「太陽の牙ダグラム」の版間の差分
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− | *本作にまつわる特記事項のひとつとして、ラポート社刊のアニメ雑誌「アニメック」誌との確執(通称・'''アニメック事件''' | + | *本作にまつわる特記事項のひとつとして、ラポート社刊のアニメ雑誌「アニメック」誌との確執(通称・'''アニメック事件''')が挙げられる。辛口なアニメ批評に定評のある同誌(評価に値しないものは沈黙を貫く、'''批評されれば光栄に思え'''、というスタンス)であったが本作に対しては殊更攻撃的な批評を展開<ref>内容についてもまともに作品を観ていたとは言い難い、言い掛かりに近い記述が大半を占めた(シーンの一つが何故か『[[機動戦士ガンダム|ガンダム]]』と被る、などと比較されていた。無論、そのシーンは比較にする理由がわからないものであったが)。</ref>、特に27号における特集においてはスタッフ代表として高橋監督をインタビューに招きながら傍らで悪ふざけじみた中傷まがいの記事を載せるという、実質的な吊し上げに近い内容であった。これについては読者からの反発も強く、翌号において編集長が全面的に謝罪する事態となった。 |
**本件の原因として編集部サイドは担当ライターが副編集長のチェックを通さず記事を入稿したためとしているが、そもそもの作品批判を展開した経緯としては本作のスポンサーのタカラとは競合メーカーであるバンダイより広告料を受けたためとされる(所謂ライバル潰しのためのネガティブキャンペーン)。それらの信憑性を示すものとして、『ダグラム』と同時期に展開していた同じくサンライズ製アニメ『[[戦闘メカ ザブングル]]』の当時のプラモデル担当者が後に「グレートメカニック」誌のインタビューにおいて本件への関与をほのめかす発言もしており、当時の2大玩具メーカー間の確執も匂わせている。 | **本件の原因として編集部サイドは担当ライターが副編集長のチェックを通さず記事を入稿したためとしているが、そもそもの作品批判を展開した経緯としては本作のスポンサーのタカラとは競合メーカーであるバンダイより広告料を受けたためとされる(所謂ライバル潰しのためのネガティブキャンペーン)。それらの信憑性を示すものとして、『ダグラム』と同時期に展開していた同じくサンライズ製アニメ『[[戦闘メカ ザブングル]]』の当時のプラモデル担当者が後に「グレートメカニック」誌のインタビューにおいて本件への関与をほのめかす発言もしており、当時の2大玩具メーカー間の確執も匂わせている。 | ||
2018年1月27日 (土) 01:52時点における版
- 1981年10月23日 ~ 1983年3月25日 全75話
- 初参戦スパロボ:スーパーロボット大戦X-Ω(2018年)
概要
高橋良輔監督が初めて制作に関わったロボットアニメ作品(監督業は神田武幸氏との連名)。プラモデル等玩具の売り上げ好調につき放送延長となり、全75話もの話数を誇る大作となった。
舞台は22世紀(2100年代)の「デロイア」という地球の植民惑星で、この惑星の独立運動を主体とした物語が展開し、登場人物も子供よりは大人の方が多く登場するなど、ロボットアニメでありながら「政治劇」がメインに描かれた異色の作品である。
もっとも「CB(コンバット)アーマー」と呼ばれる登場するロボットの方も決して目立たないわけではなく、「ダグラム」をはじめとして、印象的なものが多い。
劇場用作品の『ドキュメント 太陽の牙ダグラム』や『チョロQダグラム』も公開されており、『ザブングル グラフィティ』と併映された。『ドキュメント』は本編を劇場用に再編集・新作カットを加えたものであるのに対して、『チョロQダグラム』はSD化したキャラクターがドタバタ劇を繰り広げる短編ギャグ作品に仕上がっている。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
デロイア独立派
太陽の牙
- クリン・カシム
- 本作の主人公。ドナン・カシムの三男。父がデロイアの独立阻止に暗躍していたのを知り、太陽の牙に寝返る。
- ロッキー・アンドル
- ゲリラのリーダー。最初はクリンを嫌っていたが、後に仲間として認める。
- キャナリー・ドネット
- ロッキーの幼馴染の少女。兄を連邦軍に殺され、ゲリラに身を投じる。
- チコ・ビエンテ
- ゲリラのメンバー。ビッグEガン(歩兵用リニアガン)を武器とする。
- フェスタ・ブロンコ
- ゲリラのメンバー。陽気な性格の男。
- ビリー・ボール
- ゲリラのメンバー。幼い容姿の16歳。
- ナナシ
- 本名不明の「名無し」の男。チームのムードメーカーだがしばしば鋭い勘を見せる。
- ハックル・G・トンプソン
- 元連邦軍の整備兵。太陽の牙に協力する。
- ジョルジュ・ジュールダン
- 元暴走族。フェスタに容姿が似ている。九州弁に似た訛り言葉で喋る。
独立派関係者
- デビッド・サマリン
- デロイアにおける独立運動の指導者。博士とも称され、開発を主導したダグラムをクリンに託す。
- ヘシ・カルメル
- 人民解放政府の和平派のリーダー。
- J・ロック
- 特殊部隊「デロイアの星」のリーダー。
- ジャッキー・ザルツェフ
- 連邦軍の少佐。J・ロックのライバル。
地球連邦
カシム家関係者
- ドナン・カシム
- 地球連邦評議会議長。クリンの父。
- フィナ・カシム
- ドナンの妻で、クリンの母。
- ラビン・カシム
- ドナンの長男。
- ロイル・カシム
- ドナンの次男。
- レーク・ボイド
- 連邦軍の軍人で、クリンの義兄。
- ワトキンス
- カシム家の執事。
政治家・軍人
- ヘルムート・J・ラコック
- ドナンの元補佐官。野心家で、策謀を巡らす。
- フォン・シュタイン
- 連邦軍第8軍の大佐。デロイア出身。
- ヴルドラン・ガルシア
- 傭兵部隊「ガルシア隊」の隊長。
民間人
- コール・デスタン
- ラコックの情報屋の元ゲリラ。
- ディック・ラルターフ
- APU通信のジャーナリスト。
- デイジー・オーセル
- クリンの幼馴染のご令嬢。
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
コンバットアーマー
- ダグラム
- サマリン博士らデロイア独立派により開発された、初のXネブラ対応型コンバットアーマー。クリンの愛機となる。
- ヤクト ダグラム
- ダグラムにチコが入手した9連装ミサイルランチャーを装着した仕様。「ダグラム ヤクトタイプ」とも(劇中では変わらず「ダグラム」としか呼ばれていない)。
- ラウンドフェイサー
- ブロックヘッド
- ブッシュマン
- ビッグフット
- クラブガンナー
用語
- S.C.(スペース・センチュリー)
- 本作での年号。物語劇中における年代はS.C.152年。
- コンバットアーマー
- 本作に登場する機動兵器で、大きく分けて人型タイプと多脚戦車タイプの2種類が存在する。
- スタフェラス星系
- 地球から224光年先にある星系で、二重に太陽(恒星)が存在する。地球とはワームホールで行き来する。
- デロイア
- スタフェラス星系の第5惑星で、本作の舞台。地球からの移民が130年ほどが経ち、二世・三世の世代の子孫が暮らしている。
- 地球連邦
- 7つの自治州からなる地球の統一政府。鉱産物などをデロイアの資源に依存している。
- 地球連邦軍
- 主に各自治州ごとの第1から第7軍と、デロイア治安維持のための第8軍が存在する。
- 太陽の牙
- クリン・カシムが所属する、デロイア独立を掲げるゲリラ集団。当初は「デロイア7」を名乗る。
- Xネブラ
- スタフェラス星系の二重太陽によりデロイアで充満している特殊な電磁波で、レーダーを一切使用不可能にしてしまう。主役機であるダグラムはその影響を受けないXネブラ対応型となっており、デロイアの環境下でも高い性能を発揮できる。
楽曲
- オープニングテーマ
-
- 「さらばやさしき日々よ」
- 歌:麻田マモル / 作詞:高橋両輔 / 作曲:冬木透 / 編曲:武市昌久
- アニメソングの定番であるアップテンポな曲調ではない、いわゆる「歌謡曲」という表現がしっくり来る楽曲(歌手の麻田マモルも歌謡曲をメインジャンルとした)。
- エンディングテーマ
-
- 「風の行方」
- 歌:麻田マモル / 作詞:高橋両輔 / 作曲:冬木透 / 編曲:武市昌久
登場作と扱われ方
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初参戦作品。第3期参戦作品の第9弾として発表され、2018年1月に追加参戦。
- 2018年現在、放映終了から初参戦までのインターバルが最も長い作品となっている。
スタッフ
- 原作
- 高橋良輔、星山博之
- 制作
- サンライズ
- 監督
- 高橋良輔、神田武幸
- キャラクターデザイン
- 吉川惣司、塩山紀生
- メカニックデザイン
- 大河原邦男
- 音楽
- 冬木透
余談
- 本作にまつわる特記事項のひとつとして、ラポート社刊のアニメ雑誌「アニメック」誌との確執(通称・アニメック事件)が挙げられる。辛口なアニメ批評に定評のある同誌(評価に値しないものは沈黙を貫く、批評されれば光栄に思え、というスタンス)であったが本作に対しては殊更攻撃的な批評を展開[1]、特に27号における特集においてはスタッフ代表として高橋監督をインタビューに招きながら傍らで悪ふざけじみた中傷まがいの記事を載せるという、実質的な吊し上げに近い内容であった。これについては読者からの反発も強く、翌号において編集長が全面的に謝罪する事態となった。
- 本件の原因として編集部サイドは担当ライターが副編集長のチェックを通さず記事を入稿したためとしているが、そもそもの作品批判を展開した経緯としては本作のスポンサーのタカラとは競合メーカーであるバンダイより広告料を受けたためとされる(所謂ライバル潰しのためのネガティブキャンペーン)。それらの信憑性を示すものとして、『ダグラム』と同時期に展開していた同じくサンライズ製アニメ『戦闘メカ ザブングル』の当時のプラモデル担当者が後に「グレートメカニック」誌のインタビューにおいて本件への関与をほのめかす発言もしており、当時の2大玩具メーカー間の確執も匂わせている。