「中華連邦」の版間の差分

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その国力・戦力は神聖ブリタニア帝国やE.U.に次ぐ第三位の実力<ref>小説版での各三極の国力はブリタニア「10」、E.U.「7」、中華連邦「5」であるとされる。</ref>を誇り、E.U.と激しく戦闘を行っているブリタニア側もE.U.と連携される事を恐れて迂闊な手出しが出来ず、東アジアでの侵攻作戦において巨大な障壁として立ちはだかっている。
 
その国力・戦力は神聖ブリタニア帝国やE.U.に次ぐ第三位の実力<ref>小説版での各三極の国力はブリタニア「10」、E.U.「7」、中華連邦「5」であるとされる。</ref>を誇り、E.U.と激しく戦闘を行っているブリタニア側もE.U.と連携される事を恐れて迂闊な手出しが出来ず、東アジアでの侵攻作戦において巨大な障壁として立ちはだかっている。
  
その名の通り連邦国家であり、主体である「中華」を中心に、制圧・併合した国を自治州として構成に組み込むという連邦制を敷いているが、各自治州は半独立の軍閥が台頭して抑えており、本領である中華以外の地域の支配体制は必ずしも盤石ではない。現実の中国とは異なり、中国皇室やその文化が存続したまま近代化・権力統合を成し遂げることに成功しており、[[天子]](皇帝)が元首として君臨する君主制国家ともなっている。一方でブリタニア側の「富を平等に分配した結果、中華連邦は怠け者ばかりになった」との言から、共産主義的な体制も取り入れていると思われる<ref>1期では中華連邦を動かす「首脳」は「咬龍之房」に集まった5人の近代的スーツ姿の政治家であり、小説版では政治理念は「'''天子を中心に全人民の平等を与える'''」であると語られている。また、R2の黎星刻のクーデターでは反乱兵に制圧された議会と思わしき場面も映るため、統治制度は'''共産主義体制を取り込んだ立憲君主制'''と思われる。</ref>。しかし、現在では体制内の腐敗が進んでおり、国家元首たる天子を傀儡に一部の特権層の専横を極めており、世界最大の人口を誇りながらその実態は「'''老人'''」とも表現され、中華連邦人民の大部分は貧困に喘いでいる。[[大宦官]]たちはその最たる一例として中華連邦内に根深く巣食っている。当代の天子は先帝の早世によってまだ幼少であったため、大宦官たちが実質的な後見役として政務を執り仕切っているが、彼らは実権を握ったことをこれ幸いとばかりに専横を振るい始め、国内には暗雲が漂い始めている。
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その名の通り連邦国家であり、主体である「中華」を中心に、制圧・併合した国を自治州として構成に組み込むという連邦制を敷いているが、各自治州は半独立の軍閥が台頭して抑えており、本領である中華以外の地域の支配体制は必ずしも盤石ではない。現実の中国とは異なり、中国皇室やその文化が存続したまま近代化・権力統合を成し遂げることに成功しており、[[天子]](皇帝)が元首として君臨する君主制国家ともなっている。一方でブリタニア側の「富を平等に分配した結果、中華連邦は怠け者ばかりになった」との言から、共産主義的な体制も取り入れていると思われる<ref>1期では中華連邦を動かす「首脳」は「咬龍之房」に集まった5人の近代的スーツ姿の政治家であり、小説版では政治理念は「'''天子を中心に全人民の平等を与える'''」であると語られている。また、R2の黎星刻のクーデターでは反乱兵に制圧された議会と思わしき場面も映るため、統治制度は'''共産主義体制を取り込んだ立憲君主制'''と思われる。</ref>。しかし、現在では体制内の腐敗が進んでおり、国家元首たる天子を傀儡に一部の特権層が専横を極めており、世界最大の人口を誇りながらその実態は「'''老人'''」とも表現され、中華連邦人民の大部分は経済停滞と貧困に喘いでいる。[[大宦官]]たちはその最たる一例として中華連邦内に根深く巣食っている。当代の天子は先帝の早世によってまだ幼少であったため、大宦官たちが実質的な後見役として政務を執り仕切っているが、彼らは実権を握ったことをこれ幸いとばかりに専横を振るい始め、国内には暗雲が漂い始めている。
  
第一期ではキュウシュウ戦役に乗じて[[エリア11]]に介入、ブリタニア勢力を叩き出して同地の取り込みを企み、亡命していた旧日本政府の官房長官であった「澤崎敦」を旗頭に、曹将軍率いる遼東軍管区の戦力を抽出。一時は九州全域を掌握し、中華連邦にとって都合の良い日本を再興する事で日本に眠る膨大なサクラダイト利権の強奪を目論んだが、敗北して撤退した。「R2」では[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]が宦官の一人を調略したことで[[黒の騎士団]]と協力体制を取るも、それは中華連邦を中心に反ブリタニア連合国家「[[超合集国]]」の建国を目論むゼロの謀略の一環で、その過程における抗争にて黒の騎士団は[[黎星刻]]率いる反乱軍と共闘して大宦官とブリタニアを排除、その影響で一度は各自治州が独立の動きを見せるなど旧体制の崩壊を招いたが、黒の騎士団・黎星刻軍による迅速な鎮圧行動と天子を旗印とした新体制の樹立によって「'''合衆国中華'''」として生まれ変わり、超合集国の主要構成国としてその役目を果たしていくこととなる。
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ブリタニアとの関係は基本的には険悪であり、特に極東事変で日本が[[エリア11]]となってしまった事は中華連邦の安全保障の観点から看過する事ができず、エリア11の安定化を防ぐために、エリア内の反ブリタニア勢力に重火器や[[ナイトメアフレーム]]の[[鋼髏]]を供給し、様々な妨害を企てている。将来的に日本を解放し、属国としての影響力を保持する事も視野にいれているため、旧日本政府関係者の亡命も受け入れている。
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第一期ではキュウシュウ戦役に乗じて[[エリア11]]に介入、ブリタニアを日本から叩き出して同地の取り込みを企み、亡命していた旧日本政府の官房長官であった「澤崎敦」を旗頭に、曹(ツァオ)将軍率いる遼東軍管区の戦力を抽出。一時は九州全域を掌握し、中華連邦にとって都合の良い日本を再興する事で日本に眠る膨大なサクラダイト利権の強奪を目論んだが、敗北して撤退。澤崎敦と曹将軍、旧日本政府関係者も拘束され、[[中華連邦兵]]の半数を捕虜にされてしまう。ブリタニアには曹将軍の独断であるとの見解を崩さず、「チベット条約」に基づく捕虜の即時返還を要求している。[[ブラックリベリオン]]発生時には間接的にブリタニア軍を妨害するために、東シナ海に中華連邦海軍艦隊を集結させたが、軍事行動を起こすことは無かった。
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「R2」では[[ゼロ (コードギアス)|ゼロ]]が宦官の一人を調略したことで[[黒の騎士団]]と協力体制を取るも、それは中華連邦を中心に反ブリタニア連合国家「[[超合集国]]」の建国を目論むゼロの謀略の一環で、その過程における抗争にて黒の騎士団は[[黎星刻]]率いる反乱軍と共闘して大宦官とブリタニアを排除、その影響で一度は各自治州が独立の動きを見せるなど旧体制の崩壊を招いたが、黒の騎士団・黎星刻軍による迅速な鎮圧行動と天子を旗印とした新体制の樹立によって「'''合衆国中華'''」として生まれ変わり、超合集国の主要構成国としてその役目を果たしていくこととなる。
 
小説版では合衆国中華設立に伴い、中華連邦の各国は独立していると思われる描写が多く、旧中華連邦と明記される事から連邦制は瓦解している。しかし、超合集国の主体は中華連邦であるため、実質的に中華勢力の影響力は最低限保持されている。
 
小説版では合衆国中華設立に伴い、中華連邦の各国は独立していると思われる描写が多く、旧中華連邦と明記される事から連邦制は瓦解している。しかし、超合集国の主体は中華連邦であるため、実質的に中華勢力の影響力は最低限保持されている。
  

2022年2月15日 (火) 17:10時点における版

中華連邦(Chinese Federation)とは、『コードギアス 反逆のルルーシュ』及び『コードギアス 反逆のルルーシュR2』に登場する国家。

概要

神聖ブリタニア帝国やE.U.(ユーロ・ユニバース/ユーロピア共和国連合)に並ぶ三大勢力の一つで、アジア地域随一の大国。首都は洛陽。その版図は東アジアのみならず、中央・南・東南アジア、一部はイスラム教圏やシベリア南部にも達する。 その国力・戦力は神聖ブリタニア帝国やE.U.に次ぐ第三位の実力[1]を誇り、E.U.と激しく戦闘を行っているブリタニア側もE.U.と連携される事を恐れて迂闊な手出しが出来ず、東アジアでの侵攻作戦において巨大な障壁として立ちはだかっている。

その名の通り連邦国家であり、主体である「中華」を中心に、制圧・併合した国を自治州として構成に組み込むという連邦制を敷いているが、各自治州は半独立の軍閥が台頭して抑えており、本領である中華以外の地域の支配体制は必ずしも盤石ではない。現実の中国とは異なり、中国皇室やその文化が存続したまま近代化・権力統合を成し遂げることに成功しており、天子(皇帝)が元首として君臨する君主制国家ともなっている。一方でブリタニア側の「富を平等に分配した結果、中華連邦は怠け者ばかりになった」との言から、共産主義的な体制も取り入れていると思われる[2]。しかし、現在では体制内の腐敗が進んでおり、国家元首たる天子を傀儡に一部の特権層が専横を極めており、世界最大の人口を誇りながらその実態は「老人」とも表現され、中華連邦人民の大部分は経済停滞と貧困に喘いでいる。大宦官たちはその最たる一例として中華連邦内に根深く巣食っている。当代の天子は先帝の早世によってまだ幼少であったため、大宦官たちが実質的な後見役として政務を執り仕切っているが、彼らは実権を握ったことをこれ幸いとばかりに専横を振るい始め、国内には暗雲が漂い始めている。

ブリタニアとの関係は基本的には険悪であり、特に極東事変で日本がエリア11となってしまった事は中華連邦の安全保障の観点から看過する事ができず、エリア11の安定化を防ぐために、エリア内の反ブリタニア勢力に重火器やナイトメアフレーム鋼髏を供給し、様々な妨害を企てている。将来的に日本を解放し、属国としての影響力を保持する事も視野にいれているため、旧日本政府関係者の亡命も受け入れている。

第一期ではキュウシュウ戦役に乗じてエリア11に介入、ブリタニアを日本から叩き出して同地の取り込みを企み、亡命していた旧日本政府の官房長官であった「澤崎敦」を旗頭に、曹(ツァオ)将軍率いる遼東軍管区の戦力を抽出。一時は九州全域を掌握し、中華連邦にとって都合の良い日本を再興する事で日本に眠る膨大なサクラダイト利権の強奪を目論んだが、敗北して撤退。澤崎敦と曹将軍、旧日本政府関係者も拘束され、中華連邦兵の半数を捕虜にされてしまう。ブリタニアには曹将軍の独断であるとの見解を崩さず、「チベット条約」に基づく捕虜の即時返還を要求している。ブラックリベリオン発生時には間接的にブリタニア軍を妨害するために、東シナ海に中華連邦海軍艦隊を集結させたが、軍事行動を起こすことは無かった。

「R2」ではゼロが宦官の一人を調略したことで黒の騎士団と協力体制を取るも、それは中華連邦を中心に反ブリタニア連合国家「超合集国」の建国を目論むゼロの謀略の一環で、その過程における抗争にて黒の騎士団は黎星刻率いる反乱軍と共闘して大宦官とブリタニアを排除、その影響で一度は各自治州が独立の動きを見せるなど旧体制の崩壊を招いたが、黒の騎士団・黎星刻軍による迅速な鎮圧行動と天子を旗印とした新体制の樹立によって「合衆国中華」として生まれ変わり、超合集国の主要構成国としてその役目を果たしていくこととなる。 小説版では合衆国中華設立に伴い、中華連邦の各国は独立していると思われる描写が多く、旧中華連邦と明記される事から連邦制は瓦解している。しかし、超合集国の主体は中華連邦であるため、実質的に中華勢力の影響力は最低限保持されている。

ラクシャータ・チャウラーが日本製KMFの開発に従事していたインド軍区が自治州の一つとして含まれており[3]、この地域はブラックリベリオンで敗走した黒の騎士団の一部の幹部が隠れ潜んで再起を図る場所ともなった。中華連邦の争乱ではインド軍は黒の騎士団支援に動いていたが、インドが保有していた神虎が大宦官に渡っていた事からインド軍区内で中華連邦現政権に対する恭順派も存在している事を示している。[4]

登場作品

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。人類革新連盟を構成する国家の一つとなっている。保有兵器の鋼髏が人革連の戦力として登場するが、それ以外はほぼ名前のみの登場。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
地球連邦成立に伴い、それを構成する国家の一つとなっている。「R2」の参戦となったため、今作で本格的に舞台の一つとなる。

単独作品

スーパーロボット大戦DD
人類革新連盟を構成する国家の一つとなっている。ただし保有兵器も兵士も人革連にまとめられているので、ほぼ名前のみの登場。

関連人物

天子
国家主席。しかし、宦官らの傀儡となっていて実権を持たず、彼らの専横で国政が乱されている事実もほとんど知らない。
黎星刻
武官。敬愛する天子を人質にされて大宦官に不承不承従っているが、その陰では密かに反乱の計画を立てている。
大宦官
官僚。幼少の天子の政務の補佐…という名目で、彼女をないがしろにして専横を振るっている。
周香凛
士官。星刻を補佐する女性。
洪古
軍人。星刻と因縁を持つ。
中華連邦兵
一般兵。
シュナイゼル・エル・ブリタニア
仮想敵国の皇子。中華連邦の混乱に付け入り、戦わずして同国を制圧下に置くべく謀略を展開する。

関連機体

鋼髏
量産型KMF。
神虎
星刻のKMF。
竜胆
地上戦艦。
大竜胆
大型地上戦艦。

関連用語

黒の騎士団
協力体制を取る。
E.U.
同格の覇権国家。当初は対ブリタニア同盟を結んで、東西からブリタニアのユーラシア進出を阻む防壁となっていたが、思想の違いや利権を巡る対立から袂を分かった。

脚注

  1. 小説版での各三極の国力はブリタニア「10」、E.U.「7」、中華連邦「5」であるとされる。
  2. 1期では中華連邦を動かす「首脳」は「咬龍之房」に集まった5人の近代的スーツ姿の政治家であり、小説版では政治理念は「天子を中心に全人民の平等を与える」であると語られている。また、R2の黎星刻のクーデターでは反乱兵に制圧された議会と思わしき場面も映るため、統治制度は共産主義体制を取り込んだ立憲君主制と思われる。
  3. 1期ではインド軍区はブリタニア領であった。
  4. ラクシャータ曰く、「マハラジャのジジイ」。