「イクサー1」の版間の差分
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2013年10月26日 (土) 19:07時点における版
イクサー1(Iczer-One)
宇宙を放浪する民・クトゥルフの侵略活動を阻止するために戦う、ピンクのバトルスーツと黒いプロテクターの女戦士。豪快なボリュームの金髪を振り乱し、両腕から放つエネルギー衝撃波と、異空間から呼び出していると思しきエネルギーブレードを用いた格闘戦を行う他、巨大ロボットに対しては、愛機・イクサーロボを呼び出し立ち向かう。「善」の心しか持っていない戦士であり、性格も生真面目。
元々はクトゥルフのリーダー、サー・バイオレットがクトゥルフの民を守るために生み出した人造人間(描写から見ると生体アンドロイド)であった。しかしビッグゴールドがサー・バイオレットを洗脳し、クトゥルフを異星侵略集団として支配。サー・バイオレットの善の心の分身でもあるイクサー1は、彼らを止めるために戦うことになる。
激闘の末ビッグゴールドを倒し(正確には自身に吸収。そのため善悪両方を理解することが出来るようになった)、『冒険! イクサー3』ではサー・バイオレットの後を継ぎ、クトゥルフの長となり宇宙に散らばったビッグゴールドの端末と戦っている。この時は、真紅のバトルスーツに白いプロテクター姿となっている。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初登場作。生身ユニットであるにも関わらず、空を飛べる上に宇宙空間さえも生身で移動できる(しかも適応A)が、これは原作再現。中盤からイクサー3と入れ替わりに離脱するが、後半で戻ってくる。一時離脱するためか、3話で早速登場するのに4段階改造済み。一時離脱まで使える期間は長いのでありがたいといえばありがたい。なお、αの衝撃のアルベルト以来の「生身で使徒と戦ったキャラクター」でもある。
装備・機能
武装・必殺武器
- イクサービーム
- 両腕から(『L』の戦闘アニメでは右腕から)放つエネルギー弾。
- イクサーソード
- 異空間から呼び出すエネルギーソードによる一閃。この武器は特撮作品『宇宙刑事シリーズ』で主人公たちが使用していたレーザーブレードのオマージュである。
- イクサー1フルパワー
- 渚の魂と一つになることで可能となった『真のシンクロ』。そのパワーの前にはイクサー2も一目で敗北を悟り、ビッグゴールドすら為す術もなかった。
合体攻撃
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
カスタムボーナス
- 初期:照準値+5、EN+50
5段階:照準値+15、EN+100、移動力+1
10段階:照準値+25、EN+150、移動力+2 - Lでのカスタムボーナス。
- 移動力ボーナスに加え加速持ちなので非常に足が速く、そこそこいい燃費に加えENボーナス持ちなので滅多に補給を必要としない継戦能力を持つ。育成してSU運用
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘・技量が自軍2位、防御・回避が4位、残る射撃・命中も上の中程度と言う凄まじいスペックを持つ。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
機体(パイロット)BGM
- 「イクサーロボ」
- 劇中BGM。
- 「永遠のイクサー1」
- 第3話ED。歌詞の一部がLの第35話のサブタイトルにもなっている。
人間関係
- 加納渚
- イクサー1の能力を開放することの出来るパートナー。なぜ彼女でなければいけないのかはイクサー1自身にもよく分かっていない。小説版では理由付けがされている。
- イクサー2
- 妹に当たる人造人間。
- 白鳥いくお
- 小説版に登場。渚以外で彼女と接触した唯一の地球人。
- イクサー3
- 続編にて送りだした「妹」。設定の違うカセット文庫版では娘になっている。
- アトロス
- イクサー1にとっては「三人目の妹」に当たる人造人間。原作では特に絡みはなかったが、Lでは第34話にてネオスゴールドの攻撃を受けて瀕死の状態にあった彼女を見つけイクサー3と共に助けている。
- サー・バイオレット
- 誕生する時に彼女の善の心が宿った。いわば『母』同然の存在。
- シスターグレイ
- クトゥルフのリーダーとなった後の側近。イクサー3は彼女が作り出した。
- ビッグゴールド
- 宿敵。サー・バイオレットの心の弱みに付け込んだ「悪」であり、そういう意味では双子とも言える存在。
- ネオスゴールド
- ビッグゴールドの端末の一つ。
他作品との人間関係
- 美角鏡
- 『L』では異星人同士という共通点を持っていたからか、「もしもの時のために」と、まだ仲間に話していない真実をイクサー1に伝えていた。
- 早瀬浩一
- Lにおいて、増長していた彼に対して厳しい言葉をぶつける一幕もあったが、彼がLOTUSに参加してからは、彼を何かと気にかけており幾度か助言している。お互いのキャラクター設定を生かしたクロスオーバーである。
- また、増長の結果であるとは言え、イクサー1を「悪」呼ばわりした唯一の人物でもある。
- ジャック・スミス
- 『L』では生身ユニット同士からか、初登場時に戦闘前台詞が存在する。また、ジャックがLOTUSに加入した事に対しても武人である彼に二心がない事を見抜いている。
名台詞
- 「渚!なぜ貴女は自分のことばかり考えるのです。自分の生まれた星を守りなさい!亡くなったご両親の仇を取るのです!」
- 第1話より。ディロスθの出現に際して彼女をイクサーロボに乗せるが、まったく協力してもらえないため発した台詞。この一言で渚の怒りのパワーをまとったイクサーロボはディロスθを押し返した上に滅多打ちに。
- 「ありがとう、戦士たち。この星は、私が必ず守ってみます」
- クトゥルフの地上攻撃用要塞にまったく歯がたたない地球側。しかし彼らの必死の攻撃が異空間に閉じ込められていたイクサー1に脱出のきっかけを与える。彼女は名もなき兵士達に感謝と共に誓う。
- 「これが……シンクロ!」
- 渚と真のシンクロを果たした際の台詞。
- 「私は、二度も妹の命を奪いたくはありません…」
- 蘇ったイクサー2との対戦に再び勝利。とどめを刺せという彼女に向かっての台詞。以前と違い、人の心を持ったイクサー1の言葉はイクサー2の心も動かした。
スパロボシリーズの名台詞
- 「私が悪…?」
- 『L』5話で浩一に「お前らは悪だ!」と一方的に決めつけられた際に発した台詞。少し意外そうな反応をしているが、この時点での彼女は絶対的な「善」であるから当然か。
- 「あなたは何を持って正邪を判断しているのです!?」
(浩一)「俺が正義だ!俺が認めないものはすべて悪だぁぁっ!!」
「違います。人間は正義と悪の心を持ち、ゆえに完全であることができるのです」
「あなたがしている事は悪の心から生み出されているものにすぎません!」 - Lの第5話での増長していた浩一に対しての厳しい言葉。
- (渚…あなたのご両親はコバルトがあなたを襲ったときに、もう…)
(でも、心も体も傷ついた渚に真実を伝えるのは…) - L第8話シナリオデモにて。Lではイクサー1は渚にショックを与えないために両親の死は伝えておらず、渚が両親の死を知るのは第9話となった(なお、渚に両親の死を伝えたのは石神社長である)。
- (浩一、今のあなたは立派に正義の味方をしていますよ。ようやく願いが叶いましたね…)
- L第10話シナリオエンドデモにて。正義の味方として運命付けられた彼女が、何かと浩一のことを気にかけていることがわかる。
- 「なるほど…あなたは全身を改造し、その力を得ているのですね」
「いいでしょう。かかってきなさい!」 - L第12話でのジャックとの戦闘前台詞。戦いに生きる者同士としてイクサー1はジャックと剣を交える。
- 「渚が許してくれるのであれば、一度手を合わせるのも悪くないでしょう」
「どうやら彼は…剣に生きるためだけに戦っているようですから」 - こちらは第12話にてイクサー1がイクサーロボに登場しているときのジャックとの戦闘前台詞。
- 「時々、理屈に合わない事をするのが人間だと聞いたことがあります。それに…」
「…妹を助けるのに理由がいりますか?」 - Lの第34話シナリオエンドデモにてどうして自分を助けてくれたのかと尋ねてきたアトロスに対して。
「理屈に合わない事をするのが~」の下りは映画『ドラえもん のび太と鉄人兵団』にて、源静に対しリルル(イクサー1役の山本百合子氏が演じたキャラクター)が「どうして敵である自分を助けたのか」と問うた際に、静が答えた台詞が元ネタとなっている。リルルに大きな影響を与えたこの台詞を、Lではリルルと同じ声であるイクサー1が答えるというこの場面、アトロスが生存するという展開も併せて、非常に胸にくるものがあるシーンである。 - 「心配はいりません、渚。ふたつに分かれていたものがひとつに戻る…それだけの事です」
- クトゥルフの要塞内部でビッグゴールドと対峙した場面より。自身とビッグゴールドの魂がふたつでひとつと言える性質を利用して、渚とのシンクロでビッグゴールドの邪心を自身に封じ込める作戦の実行を決意した。
- 「…私の勝ちです、イクサー3。ゴールドは私とひとつになりました」
「渚のおかげで、私もあなたと同じ人の心を持つ事ができたのです」
「良き心もあれば、邪な心もある人間の心に…。渚、約束は守りましたよ」 - 上記の作戦が成功した時の台詞。
- 「正義の味方を目指す事が無意味なわけではありません。邪な心に負けなければいいのです、浩一」
- L第35話にて、「完全無欠の正義の味方なんてのは夢物語なのかな…」と言った浩一に対しての助言。
関連機体
- イクサーロボ
- 彼女の分身とも言える巨大ロボット。
余談
成人漫画雑誌「レモンピープル」に掲載されていた阿乱霊による原作コミックでは、獣耳と尻尾が生えたケモノ娘のような少女というOVA版とは印象の異なるキャラクターで描かれており、しかも台詞や仕草が猫のようである点も興味深い(言葉を喋っている描写も僅かにあるが、台詞の大半が「ニャア」といった猫同然の鳴き声)。