ガデス

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ガデス(Gadess)

宇宙犯罪組織ギャンドラーの首領。

何千年もの間宇宙をさまよい、悪事を重ねる悪党で、自分以外はまったく信用していない。その妖力は遠隔地にいる敵を金縛りにするほどである。体に錆が付くのを極端に嫌っており、常に体を磨く専用のロボ・ビビビマウスを従えていた。

怪獣の如き外見は一種の鎧であり、最終回では装甲をパージして皺だらけの老人のような素顔を晒した。

永遠の命を得られるという無限エネルギー・ハイリビードを狙ってクロノス星を襲撃。ロム・ストールとの決戦ではハイリビードの力を得た事で強大な能力を発揮し、マシンロボ軍団の攻撃を一切寄せ付けなかった挙句、ロムの兄ガルディ・ストールを体内に取り込むが、兄の意思を継いだ「剣狼」と「流星」が合体した技「運命両断剣・ツインブレード」を喰らい消滅する。

登場作品と役柄

SRWにおける最終決戦ではロム自身ではなく、バイカンフーとの対決になっている。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
初登場作品。
スーパーロボット大戦IMPACT
代役で声が入った。ギャンドラー要塞内での最終決戦で満を持して出現するが、底力以外に特殊能力を具えておらず、最大射程も6とボスにしては非常に短い。彼と相対する頃には自軍の気力もほぼMAX状態に高まっている事もあり、容易く撃破出来る。絶命寸前の恨み節がDVEで収録されている。

単独作品

スーパーロボット大戦MX
最終決戦ではロム達5人のクロノス族とのみ激突。一定のダメージを与えると、「運命両断剣・ツインブレード」のイベント戦闘で葬られるという、組織の大ボスとしては歯ごたえの無い扱いで退場する事となる。熱血ひらめきを掛けたドリルの「天空宙心拳・岩石割り」と、熱血集中発動のジェットによる「鎌鼬」でHPを規定値まで削れるので、イベント戦闘に備え予めバイカンフー祝福応援を掛けておくよう注意しておきたい。

装備・機能

武装・必殺武器

火球
右手から無数の火炎弾を飛ばす。
破壊光線
左腕から取り出した剣にエネルギーを集中させ、放射する。
クロー
左手に装備した巨大な爪。原作ではこれでブルー・ジェットを串刺しにした。SRWでは未採用。

特殊能力

状態変化無効

移動タイプ

サイズ

M

パイロットステータス設定の傾向

雑魚よりは間違いなく強いのだが、機体性能に恵まれなかったりほぼイベント戦闘で倒されてしまったりでそこまで強い印象が無い。

特殊技能(特殊スキル)

底力援護攻撃

人間関係

グルジオス
部下にも関わらず、自分の肉体に取り込んでしまった。
ディオンドラ
部下。終盤では彼女の作戦ミスによって体が錆びついてしまった事に激昂し、その顔面を切り裂く。
ガルディ
部下。我が子同然に寵愛していたが、彼が「ガルディ・ストール」としての記憶を取り戻した際には激怒し、ディオンドラ同様あっさりと見捨てる。
デビルサターン6
部下。
アシュラ
部下。ちなみに大友龍三郎氏は元々このキャラを演じていた。
レイナ・ストール
終盤で彼女を拉致し、グルジオスと同じく自らの肉体に取り込もうと迫る。
ロム・ストール
怨敵。彼の放った「運命両断剣・ツインブレード」の前に、文字通り呆気なく敗れ去る。

他作品との人間関係

ガリモス大船長
IMPACTで同盟を結ぶも終盤、潮時とばかりに彼らとの利害関係を打ち切る。
ゼロ
MXでは素性の知れぬ彼を警戒しつつも、敢えて「協力者」として天空魔城へ招き入れる。

名台詞

「ワシはもっと生きたかった…永遠の若さを持ち続けたかった」
「だから犯罪組織ギャンドラーを造り、何千年もの間ハイリビードを求め宇宙を彷徨ってきた…」
「そして今この手に、それを掴んだのだ!」
ハイリビードの発動を目の当たりにした事で感慨深げに自身の真なる目的を告げ、装甲を脱ぎ捨てて醜悪な正体をレイナの眼前へと曝す。
「小賢しい事を…若いお前に、このワシの気持ちが分かるものか!」
「永遠の生命」に執着する様をレイナから否定され、激情を露にする。若さに嫉妬する老人そのものの姿に、宇宙犯罪組織の首領としての威厳は感じられない。
「お前には真の栄光を与えよう…ワシと、身体を一体化するのだ」
「ワシと共に永遠を生きようぞ!」
「永遠の生命」の恩恵に与ろうとするグルジオスへ、褒美とばかりに発した同化宣告。必死の命乞いも虚しく、グルジオスはガデスの右胸に吸収されてしまう。

スパロボシリーズの名台詞

IMPACT

「愚かな…分不相応な者達よ、やはり秘宝はその価値を知る者が所有するに相応しい…」
第3部銀河決戦篇第27話「マシンロボ・炎」より。最終決戦で、「ラ・ムーの星」絶対死守を口にするロンド・ベル隊の面々を嘲笑う。
「その使命…与えた者…を…知るまい…キライですら…知りはしなかった…だろうがな…」
同上。敗北した後、虫の息でクロノス族の戦いがアインストによって仕組まれたものである事を仄めかす。

MX(MX PORTABLE)

「この惑星どころか、宇宙までもが終焉を迎えることになるからな」
「貴様は与り知らぬことだろうが…この宇宙には大いなる意思というものが存在している」
「それは『無限の力』…或いは『調律者』、『観測者』などとも呼ばれ、確実に存在しておるものなのだ」
「そして、この宇宙はその者によって気が遠くなるほどの回数の『死と新生』を繰り返し…現在に至っている」
「ワシはハイリビートによって、永遠に繰り返されるその輪廻から圧脱しようと考えているのだ」
第43話(『MX PORTABLE』では第44話)「Zero or Infinity?」より。永遠に繰り返される『輪廻の輪』から逃れるべく、ハイリピードを狙っていた事をゼロへと明かす。「その者」の正体は不明だが、「観測者」の表現からするに、以前の世界で失われた「時の観測者」であると思われる。そしてそれは、「無限の力」というフレーズから察するに、αシリーズにおける「アカシックレコード」にきわめて近い、しかし個我を持った存在であるのだろう。
「つまり、ワシらがいた世界とお前達がいた世界は極めて近く、そして限りなく遠い存在なのだ」
第44話(『MX PORTABLE』では第45話)「クロノスの大逆襲」より。ガデスが生きていたことに驚くレイナに対し並行世界を匂わせる解説をする。ここまで来ると某第17使徒並みの物知りである。