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== イデ(IDE) ==
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{{登場人物概要
[[伝説巨神イデオン]]』に登場する[[イデオン]]の動力源にしてその本体である。[[イデオン]]はこれを納める為の遺跡に過ぎない。
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| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|伝説巨神イデオン}}
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| 声優 = {{声優|玄田哲章}}(TV版)<br />{{声優|柴田秀勝}}(劇場版)
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| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
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| SRWでの分類 = [[パイロット]]
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}}
  
本来は[[第6文明人]]が建造した生命と精神のエネルギーに関わるシステムであったが、それを生み出した[[第6文明人]]はこれを制御しきれず逆に取り込まれてしまった。故に、イデと呼ばれるものの実体は、数多の意思そのものとそれを取り込んだ何らかの装置である。[[イデオン]]のブラックボックスの内部に中枢が納められている様だが、その力はそれこそ[[宇宙]]を取り込むほどであり、力そのものが存在であるため、何処までが[[イデ]]なのかの境を判断するのも難しい。
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{{登場人物概要
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| タイトル = プロフィール
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| 種族 = 集合精神
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}}
  
これの原理について、原作設定からの引用で詳しく言及するなら、イデとは「場」であり、「運命」や「因果律」'''そのもの'''であるという。つまり、[[無限力]]というものは実際には存在せず、運命や因果律によって起こる事象が、人類の知覚の範疇では、「さも無限の力を有している様に見える」という解釈である。例えばイデオンソードで対象を斬った際には、「(4次元的な発想も含めて)予想もできない原因でそこにエネルギーが集合し、さもイデが光の剣を振るった様に見えた」という事になる。この様に運命や偶然を支配し世界を動かして見せるのがイデというシステムであり、正直原理うんぬんを追及してもそれがほぼ無限であると言う事実に間違いはない。むしろ、唯の無限のエネルギー以上の力を持った存在である事が分かる。
+
'''イデ'''はアニメ・小説『[[伝説巨神イデオン]]』に登場する、知的生物である第六文明人の認識力が集中した場。劇中では、エネルギーとして用いられたり、集合精神として登場人物達に語りかける事もあった。
  
一見その存在は人々の融和を望んでいる様に見えるが、イデはもっと機械的な存在であり、その目的は「事象の融合」である。融合の対象は形あるものに止まらず、異なる人類、異なる認識、異なる概念などありとあらゆるものが含まれる。故に異星人間のハーフである[[メシア]]を守ろうとする。この事からも分かる様にイデは余り早急に目的を達成しようとはせず、長いスパンで物事を見ている様に思われるが、目的を阻害する要因となる双方をいがみ合う存在や積極的に分かれようとするもの、他のものと一つになる事を拒むようなものに対しては敵意を表し排除しようとする。これは[[第3次α]]の[[人類補完計画]]のシーンにおいても生かされている(イデは[[人類補完計画]]を支持し積極的な行動を行わず、このステージではイデは発現しない)。
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== 概要 ==
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イデとは、地球とバッフ・クランの(ある意味)共通する遠い祖先とも言える、先史文明・第六文明人の意志を吸い尽くして誕生した'''意志集合体'''。もしくは知的生物の認識力の集中した'''場'''を指す。
  
何故イデがその様な原理を持つのかは不明であるが、イデ自身も自らが生き延びる為に、自らを仮託する存在を生み出そうとしていた事が原作では語られている。前述の[[メシア]]の存在とイデの伝説の事もあり、それ以外の何らかの目的を持っていた可能性もある。
+
第六文明人はどれだけ科学が進んでも永続的なエネルギーの確保は不可能で、文明が進化しても人類の持つ肉体はいずれ滅ぶ事を憂いた。これら両方の問題を一括で解決する手段として肉体のくびきから解き放たれ、かつ無限の力を得るために精神エネルギーを元とした永続的に存在する力の研究を開始する。この力がイデのである。しかしイデの吸収力は予想を越えており、第六文明人の意志はイデに吸い尽くされてしまい、滅亡した。
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イデは、ブラックホールの巨大な重力エネルギーを引き出して、相対的[[無限力]]を獲得している。無限力とはバッフ・クランが、母星に伝わる伝説に基づいてつけた名称なのだが、地球側が月のコンピューター「グロリア」でイデを解析した所、エネルギー係数が「無限<ref>劇中では計測器が「9999999999999…」と計測が延々とカウンターストップせず表示され続けた。</ref>」と示され、その名の通りイデは無限エネルギーなのだと実証された。
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劇中で、イデが力を発現するのは純粋な自己防衛本能に反応する時であり、要するに誰かがピンチになった時である。[[イデオン]]と[[ソロシップ]]を構成する金属イデオナイト、その内部にある物質Xはイデの精神エネルギーを集積し、イデの判断で純粋な自己防衛本能の強さに応じ物質エネルギーとして解き放たれる。ベスと対話した際には、自分達になりゆきを作り出す力などないと明言するイデ。しかし、イデが[[イデオン]]や[[ソロシップ]]にもたらす力は絶大だった。イデオンソードは最終的に惑星を両断し、イデオンガンは最大パワーでなくとも敵の艦隊を何度も壊滅させ、数万kmに及ぶ小惑星群の消滅、それらを使用時にソロ・シップを包むバリアーは、強大な破壊力の余波から完璧にガードした。
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劇中終盤の情報と資料集等の各媒体の情報によると、'''目指しているのは「異なるモノ達の融和」一つであり、どんな形であれ分かたれたままの状態を許容しようとしない'''ことがわかる。劇中では「イデの伝説」等と称される伝聞も古来より残されている事が判明しており、内容は「イデは異なる物(者)達から融和した存在<ref>イデオンの劇中では異星人同士から生まれた子供を指していた。</ref>からいずれ、自らすらを正しく扱う事の出来る程進化した存在」が生まれ、イデ自身もそれを待望しているとされていた。これはイデ自身もそういった存在がいなければいずれ自らも存在出来なくなると考えていた為で、この話を聞かされた[[ユウキ・コスモ]]はその存在こそが人類の救いとなる存在「救世主=メシア」ではないのかと推測し、ソロシップの面々にも話していた。ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の子供はこの事から[[メシア]]と名付けられた。
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物語開始前からコスモ達の地球とバッフ・クランの母星に流星を落とし、双方がソロ星で邂逅するように仕向けていた。ソロ星で覚醒してからはしばらく局面を見守っていたが、最終的に両者を和解させようと直接的に干渉し、カララ・アジバをワープさせて、父親のドバ・アジバに対面させる。イデは彼等を和解させようと試みるがその目論見は果たせず、ドバは地球との戦争継続を望んだ。これに失望したイデは観念して、消滅するギリギリの力を解放「発動」をもって宇宙全てを因果地平へと葬り去った。
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全てが一つになった自分たちの在り方を他者に押し付け拒否を許さないその在り方は、富野由悠季監督の作品に通底するテーマである「エゴ」の塊と言っても差し支えないと言える。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
;[[スーパーロボット大戦F完結編]]
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=== [[旧シリーズ]] ===
:イデゲージが上昇しすぎると、[[イデオン]]のパイロットとなり、[[NPC]]として[[マップ兵器]]を使ってくる。この状態で[[イデオン]]が撃墜されると、全銀河の全てを[[因果地平]]の彼方へと飛ばす。しかもメシアがいないので誰にも導かれず飛ばされるだけ…とある意味発動篇より救いがない。<br/>無事最終話まで到達した場合、ソロシップクルー及び和解を果たした[[ハルル・アジバ|ハルル]]の地球を守ろうとする意思に共鳴し、地球に落下しようとするコロニー群もしくはアクシズとともにいずこかへ消え去る。
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦F完結編}}
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]
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:初登場作品。イデゲージが上昇しすぎると、[[イデオン]]のパイロット扱いとなり、[[NPC]]として[[マップ兵器]]を使ってくる。この状態でイデオンが撃墜されると、全銀河を[[因果地平]]の彼方へと飛ばす。しかもメシアがいないので誰にも導かれず飛ばされるだけ……とある意味発動篇より救いがない。
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:無事最終話まで到達した場合、ソロシップクルー及び和解を果たした[[ハルル・アジバ|ハルル]]の地球を守ろうとする意思に共鳴し、地球に落下しようとするコロニー群もしくはアクシズとともにいずこかへ消え去る。
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=== [[αシリーズ]] ===
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;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 
:[[αシリーズ]]全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を[[因果地平]]に葬り去る様子が描かれる。
 
:[[αシリーズ]]全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を[[因果地平]]に葬り去る様子が描かれる。
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:本作では、イデは[[人類補完計画]]を支持し積極的な行動を行わず、該当ステージでイデは発現しない。
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=== 単独作品 ===
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;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
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:イベント『その生命の輝きは』にて、イデの介入により平行世界の存亡を巡るゲームが中断される事態が起こる。
  
 
== 関連人物 ==
 
== 関連人物 ==
 
;[[ユウキ・コスモ]]
 
;[[ユウキ・コスモ]]
:劇場版では彼と対話する。発動篇の終盤、イデが今の宇宙を滅ぼそうとしていることに最期まで抗い続けた。
+
:劇場版ではカララから輸血された彼を融和した存在として認知したためか対話をする。発動篇の終盤で思いが通じ合ったカーシャが死んだ事を聞かされても、最期までイデに抗い続けた。
 
;[[ジョーダン・ベス]]
 
;[[ジョーダン・ベス]]
:TV版では彼とイデが対話を果たす。その際「良き道を探すべきだ」という彼の意見を受け入れたようだが…。
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:TV版では彼とイデが対話を果たす。その際、彼から言われた「良き道を探すべきだ」という一言が、最終話でドバとカララの親子再会を引き起こしたと思われる。
 
;[[パイパー・ルウ]]
 
;[[パイパー・ルウ]]
:赤ん坊の彼が持つ純粋な防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。
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:赤ん坊の彼が持つ純粋な自己防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。
 
;[[メシア]]
 
;[[メシア]]
:2つの地球人を結ぶ鍵だったかもしれない胎児。カララの死後イデは彼(彼女?)を生かすために力を発揮し、その事実に今生きているコスモ達は絶望を抱く。
+
:ベスと[[カララ・アジバ|カララ]]の間に生まれた赤子。劇中ではまだ胎児の状態であるため(妊娠4ヶ月)パイパー・ルウよりも若い、つまりはより純粋な生命体である。そしてイデの望んだ地球とバッフ・クランの融和の象徴であったため、イデはあらゆる超常を持って彼を守護する事となり、母体であるカララが死亡した後も胎児であった彼は守られ生かされていた。イデが宇宙を因果関係へ葬り去った後に、新たに生まれる宇宙へと向かう全ての魂を道びく役割を果たす。
  
 
== 他作品の関連人物 ==
 
== 他作品の関連人物 ==
 
;[[ギルドローム将軍]]
 
;[[ギルドローム将軍]]
:[[第3次α]]月進行ルートでは[[パイパー・ルウ|ルウ]]の防衛本能に応え、ギルドロームの精神攻撃を遮断し、[[ソロシップ]]の窮地を救う。
+
:[[第3次α]]』月進行ルートでは[[パイパー・ルウ|ルウ]]の防衛本能に応え、ギルドロームの精神攻撃を遮断し、[[ソロシップ]]の窮地を救う。
 
;[[ジュドー・アーシタ]]
 
;[[ジュドー・アーシタ]]
:漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、彼に語りかけている。
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:漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、[[カララ・アジバ]]の姿で彼に語りかけている。
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;[[コエムシ]]、[[吉川寛治]]
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:『[[X-Ω]]』イベントにおいて、ゲームの支配者がイデを恐れている事を察する。
  
 
== 関連項目 ==
 
== 関連項目 ==
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;[[イデシステム]]
 
;[[イデシステム]]
 
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;[[第6文明人]]
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;第六文明人
:創造者であったが、自身に取り込んでしまう。
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:イデを発明した種族。無限の力を得る為の研究において、その実現を果たそうとする本番で、数億に及ぶ第六文明人の意志を結集させた。結果、科学者の予想を越えた吸収力をイデが示し、第六文明人の意志そのものは尽く吸い尽くされてしまい、滅亡した。
 
;[[ソロ星]]
 
;[[ソロ星]]
 
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;[[因果地平]]
 
;[[因果地平]]
 
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;[[ゲッター線]]<br>[[光子力エネルギー]]
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;[[サイコフレーム]]
:争う事で進化するゲッターと光子力はイデと対極の存在と言えるのかもしれない……。
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:集合精神から力を引き出すという点では、イデオナイトと似たメカニズムを持つ構造材である。また2010年に行われたサンライズのイベント<ref>サンライズフェスティバル2010夏 みんなの宇宙世紀ナイト! トークショー</ref>において、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を問われ、富野監督も認めている。その他媒体でも『リング・オブ・ガンダム』公開時の雑誌インタビューでも、「サイコミュ的な力の発生とイデというエネルギーは本質は一緒のもの」と説明している。
;[[ビムラー]]
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;[[ゲッター線]]・[[光子力エネルギー]]・[[ビムラー]]
:他者との融和を図る事で進化を促すエネルギーだが、融合して一つになる事は望んでいないのでイデと同質とは言えない存在である(実際第3次αではイデよりもゲッター線に同調している)。
+
:αシリーズの世界観では、これらのエネルギーも同じ無限力のカテゴリーに属しながら、それぞれが別の目的を持つ存在という設定となっている。
 +
:ゲッター戦は圧倒的に進化し強くなった生命が他のあらゆるもの(有機物無機物問わず)を吸収し、更に果てない進化を続けていく「個」に近い意思を持つ存在である。
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:ビムラーに関しては、他者との融和を図る事で進化を促すエネルギーだが、融合して一つになる事は望んでいないのでイデと同質とは言えない存在である(実際第3次αではイデよりもゲッター線に同調している)。
 +
:なお、この3つのエネルギーのクロスオーバーがスパロボにおいて世界観の設定に深く組み込まれたのはαシリーズからで(更に具体的結末が描かれたのは『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』)、それより前に発売されて同じく三作品が揃った『[[スーパーロボット大戦F完結編]]』では扱われていない。なお、ドリームキャストマガジンで「著名人のスパロボファン」という括りでインタビューを受けた『[[天元突破グレンラガン]]』の中島かずき氏は、「もし自分がスパロボのシナリオを書くならばどのようにするか?」という質問を受け、「イデとゲッターとビムラーを中心としたシナリオにすると思う」「この3つは明確に宇宙を変える力を持つエネルギーなのでそれらをクロスオーバーさせたい」と語っていた。これは『スーパーロボット大戦α』発売前の発言である。
 
;[[人類補完計画]]
 
;[[人類補完計画]]
:自身と同じく'''融合を目指す存在'''なので、肯定的に捉えている。
+
:『第3次α』では自身と同じく'''融合を目指すための手段'''なので、肯定的に捉えている。
;[[異能生存体]]
+
 
:自分が生存するために'''因果律や運命をも塗り替えてしまう'''存在。
+
== 余談 ==
;[[サイコフレーム]]
+
*サンライズ版SRWとも言える『[[機甲武装Gブレイカー|サンライズ英雄譚シリーズ]]』のオリジナルラスボス「ミーディエイター」もイデを内包している(ハロボッツシリーズに客演時には「イデの力」という武装まで持っている)。しかしゲーム内で詳しく設定を説明される事はなく、謎が多い機体である。
:設定的繋がりこそ明言されていないものの、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を富野監督は認めている。
 
  
 +
== 脚注 ==
 
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[[Category:動力・エンジン・エネルギー]]
 
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2024年10月10日 (木) 00:11時点における最新版

イデ
登場作品 伝説巨神イデオン
声優 玄田哲章(TV版)
柴田秀勝(劇場版)
初登場SRW スーパーロボット大戦F完結編
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 集合精神
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イデはアニメ・小説『伝説巨神イデオン』に登場する、知的生物である第六文明人の認識力が集中した場。劇中では、エネルギーとして用いられたり、集合精神として登場人物達に語りかける事もあった。

概要[編集 | ソースを編集]

イデとは、地球とバッフ・クランの(ある意味)共通する遠い祖先とも言える、先史文明・第六文明人の意志を吸い尽くして誕生した意志集合体。もしくは知的生物の認識力の集中したを指す。

第六文明人はどれだけ科学が進んでも永続的なエネルギーの確保は不可能で、文明が進化しても人類の持つ肉体はいずれ滅ぶ事を憂いた。これら両方の問題を一括で解決する手段として肉体のくびきから解き放たれ、かつ無限の力を得るために精神エネルギーを元とした永続的に存在する力の研究を開始する。この力がイデのである。しかしイデの吸収力は予想を越えており、第六文明人の意志はイデに吸い尽くされてしまい、滅亡した。

イデは、ブラックホールの巨大な重力エネルギーを引き出して、相対的無限力を獲得している。無限力とはバッフ・クランが、母星に伝わる伝説に基づいてつけた名称なのだが、地球側が月のコンピューター「グロリア」でイデを解析した所、エネルギー係数が「無限[1]」と示され、その名の通りイデは無限エネルギーなのだと実証された。

劇中で、イデが力を発現するのは純粋な自己防衛本能に反応する時であり、要するに誰かがピンチになった時である。イデオンソロシップを構成する金属イデオナイト、その内部にある物質Xはイデの精神エネルギーを集積し、イデの判断で純粋な自己防衛本能の強さに応じ物質エネルギーとして解き放たれる。ベスと対話した際には、自分達になりゆきを作り出す力などないと明言するイデ。しかし、イデがイデオンソロシップにもたらす力は絶大だった。イデオンソードは最終的に惑星を両断し、イデオンガンは最大パワーでなくとも敵の艦隊を何度も壊滅させ、数万kmに及ぶ小惑星群の消滅、それらを使用時にソロ・シップを包むバリアーは、強大な破壊力の余波から完璧にガードした。

劇中終盤の情報と資料集等の各媒体の情報によると、目指しているのは「異なるモノ達の融和」一つであり、どんな形であれ分かたれたままの状態を許容しようとしないことがわかる。劇中では「イデの伝説」等と称される伝聞も古来より残されている事が判明しており、内容は「イデは異なる物(者)達から融和した存在[2]からいずれ、自らすらを正しく扱う事の出来る程進化した存在」が生まれ、イデ自身もそれを待望しているとされていた。これはイデ自身もそういった存在がいなければいずれ自らも存在出来なくなると考えていた為で、この話を聞かされたユウキ・コスモはその存在こそが人類の救いとなる存在「救世主=メシア」ではないのかと推測し、ソロシップの面々にも話していた。ベスとカララの子供はこの事からメシアと名付けられた。

物語開始前からコスモ達の地球とバッフ・クランの母星に流星を落とし、双方がソロ星で邂逅するように仕向けていた。ソロ星で覚醒してからはしばらく局面を見守っていたが、最終的に両者を和解させようと直接的に干渉し、カララ・アジバをワープさせて、父親のドバ・アジバに対面させる。イデは彼等を和解させようと試みるがその目論見は果たせず、ドバは地球との戦争継続を望んだ。これに失望したイデは観念して、消滅するギリギリの力を解放「発動」をもって宇宙全てを因果地平へと葬り去った。

全てが一つになった自分たちの在り方を他者に押し付け拒否を許さないその在り方は、富野由悠季監督の作品に通底するテーマである「エゴ」の塊と言っても差し支えないと言える。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦F完結編
初登場作品。イデゲージが上昇しすぎると、イデオンのパイロット扱いとなり、NPCとしてマップ兵器を使ってくる。この状態でイデオンが撃墜されると、全銀河を因果地平の彼方へと飛ばす。しかもメシアがいないので誰にも導かれず飛ばされるだけ……とある意味発動篇より救いがない。
無事最終話まで到達した場合、ソロシップクルー及び和解を果たしたハルルの地球を守ろうとする意思に共鳴し、地球に落下しようとするコロニー群もしくはアクシズとともにいずこかへ消え去る。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
αシリーズ全体を包括し、物語の根底に大きく関わる。イデEDに突入した場合は、こちらも全銀河を因果地平に葬り去る様子が描かれる。
本作では、イデは人類補完計画を支持し積極的な行動を行わず、該当ステージでイデは発現しない。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
イベント『その生命の輝きは』にて、イデの介入により平行世界の存亡を巡るゲームが中断される事態が起こる。

関連人物[編集 | ソースを編集]

ユウキ・コスモ
劇場版ではカララから輸血された彼を融和した存在として認知したためか対話をする。発動篇の終盤で思いが通じ合ったカーシャが死んだ事を聞かされても、最期までイデに抗い続けた。
ジョーダン・ベス
TV版では彼とイデが対話を果たす。その際、彼から言われた「良き道を探すべきだ」という一言が、最終話でドバとカララの親子再会を引き起こしたと思われる。
パイパー・ルウ
赤ん坊の彼が持つ純粋な自己防衛本能に呼応し、しばしば力を発揮した。彼がいなければイデの発動は第2話にでも起こったといわれる。
メシア
ベスとカララの間に生まれた赤子。劇中ではまだ胎児の状態であるため(妊娠4ヶ月)パイパー・ルウよりも若い、つまりはより純粋な生命体である。そしてイデの望んだ地球とバッフ・クランの融和の象徴であったため、イデはあらゆる超常を持って彼を守護する事となり、母体であるカララが死亡した後も胎児であった彼は守られ生かされていた。イデが宇宙を因果関係へ葬り去った後に、新たに生まれる宇宙へと向かう全ての魂を道びく役割を果たす。

他作品の関連人物[編集 | ソースを編集]

ギルドローム将軍
第3次α』月進行ルートではルウの防衛本能に応え、ギルドロームの精神攻撃を遮断し、ソロシップの窮地を救う。
ジュドー・アーシタ
漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』では、カララ・アジバの姿で彼に語りかけている。
コエムシ吉川寛治
X-Ω』イベントにおいて、ゲームの支配者がイデを恐れている事を察する。

関連項目[編集 | ソースを編集]

無限力
イデオン
イデバリア
イデシステム
第六文明人
イデを発明した種族。無限の力を得る為の研究において、その実現を果たそうとする本番で、数億に及ぶ第六文明人の意志を結集させた。結果、科学者の予想を越えた吸収力をイデが示し、第六文明人の意志そのものは尽く吸い尽くされてしまい、滅亡した。
ソロ星
因果地平
サイコフレーム
集合精神から力を引き出すという点では、イデオナイトと似たメカニズムを持つ構造材である。また2010年に行われたサンライズのイベント[3]において、「サイコフレームとイデオンは同じ原理」である事を問われ、富野監督も認めている。その他媒体でも『リング・オブ・ガンダム』公開時の雑誌インタビューでも、「サイコミュ的な力の発生とイデというエネルギーは本質は一緒のもの」と説明している。
ゲッター線光子力エネルギービムラー
αシリーズの世界観では、これらのエネルギーも同じ無限力のカテゴリーに属しながら、それぞれが別の目的を持つ存在という設定となっている。
ゲッター戦は圧倒的に進化し強くなった生命が他のあらゆるもの(有機物無機物問わず)を吸収し、更に果てない進化を続けていく「個」に近い意思を持つ存在である。
ビムラーに関しては、他者との融和を図る事で進化を促すエネルギーだが、融合して一つになる事は望んでいないのでイデと同質とは言えない存在である(実際第3次αではイデよりもゲッター線に同調している)。
なお、この3つのエネルギーのクロスオーバーがスパロボにおいて世界観の設定に深く組み込まれたのはαシリーズからで(更に具体的結末が描かれたのは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』)、それより前に発売されて同じく三作品が揃った『スーパーロボット大戦F完結編』では扱われていない。なお、ドリームキャストマガジンで「著名人のスパロボファン」という括りでインタビューを受けた『天元突破グレンラガン』の中島かずき氏は、「もし自分がスパロボのシナリオを書くならばどのようにするか?」という質問を受け、「イデとゲッターとビムラーを中心としたシナリオにすると思う」「この3つは明確に宇宙を変える力を持つエネルギーなのでそれらをクロスオーバーさせたい」と語っていた。これは『スーパーロボット大戦α』発売前の発言である。
人類補完計画
『第3次α』では自身と同じく融合を目指すための手段なので、肯定的に捉えている。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • サンライズ版SRWとも言える『サンライズ英雄譚シリーズ』のオリジナルラスボス「ミーディエイター」もイデを内包している(ハロボッツシリーズに客演時には「イデの力」という武装まで持っている)。しかしゲーム内で詳しく設定を説明される事はなく、謎が多い機体である。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 劇中では計測器が「9999999999999…」と計測が延々とカウンターストップせず表示され続けた。
  2. イデオンの劇中では異星人同士から生まれた子供を指していた。
  3. サンライズフェスティバル2010夏 みんなの宇宙世紀ナイト! トークショー