巨神ゴーグ

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概要

ガンダムシリーズ』のキャクターデザイナーとしても知られる安彦良和氏が原作・監督・キャラクターデザインを手掛けたSFジュブナイルアニメ。タイトルは「ジャイアントゴーグ」と読む。

「敵と戦う」という目的ではなく、あくまで「作品世界の謎を突き止める」ことに比重を置いているのが特徴。そのため、戦闘シーンも非常に少ない。

ストーリー

サモア諸島東南2000キロ「オウストラル島」。地図からその名を消去された島の秘密を探るべく田神悠宇(たがみ ゆう)は、亡き父の遺志を継ぎ、冒険の旅に出る。

父の友人ドクター・ウェィブとその妹ドリス、ウェイブの友人で「船長」と名乗る男の手を借り、島に向かう悠宇を、巨大複合企業「GAIL(ガイル)」とレイディ・リンクス率いるギャング団「クーガー・コネクション」が狙う。

ようやく島に降り立った悠宇たちだが、突然、謎の怪物に襲われる。絶体絶命と思った時、目の前に青い巨人のようなロボットが現われ怪物を破壊、悠宇を救う。初めて出会う人智を越えた存在にも関わらず、何故か暖かさと懐かしさを感じる悠宇。

島の住民から「神の使い」と呼ばれる「巨人ゴーグ」の導きのもと、GAILの戦闘部隊の追撃を躱しながら悠宇が辿りついたのは、地下深くに隠されていた異星文明の遺跡と、3万年の眠りから目覚めた異星人との出会いだった。

登場人物

主人公と仲間たち

田神悠宇
主人公。13歳の少年。
ドリス・ウェイブ
ヒロイン。14歳の少女。
トム・ウェイブ
ドリスの兄の考古学者。通称「Dr.ウェイブ」。
船長
貨物船の船長。本名は不明。
アルゴス
ウェイブ兄妹の飼い犬。

ゲリラ

アロイ
ゲリラの少年。旧オウストラル島出身。
サラ
アロイのガールフレンド。
トメニク
ゲリラのメンバー。
ホツ・マツア
ゲリラの指導者。

GAIL

ロッド・バルボア
ロイの孫。オウストラル島支社長。
ロイ・バルボア
大企業「GAIL」の創設者にして、現会長。
サムエル・ゴトー
GAILの旧オウストラル島支社長。
オドンネル
GAILから派遣された軍人。階級は大佐。
Dr.ヘッケル
古代文明を研究する博士。
ベーム
GAIL部隊の指揮官。階級は大尉だが、何故かよく間違えられる。

クーガー・コネクション

レイディ・リンクス
ラスベガスに本拠地を持つマフィア「クーガー・コネクション」の女ボス。ロッドの元恋人。
デヴィ
マフィアの一人。

異星人

マノン
異星人の指導者。
ゼノン
ゴーグの本来の主。
マシウス・デ・ル・マドゥ
ゼノンの親友。

その他

ドクター田神
悠宇の父親にしてDr.ウェイブの師。物語冒頭で命を落とす。

登場メカ

巨神 / ガーディアン

ゴーグ
悠宇が乗る巨大ロボット。
ドークス・ガーディアン LEVEL23 マノンタイプ
マノン専用機。ゴーグと同タイプ。
ラブル・ガーディアン LEVEL9
量産タイプの巨大ロボット。

GAILのメカ

エスクワィアー
GAILの主力戦車。
ガンシップ
GAILの攻撃ヘリ。
ダイノソア
GAILの採掘作業機械。

その他

クラゲ型メカ
オウストラル島近海を回遊する巨大なクラゲ型ロボット。
キャリア・ビーグル
水陸両用戦闘車両。

用語

オウストラル島
オセアニアの南太平洋上に浮かぶ火山島。旧島と新島からなる。
GAIL
国際的な巨大企業

楽曲

オープニングテーマ
「輝く瞳 <bright eyes>」
エンディングテーマ
「BELIEVE IN ME,BELIEVE IN YOU <君を信じてる>」

登場作と扱われ方

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。オリジナル勢や『機甲界ガリアン』『聖戦士ダンバイン』との絡みが多い。
なお作品の性質上、敵味方共にヘリコプターや戦車といった通常兵器の出番が多めである。ロボット群と渡り合えるその姿は、恐らくスパロボ史上の通常兵器の中では上位に来る強さであろう。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
第1話 ニューヨークサスペンス
第2話 西へ…
第3話 嵐の船出
第4話 出会い
第5話 神のいる島
第6話 ゴーグの秘密
第7話 海坊主の砦
第8話 ガイルの縦穴
第9話 闇の中へ
第10話 ダーク・ベイ
第11話 光に向かって
第12話 グリーンマット
第13話 レイディ・リンクス
第14話 わかれ道
第15話 旅の終わり
第16話 時の扉
第17話 ひきがね
第18話 迷宮に眠る
第19話 脱出、そして
第20話 とらわれの巨神
第21話 タウンパニック
第22話 報復の足音
第23話 オウストオラル消去命令
第24話 火の山へふたたび
第25話 遠い絆
第26話(最終回) 光る島

主要スタッフ

制作
サンライズ(第4スタジオ)
原作・監督・キャラクターデザイン
安彦良和
メカニックデザイン
佐藤元
永野護
音楽
萩田光雄

余談

  • 当初は1983年秋からの放送を予定していたが、スポンサー側の都合により半年間延期され、放送開始時点で最終話の制作にすでに取り掛かっていたという逸話を持つ。
    • 結果として通常のTVアニメよりも制作期間に大幅な余裕が生まれたため、ほぼ全ての回において安彦良和氏が作画監督を務めることとなった(安彦氏の非担当回は土器手司氏による2話分のみ)。故に作画のぶれが殆ど無く、安彦氏による厳しい作画チェックと合わせて当時のTVシリーズアニメとしては破格とも言える高い作画クオリティを全話を通して維持することが出来た。