「スーパー戦隊シリーズ」の版間の差分
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「色とりどりのスーツを身に纏った[[変身|変身ヒーロー]]達がチームを組み敵怪人や戦闘員と戦う」というコンセプトが最大の特徴。シリーズ第3作の『バトルフィーバーJ』以降は「巨大ロボットと巨大化した敵怪人による戦闘」が導入され、今日に続くシリーズの様式が確立された。 | 「色とりどりのスーツを身に纏った[[変身|変身ヒーロー]]達がチームを組み敵怪人や戦闘員と戦う」というコンセプトが最大の特徴。シリーズ第3作の『バトルフィーバーJ』以降は「巨大ロボットと巨大化した敵怪人による戦闘」が導入され、今日に続くシリーズの様式が確立された。 | ||
− | + | 1975年放送の『秘密戦隊ゴレンジャー』の開始以降約半世紀に渡り製作が継続されている長寿特撮シリーズである<ref>ただし『ジャッカー』と『バトルフィーバー』との間に1年ほどの休止期間が存在する。この休止期間の間に東映がアメリカのマーベル・コミック社とキャラクター相互使用契約を結んで制作した『スパイダーマン』が放映されている。同作には原作には無い巨大ロボットが導入されており、これが商業的に成功した事がシリーズ再開作の『バトルフィーバーJ』において巨大ロボットが導入される大きな要因となった。</ref>。 | |
− | + | 後述する『海賊戦隊ゴーカイジャー』を除き、舞台設定は基本的に一つ一つの作品ごとに独立しているが<ref>後述の45作目『機界戦隊ゼンカイジャー』では、『ゴーカイジャー』も含めて全作品を[[平行世界]]として扱っており、映画作品等ではその設定に沿って共演している。</ref>、繋がりを持つケースも一部ある<ref>『ゴーカイジャー』以外にも、一部作品の本編に過去の戦隊の人物がゲスト出演することも少なくない。個別例は割愛するが、わずかながら過去作と世界観を共有する作品も存在する。[[映画]]やVシネマ、特番に配信限定コンテンツなど、本編外を含めると非常に多くなる。</ref>。 | |
=== スパロボシリーズでの扱い === | === スパロボシリーズでの扱い === | ||
− | + | 見方によってはロボットものを語るうえで避けられない重鎮である本シリーズだが、ロボット戦闘と生身での戦闘が半々という作風、そして何より[[実写]]特撮作品という事もあり、[[未参戦作品#.E4.BD.9C.E5.93.81.E3.81.AE.E3.82.B8.E3.83.A3.E3.83.B3.E3.83.AB.E3.81.AE.E5.95.8F.E9.A1.8C|長年スパロボシリーズの参戦作品となれるかの議論がユーザーの間で続いていた。]] | |
− | 現時点ではソーシャルゲームアプリである『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』『[[スーパーロボット大戦DD|DD]] | + | 現時点ではソーシャルゲームアプリである『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』のみの参戦となっており、かつ期間限定参戦という形が多い。出演俳優への肖像権の兼ね合いもあってか戦隊側の人物は変身後のみの登場。敵側の人物も俳優が生身で演じない怪人や、[[バスコ・タ・ジョロキア|怪人態のみ]]や[[バンドーラ|台詞のみ]]といった顔出しを回避できる形での登場になっている。 |
== 作品リスト == | == 作品リスト == | ||
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*シリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』と第2作『ジャッカー電撃隊』は原作者が石ノ森章太郎氏となっており、第3作『バトルフィーバーJ』以降は東映のペンネームである八手三郎が原作者となっている。 | *シリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』と第2作『ジャッカー電撃隊』は原作者が石ノ森章太郎氏となっており、第3作『バトルフィーバーJ』以降は東映のペンネームである八手三郎が原作者となっている。 | ||
**これらの関係で、第13作『高速戦隊ターボレンジャー』の時点では『ゴレンジャー』『ジャッカー』がシリーズ作品扱いされておらず、第17作『五星戦隊ダイレンジャー』にて「超世紀全戦隊」というこれら2作も含めたシリーズの総称が定義された<ref>ただし、「超世紀全戦隊」の定義については講談社がその中心となっていた都合上、競合関係にある小学館では一切用いられる事はなかった。このような事情もあってか「超世紀全戦隊」は数年で使用されなくなっている。</ref>。その後、第24作『未来戦隊タイムレンジャー』にて現在まで続く「スーパー戦隊シリーズ」のシリーズ総称とシリーズロゴが制定され、『ゴレンジャー』『ジャッカー』も正式にシリーズに含められるようになった。 | **これらの関係で、第13作『高速戦隊ターボレンジャー』の時点では『ゴレンジャー』『ジャッカー』がシリーズ作品扱いされておらず、第17作『五星戦隊ダイレンジャー』にて「超世紀全戦隊」というこれら2作も含めたシリーズの総称が定義された<ref>ただし、「超世紀全戦隊」の定義については講談社がその中心となっていた都合上、競合関係にある小学館では一切用いられる事はなかった。このような事情もあってか「超世紀全戦隊」は数年で使用されなくなっている。</ref>。その後、第24作『未来戦隊タイムレンジャー』にて現在まで続く「スーパー戦隊シリーズ」のシリーズ総称とシリーズロゴが制定され、『ゴレンジャー』『ジャッカー』も正式にシリーズに含められるようになった。 | ||
− | *『バトルフィーバー』が[[長浜ロマンロボシリーズ]]の枠を『[[闘将ダイモス]]』から継いでの放送だった<ref>なお、シリーズ再開の時期を早める都合上で『ダイモス』は[[打ち切り]]となっている。</ref>こともあり、2020年11月に開催された東京国際映画祭でのトークショーでは、後に『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』のチーフプロデューサーを務めた白倉伸一郎氏は、同枠に準じてロボット特撮をするための枠がスーパー戦隊シリーズだと語っている。2023年に『[[超電磁マシーン ボルテスV]] | + | *『バトルフィーバー』が[[長浜ロマンロボシリーズ]]の枠を『[[闘将ダイモス]]』から継いでの放送だった<ref>なお、シリーズ再開の時期を早める都合上で『ダイモス』は[[打ち切り]]となっている。</ref>こともあり、2020年11月に開催された東京国際映画祭でのトークショーでは、後に『[[機界戦隊ゼンカイジャー]]』のチーフプロデューサーを務めた白倉伸一郎氏は、同枠に準じてロボット特撮をするための枠がスーパー戦隊シリーズだと語っている。2023年に『[[超電磁マシーン ボルテスV]]』がフィリピンにて実写ドラマ『[[ボルテスV レガシー]]』としてリメイクされた際にも同様の発言を残している<ref>https://www.toei.co.jp/release/public/1230909_1140.html</ref>。 |
*40年以上にも渡る長期シリーズという事もあり、現在では新人若手俳優たちの登竜門のポジションも獲得しており、実際に本作への出演が切っ掛けとなった他、出演後にブレイクした俳優たちは多い。 | *40年以上にも渡る長期シリーズという事もあり、現在では新人若手俳優たちの登竜門のポジションも獲得しており、実際に本作への出演が切っ掛けとなった他、出演後にブレイクした俳優たちは多い。 | ||
− | **シリーズ出演者の中には[[声優:内田直哉|内田直哉]]氏、[[声優:中田譲治|中田譲治]]氏、[[声優:西凜太朗|西凛太朗]]氏、[[声優:土田大|土田大]]氏、[[声優:松風雅也|松風雅也]]氏など声優業へ比重をシフトさせた人物も少なくない。これは作品制作の関係上アフレコを行う機会が多いことや、共演している本職声優を通じて他の現場に参加しやすいことが影響しているとみられる。 | + | **シリーズ出演者の中には[[声優:内田直哉|内田直哉]]氏、[[声優:中田譲治|中田譲治]]氏、[[声優:西凜太朗|西凛太朗]]氏、[[声優:土田大|土田大]]氏、[[声優:松風雅也|松風雅也]]氏、[[声優:M・A・O|市道真央]]氏など声優業へ比重をシフトさせた人物も少なくない。これは作品制作の関係上アフレコを行う機会が多いことや、共演している本職声優を通じて他の現場に参加しやすいことが影響しているとみられる。 |
*長期展開故に国内における特撮作品としての認知度が高く、SRW参戦作品でも[[超電磁ロボ コン・バトラーV|影響を受けたと]][[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス|思わしき要素]]や[[ゾンビランドサガ|パロディ描写]]などが見られている。 | *長期展開故に国内における特撮作品としての認知度が高く、SRW参戦作品でも[[超電磁ロボ コン・バトラーV|影響を受けたと]][[銀河機攻隊 マジェスティックプリンス|思わしき要素]]や[[ゾンビランドサガ|パロディ描写]]などが見られている。 | ||
**[[バンプレストオリジナル|SRWオリジナル作品]]も例外ではなく、[[マサキ・アンドー|パロディ]][[ガンエデン|描写]]がいくつか存在している。 | **[[バンプレストオリジナル|SRWオリジナル作品]]も例外ではなく、[[マサキ・アンドー|パロディ]][[ガンエデン|描写]]がいくつか存在している。 |
2024年11月10日 (日) 12:47時点における最新版
スーパー戦隊シリーズは東映製作による特撮ヒーロードラマシリーズ。
概要[編集 | ソースを編集]
「色とりどりのスーツを身に纏った変身ヒーロー達がチームを組み敵怪人や戦闘員と戦う」というコンセプトが最大の特徴。シリーズ第3作の『バトルフィーバーJ』以降は「巨大ロボットと巨大化した敵怪人による戦闘」が導入され、今日に続くシリーズの様式が確立された。
1975年放送の『秘密戦隊ゴレンジャー』の開始以降約半世紀に渡り製作が継続されている長寿特撮シリーズである[1]。
後述する『海賊戦隊ゴーカイジャー』を除き、舞台設定は基本的に一つ一つの作品ごとに独立しているが[2]、繋がりを持つケースも一部ある[3]。
スパロボシリーズでの扱い[編集 | ソースを編集]
見方によってはロボットものを語るうえで避けられない重鎮である本シリーズだが、ロボット戦闘と生身での戦闘が半々という作風、そして何より実写特撮作品という事もあり、長年スパロボシリーズの参戦作品となれるかの議論がユーザーの間で続いていた。
現時点ではソーシャルゲームアプリである『X-Ω』『DD』のみの参戦となっており、かつ期間限定参戦という形が多い。出演俳優への肖像権の兼ね合いもあってか戦隊側の人物は変身後のみの登場。敵側の人物も俳優が生身で演じない怪人や、怪人態のみや台詞のみといった顔出しを回避できる形での登場になっている。
作品リスト[編集 | ソースを編集]
SRW参戦作品のみを記載。
- 恐竜戦隊ジュウレンジャー
- 第16作。シリーズ初の恐竜モチーフと本格的なファンタジー世界観を取り入れた作品。
- 海賊戦隊ゴーカイジャー
- 第35作。過去シリーズを踏まえた大規模なクロスオーバーが特徴。
- 機界戦隊ゼンカイジャー
- 第45作。平行世界をテーマに、1人の人間と4人のキカイノイドのヒーローチームの活躍を描く。
関連作品[編集 | ソースを編集]
- 宇宙刑事ギャバン
- メタルヒーローシリーズ・宇宙刑事シリーズ第1作。『海賊戦隊ゴーカイジャー』と共演。
関連項目[編集 | ソースを編集]
その他[編集 | ソースを編集]
- シリーズ第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』と第2作『ジャッカー電撃隊』は原作者が石ノ森章太郎氏となっており、第3作『バトルフィーバーJ』以降は東映のペンネームである八手三郎が原作者となっている。
- これらの関係で、第13作『高速戦隊ターボレンジャー』の時点では『ゴレンジャー』『ジャッカー』がシリーズ作品扱いされておらず、第17作『五星戦隊ダイレンジャー』にて「超世紀全戦隊」というこれら2作も含めたシリーズの総称が定義された[4]。その後、第24作『未来戦隊タイムレンジャー』にて現在まで続く「スーパー戦隊シリーズ」のシリーズ総称とシリーズロゴが制定され、『ゴレンジャー』『ジャッカー』も正式にシリーズに含められるようになった。
- 『バトルフィーバー』が長浜ロマンロボシリーズの枠を『闘将ダイモス』から継いでの放送だった[5]こともあり、2020年11月に開催された東京国際映画祭でのトークショーでは、後に『機界戦隊ゼンカイジャー』のチーフプロデューサーを務めた白倉伸一郎氏は、同枠に準じてロボット特撮をするための枠がスーパー戦隊シリーズだと語っている。2023年に『超電磁マシーン ボルテスV』がフィリピンにて実写ドラマ『ボルテスV レガシー』としてリメイクされた際にも同様の発言を残している[6]。
- 40年以上にも渡る長期シリーズという事もあり、現在では新人若手俳優たちの登竜門のポジションも獲得しており、実際に本作への出演が切っ掛けとなった他、出演後にブレイクした俳優たちは多い。
- 長期展開故に国内における特撮作品としての認知度が高く、SRW参戦作品でも影響を受けたと思わしき要素やパロディ描写などが見られている。
- SRWオリジナル作品も例外ではなく、パロディ描写がいくつか存在している。
- 漠然とした「スーパー戦隊っぽさ」を表す際には初代である『ゴレンジャー』か唯一の三人戦隊である『サンバルカン』の要素がイメージされやすく、必ずしもシリーズ全体の実態を反映しているとは限らない(例:「カレー好き」「太め」のイエローはほとんどいない、レッドが「話の中心」や「切り込み役」であってもチームリーダーではない作品も複数ある)。
- 1997年4月6日より、第21作『電磁戦隊メガレンジャー』が「メタルヒーローシリーズ」の30分前[7]に放送されるようになってから、東映の特撮ドラマが連続するようなる。その縁もあってか「メタルヒーローシリーズ」ならびにその枠を引き継いだ[8]「仮面ライダーシリーズ」とのクロスオーバーがコンスタントに実施されている。
- SRWでは、『海賊戦隊ゴーカイジャー』とメタルヒーローシリーズの『宇宙刑事ギャバン』が『X-Ω』にて共演し、両作品同士の過去の共演が反映されている。
- なお、このような枠移動自体はあったが、『バトルフィーバー』以降は『ゼンカイジャー』参戦時点までシリーズ中断が1度もなかったため、スーパー戦隊シリーズは同時点で本編だけでも1年単位のロボット作品を43作品放送したことになる。SRWに参戦したロボット作品の中でも際立って多数の作品を抱えたシリーズである。
- スパロボの兄弟分であるコンパチヒーローシリーズにおいては、最初の作品『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』に「戦隊部屋」が登場し、『超新星フラッシュマン』のフラッシュキング、『光戦隊マスクマン』のグレートファイブ、『超獣戦隊ライブマン』のライブロボ、『高速戦隊ターボレンジャー』のターボロボに加え、『超電子バイオマン』の悪役であるバルジオンが参戦を果たした。
- その他特撮メインの『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』や『スーパー特撮大戦2001』にもゴレンジャー等が登場している。
- その歴史の長さからスパイや警察、魔法に海賊、星座に騎士などモチーフとなったものは数知れず、特に忍者や恐竜、自動車は複数回モチーフに選出されている。
脚注[編集 | ソースを編集]
- ↑ ただし『ジャッカー』と『バトルフィーバー』との間に1年ほどの休止期間が存在する。この休止期間の間に東映がアメリカのマーベル・コミック社とキャラクター相互使用契約を結んで制作した『スパイダーマン』が放映されている。同作には原作には無い巨大ロボットが導入されており、これが商業的に成功した事がシリーズ再開作の『バトルフィーバーJ』において巨大ロボットが導入される大きな要因となった。
- ↑ 後述の45作目『機界戦隊ゼンカイジャー』では、『ゴーカイジャー』も含めて全作品を平行世界として扱っており、映画作品等ではその設定に沿って共演している。
- ↑ 『ゴーカイジャー』以外にも、一部作品の本編に過去の戦隊の人物がゲスト出演することも少なくない。個別例は割愛するが、わずかながら過去作と世界観を共有する作品も存在する。映画やVシネマ、特番に配信限定コンテンツなど、本編外を含めると非常に多くなる。
- ↑ ただし、「超世紀全戦隊」の定義については講談社がその中心となっていた都合上、競合関係にある小学館では一切用いられる事はなかった。このような事情もあってか「超世紀全戦隊」は数年で使用されなくなっている。
- ↑ なお、シリーズ再開の時期を早める都合上で『ダイモス』は打ち切りとなっている。
- ↑ https://www.toei.co.jp/release/public/1230909_1140.html
- ↑ 日曜朝7時30の枠に移動。第41作『宇宙戦隊キュウレンジャー』の途中まで同枠で、その後は朝9時30分の枠で放送されているが、後述する「仮面ライダーシリーズ」との連続放送は途切れていない。
- ↑ 正確には、メタルヒーローシリーズ終了後に1年間『燃えろ!!ロボコン』を挟んでいる。
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