パルス・アベル
パルス・アベル(Pulse Abel)
- 登場作品:勇者王ガオガイガーFINAL
- 声優:紗ゆり
- 種族:遊星主(人型プログラム)
- 性別:女(OVAでは明言されていないが、ノベライズでは女性扱い)
- 所属:ソール11遊星主
- 階級:指導者
遊星主の一人で、彼らを束ねる司令塔的な存在。
普段はピア・デケム・ピットで戦闘司令を担当しているが、自身も強力なサイコキネシスの持ち主。また、戒道と相対した際に体を覆うフードから無数の銃口「パルスビーム砲」を所有していたことから、物理的な戦闘能力も高いと推測。
赤の星の指導者・アベルの姿を模しており、記憶や人格もオリジナルと同一のようである(何らかの処置もあるか?)。しかし、その実態は三重連太陽系を復活させるためのセーフティープログラムで、その思考と行動は全て三重連太陽系復活という目的に基づいたものとなっており、そのためなら、宇宙の他の星が消滅しようとも全く意に介さない。この辺りがプログラムらしい部分ではある。しかしその行動が、彼らが忌避していたゾンダー同様の大多数の犠牲を生むものだったのは皮肉といえる。また、アベルの記憶を受け継ぎ、赤の星の遺産である戒道幾巳、ソルダートJ、トモロ0117、そして戦艦ジェイアークなどの詳細は知り尽くしており、戒道、Jらを苦しめた。
戒道を拉致しピア・デケム・ピークの中枢に据えて揺さぶりをかけるなど、その知略でGGGやJを追い詰めたが、最期はピサ・ソールの崩壊によりプログラムを維持できなくなって消滅した。
実はかつて三重連太陽系が機界昇華された際にオリジナルの彼女は既に戦死しており、唯一残されたピサ・ソールが自分の使命を果たすため指令を下す存在を必要として、ピサ・ソール内部に残されていたアベルのデータを使って生み出したものが「パルス・アベル」であり、パルス・アベル自身は自分がアベルではないことも、レプリジンであることも最期まで気付いていなかったらしい。なおアベルのクローンであるアルマ達が男女両方存在していたため、アベルが本当に女なのかは不明(アルマは遺伝子データを書き換えてあるのでその際に性差が発生した可能性もある)。
ちなみに一部書籍ではカインに倣って「パル・ス・アベル」と表記されることがある。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- シリーズ初登場。原作通り、その知略でαナンバーズを追い詰めるが敗れる。戦闘時はピア・デケム・ピットに乗り込んでおり、戦闘時にもピルナスと共に(ピア・デケムが全く喋らないので)色々と喋ってくれる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- ソール11遊星主代表として、ガルラ及びザ・データベースと接触する。今作ではギャレオリア彗星自体が存在しないため、木星のザ・パワーを利用し暗黒物質を集めている。その際、宿敵であったZマスターを調整し復活させている。
人間関係
- 戒道幾巳
- 彼にとってアベルは生みの親とも言える存在だが、アベル本人ではないので特に意に介してはいないようである。パルス・アベルはソルダートJに対する切り札として彼をピア・デケム・ピットの生体コンピュータとして取り込むが、結局はJに奪還されてしまう。なお、声は同じ紗ゆり氏。
- ソルダートJ
- アベルに開発されたサイボーグ戦士であるが、創造主であるアベルに従うことよりも「アルマの守護」という使命を優先、戒道を守るために敵対した。パルス・アベルも自身の作り上げた中でも強大な戦力であるJとジェイアークを取り戻そうとしていたが強固に抵抗されたため結局は敵と見なした。
- トモロ0117
- アベルに開発された生体コンピューターだが、ソルダートJがパルス・アベルに従うことを拒否したため、彼と同じ選択をする。
- 天海護
- ペイ・ラ・カインを利用することで、彼を三重連太陽系に呼び寄せ、騙してGクリスタルを破壊させようと目論むも失敗。本当の親や故郷を思う護の気持ちを踏みにじった。
- Zマスター
- 天敵というか仇敵といえる。三重連太陽系を滅ぼした元凶。Wでは再生させ手駒とした。元々同じ三重連太陽系の技術であったためか、制御は簡単だったらしい。
他作品との人間関係
- ダイ・バザール大帝王
- Wでの同盟相手。
スパロボシリーズの名台詞
- 「油断してはいけません、ピルナス」
「敢えて、このような奇妙な機体を出撃させるとは、何らかの意図があると思われます」 - Wにおけるボン太くんとの戦闘前会話。深読みのし過ぎのような気もしなくもない。これにはピルナスも「単なる趣味の問題だと思う」と突っ込みを入れている。