前後と、巨大ロボットとしてはかなり小型な部類。実戦配備が進んだ後、「軍の花形」として扱われており、TSパイロット志願者が増えた結果、航空機パイロットが不足しているという。なお、TSパイロットのコールサインには「ダイダラ」「タイタン」など、各国の「巨人」にまつわる単語が使用されている。
- 高機動武装換装システム
- 通称「HiMACS(High Mobility Armament Conversion System)」。アメリカ軍製のティタノストライドに採用されている機構。戦場・戦局に合わせて機体を換装できる。
- ビルドバーン
- ブレイバーンがATFに持ち込んだ超次元3Dプリンター。ブレイバーン曰く「作れないものはない」らしい。ブレイバーン自身の武器やサポートメカすらも作り出している。
- デスドライヴズ
- 宇宙から襲来した機械生命体達の総称。それぞれが望む最上の「死」を求めており、そのために地球を侵略している。端的に言えば「負けるために戦う」というユニークな経緯の敵組織だが、侵略そのものは徹底的であるため、地球にとっては外敵に他ならない。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「ババーンと推参!バーンブレイバーン」
- 作詞:古屋真 / 作曲・編曲:加藤裕介 / 歌:ブレイバーン(鈴村健一)
- 平成期の王道ロボットアニソン調の主題歌。第1話では挿入歌およびエンディングテーマとして使用。挿入歌としてはブレイバーン自身が作中で実際に流しており、その事をイサミに突っ込まれている。
- オープニングでは一部に効果音が入っており、最終話では挿入歌としてイサミが歌唱したバージョン、EDとしてカラオケ風の字幕および大量の効果音が追加されたバージョンが使用された。
- エンディングテーマ
-
- 「双炎の肖像」
- 作詞:古屋真 / 作曲:磯崎健史、TSUKASA / 編曲:磯崎健史 / 歌:イサミ・アオ(鈴木崚汰)、ルイス・スミス(阿座上洋平)
- 第2話より使用されるエンディングテーマ。オープニングとは打って変わってこちらはムード歌謡を思わせる。サビに入ると共にイサミとスミスが半裸になって熱唱する演出が特徴。
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初参戦作品。2024年4月中旬以降に期間限定イベント「私のように熱く叫び、戦うのだ!」が開催予定であり、放送終了直後のタイミングとなる。参戦発表自体は放送期間中(第11話放送後)に行われており、発表された2024年3月22日の生スパロボチャンネルによる初報の時点でショートシナリオ限定参戦への移行が視野に入っていることが言及されている。
- 参戦イベントは『バーンブレイバーン』第6話中に主要人物が『DD』の世界に転移する形での参戦。また、直前のメインストーリー3章Part11と地続きになる番外編であり、メインストーリーと関わるショートシナリオイベントとなっている。
各話リスト
サブタイトルはほぼ全てブレイバーンの台詞となっているのが特徴[3]。次回予告動画ではサブタイトルに英文が併記されているため、サブタイトル下部に英文を記載する。
話数 | サブタイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
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1 | 待たせたな、イサミ! Wait's Over, Isami! |
ブレイバーン ティタノストライド ゾルダートテラー |
OP無し | |
2 | イサミーーッ!そろそろだよな、イサミィーー!! Isami?! You'll Be Here Soon, Won't You, Isami?! |
スペルビア | ||
3 | ルル……それが、彼女の名前だ Lulu... That's Her Name. |
ゾルダートフィレー | ||
4 | イサミ、キミはまだ、人というものを分かっていないようだ Isami, It Seems You Still Have Much to Learn About People. |
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5 | それはきっと、私には出来ないことだろう That Is One Thing Beyond My Powers. |
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6 | 絶対に大丈夫だ。なぜなら……私がブレイバーンだからだ! Everything Will Be Okay. Because I... Am Bravern! |
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7 | どうするイサミ!こんな時、イサミならどうするんだ! Well, Isami?! What Do You Do in a Situation Like This? |
クピリダス XM3 ライジング・オルトス |
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8 | また会おう、スミス We Shall Meet Again, Smith. |
クーヌス ヴァニタス ペシミズム |
OP無し | |
9 | イサミィ!俺たちで、世界を救うんだ!! Isami! We Must Save the World Together! |
バーンブレイバーン バーンドラゴン |
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10 | 日本(ジャパン)ではそれをOMIAIという In Japan, They Call This OMIAI. |
OP無し | ||
11 | オペレーション・ボーンファイア、開始だ! Commence Operation Bonfire! |
セグニティス イーラ ポーパルチープム |
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12 | 勇気爆発の、その先へ!! Beyond Bang Brave! |
バーンブレイブビッグバーン ヴェルム・ヴィータ |
OP無し 特殊ED |
余談
- 本作の企画の根底には「映画『インデペンデンス・デイ』など異星人の侵略者と既存兵器で戦うSF作品に、もしもスーパーロボットが現れたら」というコンセプトがあり、事実ブレイバーンが現れるまでの第1話の流れも、それらSF作品を踏襲したものとなっている。
- 本作の次回予告は本放送後にCygames公式によりインターネット上で公開する形式を採っているが、各デスドライヴズ幹部の退場した翌日には次回予告に先んじて「Memories of Deathdrives」という敵役の追悼動画が公開されるのがお約束になっている。
- 番組終了後、エンドカード(提供クレジット画面)で毎回様々なイラストが挿入される[4]が、第1話で「新しい地図」メンバーの草彅剛氏[5]が描いたブレイバーンが披露され予想外の人物からの寄稿に、こちらも多くの反響があった。
- 本放送は大張監督の家族も視聴しており、第1話の放送終了後にはその作風について家族会議が開かれたとのこと。
- 演出などに勇者シリーズへのオマージュ要素が多々見られているが、主題歌の宣伝など一部の公式動画において、画像のエイジング処理や画面比率の変更(16:9→4:3)を施すなど「90年代当時の録画画像」をイメージした演出が行われている。