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− | + | 2012年10月11日にバンダイナムコゲームス・バンプレストから発売された[[ニンテンドー3DS]]用シミュレーションRPG。 | |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
− | 『ストリートファイター』や『魔界村』などの'''CAPCOM'''、『テイルズオブシリーズ』や『鉄拳』などの'''バンダイナムコゲームス'''、そして『[[サクラ大戦]]』や『バーチャファイター』などの'''SEGA''' | + | 『ストリートファイター』や『魔界村』などの'''CAPCOM'''、『テイルズオブシリーズ』や『鉄拳』などの'''バンダイナムコゲームス'''、そして『[[サクラ大戦]]』や『バーチャファイター』などの'''SEGA'''のキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品。かつてスパロボシリーズの開発にも関わっていた森住惣一郎氏がディレクターを務めており、スパロボとは異母兄弟というか従兄弟というかそんな感じの関係性である。 |
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− | + | 開発会社は『[[無限のフロンティア]]』を担当したモノリスソフト(任天堂子会社・森住氏が在籍)。戦闘システムは『無限のフロンティア』と『NAMCO x CAPCOM』を混ぜたような形に近い。通称は『PXZ』または『プクゾー』(森住惣一郎氏が多用)。 | |
− | + | モノリスソフトが開発しているためニンテンドー3DSでのみ発売されているシリーズだが、プレイステーション系ハードから発売されたことのあるゲームからの参戦が多く、また本作と同じくクロスオーバーゲームである『[[NAMCO x CAPCOM]]』(ナムコ)と比べると、参戦作品は00年代以降のものが多い。同作とは直接の続編ではないが、登場人物の関連性が一部引き継がれている。 | |
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− | + | スーパーロボット大戦のオリジナルキャラクターが一部参戦している。 | |
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== 参戦作品(50音順) == | == 参戦作品(50音順) == | ||
− | + | '''CAPCOM''' | |
− | + | *ヴァンパイアシリーズ | |
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*サイバーボッツ | *サイバーボッツ | ||
− | * | + | *ジャスティス学園シリーズ |
− | * | + | *ストリートファイターシリーズ |
*デッドライジング | *デッドライジング | ||
− | * | + | *デビルメイクライシリーズ |
*BIOHAZARD REVELATIONS(過去作の敵も登場) | *BIOHAZARD REVELATIONS(過去作の敵も登場) | ||
*魔界村 | *魔界村 | ||
− | * | + | *ロックマンXシリーズ |
− | * | + | *ロックマンDASHシリーズ |
− | + | '''バンダイナムコゲームス''' | |
− | + | *GOD EATERシリーズ | |
− | * | + | *[[OGシリーズ|スーパーロボット大戦OGシリーズ]] |
− | *[[OGシリーズ| | + | *[[ゼノサーガ|ゼノサーガシリーズ]] |
− | *[[ゼノサーガ| | ||
*テイルズ オブ ヴェスペリア | *テイルズ オブ ヴェスペリア | ||
− | * | + | *鉄拳シリーズ |
− | * | + | *.hackシリーズ |
*[[NAMCO x CAPCOM]] | *[[NAMCO x CAPCOM]] | ||
− | *[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ| | + | *[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ|無限のフロンティアシリーズ]] |
*ゆめりあ | *ゆめりあ | ||
− | * | + | *ワルキューレの冒険シリーズ |
− | + | '''SEGA''' | |
*End of Eternity | *End of Eternity | ||
− | *[[ | + | *[[サクラ大戦]]シリーズ |
*シャイニング・フォース イクサ | *シャイニング・フォース イクサ | ||
*スペースチャンネル5 | *スペースチャンネル5 | ||
*戦場のヴァルキュリア3 | *戦場のヴァルキュリア3 | ||
*ゾンビリベンジ | *ゾンビリベンジ | ||
− | * | + | *ダイナマイト刑事シリーズ |
− | * | + | *バーチャファイターシリーズ |
− | * | + | *ファイティングバイパーズシリーズ |
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また、『ゲイングランド』のBGMを使用しており、同ゲームをモチーフとしたステージもある。 | また、『ゲイングランド』のBGMを使用しており、同ゲームをモチーフとしたステージもある。 | ||
== 登場人物 == | == 登場人物 == | ||
=== 主人公側 === | === 主人公側 === | ||
− | ;天斎 小吾郎(てんざい こごろう) | + | ;天斎 小吾郎(てんざい こごろう) |
− | :本作の[[主人公]]。表向きは六本木に事務所を構える私立探偵だが、その正体は戦国時代から続く“天斎流”[[忍者]] | + | :本作の[[主人公]]。表向きは六本木に事務所を構える私立探偵だが、その正体は戦国時代から続く“天斎流”[[忍者]]の一族で、依頼によってどんな仕事でもこなす“雇われ忍”の末裔。事務所の土地代は黄龍寺家が出しているようで、美依の家庭教師もやっている。CVは関俊彦氏。 |
:デザインモチーフは孫悟空。 | :デザインモチーフは孫悟空。 | ||
− | ;黄龍寺 美依(こうりゅうじ みい) | + | ;黄龍寺 美依(こうりゅうじ みい) |
− | :本作の[[ヒロイン]] | + | :本作の[[ヒロイン]]。黄龍寺財閥の令嬢でチアリーダー部に所属する高校生。黄龍寺家は元は僧院だったので、僧兵としての訓練を受けている。CVは田村ゆかり氏。 |
:黄龍寺家が守護する秘宝「経界石」の力に共鳴する能力を持つ事がシナリオ終盤で判明する。 | :黄龍寺家が守護する秘宝「経界石」の力に共鳴する能力を持つ事がシナリオ終盤で判明する。 | ||
=== オロス・プロクス === | === オロス・プロクス === | ||
− | ;ドゥーエ・フラベルム | + | ;ドゥーエ・フラベルム |
− | : | + | :オロス・プロクスの女リーダー。妖艶な女性である。人を見下した態度をとる。「~っていうか?」が口癖。CVは林原めぐみ氏。 |
:モチーフは「西遊記」に登場する羅刹女。武器は一対の「羽掌の扇(ばしょうのおうぎ)」で、これも羅刹女が持っていた「芭蕉扇」が元ネタ。 | :モチーフは「西遊記」に登場する羅刹女。武器は一対の「羽掌の扇(ばしょうのおうぎ)」で、これも羅刹女が持っていた「芭蕉扇」が元ネタ。 | ||
− | ;ドライ・ベラノス | + | ;ドライ・ベラノス |
− | : | + | :ベラノス兄弟の兄。大柄な熊の巨人。豪放な性格だが、おっちょこちょいな面もある。階段があるステージで登場する際には膝の不調を訴えている。大鉈と全てを絡め取る赤い糸「金幌の帯(きんほろのおび)」が武器。CVはたてかべ和也氏。 |
:モチーフは「西遊記」の金角・銀角の金角。 | :モチーフは「西遊記」の金角・銀角の金角。 | ||
− | ;アイン・ベラノス | + | ;アイン・ベラノス |
− | : | + | :ベラノス兄弟の弟。細身の馬の獣人。飄々として余裕がある。かなりのヘビースモーカーですぐに息切れする。禁煙にも挑戦した旨を終盤のステージで語っているが失敗したらしい。ナックルとあらゆるものを吸い込む瓢箪「紅蓮の瓢(ぐれんのひさご)」が武器。CVは古川登志夫氏。 |
:モチーフは「西遊記」の金角・銀角の銀角。 | :モチーフは「西遊記」の金角・銀角の銀角。 | ||
− | ;メーデン・トローレ | + | ;メーデン・トローレ |
− | : | + | :オロス・プロクスを統べる首魁にしてドゥーエの夫。本作のラスボス。CVは大塚芳忠氏。 |
:モチーフは恐らく「西遊記」の牛魔王。 | :モチーフは恐らく「西遊記」の牛魔王。 | ||
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;オロス・プロクス | ;オロス・プロクス | ||
:経界石を狙って異世界を渡り歩き暗躍する組織。構成員はいずれも人外の存在で占められており、自身らの目的の為に様々な勢力へと接触を謀る。 | :経界石を狙って異世界を渡り歩き暗躍する組織。構成員はいずれも人外の存在で占められており、自身らの目的の為に様々な勢力へと接触を謀る。 | ||
− | : | + | :その実態は、経界石そのものが自らの再稼働の為に生み出した端末的存在であり、各種勢力を謀って確保した大量のエネルギーを経界石へと注ぎ込み、『新たな世界』を創造することを真の目的とする。 |
:最終的には新世界創造まであと一歩の所で小吾郎らに敗れ、彼らの『自分達の世界』を精一杯生きようとする姿勢を理解し、再び経界石へと戻った。 | :最終的には新世界創造まであと一歩の所で小吾郎らに敗れ、彼らの『自分達の世界』を精一杯生きようとする姿勢を理解し、再び経界石へと戻った。 | ||
== スパロボ関連の作品について == | == スパロボ関連の作品について == | ||
− | + | 時系列ははっきりしていないが台詞やキャラクター事典の記述で推測可能(これは公式で「初代ゲーム版の後の物語として正史に入れる」と発言している『.hackシリーズ』以外の他の作品にも言える)。 | |
;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]] | ;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]] | ||
− | :[[ゼンガー・ゾンボルト]]が新たな[[斬艦刀]]「霊式斬艦刀」を携えてソロユニット(支援要員)として登場。[[クロスゲート]] | + | :[[ゼンガー・ゾンボルト]]が新たな[[斬艦刀]]「霊式斬艦刀」を携えてソロユニット(支援要員)として登場。[[クロスゲート]]への反応や、アクセルの帰還のタイミングを鑑みるに第2次OG以降かと思われる。 |
;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ;[[無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ]] | ||
− | :[[ハーケン・ブロウニング]]と[[楠舞神夜]]がペアユニット(二人一組のユニット)として登場し、[[ファントム]] | + | :[[ハーケン・ブロウニング]]と[[楠舞神夜]]がペアユニット(二人一組のユニット)として登場し、[[ファントム]]も登場する。また、一部の雑魚キャラが登場。ナムカプ&ゼノサーガと同時参戦となったり(両作品から参戦した面々はムゲフロED~EXCEEDまでの間はハーケン達から行方不明と認識されており、EXCEEDで再会しているので、EXCEED以前の時系列はあり得ない)、プロローグで[[アクセル・アルマー|アクセル]]のことを示唆する台詞があったり、掛け合いで[[アレディ・ナアシュ|アレディ]]などが触れられるため、EXCEED終了後かと思われる。 |
− | : | + | :なお、第2次OGにおけるアクセルの帰還の場面は中盤になるので、同作で[[地上人召喚事件]]が終わった頃にEXCEEDの物語が終わったとも解釈は可能。 |
;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]] | ;[[スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ]] | ||
:初回生産版のピクチャードラマや劇中での発言から、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]は『第2次OG』での激戦後に飛ばされた事が判明している。 | :初回生産版のピクチャードラマや劇中での発言から、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]は『第2次OG』での激戦後に飛ばされた事が判明している。 | ||
184行目: | 95行目: | ||
:[[KOS-MOS]]、[[T-elos]]がペアユニットとして登場。[[グノーシス]]は雑魚扱い(HPが百夜・改並みに高いのもいるが)。 | :[[KOS-MOS]]、[[T-elos]]がペアユニットとして登場。[[グノーシス]]は雑魚扱い(HPが百夜・改並みに高いのもいるが)。 | ||
;[[サクラ大戦]] | ;[[サクラ大戦]] | ||
− | :[[大神一郎]]と[[真宮寺さくら]] | + | :[[大神一郎]]と[[真宮寺さくら]]、エリカ・フォンティーヌとジェミニ・サンライズがペアユニットとして登場。敵ユニットは、降魔、ポーン、殺女、シゾー(蒸気獣プレリュードに搭乗)。[[光武二式]]やスターといった霊子甲冑と呼ばれる人型兵器に搭乗して戦うのが本来の姿だが、PXZでは[[白兵戦|生身]]で戦う。 |
− | : | + | :大神とジェミニはこれ以前に面識が無かった設定になっており、サクラ大戦Ⅴと事実上のシリーズ最終作である〜君あるがため〜との間の時系列に位置づけられると思われる。 |
== メモ == | == メモ == | ||
*前述の通り、時系列ははっきりしていないが台詞やキャラクター事典の記述で推測可能。その中で一番分かりやすいのが『ゴッドイーター』の雨宮リンドウの'''アラガミ化した右腕'''だろう<ref>『バースト』の追加シナリオで1度アラガミに侵喰されるも、主人公ととある重要キャラによって救出された</ref>。 | *前述の通り、時系列ははっきりしていないが台詞やキャラクター事典の記述で推測可能。その中で一番分かりやすいのが『ゴッドイーター』の雨宮リンドウの'''アラガミ化した右腕'''だろう<ref>『バースト』の追加シナリオで1度アラガミに侵喰されるも、主人公ととある重要キャラによって救出された</ref>。 | ||
*『.hackシリーズ』の正史扱いと物質界(本作の主人公もこの世界出身)出身の[[小牟]]が「The world」を知っていた事を考えると、『.hackシリーズ』の第一期とカイトの事情<ref>.hackゲーム版本編のラスボスを倒したのが2010年12月24日、その6~7か月後にカイトは「The world」を引退している。</ref>から察するにPXZの舞台は2011年である可能性が高い(ストーリー上では20xx年となっている)。 | *『.hackシリーズ』の正史扱いと物質界(本作の主人公もこの世界出身)出身の[[小牟]]が「The world」を知っていた事を考えると、『.hackシリーズ』の第一期とカイトの事情<ref>.hackゲーム版本編のラスボスを倒したのが2010年12月24日、その6~7か月後にカイトは「The world」を引退している。</ref>から察するにPXZの舞台は2011年である可能性が高い(ストーリー上では20xx年となっている)。 | ||
− | * 続編として『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW | + | * 続編として『PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』が存在するが、『スパロボOGシリーズ』及び『無限のフロンティア』は未参戦となっている。森住P曰くもうちょっと余裕があればムゲフロを参戦させたとの事。なお『OGMD』にてハーケンの参戦が確定したため、「こちら側」に転移したため『PXZ2』に参戦しなかったという解釈も可能か。 |
== 余談 == | == 余談 == | ||
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**フレンのページの背景画像を抽出すると、何故か本来ワルキューレの技である'''ビッグの術'''の画像が表示された…と散々だった。 | **フレンのページの背景画像を抽出すると、何故か本来ワルキューレの技である'''ビッグの術'''の画像が表示された…と散々だった。 | ||
***おかげで、フレンはプレイヤー間で「'''毒島流阿修羅閃空ビッグの術の使い手'''」と言われる羽目になった。無論上記の技は本作どころか原作でも使えない。ただでさえ『テイルズオブジアビス』のガイ・セシルと酷似していること(キャラクターデザインは両者とも藤島康介氏)を公式でネタにされているのに不憫である。 | ***おかげで、フレンはプレイヤー間で「'''毒島流阿修羅閃空ビッグの術の使い手'''」と言われる羽目になった。無論上記の技は本作どころか原作でも使えない。ただでさえ『テイルズオブジアビス』のガイ・セシルと酷似していること(キャラクターデザインは両者とも藤島康介氏)を公式でネタにされているのに不憫である。 | ||
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== 資料リンク == | == 資料リンク == | ||
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