「ゾイドシリーズ」の版間の差分

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:TVアニメシリーズ第1作。1999年から2000年にかけて放送。全67話。
 
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:TVアニメシリーズ第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士によるバトルスポーツ「ゾイドバトル」を主軸とした作品で、シリーズの中で最も明るい陽性の作風が特徴。
 
:TVアニメシリーズ第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士によるバトルスポーツ「ゾイドバトル」を主軸とした作品で、シリーズの中で最も明るい陽性の作風が特徴。
 
:『[[OE]]』にて途中追加枠として参戦が決定した。
 
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2013年9月14日 (土) 16:26時点における版

概要

トミー(現・タカラトミー)製の組立式玩具シリーズ「ゾイド」のアニメーション作品群。TVシリーズ第2作『/ゼロ』まではTBS系、第3作『フューザーズ』以降はテレビ東京系で放送された。

「ゾイド」は様々な動物をモチーフとしたメカニックが人気を呼んだトミー製の玩具で、組立て式のキットが中心。玩具シリーズは1983年から「メカ生体ゾイド」の名で展開が開始されている。電動モーターやゼンマイによる駆動ギミックが最大の特徴で、全盛期にはガンプラにも比肩する人気シリーズであった。

商品展開のためのバックグラウンド要素として「地球型惑星"Zi"(旧設定では"ゾイド星")を舞台に、へリック共和国とゼネバス帝国がゾイドを用いた戦争を繰り広げる」という戦記ものの世界観が設定された。この背景設定はガンダムシリーズ以後の所謂リアルロボットアニメの影響を強く受けているが、ミリタリー要素をより強く推し出すことで、よくあるガンダムの模倣ではない独自の作風を確立する事に成功した。

このバックストーリー設定は玩具パッケージの解説書やジオラマ本「ゾイドバトルストーリー」「ゾイドグラフィックス」などで丁寧に積み重ねられ、これをベースとしたコンピュータゲームやOVA(後述のTVシリーズとは異なるもの)も作られ、これらも人気を博した。1980年代当時の一連のゾイド展開は、今でもひとつのSF仮想戦記として高く評価されている。

玩具のみで高密度の世界観を創り出すことに成功したゾイドシリーズは、アニメ化というメディア展開を行わないまま7年(1983年~1990年)にも渡りストーリーを築いていった。キャラクター玩具においてアニメーション展開に依らず長期間に渡って商品リリースを行った例はごく少ない(当時競合関係であったタカラによる『トランスフォーマーシリーズ』(SRW未参戦)でさえ、定期的に映像作品は制作されていた)。

その後、約10年の休止期間を経て1999年より新たにTVアニメを軸としてゾイドシリーズの商品展開が再始動。TVシリーズ第1作のストーリーは、それまでのゾイド同様バトルストーリーをベースとした戦記ドラマであったが、第2作以降は世界観を一新、ミリタリー色が薄められた一方、冒険活劇としてのジュブナイル色が強められ、若い世代が入りにくかったゾイドの間口を広げることに成功した。

ゾイドのコンテンツとしての母体はあくまで玩具サイドであるため、玩具メーカー(タカラトミー)によって玩具のための詳細な物語が先に創られ、それを「原作」としてアニメ化やコミカライズと言ったメディア展開おこなわれている。アニメで描かれた新しい世界観やストーリーもアニメスタッフが考えたものではなく、ゾイドの玩具企画室が主導になって作り上げたものである(例外として、『機獣創世記ゾイドジェネシスはアニメスタッフ主導でストーリーが作られている)。「メカとおおまかな世界観は玩具メーカーがデザインするが、実際のストーリー展開はアニメスタッフに委ねる」というような、多くのロボットアニメとは制作スタンスが根本的に異なっており、映像化されるゾイドは基本的に商品化もされてなくてならないという理念が根底にある。ゲームなどにおいては特典としてゲームオリジナルのゾイドのキットが付くことも恒例化している。なお、コトブキヤなど他のメーカーからもゾイドのプラモデルや可動フィギュアが販売されているが、これらは「アニメ版を原作にした玩具」という扱いである。

スパロボ参戦についてはファンの間では期待こそされていたものの、版権面の都合等の諸々の理由などからそのハードルは非常に高いものと思われていたが、『スーパーロボット大戦K』において『機獣創世記ゾイドジェネシス』が参戦、さらに『スーパーロボット大戦Operation Extend』においてTVシリーズ第1作である『ゾイド -ZOIDS-』が参戦。参戦における障害は事実上存在しなくなったと見られる。

ここ最近は発売元であるトミーの合併(現・タカラトミー)に伴い展開が縮小傾向にあり、2009年以降は商品展開自体も途絶えていたが、2013年より過去のゾイドの機体群を現代の技術でリファインする玩具シリーズ「ゾイドオリジナル」の展開が予告されている。これらは単なるデザインの刷新なだけではなく、これらリファイン玩具のための背景設定やバックストーリーが今までとは一部が異なるものに改訂されており、公式サイトや関連書籍などで新しい「惑星ゾイド」の姿が少しずつ公開されている("惑星Zi"という言葉は使われていない)。

作品リスト

アニメシリーズ

ゾイド -ZOIDS-
TVアニメシリーズ第1作。1999年から2000年にかけて放送。全67話。
ゾイド新世紀/(スラッシュ)ゼロ
TVアニメシリーズ第2作。2001年に放送。全26話。ゾイド同士によるバトルスポーツ「ゾイドバトル」を主軸とした作品で、シリーズの中で最も明るい陽性の作風が特徴。
OE』にて途中追加枠として参戦が決定した。
ゾイドフューザーズ(SRW未参戦)
TVアニメシリーズ第3作。2004年から2005年にかけて放送。全26話。『/ゼロ』同様ゾイドバトルを主軸とした作品だが、こちらは「父が追い求めた伝説のゾイド探し」「ゾイド同士の合体・Ziユニゾン」「秘密組織リヒタースケールの暗躍」などの重要な要素が増え、ストーリーも徐々にシリアス色が増していった。また、シリーズで唯一XEBECが関与していない作品でもある。
機獣創世記ゾイドジェネシス
TVアニメシリーズ第4作。2005年から2006年にかけて放送。全50話。

ジオラマシリーズ

ゾイドシリーズには伝統的にジオラマを使ってストーリーを語っていくコンテンツが雑誌連載もしくは書き下ろし書籍として展開している。

ゾイドグラフィックス
アニメ化前の旧ゾイドシリーズの販促としてトミーが発行していた書籍。ゾイド玩具のカタログ本もかねていた。
玩具設定を忠実に再現した戦記ストーリーが描かれており、ゾイドの「原作」と云えば元来こちらを指す。
ゾイドバトルストーリー
1986年から開始され1990年まで小学館の学年別学習誌で連載されていたジオラマストーリーで、話の大筋はゾイドグラフィックス同じだが、よりミリタリー色が高い。こちらで描かれたオリジナル設定が玩具側に導入されることもあった。
なお、玩具のパッケージ裏面に記された解説も「ゾイドバトルストーリー」のタイトルが冠せられており、トミーのゾイド企画室とは強い連携が取られている(下記の新バトルストーリーでも同様)。ゾイドグラフィックスより知名度が高いことから、こちらを「原作」と捉えるファンも少なくない。
新ゾイドバトルストーリー
1999年のゾイド再始動にあわせてコロコロコミック誌上で展開。アニメ『ゾイド -ZOIDS-』と同じ時系列の話をより玩具設定に忠実な形で描き出した。ただし、『/ゼロ』以降の玩具設定は新バトルストーリーでは扱っていない。
ゾイド展開が復活した1999年以降は2008年までグラフィックスが発刊されていないため、当時の玩具シリーズに則した設定資料としては『新ゾイドバトルストーリー』がを公式扱いとされることが多い。
月刊ゾイドグラフィックス
安価なゾイドの復刻キットを付録にした冊子タイプのデータファイル。2008年~2009年に展開されていた。惑星Ziの歴史や世界設定、各種ゾイドのメカニックなどを、玩具設定ベースに解説。
タカラトミー自らが発行していたため、かつての「ゾイドグラフィックス」の名が踏襲されている
ゾイドコンセプトアート
2010年にホビージャパン社より発売されたイラスト集。全三巻。ジオラマではないがかつてのバトルストーリーが踏襲されたコンセプトの書籍で、「惑星ゾイド」と呼ばれる星の歴史が描かれている。
タカラトミーのゾイド企画室による「公式」完全監修であり、1980年代の「ゾイド星」の設定とも、アニメ化にあわせて2000年代にリファインされた「惑星Zi」の設定とも異なる歴史が描かれている。また、新たに起こされた設定も数多く存在する。
2013年からこの書籍で描かれた新設定を元に新しい玩具展開が始まる事が公表されている。

共通用語

惑星Zi
舞台となる惑星。
ゾイド
惑星Ziに住む金属生命体。

余談

  • 1991年~93年にかけて、ゾイドシリーズと世界観を共有する『装甲巨神Z(ズィー)ナイト』という作品が玩具展開されていたが、こちらは売上不振により打ち切られている。
    戦闘ゾイドの技術が地球に持ち込まれて起こる戦乱、というのが背景設定であった。ゾイドの造形は徹底的に人型が避けられているが、『Zナイト』のメカは全て巨大人型ロボットであったのが特徴。ちなみに、サンライズによって店頭用プロモーションアニメが制作されている。
  • 絶対無敵ライジンオー』の没シナリオの1つに、「ライジンオーと史上最強のゾイド・キングゴジュラスを競演させる」という話があった。ちなみに『ライジンオー』もトミーがメインスポンサーである。

リンク