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2022年1月17日 (月) 12:13時点における版
ワイリーナンバーズとは、『ロックマン』に登場する戦闘ロボット。
概要
Dr.ワイリーことアルバート・W・ワイリーの世界征服計画に利用された人型のロボット。型式番号は「Dr.ワイリーナンバーズ」の略称で「DWN.」から始まっている。
ブルースを改造し彼を救ったり、初代『ロックマン』でトーマス・ライト博士の開発した「ライトナンバーズ」を手駒として利用した際に得られたデータから作り上げた『2』以降、ワイリーが自作したロボット達がカテゴライズされている。
純粋にワイリーが製作したのは『2』『5』『7』『8』の8大ボス達。『3』のナンバーズは、改心を装ったワイリーがライト博士と共同制作した名目。また、『4』のDr.コサックが製作したロボット、『6』の世界強豪ロボット、『11』の定期健診に来たロボットは元はワイリー開発のロボットではないが、ワイリーによって改造が施されている。しかし『10』のロボット達は、ワイリーの作ったロボットエンザに感染しただけで特に改造もされていない被害者なのにワイリーナンバーズに加えられてしまっている。
また、ライト博士単独製作である初代『ロックマン』と『ロックマン9』のボス達は純粋にロックマンらと同系統のライトナンバーズとして扱われている。そのため、ワイリーの世界征服計画に組み込まれたロボットからこれらライトナンバーズを除外したもの、というカテゴリが正しいと思われる。型式番号は「DWN.009」から順にナンバリングされており、ワイリーナンバーズの欠番には全てライトナンバーズが入る[1]。
その経緯によってロックマンとの互換性があるのか、倒されたワイリーナンバーズの能力は武器可変システムによってロックマンに利用されることとなる。
ロックマンに倒された後、戦闘能力を排除された上で修復され、作業用ロボットとして社会復帰している[2]。
『スーパーアドベンチャーロックマン』ではコアパーツが存在、ワイリーが所持し続けていたという設定で、コアが破壊されなければ再生可能。その設定に則り、コアが破壊されたと明言されたシャドーマンだけはそれ以降一切登場しない。
SRWに登場したワイリーナンバーズ
- メタルマン
- ワイリーが初めて開発した純粋な戦闘ロボット。特殊武器は丸ノコギリ型の投擲武器「メタルブレード」。
- エアーマン
- 風を操る戦闘ロボットで、頭部が胴体と一体化している。特殊武器は小型竜巻「エアーシューター」。
- バブルマン
- 『ロックマン』世界における初の人型水中戦用ロボットだが、歩行不可能。特殊武器は硫酸を含んだ泡「バブルリード」。
- クイックマン
- 際立って機動性の高いスピード狂のロボット。特殊武器は小型ブーメランの「クイックブーメラン」。
- クラッシュマン
- 「歩く弾薬庫」の異名を持つ重装甲ロボット。特殊武器はドリルで吸着する時限爆弾「クラッシュボム」。
- フラッシュマン
- 時間制御能力を実現した傑作ロボット。特殊武器は時間停止能力「タイムストッパー」。『2』のワイリーナンバーズには巻き込まれるのを防ぐためにタイムストッパーへの防御機構が備わっているが、防御機構が不完全な例外もある。
- ヒートマン
- ジッポライターに酷似した外見が特徴のロボット。特殊武器は「アトミックファイヤー」で、本人が使用する場合は炎を纏って突進する。
- ウッドマン
- 天然の檜をくり抜いて作られたロボット。特殊武器は木の葉型電磁ビット「リーフシールド」。
SRWでの扱い
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品にして期間限定参戦ながら、『ロックマン2』の8大ボスが揃って参戦するという破格の扱いを受けた。
- 8大ボス全機の特徴として、大器型SRユニットとSRサポートユニットの2種類が実装。サポートユニットはいずれも、武器可変システムを持つロックマン・ブルース・フォルテの3機にのみ効果を及ぼす。
- 大器型SRユニットは共通として、入手時点で全てのアビリティが解放済みであり、イベントでは特定のボスに対して大ダメージが与えられる特殊特効持ちとなっている。また、精神コマンドが全機闘志、根性、熱血の3種で統一されている。
関連機体
- フォルテ
- ワイリー製作機だが、他と一線を画す完成度から、別枠としてスペシャルワイリーナンバーズという呼称が用いられている。
- ブルース
- ワイリーナンバーズ開発の技術元。
- エンカー、パンク、バラード
- ワイリー製作機だが、別枠としてロックマンキラーという呼称が用いられている。
- バスターロッドG、メガウォーターS、ハイパーストームH
- ワイリー製作機だが、別枠としてメガワールドナンバーズという呼称が用いられている。
- スペースルーラーズ
- サンゴッドの解析から製作された別枠。
余談
- 『X-Ω』のプロデューサーであるオオチヒロアキ曰く、当初はエアーマンをサプライズでゲスト参戦させる方針だったようだが、開発チームとの意見交換の末に『2』のワイリーナンバーズ全8体が必要という結論に至り、『ロックマン』制作側のカプコンからバックアップを受けた結果、『2』の全8体参戦という破格の扱いを実現できたとのこと[3]。
- 『ロックマン2』~『ロックマン8』まではプレイヤーがボスをデザインする募集企画が行われていた[4]。
- 有賀ヒトシ氏の漫画版では、ナンバーズに各作品ごと纏まった名称がつけられており、『2』のワイリーナンバーズは「セカンドナンバーズ」という名称で括られている。
- 同様に、Dr.コサック製作のロボット達は同作では「コサックナンバーズ」という独自定義が用いられている。作中では『4』のロボット達が対象だが、漫画版連載時には未登場だった『11』のツンドラマンも出身は同じ。
脚注
- ↑ 初代のリメイクである『ロックマンロックマン』に2機のライトナンバーズが追加登場しているが、型式番号は不明。
- ↑ この点に関してはイレギュラー認定されたレプリロイドは完全破壊される『ロックマンX』シリーズ以降のボス達とは対照の扱いとなっている。
- ↑ https://dengekionline.com/elem/000/001/652/1652658/
- ↑ 最後の募集企画の『ロックマン8』では、フレームが完成済みの機体にデザインを組み込むものが3機、ゼロから考案するものが3機として行われた。