「皆城公蔵」の版間の差分
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+ | 校長の時は比較的温和な人物像を見せるが、アルヴィスの司令官としては威厳のある雰囲気と言動を見せている事からも、本質的には行動力と使命感、責任感、決断力を合わせ持った人物である。また、[[フェストゥム]]を憎むあまり竜宮島を捨てた[[ミツヒロ・バートランド]]の様にパイロットの子供達をファフナーを動かす為の道具として決して扱ったりはせず、必要とあらば自らの危険も顧みず子供達を助けようという行動力も見せている。 | ||
− | + | [[真壁史彦]]とは異なってフェストゥムに対して主戦的な立場を取っているが、それはあくまでも竜宮島を確実に守る手段として、「対話」よりも「決戦」こそが最も現実的な判断であった為であった。史彦達の提唱するフェストゥムとの「共存」についても、頭ごなしに反対するような姿勢はとってはおらず、自らが進めていた「決戦」の為の準備を整えるのに並行する形で史彦達の「共存」の為の計画の実行も許容する等、史彦を始めとする共存派のメンバー達との信頼関係は揺ぎ無いものとなっている。そして、息子の総士からも、物語当初にて「パイロットの命」よりも「ファフナーの確保」を優先させる程、島を守る為に戦う信念を尊重されており、これらからも、指導者に相応しい器を持った人物であったのは間違いない。 | |
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+ | 小説版では、直接登場はせず、町長兼学校理事の設定で、原作通りに死亡する描写も無い。しかし、劇場版の前日談小説では、既に亡くなった事が推察できる台詞が総士によって語られている。 | ||
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+ | 前日譚である『RIGHT OF LEFT』でも、危険なティターンズ・モデルで子供達を戦わせてしまう「L計画」を発動させてしまう事に苦悩をしながらも、断腸の思いで彼等が必ず生還してくれると信じ計画の発動を承認したが、最終的には全員戦死する形で望みは叶わなかった。しかし、それでも彼等の死が無駄死にでは無い事を証明する為に、彼等の命懸けの戦いで得た「フェストゥムが海中でも活動出来る様になった」という事実を明言するのだった。 | ||
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+ | 実は、『[[蒼穹のファフナー|無印]]』の'''第1話「楽園~はじまり」におけるフェストゥム襲撃は、公蔵が仕組んだものであった'''。その理由は、新国連が[[人類軍]]とフェストゥムの最終決戦を想定した作戦「ヘブンズドア」を計画していた事実を知ったからであるのだが、作戦の成功率は極めて低い上に失敗した場合の[[竜宮島]]に置かれる状況は絶望的で、かと言って新国連に加勢する形でまだ[[ファフナー]]での実戦経験が全く無い子供達を参加させるのも、無謀過ぎるものであった。刻々とフェストゥムとの決戦が迫る中、手段を選べる状況で無かった公蔵は、切迫していた事態を理解していた息子の総士を派遣する形でフェストゥム達を竜宮島に誘き寄せる危険な賭けを決意。それによって、ファフナーのパイロットに戦闘経験を積ませようとしたのだった。 | ||
しかし、戦わせる予定であったマークツヴァイのパイロットであった蔵前果林が死亡する等、イレギュラーな出来事が多発。急遽、史彦の息子である[[真壁一騎]]をファフナー・[[マークエルフ]]に搭乗させ、フェストゥムとの実戦に投入する。が、第2話「告知~いのち」にて今度は1年前のフェストゥムの接近を教訓にして、防衛システムを担う乙姫を守る為に兵装のロックを行っていたのが裏目になってしまい、史彦達に後の事を託した公蔵は、窮地に陥った一騎を救うべく、自らの死を覚悟の上で兵装の射出コントロールを行うカタパルト上の管制室へ向かう。そして、[[マークエルフ]]にレールガン射出した直後、公蔵はフェストゥムのワームスフィアの攻撃を受け、帰らぬ人となった。その死後は、公蔵の後任として、史彦がアルヴィスの司令官となった。 | しかし、戦わせる予定であったマークツヴァイのパイロットであった蔵前果林が死亡する等、イレギュラーな出来事が多発。急遽、史彦の息子である[[真壁一騎]]をファフナー・[[マークエルフ]]に搭乗させ、フェストゥムとの実戦に投入する。が、第2話「告知~いのち」にて今度は1年前のフェストゥムの接近を教訓にして、防衛システムを担う乙姫を守る為に兵装のロックを行っていたのが裏目になってしまい、史彦達に後の事を託した公蔵は、窮地に陥った一騎を救うべく、自らの死を覚悟の上で兵装の射出コントロールを行うカタパルト上の管制室へ向かう。そして、[[マークエルフ]]にレールガン射出した直後、公蔵はフェストゥムのワームスフィアの攻撃を受け、帰らぬ人となった。その死後は、公蔵の後任として、史彦がアルヴィスの司令官となった。 | ||
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− | :同じく『RIGHT OF | + | :同じく『RIGHT OF LEFT』より。総士から「L計画」の参加者が何人生き残れるのかと問われて。公蔵にとっても、この計画の発動は断腸の想いであった事が伺われる。 |
:だが、公蔵の願いも空しく「L計画」の参加者は「みんないなくなってしまった」…。 | :だが、公蔵の願いも空しく「L計画」の参加者は「みんないなくなってしまった」…。 | ||
2021年11月2日 (火) 04:14時点における版
皆城公蔵 | |
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読み | みなしろ こうぞう |
外国語表記 | Kozo Minashiro |
登場作品 | 蒼穹のファフナー |
声優 | 中田譲治 |
デザイン | 平井久司 |
初登場SRW | スーパーロボット大戦UX |
SRWでの分類 | NPC |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(日本人) |
性別 | 男 |
生年月日 | 2106年01月07日 |
星座 | 山羊座 |
年齢 | 40歳 |
身長 | 178㎝ |
体重 | 67kg |
血液型 | A型 |
所属 | 竜宮島・アルヴィス |
好きな物 | 絵画 |
皆城公蔵は『蒼穹のファフナー』の登場人物。
概要
皆城総士、皆城乙姫の父親で、物語当初のアルヴィスの司令官。平時は竜宮島中学校の校長を務める。
人物
校長の時は比較的温和な人物像を見せるが、アルヴィスの司令官としては威厳のある雰囲気と言動を見せている事からも、本質的には行動力と使命感、責任感、決断力を合わせ持った人物である。また、フェストゥムを憎むあまり竜宮島を捨てたミツヒロ・バートランドの様にパイロットの子供達をファフナーを動かす為の道具として決して扱ったりはせず、必要とあらば自らの危険も顧みず子供達を助けようという行動力も見せている。
真壁史彦とは異なってフェストゥムに対して主戦的な立場を取っているが、それはあくまでも竜宮島を確実に守る手段として、「対話」よりも「決戦」こそが最も現実的な判断であった為であった。史彦達の提唱するフェストゥムとの「共存」についても、頭ごなしに反対するような姿勢はとってはおらず、自らが進めていた「決戦」の為の準備を整えるのに並行する形で史彦達の「共存」の為の計画の実行も許容する等、史彦を始めとする共存派のメンバー達との信頼関係は揺ぎ無いものとなっている。そして、息子の総士からも、物語当初にて「パイロットの命」よりも「ファフナーの確保」を優先させる程、島を守る為に戦う信念を尊重されており、これらからも、指導者に相応しい器を持った人物であったのは間違いない。
小説版では、直接登場はせず、町長兼学校理事の設定で、原作通りに死亡する描写も無い。しかし、劇場版の前日談小説では、既に亡くなった事が推察できる台詞が総士によって語られている。
劇中の様相
前日譚である『RIGHT OF LEFT』でも、危険なティターンズ・モデルで子供達を戦わせてしまう「L計画」を発動させてしまう事に苦悩をしながらも、断腸の思いで彼等が必ず生還してくれると信じ計画の発動を承認したが、最終的には全員戦死する形で望みは叶わなかった。しかし、それでも彼等の死が無駄死にでは無い事を証明する為に、彼等の命懸けの戦いで得た「フェストゥムが海中でも活動出来る様になった」という事実を明言するのだった。
実は、『無印』の第1話「楽園~はじまり」におけるフェストゥム襲撃は、公蔵が仕組んだものであった。その理由は、新国連が人類軍とフェストゥムの最終決戦を想定した作戦「ヘブンズドア」を計画していた事実を知ったからであるのだが、作戦の成功率は極めて低い上に失敗した場合の竜宮島に置かれる状況は絶望的で、かと言って新国連に加勢する形でまだファフナーでの実戦経験が全く無い子供達を参加させるのも、無謀過ぎるものであった。刻々とフェストゥムとの決戦が迫る中、手段を選べる状況で無かった公蔵は、切迫していた事態を理解していた息子の総士を派遣する形でフェストゥム達を竜宮島に誘き寄せる危険な賭けを決意。それによって、ファフナーのパイロットに戦闘経験を積ませようとしたのだった。
しかし、戦わせる予定であったマークツヴァイのパイロットであった蔵前果林が死亡する等、イレギュラーな出来事が多発。急遽、史彦の息子である真壁一騎をファフナー・マークエルフに搭乗させ、フェストゥムとの実戦に投入する。が、第2話「告知~いのち」にて今度は1年前のフェストゥムの接近を教訓にして、防衛システムを担う乙姫を守る為に兵装のロックを行っていたのが裏目になってしまい、史彦達に後の事を託した公蔵は、窮地に陥った一騎を救うべく、自らの死を覚悟の上で兵装の射出コントロールを行うカタパルト上の管制室へ向かう。そして、マークエルフにレールガン射出した直後、公蔵はフェストゥムのワームスフィアの攻撃を受け、帰らぬ人となった。その死後は、公蔵の後任として、史彦がアルヴィスの司令官となった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 初登場作品。プロローグのみに登場するNPCだが、キャストの中田譲治氏が他の役柄でも出演しているためかボイスが収録されており、イベント戦闘で喋る。
人間関係
- 皆城鞘
- 妻だが乙姫を妊娠していた時に半同化状態に陥り、亡くなっている。SRW未登場。
- 皆城総士
- 息子。
- 皆城乙姫
- 娘だが、彼女が目覚める前に公蔵自身は戦死している。
- 蔵前果林
- 養女。第1話にてフェストゥムの攻撃を受けて死亡している。SRW未登場。
- 狩谷由紀恵
- 愛人だが、彼女はアルヴィスの情報をミツヒロに届ける為に公蔵に接近したに過ぎなかった。
- もっとも、公蔵もそれに気付いた上で泳がせていたのだが。
- 真壁史彦
- アルヴィスの司令補佐。公蔵の戦死後、司令の座を継ぐ。
他作品との人間関係
- カガリ・ユラ・アスハ
- 『UX』での協力者。
名台詞
RIGHT OF LEFT
- 「パイロットには……別のものを選抜する。お前はジークフリード・システムに乗れ、総士」
「それがお前の適正だ」 - 前日談『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』(SRW未参戦)より。息子・総士にジークフリード・システムへの搭乗を命じて。
- 「生駒の出した生存確率は……極めて低かった……」
「生駒は……あくまで生き残る気だった……! だから承認したのだ!」
「私は……彼ら全員の生存を信じている!」 - 同じく『RIGHT OF LEFT』より。総士から「L計画」の参加者が何人生き残れるのかと問われて。公蔵にとっても、この計画の発動は断腸の想いであった事が伺われる。
- だが、公蔵の願いも空しく「L計画」の参加者は「みんないなくなってしまった」…。
TV版
- 「今日の夕日は、特別な色になりそうだ」
- 第1話「楽園~はじまり」より。竜宮島に戻った息子・総士との会話の中で。この後の展開を見ると、公蔵がフェストゥムの襲来を予測していた事がうかがえる。
- もっとも、フェストゥム迎撃時に様々なアクシデントが多発する事や、公蔵自身が「今日の夕日」を見られない事までは予測できなかったようであるが…。
- 「美しいものが、人類の味方とは限らないのだ…」
- 姿を現した金色に輝くフェストゥム・スフィンクス型を見て、思わず「きれい…」とつぶやいた弓子に対して。
- 「人類の敵」であるフェストゥムという存在を的確に表現した名台詞である。
- (我々にはもう、巨人を覚醒させるしか生きる術は無いのか…!)
- ブルギリム隊(アルヴィスの戦闘機部隊。要咲良の父・誠一郎も所属)および竜宮島の迎撃システムからの攻撃を読んで壊滅させたフェストゥム・スフィンクス型の様子を目の当たりにして。
- 「読心」能力を持つフェストゥムに唯一対抗できるのは、最早ファフナーしかなかった。
- 「あぁ、分かってるさ…」
- 第2話「告知~いのち」より。司令室から第3ブルクへ移動し武器のロックを解除するも、武器の射出コントロールがその場からは行えず、その事を保から指摘された際に。射出コントロールを行えるのはカタパルト直上にある管制室。つまり、射出に気づいた敵によって即座に破壊される場所だった…。
- 公蔵「一騎君! レールガンを使え!」
公蔵「まだ、ファフナーからの電力供給ができない!一発で仕留めるんだ!」
総士「父さん!」
公蔵「よし…。…頼んだぞ」 - 同上。フェストゥム・スフィンクス型との初めての戦闘にてピンチに陥っていた一騎が搭乗するマークエルフを救援する際に。
- しかし、その直後にフェストゥム・スフィンクス型が放ったワーム・スフィアーによってカタパルトは消滅。公蔵は「いなくなってしまった」…。
- なお、上記の台詞(二行目以外)は『UX』プロローグにおけるイベント戦闘でも採用されている。しかも、声付きで再現されていたので、プレイヤーを驚愕させた。