「魔獣エンデ」を編集中
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| 声優 = {{声優|田中秀幸|SRW=Y}} | | 声優 = {{声優|田中秀幸|SRW=Y}} | ||
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|斉藤和衛}} | | キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|斉藤和衛}} | ||
− | + | | SRWでの分類 = [[機体]]<br>[[パイロット]]<br>[[ラストボス]] | |
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| 所属 = 単独行動 | | 所属 = 単独行動 | ||
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− | '''魔獣エンデ'''は『[[スーパーロボット大戦X]] | + | '''魔獣エンデ'''は『[[スーパーロボット大戦X]]』の登場キャラクター。 |
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== 概要 == | == 概要 == | ||
[[アル・ワース]]の創造主にして、[[魔従教団]]が信仰する「'''智の[[神]]エンデ'''」の正体。次々と異界人をアル・ワースに召喚していた黒幕。 | [[アル・ワース]]の創造主にして、[[魔従教団]]が信仰する「'''智の[[神]]エンデ'''」の正体。次々と異界人をアル・ワースに召喚していた黒幕。 | ||
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=== 外見・性格 === | === 外見・性格 === | ||
− | エンデの肉体は、アル・ワースの自然に満ちる物質「オド」そのもので構成されている。その外見は、鋭い牙が生え裂けた口、逞しい四肢、長い尻尾を持つ四足獣の前頭部に、Xを象った翼型の王冠<ref>寺田Pによると、タイトルが『X』に決まった後、Xの形をデザインに取り入れるように斉藤氏に頼んだとのこと。</ref> | + | エンデの肉体は、アル・ワースの自然に満ちる物質「オド」そのもので構成されている。その外見は、鋭い牙が生え裂けた口、逞しい四肢、長い尻尾を持つ四足獣の前頭部に、Xを象った翼型の王冠<ref>寺田Pによると、タイトルが『X』に決まった後、Xの形をデザインに取り入れるように斉藤氏に頼んだとのこと。</ref>を有する狼のような顔と人型の身体を持つ上半身が生えた異形の怪物である。だが、エンデ本体は上半身部分のみで、その下の四足獣型の肉体は、かつてエンデが乗っ取った別の高次元生物のものである<ref>だが、その詳しい詳細については語られていない。</ref>。 |
最も特筆すべき部分は背中に生えた巨大な樹で、これは魔従教団の聖地である「真実の世界樹」とリンクしており、アル・ワース各地に実る「知恵の実」に宿った人々の想いや感情が集まるようになっている。 | 最も特筆すべき部分は背中に生えた巨大な樹で、これは魔従教団の聖地である「真実の世界樹」とリンクしており、アル・ワース各地に実る「知恵の実」に宿った人々の想いや感情が集まるようになっている。 | ||
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エンデがアル・ワースを創り出した目的、それは自身の食糧である「人間の発する様々な感情」を生産するエサ場とする為だった。その発端は本編から3000年前、[[アンチスパイラル]]との戦いまで遡る。 | エンデがアル・ワースを創り出した目的、それは自身の食糧である「人間の発する様々な感情」を生産するエサ場とする為だった。その発端は本編から3000年前、[[アンチスパイラル]]との戦いまで遡る。 | ||
− | + | 当時、[[スパイラルネメシス]]の発生を恐れ、その原因となる[[螺旋力]]を持つ生命体を滅ぼそうとするアンチスパイラルとの戦いが全宇宙規模で勃発した。その戦いの最中、宇宙のエネルギーが形となった存在・魔獣エンデはその強靭な意思によって、認識宇宙内に自らが住まう「生と死の狭間に存在する世界」としてアル・ワースを創り出した。そして、アンチスパイラルとの戦いで生き延びた人間達、即ち食糧となる感情を持つ生物をアル・ワースに招き入れたのだった。これが、エンデが無からアル・ワースを創造した伝説の真相である。 | |
その後、エンデ自身はアル・ワースを守護する「智の神エンデ」として、アル・ワースの人々からその正体を知られることなく崇められるようになり、長きに渡って「知恵の実」に宿ったアル・ワースの人々の感情や想いを食らっていた。 | その後、エンデ自身はアル・ワースを守護する「智の神エンデ」として、アル・ワースの人々からその正体を知られることなく崇められるようになり、長きに渡って「知恵の実」に宿ったアル・ワースの人々の感情や想いを食らっていた。 | ||
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いずれは全ての世界をエサ場にしようと企むエンデだが、その目的の障害となる他の聖獣やアンチスパイラルとの戦いに備えて力を蓄える必要があった他、'''新たな肉体を得て生まれ変わる'''というもう一つの目的の達成を望んでいた。 | いずれは全ての世界をエサ場にしようと企むエンデだが、その目的の障害となる他の聖獣やアンチスパイラルとの戦いに備えて力を蓄える必要があった他、'''新たな肉体を得て生まれ変わる'''というもう一つの目的の達成を望んでいた。 | ||
− | 遥か過去に誕生し、3000年という長い時を生きている魔獣とはいえ、やがては寿命=死がやってくる為、それを恐れたエンデは新たな肉体となる自らのスペアを用意しようと考えた。そしてエンデの新たな肉体に必要な因子こそが、「'''エンデの心=魔従教団の教主''' | + | 遥か過去に誕生し、3000年という長い時を生きている魔獣とはいえ、やがては寿命=死がやってくる為、それを恐れたエンデは新たな肉体となる自らのスペアを用意しようと考えた。そしてエンデの新たな肉体に必要な因子こそが、「'''エンデの心=魔従教団の教主'''」・「'''エンデの肉体=[[ゼルガード]]'''」・「'''エンデの生命=エンデと同じ聖獣である[[ホープス]]'''」の三つである。魔従教団が術士達に教主を目指すように仕向けていたのは、謂わば「エンデの心」を育成する為で、これら三つの因子を融合させ完成した器にエンデが憑依することで転生が完了する。 |
=== 最終決戦 === | === 最終決戦 === | ||
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== 登場作品 == | == 登場作品 == | ||
=== VXT三部作 === | === VXT三部作 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦X]] |
− | : | + | :本作の[[ラスボス]]。上記のように名乗る前に自分の名を呼ばれて驚いたり、HPを一定まで減らすと発生するイベント後は、常に喋るたびに咳込んでしまう(戦闘台詞でも咳き込むようになる)、愛を語るキャラに対して「そんなもの食べたくない」と子供染みた我儘を言い出す等、醜態をさらしてしまう。性能面ではラスボスらしく高い能力値や優れた特殊技能を持つが、精神耐性は持っていない。 |
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:困難ルートでは通常ルートに比べて幾分ラスボスらしい風格を見せるが、ホープスに肉体を乗っ取られてしまい、真のラスボス「[[魔獣ホープス]]」となる。困難ルートのみエンデ出現後、魔獣ホープス撃墜までターン制限があるので注意。 | :困難ルートでは通常ルートに比べて幾分ラスボスらしい風格を見せるが、ホープスに肉体を乗っ取られてしまい、真のラスボス「[[魔獣ホープス]]」となる。困難ルートのみエンデ出現後、魔獣ホープス撃墜までターン制限があるので注意。 | ||
:担当声優の田中秀幸氏は、ゲーム開始時のオープニング及びCM1でナレーションも担当している。 | :担当声優の田中秀幸氏は、ゲーム開始時のオープニング及びCM1でナレーションも担当している。 | ||
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− | == | + | == パイロットステータス設定の傾向 == |
=== [[能力|能力値]] === | === [[能力|能力値]] === | ||
− | + | ラスボスらしく、全体的に高い能力値を誇る。イベント後は回避以外の能力が低下する。 | |
=== [[精神コマンド]] === | === [[精神コマンド]] === | ||
;[[スーパーロボット大戦X|X]] | ;[[スーパーロボット大戦X|X]] | ||
:'''[[集中]]、[[てかげん]]、[[直感]]、[[気迫]]、[[魂]]、[[覚醒]]''' | :'''[[集中]]、[[てかげん]]、[[直感]]、[[気迫]]、[[魂]]、[[覚醒]]''' | ||
+ | : | ||
− | === [[ | + | === [[特殊技能]](特殊スキル) === |
;[[スーパーロボット大戦X|X]] | ;[[スーパーロボット大戦X|X]] | ||
:;通常時 | :;通常時 | ||
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::イベント後は3回行動が2回行動にランクダウンし、底力以外のレベルが1下がり、ガードが消える。 | ::イベント後は3回行動が2回行動にランクダウンし、底力以外のレベルが1下がり、ガードが消える。 | ||
− | === [[エースボーナス]] === | + | === 固有[[エースボーナス]] === |
;気力130以上で自軍フェイズ開始時、精神コマンド[[覚醒]]が掛かる。 | ;気力130以上で自軍フェイズ開始時、精神コマンド[[覚醒]]が掛かる。 | ||
− | : | + | :難易度ノーマルでも取得しており、これと自身の3回行動を合わせることで、脅威の4回行動を実現。 |
:少しでも被害を和らげるなら、ターンを渡す前に「脱力」でエースボーナスのトリガーを引かせないようにしたい。所持スキルに「精神耐性」が無いため、SP回復アイテムも併用すれば、一気に50まで下げることも可能。 | :少しでも被害を和らげるなら、ターンを渡す前に「脱力」でエースボーナスのトリガーを引かせないようにしたい。所持スキルに「精神耐性」が無いため、SP回復アイテムも併用すれば、一気に50まで下げることも可能。 | ||
144行目: | 137行目: | ||
:困難ルートでの最終決戦時には、逆に彼に肉体を乗っ取られ、[[アル・ワース]]を救うために必要な正の感情を集めるための器にされてしまう。 | :困難ルートでの最終決戦時には、逆に彼に肉体を乗っ取られ、[[アル・ワース]]を救うために必要な正の感情を集めるための器にされてしまう。 | ||
;[[セルリック・オブシディアン]] | ;[[セルリック・オブシディアン]] | ||
− | : | + | :魔従教団の法師。彼のことも「教主」候補として目をつけていたらしく、教主の座に強い執着心を持つ彼の精神を侵食していった。 |
− | : | + | :通常ルート最終話では、暴走状態の彼を大量に複製する。 |
;[[マサキ・アンドー]] | ;[[マサキ・アンドー]] | ||
:最終話で相対した時は、[[サイバスター]]の事を知っているような素振りを見せていた。 | :最終話で相対した時は、[[サイバスター]]の事を知っているような素振りを見せていた。 | ||
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== 版権作品との人間関係 == | == 版権作品との人間関係 == | ||
=== スーパー系 === | === スーパー系 === | ||
;[[戦部ワタル]] | ;[[戦部ワタル]] | ||
− | : | + | :通常ルートでは、最終決戦時に姿を現して名乗ろうとした際、彼に先に自分の名を呼ばれてしまう。 |
;[[神部七龍神]]、[[ロージェノム]] | ;[[神部七龍神]]、[[ロージェノム]] | ||
:3000年前に彼等と出会っている為、互いに面識がある。 | :3000年前に彼等と出会っている為、互いに面識がある。 | ||
162行目: | 153行目: | ||
;[[アンチスパイラル]] | ;[[アンチスパイラル]] | ||
:3000年前に彼と戦っている。いずれは再び彼と戦う為に力を蓄えていた。 | :3000年前に彼と戦っている。いずれは再び彼と戦う為に力を蓄えていた。 | ||
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=== [[ガンダムシリーズ]] === | === [[ガンダムシリーズ]] === | ||
;[[カロッゾ・ロナ]] | ;[[カロッゾ・ロナ]] | ||
− | : | + | :シーブックやセシリーに絶望感を与える為、[[アクシズ]]で死にかけた彼をアル・ワースに召喚した。 |
;[[トビア・アロナクス]] | ;[[トビア・アロナクス]] | ||
− | : | + | :アムロやシーブックなどの未来を知っているため、彼に未来を語らせて宇宙世紀の面々を絶望させる目論見で召喚したが、彼はアクシズ落としが失敗したことをシャアには話した一方で宇宙海賊クロスボーン・バンガードのことは一切話さなかった為、その目論見は失敗した。 |
=== リアル系 === | === リアル系 === | ||
;[[トッド・ギネス]] | ;[[トッド・ギネス]] | ||
− | : | + | :彼の精神に干渉し、[[ショウ・ザマ|ショウ]]への強い憎しみを植え付けた。 |
;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] | ;[[マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア]] | ||
− | : | + | :自身の存在に気付いていた彼女を食らった。 |
;[[エンブリヲ]] | ;[[エンブリヲ]] | ||
− | : | + | :自身が実在していたことに気付いておらず、最期まで教団の伝承を自らにとって都合のいいものであると思い込んでいた。 |
− | == | + | == 名台詞 == |
;「始まりのアル・ワース」<br />「神と獣、光と闇、過去と未来が集う世界」<br />「それは永遠に覚めぬ夢」<br />「大地は人の想いを吸い、木々には知恵の実が熟す」<br />「生と死の狭間に浮かび、誰にも知られず世界は回る」<br />「すべては、智の神エンデの名の下に…」 | ;「始まりのアル・ワース」<br />「神と獣、光と闇、過去と未来が集う世界」<br />「それは永遠に覚めぬ夢」<br />「大地は人の想いを吸い、木々には知恵の実が熟す」<br />「生と死の狭間に浮かび、誰にも知られず世界は回る」<br />「すべては、智の神エンデの名の下に…」 | ||
:オープニングデモで登場する台詞。 | :オープニングデモで登場する台詞。 | ||
:魔獣エンデが語っているのかは不明だが、エンデを演じている田中秀幸氏が声を当てている。 | :魔獣エンデが語っているのかは不明だが、エンデを演じている田中秀幸氏が声を当てている。 | ||
− | : | + | :余談だが、田中氏はCM1でも[[ナレーション]]を担当していた。 |
;(それでいいのです…)<br />(その感情のままに進みなさい…それがアル・ワースを…この世界を存続させる力になります…)<br />(そのための力…それをあなたに授けましょう…) | ;(それでいいのです…)<br />(その感情のままに進みなさい…それがアル・ワースを…この世界を存続させる力になります…)<br />(そのための力…それをあなたに授けましょう…) | ||
:第39話エンドデモより。主人公に二度目の敗北を喫して焦燥に駆られるセルリックに接触、甘言を囁く。 | :第39話エンドデモより。主人公に二度目の敗北を喫して焦燥に駆られるセルリックに接触、甘言を囁く。 | ||
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;「ダガ、我ニハワカッテイル…!シャア・アズナブルノ中ニ乗リ越エル事ガ出来ナイ絶望ガアルノヲ!」<br />「ソレハ、イツカ…」 | ;「ダガ、我ニハワカッテイル…!シャア・アズナブルノ中ニ乗リ越エル事ガ出来ナイ絶望ガアルノヲ!」<br />「ソレハ、イツカ…」 | ||
:イベント後のアムロとの戦闘前会話。[[フル・フロンタル|シャアの中に宿る絶望]]が新たな戦乱の火種を生む事になる[[機動戦士ガンダムUC|未来]]がわかっているのだろうか… | :イベント後のアムロとの戦闘前会話。[[フル・フロンタル|シャアの中に宿る絶望]]が新たな戦乱の火種を生む事になる[[機動戦士ガンダムUC|未来]]がわかっているのだろうか… | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
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**[[ドイツ語]]で「終焉」を意味する「Ende」から取られている可能性もある。 | **[[ドイツ語]]で「終焉」を意味する「Ende」から取られている可能性もある。 | ||
*神と呼ばれながら本質は全くの邪悪な存在という点で、[[ラ・ギアス]]の[[サーヴァ・ヴォルクルス|三]][[ルザムノ・ラスフィトート|邪]][[ギゾース・グラギオス|神]]を連想させる。好みである感情はヴォルクルスが最も近いが、目的を考えればエンデの方が更に性質が悪い。 | *神と呼ばれながら本質は全くの邪悪な存在という点で、[[ラ・ギアス]]の[[サーヴァ・ヴォルクルス|三]][[ルザムノ・ラスフィトート|邪]][[ギゾース・グラギオス|神]]を連想させる。好みである感情はヴォルクルスが最も近いが、目的を考えればエンデの方が更に性質が悪い。 | ||
+ | *ただの偶然ではあるが、本作の約2週間前に発売された「星のカービィ スターアライズ」のラスボス周りにもエンデの名称が使われている。 | ||
== 脚注 == | == 脚注 == |