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− | + | ザ・ビッグとしての役割は世界そのもののリセットであり、通過したもの全ての存在を抹消する恐るべき力を秘めている。存在する世界は消失し、グリッド状の白い地平と白い空があるだけの、役者や装置を配置する前の状況……つまりは何もない、ただの舞台に戻る。足を一歩踏み出す前に、足の下を含む周囲の空間が消え去り、白い地平としての大地が現れる。また、世界に存在するものからの干渉は、全て無意味となるという無茶苦茶な存在。言って見れば「登場作品の世界そのものをリセットする」という半分メタの領域に踏み込んだ機体である。 | |
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== 登場作品と操縦者 == | == 登場作品と操縦者 == | ||
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:撃破時には他のメガデウスと異なり、内部から光を放って消え去る、という特殊な演出が組まれている。 | :撃破時には他のメガデウスと異なり、内部から光を放って消え去る、という特殊な演出が組まれている。 | ||
:今回は原作における「世界を脚本し、演出する存在」の立ち位置に[[太極]]が当てられており、リセットの対象がパラダイムシティから世界全土に広がっている(原作ではシティ=世界なのである意味原作準拠ともいえる)。 | :今回は原作における「世界を脚本し、演出する存在」の立ち位置に[[太極]]が当てられており、リセットの対象がパラダイムシティから世界全土に広がっている(原作ではシティ=世界なのである意味原作準拠ともいえる)。 | ||
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+ | :[[空]]のザ・ビッグ。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
− | デザインを担当したさとうけいいち氏の設定画では全身が灰色、顔が黒、顎が銀色に塗られているが、片山一良監督の編集ミスが原因で機体の色が反転してしまったという逸話がある。 | + | *デザインを担当したさとうけいいち氏の設定画では全身が灰色、顔が黒、顎が銀色に塗られているが、片山一良監督の編集ミスが原因で機体の色が反転してしまったという逸話がある。 |
− | + | **ただしBD-BOXの最終話コメンタリーでは、恐怖感や存在感、ロジャー達との対比を強く印象づけるために片山監督が意図的にネガ色に変更した事が語られている。合わせて、さとう氏は変更を事前に聞いていなかったので塗られた状態を見て非常に驚いたと話している。 | |
+ | == 脚注 == | ||
+ | <references /> | ||
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2023年3月27日 (月) 07:17時点における最新版
ビッグヴィヌス | |
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外国語表記 | Big-Venus[1] |
登場作品 | THE ビッグオー 2nd SEASON |
デザイン | さとうけいいち |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
---|---|
分類 | メガデウス(ザ・ビッグ) |
ドミュナス | エンジェル |
ビッグヴィヌスは『THE ビッグオー 2nd SEASON』の登場メカ。
概要[編集 | ソースを編集]
謎に包まれた最後のザ・ビッグ。作り物であるパラダイムシティを全て無に還しやり直すための存在であり、世界を作り出し脚本する存在から遣われた羽を失ったザ・ビッグ。
ビッグオーとほぼ同一のフォルムを持つが、最大の外見的特徴はそのカラーリングで、まるでビッグオーの色彩を反転させたかのような(単純な黒→白といった色の置換ではなく、文字通りにネガポジ反転した)不気味なカラーと、ドクロが露出したかのような恐ろしい形相の顔面部。また、ドミュナスであるエンジェルは背中に翼のようなアザがあるが、このビッグヴィヌスもまた、背部に翼をもがれたような痕跡がある(本来は翼型のユニットが存在していたらしく、接続用ソケットがある)。R・ドロシー・ウェインライトとロジャー・スミスはこの機体を見てそれぞれ「翼をもがれた鳥」「鳥へと進化する前の獣」と評した。
ザ・ビッグとしての役割は世界そのもののリセットであり、通過したもの全ての存在を抹消する恐るべき力を秘めている。存在する世界は消失し、グリッド状の白い地平と白い空があるだけの、役者や装置を配置する前の状況……つまりは何もない、ただの舞台に戻る。足を一歩踏み出す前に、足の下を含む周囲の空間が消え去り、白い地平としての大地が現れる。また、世界に存在するものからの干渉は、全て無意味となるという無茶苦茶な存在。言って見れば「登場作品の世界そのものをリセットする」という半分メタの領域に踏み込んだ機体である。
言ってしまえばパラダイムシティを観測するための「制御インターフェース」のようなものであり、ドミュナスはコクピットではなくモニタールームのような場所に導かれ、そこからビッグヴィヌスを操作する。また、自意識を持ち時に自ら行動することもある他のザ・ビッグと異なり、ドミュナスに対して終始忠実であり、自己判断では決して動かないという特徴もある。
Act:26にて、パラダイムシティの創造者(クリエイター)であるエンジェルがメモリーとしての存在に気づき、あるべき場所……即ち「40年前の破滅の世界」へ帰ろうとしたために覚醒。彼女の持つ消滅への意志のままにパラダイムシティのリセットを試みたが、一世一代のネゴシエイションに臨んだロジャーによって消滅の意志が停止、それに伴い機能を停止した。
登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]
Zシリーズ[編集 | ソースを編集]
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。原作『2nd SEASON』最終話を踏襲する形で登場。ロジャー以外の味方は一回戦闘すると離脱、というゾヌーダロボのような特殊な状況での戦いとなる。『第3次α』や『W』の経験者は同じ感覚で戦って構わない。
- ただし、ゾヌーダロボの時と異なり母艦も例外なく離脱してしまうので、うっかり搭載中の味方ユニットが一緒に消えないようにシナリオ中は全機体搭載不可になっている。幸いこの時点での敗北条件が「ロジャーの撃墜」のみになっているため、母艦が離脱したり撃墜されたりしてもゲームオーバーにならないのは救い。
- 撃破時には他のメガデウスと異なり、内部から光を放って消え去る、という特殊な演出が組まれている。
- 今回は原作における「世界を脚本し、演出する存在」の立ち位置に太極が当てられており、リセットの対象がパラダイムシティから世界全土に広がっている(原作ではシティ=世界なのである意味原作準拠ともいえる)。
装備・機能[編集 | ソースを編集]
武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]
外観上はビッグオーとよく似ているため、少なくともストライクパイルは搭載されているようにも見えるが、役割が役割だけに戦闘を行った描写がなく、具体的な武装は不明。 40年前のビジョンにおいて非常によく似た機体が口元の部位からアークラインによく似たビームを連射しているシーンが描かれているものの、この機体はネガポジ反転していないためビッグヴィヌスなのかは不明である。
- 消滅の光
- 『第3次Z時獄篇』において唯一武装として登録されている“攻撃”。口部から光を放って背景を消滅させ、重い足取りでゆっくりと敵の前に歩み寄り、全身から光を放ってその存在を無へと消し去る(回避してもユニットは離脱してしまうので結果は同じ)。移動後攻撃は不可能だが、最大射程が15もあり(最低射程も1となっている)その範囲外から加速を使って一気に接近しないと反撃すらできずに退場させられることになる。
- 設定等から鑑みても最早「武装」「攻撃」という範疇から逸脱したメタフィクショナルな「暴挙」であり、「それ」を受けた「出演者」が文字通りに消滅するのは必至なのだが、SRWでは先述した通りシナリオの都合上対象の存在を消すわけには行かず、一時的に次元の狭間に閉じ込められる形にされている。
特殊能力[編集 | ソースを編集]
移動タイプ[編集 | ソースを編集]
- 陸
- 空適応はB。
サイズ[編集 | ソースを編集]
- M
対決・名場面[編集 | ソースを編集]
- VSビッグオー
関連機体[編集 | ソースを編集]
余談[編集 | ソースを編集]
- デザインを担当したさとうけいいち氏の設定画では全身が灰色、顔が黒、顎が銀色に塗られているが、片山一良監督の編集ミスが原因で機体の色が反転してしまったという逸話がある。
- ただしBD-BOXの最終話コメンタリーでは、恐怖感や存在感、ロジャー達との対比を強く印象づけるために片山監督が意図的にネガ色に変更した事が語られている。合わせて、さとう氏は変更を事前に聞いていなかったので塗られた状態を見て非常に驚いたと話している。