「ドリームキャスト」の版間の差分
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2017年2月27日 (月) 14:57時点における版
1998年にセガ・エンタープライゼス(現セガ)が発売した、セガサターン(SS)の次世代機種。一般的な略称は『DC』と『ドリキャス』である。SSとの互換性はないが、性能は大きく上回り、初期販売価格も29,900円と低めに抑えられた。
ソフトの供給媒体は、GD-ROMと呼ばれるCDと同じ形状の独自メディア。外部記憶媒体はポケットステーションと似た簡易ゲーム機のビジュアルメモリだが、後に記憶容量を増加させた純粋なメモリーカードも発売されている。アナログモデムを内蔵し、標準でインターネット接続を可能としたのが最大の特徴。この試みにより、ゲームデータのダウンロードや多人数でのオンラインゲームがコンシューマー機で本格的に実現し、後のゲーム業界にも多大な影響を与えた。
しかしハードとソフトの売り上げが伸び悩み、2001年3月にセガはコンシューマー用ゲーム機からの撤退とドリームキャストの製造中止を宣言。現時点で、セガ最後のコンシューマーゲーム機となった。なおこの時に本体価格が投げ売り同然の9,900円に引き下げられ、残った本体の在庫は爆発的に売れた。
2007年に発売された某シューティングゲームを最後にソフト販売も終了したが、移植されない名作が多いことで隠れファンは今なお多い。
コンシューマ機としては短命に終わったが、ドリームキャストとほぼ同一の基板設計になっているアーケード基板「NAOMI(ナオミ)」は、コストパフォーマンスの高さから多くのアーケードゲームに採用され、結果10年の長きにわたって生産された。
なおCMでも人気を博した湯川専務はその後セガでは降格するも(これは実際のところは話題作りによるネタの為の人事であったらしい)、最終的にはセガの親会社であったCSKの代表取締役になるなどの出世をしている。ただし、湯川氏によると専務・元専務時代はあまり思い出したくない過去であるようだ。
商品情報
本ハードで出たスパロボはαforDC1作のみ。このゲームの発売時期には、既にセガはコンシューマー用ゲーム機事業からの撤退を発表した後で、ドリームキャストも生産中止となってしまっている。
関連作品
- 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム
- 人気業務用3DロボットアクションゲームのDC移植作で、現在ではXbox360でもダウンロード販売されている。スパロボでは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』に参戦した。
- セガサターンに移植された前作のVRと同じように今作のVRの背中にもドリームキャストが装着されているのだが、セガがコンシューマーゲーム機事業から撤退した以降の作品ではこの部分は剥き出しとなってしまった。
- サクラ大戦
- 1作目と2作目の移植、3作目と4作目といくつかの派生作品がこの機種で発売。