「ARX-8 レーバテイン」を編集中
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[[東京]]での決戦で大破した[[ARX-7 アーバレスト]]に代わり、[[相良宗介]]の乗機となった[[ラムダ・ドライバ]]搭載の[[アーム・スレイブ]]。 | [[東京]]での決戦で大破した[[ARX-7 アーバレスト]]に代わり、[[相良宗介]]の乗機となった[[ラムダ・ドライバ]]搭載の[[アーム・スレイブ]]。 | ||
− | 標準の第三世代ASやその派生機が比較的細身のシルエットなのに対しマッシブなシルエットを持つ。赤と白を基調にした、アルと宗介の静かな怒りを表すかのような色合いと姿をした機体。名の由来は、[[北欧神話]]に登場する炎の魔人スルトルの妻が所有する武器、「レーバテイン」より<ref>剣とされることもあるが、原典ではさまざまに解釈でき、槍や細枝であるという説もある。スルトルは最終決戦時に「炎」と「剣」を振るって神々に挑むが、これをレーヴァテインと同一視する解釈もある。</ref> | + | 標準の第三世代ASやその派生機が比較的細身のシルエットなのに対しマッシブなシルエットを持つ。赤と白を基調にした、アルと宗介の静かな怒りを表すかのような色合いと姿をした機体。名の由来は、[[北欧神話]]に登場する炎の魔人スルトルの妻が所有する武器、「レーバテイン」より<ref>剣とされることもあるが、原典ではさまざまに解釈でき、槍や細枝であるという説もある。スルトルは最終決戦時に「炎」と「剣」を振るって神々に挑むが、これをレーヴァテインと同一視する解釈もある。</ref>。本来はレーヴァテイン等「ヴァ」表記が読みに近いが、ARXシリーズのARX-6ハル'''バ'''ード([[M6 ブッシュネル]]をベースにした実験機)、ARX-7アー'''バ'''レストの記載的特徴を引き継がせたとの事。 |
ARXシリーズには本来存在しない機体で、[[ミスリル]]壊滅後の建造のため正式にはミスリル所属でも無い。建造に協力した[[ギャビン・ハンター]]が機体番号を付け、機体名はこの機体を設計<ref>ただし、ミラの協力が大きかったと思われる</ref>かつ機体に搭載されたAI[[アル]]の自称である。東京での戦いで破壊されたアーバレストの残骸は[[日本]]政府に接収されたが、元ミスリル情報部の[[レイス]]並びハンターが共謀してAIアルのコアユニットを持ち去った後、[[ウィスパード]]の[[クダン・ミラ]]の協力によりコアユニットを再起動させることに成功。機体設計はAIアル、ミラとハンターが開発に協力して完成した。[[M9D ファルケ|D系列の試作機]]の片方のパーツを流用しているため、一部シルエットに共通点がある<ref>元からの設定ではなく、ツイッターで漫画版の作者である上田氏が、レーバテインの作画について「(自分は)開発中のファルケの余剰パーツを流用したという設定を考えていた」と呟いたのを受け、メカデザイナーの海老川氏が「実際に脚部のパーツなどはファルケのデザインから拾った」「もう一機あったD系列のパーツを流用したというのだったら面白い」と語った。これを原作者・賀東氏が正式な設定として採用した。</ref>。 | ARXシリーズには本来存在しない機体で、[[ミスリル]]壊滅後の建造のため正式にはミスリル所属でも無い。建造に協力した[[ギャビン・ハンター]]が機体番号を付け、機体名はこの機体を設計<ref>ただし、ミラの協力が大きかったと思われる</ref>かつ機体に搭載されたAI[[アル]]の自称である。東京での戦いで破壊されたアーバレストの残骸は[[日本]]政府に接収されたが、元ミスリル情報部の[[レイス]]並びハンターが共謀してAIアルのコアユニットを持ち去った後、[[ウィスパード]]の[[クダン・ミラ]]の協力によりコアユニットを再起動させることに成功。機体設計はAIアル、ミラとハンターが開発に協力して完成した。[[M9D ファルケ|D系列の試作機]]の片方のパーツを流用しているため、一部シルエットに共通点がある<ref>元からの設定ではなく、ツイッターで漫画版の作者である上田氏が、レーバテインの作画について「(自分は)開発中のファルケの余剰パーツを流用したという設定を考えていた」と呟いたのを受け、メカデザイナーの海老川氏が「実際に脚部のパーツなどはファルケのデザインから拾った」「もう一機あったD系列のパーツを流用したというのだったら面白い」と語った。これを原作者・賀東氏が正式な設定として採用した。</ref>。 | ||
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動力は大型戦闘機や戦闘用艦船並の出力を持つロス&ハンプルトン社の試作パラジウム・リアクター「PRX3000」を搭載。[[M9 ガーンズバック]]以上のジェネレータ出力を、パワー重視の駆動系でフル稼働させており、ジェネレーターの常軌を逸した大出力により膨大な熱が発生するため、後頭部よりポニーテール状の放熱索(コダールタイプと同じもの)が飛び出し機体冷却をカバーする。この時、莫大な余剰エネルギーの余波から放熱索に白い光の粒子が発生する。 | 動力は大型戦闘機や戦闘用艦船並の出力を持つロス&ハンプルトン社の試作パラジウム・リアクター「PRX3000」を搭載。[[M9 ガーンズバック]]以上のジェネレータ出力を、パワー重視の駆動系でフル稼働させており、ジェネレーターの常軌を逸した大出力により膨大な熱が発生するため、後頭部よりポニーテール状の放熱索(コダールタイプと同じもの)が飛び出し機体冷却をカバーする。この時、莫大な余剰エネルギーの余波から放熱索に白い光の粒子が発生する。 | ||
− | その結果、第3世代ASに属する機体ではあるものの、ASというカテゴリーから外れた出力を有し、既存ASの常識を遥かに超えたパワーを叩きだす。ラムダ・ドライバ無しでも80mのジャンプ力を持ち、跳躍での瞬間的な重力加速度は30G<ref>航空機事故に近い程の衝撃。当wiki内でGに言及した物だと「乗りこなすのには人間を超えた能力が必要な機体」とされる[[トールギス]] | + | その結果、第3世代ASに属する機体ではあるものの、ASというカテゴリーから外れた出力を有し、既存ASの常識を遥かに超えたパワーを叩きだす。ラムダ・ドライバ無しでも80mのジャンプ力を持ち、跳躍での瞬間的な重力加速度は30G<ref>航空機事故に近い程の衝撃。当wiki内でGに言及した物だと「乗りこなすのには人間を超えた能力が必要な機体」とされる[[トールギス]]の最大加速がその半分である15G。[[ブレラ・スターン]]のようにサイバネでも無い限り即死してもおかしくないレベル。</ref>を超える。そのため'''宗介は跳躍だけで意識を失いかけた'''。一応跳躍はアルによって制御されており、最初の跳躍も最大の80%であるが、それでも非常に危険なことに変わりはなく、気を失いかける程度で済んだだけ幸いである。 |
また軽い足払いだけで敵ASを一回転半させ地面に叩き付けた上、敵ラムダ・ドライバ搭載ASを素手で破壊し、'''ベヘモスに1500tの加重をかけられてもラムダ・ドライバで逆に押し返して転倒させる'''(流石に無茶をしていたようで、アルも警告しているが)ほどのパワーを持ち、'''アルによって操作される2本の隠し腕'''すら装備しているなど、その戦闘スタイルはASの領域から半ば逸脱している。さらにラムダ・ドライバの補助により、10t級の兵器では扱う事のできない165mm多目的破砕榴弾砲(デモリッション・ガン)の使用が可能であり、機体性能や搭載兵装に関しては従来の第三世代ASを大きく凌駕する。初陣では試運転無しにも関わらず、3機の[[プラン1501 ベヘモス|ベヘモス]]と3機の[[コダール]]を6分足らずで撃破した。 | また軽い足払いだけで敵ASを一回転半させ地面に叩き付けた上、敵ラムダ・ドライバ搭載ASを素手で破壊し、'''ベヘモスに1500tの加重をかけられてもラムダ・ドライバで逆に押し返して転倒させる'''(流石に無茶をしていたようで、アルも警告しているが)ほどのパワーを持ち、'''アルによって操作される2本の隠し腕'''すら装備しているなど、その戦闘スタイルはASの領域から半ば逸脱している。さらにラムダ・ドライバの補助により、10t級の兵器では扱う事のできない165mm多目的破砕榴弾砲(デモリッション・ガン)の使用が可能であり、機体性能や搭載兵装に関しては従来の第三世代ASを大きく凌駕する。初陣では試運転無しにも関わらず、3機の[[プラン1501 ベヘモス|ベヘモス]]と3機の[[コダール]]を6分足らずで撃破した。 | ||
− | 反面、しわ寄せが稼働時間の低下と電子兵装の弱体化を招いている。最大作戦行動時間がM9の5分の1(約30時間)と極端に短く、[[ECS]] | + | 反面、しわ寄せが稼働時間の低下と電子兵装の弱体化を招いている。最大作戦行動時間がM9の5分の1(約30時間)と極端に短く、[[ECS]]を搭載しておらず、電子兵装に至ってはアル曰く「M6に毛が生えた程度」であり、レーバテインの最大機動時のGは操縦兵自身も極力避けたがるほど。更にこの機体の元の機体と言えるM9の設計が大出力リアクターなどの運用を想定してないため、フレーム・各パーツの消耗はM9より遥かに早い。しかも劇中は補給が満足にできない困窮した状況のため、パーツの替えが無いに等しく、戦闘時間は極力短時間に限られている。電子兵装は僚機とのデータリンクで一応補う事は可能であるが前述通り、困窮した状態だったために単機での出撃も多く、実際に補える場面はほとんどなかった。 |
また、この圧倒的戦闘力に対する敵の警戒も当然相当に高いものとなる為、まず正面から堂々とぶつかってくる相手も居ないという問題もある(実際、初陣でそのあまりの戦闘力を見た'''ベヘモス'''1機が逃走するほど)。その為、劇中ではECS未搭載や稼働時間の問題もあってECS搭載のヘリに待機させておき、僚機で敵戦力のあぶり出し、および削りを行った後の最後の詰め的に投入される運用がなされていた。 | また、この圧倒的戦闘力に対する敵の警戒も当然相当に高いものとなる為、まず正面から堂々とぶつかってくる相手も居ないという問題もある(実際、初陣でそのあまりの戦闘力を見た'''ベヘモス'''1機が逃走するほど)。その為、劇中ではECS未搭載や稼働時間の問題もあってECS搭載のヘリに待機させておき、僚機で敵戦力のあぶり出し、および削りを行った後の最後の詰め的に投入される運用がなされていた。 | ||
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なお、この機体とは別にダミーのARX-8も開発されていた。こちらは簡単に言えばアーバレストに毛が生えたような性能で接収したレナードからも「つまらない機体」と評され、解体された。 | なお、この機体とは別にダミーのARX-8も開発されていた。こちらは簡単に言えばアーバレストに毛が生えたような性能で接収したレナードからも「つまらない機体」と評され、解体された。 | ||
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;GAU-19/S 12.7mmガトリングガン | ;GAU-19/S 12.7mmガトリングガン | ||
:頭部に2門搭載した機銃。 | :頭部に2門搭載した機銃。 | ||
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;XM18 ワイヤーガン | ;XM18 ワイヤーガン | ||
:ワイヤーガン。両腕に計2基装備。 | :ワイヤーガン。両腕に計2基装備。 | ||
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*原作登場前、本機の設定に関して(あくまでも冗談として)原作者の賀東招二氏が「[[マップ兵器]]が欲しい」「空Aになるようにしましょう」「移動後攻撃の射程は6以上。攻撃力もデフォで5000は欲しい」「[[強化パーツ]]はスロット4つ」等々と発言している。天獄篇で実際に参戦した際にはマップ兵器はデモリッションガン・ガンハウザーモード、空AはXL-3緊急展開ブースター含めたフル装備状態で実現し、攻撃力は10段階まで改造をすれば最弱武器でも5000、強化パーツはフル改造ボーナスを利用すればスロット3つ、移動後射程はアルの「狙撃」や強化パーツなどで1射程でも伸ばせば6になると、ほぼ実現した結果となった(ただ対象武器は対戦車ダガーなので'''弾が2発しかない'''のが問題だが)。終盤はあるイベントが発生し、以降はインフレを起こすほど高くなる。 | *原作登場前、本機の設定に関して(あくまでも冗談として)原作者の賀東招二氏が「[[マップ兵器]]が欲しい」「空Aになるようにしましょう」「移動後攻撃の射程は6以上。攻撃力もデフォで5000は欲しい」「[[強化パーツ]]はスロット4つ」等々と発言している。天獄篇で実際に参戦した際にはマップ兵器はデモリッションガン・ガンハウザーモード、空AはXL-3緊急展開ブースター含めたフル装備状態で実現し、攻撃力は10段階まで改造をすれば最弱武器でも5000、強化パーツはフル改造ボーナスを利用すればスロット3つ、移動後射程はアルの「狙撃」や強化パーツなどで1射程でも伸ばせば6になると、ほぼ実現した結果となった(ただ対象武器は対戦車ダガーなので'''弾が2発しかない'''のが問題だが)。終盤はあるイベントが発生し、以降はインフレを起こすほど高くなる。 | ||
**更にVでは宗介が「突撃」を習得するため、移動後射程がデモリッシュガン・ガンハウザーモードの素の射程で解決することになった。 | **更にVでは宗介が「突撃」を習得するため、移動後射程がデモリッシュガン・ガンハウザーモードの素の射程で解決することになった。 | ||
− | *本機の名前案の一つに「エクスカリバー」があったが、「'''[[ | + | *本機の名前案の一つに「エクスカリバー」があったが、「'''[[YF-19]]というエクスカリバーの名に相応しい機体が既に存在するから'''」という賀東氏の考えで没になった経緯がある。かなり苦心したようで、[[ダイゼンガー|ダイサガラー]]だとか[[スーパーガンダム|スーパー・アーバレスト]]とかにしようとすら考えていたらしい。ちなみに名付け親は京都アニメーション所属の武本康弘氏。色々縁があって、共同で仕事をするようになっている。 |
*[[アル]]というAIを搭載し、膝に格闘武器を格納、AIが不可思議な力で搭乗者を守るなど、[[Sガンダム]]を意識したと思しき要素が散見される。 | *[[アル]]というAIを搭載し、膝に格闘武器を格納、AIが不可思議な力で搭乗者を守るなど、[[Sガンダム]]を意識したと思しき要素が散見される。 | ||