ミチル・ハナテン

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ミチル・ハナテン(放出 満留/Michiru Hanaten)

大阪にある萬南無高校(バンナムこうこう)の3年生で、同校の番長を務める男。20歳なのに高校3年生なのは留年3回のため。

関西では名の知られた男であり、ケンカには滅法強いが、可愛い女の子には滅法弱い。何でも力で解決しようとする悪癖があるが正義感が強く、ゼオラの「忌まわしい過去」を公然の前でバラすことで彼女の心を抉ろうとしたシエンヌ弱い犬の遠吠えと一蹴した。コウタと同じく硬派純情、そして漢気のある男。一見すると単なるバカに見えるが、その実頭の回転は意外と早く、語彙や思慮のある一面も見せる。

生まれてすぐ東京へ引っ越し、10歳の時また大阪に戻ってきた過去がある。そのため、使う関西弁はかなり怪しい(平たく言ってエセ関西弁レベル)。また、「ミチル」という女性のような名前については、コウタに指摘された際に「聞き飽きた」と流しており、今は特に気にしていない模様(裏を返すと聞き飽きるほど言われてきたということであり、性格上何人かブチのめした可能性はある)。

浅草で有名なコウタを倒して全国制覇へ突き進むべく東京へやって来たが、肝心のコウタはこの時エンドレス・フロンティアに飛ばされていて不在であった。そのため、彼が戻るまで家の前で張り込むつもりでいたが、見かねたショウコが家に上げ、キサブローがこれ幸いと機動兵器のモーションパターン取り(本人にはバーニングPT用と説明)を依頼、代わりにコウタが戻るまで居候させることになった。

その後、コウタが戻って来た際には早速ケンカを売ろうとしたが、ショウコに怒られて実現しなかった。その直後の量産型ジンライ襲来に際し、覚悟を買ったキサブローの計らいでGバンカランを与えられ、出撃。持ち前の強さと底力でいきなり大戦果を挙げた。

合流直後にはカチーナにケンカを売って完敗し、以後彼女の舎弟となったようだ。

顔に似合わず甘い物好き。女性陣が中心となって催されたお茶会でレーツェル特製スィーツを口にし、あまりの美味しさに素直に驚きを語ったが、見た目とのギャップがあり過ぎてコウタに突っ込まれていた。

なお、名前の漢字表記は攻略本「OGMANIACS」146ページ下段のコラムに書かれている。

登場作品と役柄

OGシリーズ

無限のフロンティアEXCEED 初回特典ドラマCD「無限の扉絵」
名前のみ登場。萬南無学園の番長で関西豪学連合の総番と子分が説明している。
第2次スーパーロボット大戦OG
本格登場。第37話「頑鉄番長Gバンカラン」から参戦。機体性能と本人の能力も合わさっていきなり大活躍してくれる。空中の敵が苦手なのが玉にキズか。なお、全くの一般人にも拘わらず初期撃墜数が39と意外と多い。今まで潰して来た不良とかだろうか?
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

パイロットステータス設定の傾向

能力値

一般人とは思えないほどの高いステータスを持つ。特に格闘・防御に優れ、Gバンカランの性能と合わせていきなり一線が晴れる。闘争心、低消費の気合、加入時点で「ハチマキ」付きと、とにかく気力が上がりやすい。乗機もサポートロボというにはあまりにも前線向きの戦闘力を秘めており、参入即前線に投入しても何ら問題はない。ただし特殊効果武器には注意。

精神コマンド

第2次OG
ド根性必中気合不屈熱血修行(ツイン)
絵にかいたようなスーパー系。「鉄壁」がないのが残念だが、痛手になるほど脆くはない(あれば凄まじいことになる)。この戦闘力にして「修行」持ちであるため、PPを稼ぎたいときの相方にうってつけ。
なお、今回「信念」が仕様変更され、特殊効果防御+「鉄壁」の効果になったため、傾向の似ているゼンガーか零式&リシュウと組むとなかなか使いやすくなる。

特殊技能(特殊スキル)

第2次OG
底力L7、闘争心気力+ (ダメージ)
完全な受け型のラインナップ。ガードを追加するだけで継戦能力が跳ね上がる。後はEセーブ援護防御があれば、前線で優秀な盾になれる。ただ、素のままでは特殊効果武器には滅法弱いため、特殊攻撃をもつルイーナをはじめとする後半のボスラッシュに対しても引き続き盾役として使うならば、ブロックアビリティによる補強は必須。一方で乗機が補給装置を固定で持っているので、補給技能を覚えさせるのも手。

エースボーナス

精神コマンド「ド根性」の消費SP15
第2次OG』で採用。耐久力が上がるのは確かにありがたいが、底力が高レベルなうえGバンカランがやたらと頑丈なので、正直使いづらい。
が、終盤のボス敵に時折見られる「ド根性連発」を味方側で再現するにもうってつけの機体であり、あっても損はない。

パイロットBGM

「頑鉄番長Gバンカランの歌」
専用曲。葉山宏治氏による楽曲で、つい口遊んでしまう。

人間関係

ショウコ・アズマ
恩人その1。心底彼女に惚れ込んでおり、頭が上がらない。
キサブロー・アズマ
恩人その2。愛機となったGバンカランは彼が造ったもの。恩義に報いるべく、戦いの世界へと投じることとなる。
コウタ・アズマ
当初は彼を倒すために浅草にやって来ていた。ジンライ襲撃時になりゆきで共闘、以後肩を並べることに。
子分たち
読んで字の如く。「無限の扉絵」でコウタに叩きのめされた。なお、彼らは「ミチルさんが出向く事はない」と考え独断で浅草に遠征している。
シエンヌ・アルジャン
ゼオラの「忌まわしい過去」をバラそうとした彼女の会話に割り込み、刺激的な文句の数々で挑発。彼女を激昂させるとともに番長らしい口撃力の高さを見せ付ける。
カチーナ・タラスク
鋼龍戦隊への合流直後、彼女にケンカを売って返り討ちにあった。以後、彼女を「姉御」として一目置くことになり、カチーナも彼の筋の良さを認めている。…なんか女番長と子分の関係に見えなくもない。

名台詞

戦闘台詞

「そこ動くなや!」
「動いたら!」
「ブッ飛ばすでぇ!!」
「動くなっちゅーとんじゃ、このボケェ!!」
と言いながら、有無も言わさず「カラン・キック」を敵にお見舞いする。というか、すでに台詞の2行目から既にブッ飛ばしている。…無茶言わんとってください。
「ダブルGには負けへんでぇ!」
「さあ、どんな忍法見せてくれるんや?」
「忍者か、なかなかオモロイやっちゃ!」
ジンライ。能力の高いミチルの場合、必中さえあれば適当に戦っても特に問題ない。
「何や、けったいな連中やな」
「あいつらまとめて、どっかにほかしたる!」
「化け物がどないしたっちゅーねん!」
妖機人であっても躊躇ナシ。
「四凶の超機人がナンボのもんじゃ!」
「フン、ええ面構えの化け物やないかい!」
四凶だろうがお構いナシ。
「おどれら、ぶぶ漬けでも食うてけ!」
侵略者だろうと関係ナシ。ちなみに「ぶぶ漬けでも食うてけ」は京都弁で遠回しに「とっとと帰れ」という意味を持つ(ぶぶ漬けはお茶漬けのこと)。やはりというか彼のみならず「客」と「ゲスト」をかけた特殊セリフを持つ人が多い。なお「ぶぶ漬け」ネタはOGDPでもチカが使っている
「おどれに天下が取れるか!ボケェ!」
異星人の指揮官が相手でも情け無用。確かに天下が取れる器では無い。
「けったいな奴やな、ホンマ!」
「メリオルエッセがナンボのもんじゃい!」
破滅の導き手が相手でも容赦ナシ。コウタとの決定的な違いは、メリオルエッセという単語を言い切っている点である。
「おどれが大将か、いてもうたるわ!」
「ワレ、何白こいこと言うたんねん!」
「てっぺんの命、とったるで!」
「おどれの言っとることは、ようわからんのじゃ!」
大ボス相手にも遠慮ナシ。ちなみに命はタマと読み、要約すると「相手を殺す」事を意味する。
「ユーゼス! 寝言は寝て言わんかい、ボケェ!」
新人祖だろうが問答無用。確かに覚えの無い記憶(しかも虫食い状態)に憑き動かされる本作の彼は、ある意味寝惚けているも同然だろう。
「あんなタコ焼きはいらんわい!」
「フン、けったいなタコ焼きやな!」
AI1MXの頃から外見についてさんざん言われたボスではあるが、それにしてもタコ焼きとは。
「フン……簀巻きにして道頓堀川に突っ込んだるわ!」
応龍皇操者の白スーツ姿にカーネル人形でも連想したのだろうか。
「ワイの女神は、ショウコはんだけで充分じゃ!」
ナシム・ガンエデン。彼はどこまでもブレない。しかしこの台詞、機会があればこいつに対してもそのまま言いそうである。

第2次OG

「惚れた女のために命を懸ける! それが漢の心意気!!」
「萬南無学園番長、関西轟学連合総番! ミチル・ハナテン! ほんで、こいつは!!」
『頑鉄番長Gバンカラン』
3番ゲートに現れ、一人のバンカラの名乗りと共に現れたのは、時代錯誤の番長とも形容される機動兵器「Gバンカラン」。頑鉄番長を駆り、ミチルはガイアセイバーズに殴り込みにかかる。なお、最後の台詞はサブタイトルで表現される。ちなみに「関西轟学連合」は「魁!男塾」ネタ。
カチーナ「てめえが見かけ倒しじゃねえってんなら掛かって来いや!!」
ミチル「このアマ! そこまで言うんなら泣かしたるわ!」
鋼龍戦隊に合流して間も入れず、カチーナにタイマンを張った時のやり取り。なぜそうなったかというと、Gバンカランに突っ込みを入れたタスクを締め上げようとしたところをカチーナに邪魔されてこの様に至った。
…その後、タスクがカチーナを止めようとしていた事から予測はついたひともいるだろうが、描写はされていないがカチーナにボコられて完敗した。まあ、軍人である彼女が相手では分が悪いのは火を見るよりも明らかである…。
「フン……弱い犬ほど、よく吠えるゆうてのう」
ゼオラの抱えている「つらい過去」を皆の前で暴露でしようとしたシエンヌを弱い犬とぶった切って捨てた。続いて、街を平気で焼いている連中を「ロクなものではない」とも発言した。
「いくらワイでもな、どいつがホンマもんのワルかぐらいわかるわい。 おどれらは、それに尻尾を振っとる犬や」
「そんな連中にな、ワイらの道を塞ぐことはできんわい!」
「脇に行って、電柱にしょんべんでも引っ掛け取れ! チャーとなッ!」
シアンに「場違い」と罵倒されても彼は、地球を荒らす「偽りの地球の守護者」とそれに尻尾を振る「飼い犬」達に啖呵を切り続け、最後の言葉はシエンヌをブチ切れさせた。結果的にゼオラを救ったとも言えなくもない。
「何や、そりゃ? アラドにあないなこと言うといて、おどれの台詞もありがちやんけ」
直後、アラドの啖呵を「ありがち」と嘲笑し「勝った奴が正しいんだよ!」と吠えるシアンの言葉尻を捕らえて、挑発しつつ切り返しを見舞う。単純なだけではないことが伺える一幕。
「早いもんやのう。あのアダマトロンとの戦いから一ケ月……また生きて雷門を潜れるとはのう」
ハードルートのエンディングより。実際には一週間しかたっておらず、ショウコに突っ込まれた。ちなみにこれは「魁!男塾」の新エピソード開幕シーンのパロディ。そして、次なる敵と戦う日が来るのはそう遠く無かった…。

迷台詞

「ショ、ショウコはんと合体なんて…… う、うらやましいのう」
37話にて、コンパチブルカイザーGサンダーゲートの合体シーンを見て。なんかどこかの合体ロボを髣髴とさせるような、色々とアブナイ台詞である。直後にショウコは困惑しており、コウタからは「くだらねえこと言ってると、カイザー・ソードでぶった切るぞ」と突っ込まれていた。
ミチル「876がある時ー!」
スカルナイト「わはははははは!」
トウマ「え!?」
ミチル「せや、今のが定番の返しや」
『OGMD』中断メッセージ「876で番南無」より。トウマから「関西のバイトで豚まんの販売をやってた」に対して。元ネタは株式会社蓬莱のTVCM。

余談

  • 20歳にして未だに高校生である事と年齢の割に異様に濃い顔、関西弁を使うなど格闘ゲーム『ファイターズヒストリー』の人気キャラクターである溝口誠に似ていると指摘されることが多く、彼に引っ掛けて「スパロボ界の溝口誠」とあだ名される事も。
    • ただし、溝口は設定年齢28歳とミチルより8歳も年上なのでミチルのように年齢の割に濃い顔というわけではない。20歳の高校生という設定はむしろ『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズの主人公である草薙京と共通している。
  • 過去のOGシリーズをプレイした人なら解る事だが、ミチルが参戦するのは37話。37話でアニメのタイトルの様な…と言えばご存知ダイゼンガー。実はあのダイゼンガーと同じ37話で参戦したのだ。その為、Gバンカラン登場時のアニメを見て「またかよ!」と口にしたプレイヤーも少なくないだろう……。
  • 彼の台詞、「このぶぶ漬けでも食うてけ」は意味の方が強く知られた故に日常的に使われるものと思われがちであるが、実は言葉自体はあるものの誰彼にでも使うものでもないらしい。逆にこの「ぶぶ漬け」の意味が広まったせいで、ぶぶ漬け関係なく京都以外から来た客人に好意で食事を誘ったら「ぶぶ漬け食うてけ」の事と勘違いされてしまった…という事があったらしい。つまり、見知った者かつ同郷の者に使って初めて意味がとおる言葉といえそうだが、実は「ぶぶ漬け食うてけ」を使う事自体が京都では存在しないとの異説もあり、結局のところは出処不明の言葉遣いであるのは間違いないようだ。