「スーパーロボット大戦Z」を編集中
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==概要== | ==概要== | ||
− | PS2用タイトルとしては、前作『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』から約3年振りに発売された作品。開発も『第3次α』開発終了後にスタートしており、製作期間に3年が費やされている。 | + | PS2用タイトルとしては、前作『[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ]]』から約3年振りに発売された作品。開発も『第3次α』開発終了後にスタートしており、製作期間に3年が費やされている。 |
− | + | 本作のみで話そのものは完結しているものの、ゲーム中はおろかクリア後にも何の説明もされないキャラクターや設定もあり、また広告展開では「新シリーズ始動」などとも紹介されていることから、明らかに[[続編]]を匂わせる形になっていた。2011年初頭に続編となる『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]』が発表、これにより晴れて第3の王道シリーズ「'''[[Zシリーズ]]'''」が本格始動し本作も正式にその第1作目となったため、それに併せてthe Best(廉価版)が2011年3月3日に発売された。 | |
− | + | また、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』の発売に先駆け、PS2アーカイブス版が2014年2月19日より配信されている。 | |
== システム == | == システム == | ||
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== 難易度 == | == 難易度 == | ||
発売前からのアナウンスの通り、精神コマンドや地形適応の調整や[[連続ターゲット補正]]により全体的な難易度は『第3次α』から引き上げられており、HARDで進んだ場合歴代でもかなりの難易度を誇る。 | 発売前からのアナウンスの通り、精神コマンドや地形適応の調整や[[連続ターゲット補正]]により全体的な難易度は『第3次α』から引き上げられており、HARDで進んだ場合歴代でもかなりの難易度を誇る。 | ||
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『第3次α』同様に1周クリアで「武器・機体改造不可」「パイロット育成不可」「敵改造済み」「難易度HARD固定」のEX-HARDモードを選択が可能。ただし『第3次α』とは異なりスペシャルモードの出現条件が「ランド・セツコの両方でクリア」に変更された(EX-HARDをクリアする必要が無くなった)為、かなりコアなプレイヤーでなければプレイする事は無いと思われる。『第2次Z破界篇』以降に実装されておらず、B.B.スタジオ製スパロボでEXハードが導入されたのは今作までとなった。 | 『第3次α』同様に1周クリアで「武器・機体改造不可」「パイロット育成不可」「敵改造済み」「難易度HARD固定」のEX-HARDモードを選択が可能。ただし『第3次α』とは異なりスペシャルモードの出現条件が「ランド・セツコの両方でクリア」に変更された(EX-HARDをクリアする必要が無くなった)為、かなりコアなプレイヤーでなければプレイする事は無いと思われる。『第2次Z破界篇』以降に実装されておらず、B.B.スタジオ製スパロボでEXハードが導入されたのは今作までとなった。 | ||
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== 話題 == | == 話題 == | ||
− | * | + | *元々は「スーパーロボット大戦Ω(オメガ)」というタイトルになる予定だったが、諸事情(おそらくは商標の関係)で使えず、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pが個人的に温存していた「[[スーパーロボット大戦V|V]]」にしようとしたところそれも駄目となり、「最終兵器」の「Z」になった<ref>『スーパーロボット大戦Z パーフェクトバイブル』588頁。</ref>。Ωがギリシャ文字で最後の言葉である事からラテンアルファベットにおける最後の言葉であるZがつけられている。寺田プロデューサーは、過去に「シリーズ最終作のタイトルをつけるなら『Z』にしたい」と語っていたが、本作発表後に撤回しており、今作の「Z」の意味は新たな始まりと意味を込めてつけたと語っている。 |
− | **Zシリーズ最終作の『[[第3次Z天獄篇]] | + | **Zシリーズ最終作の『[[第3次Z天獄篇]]』において、その件をネタにしたメタ発言を[[アドヴェント|ラスボス]]が行っている。 |
*今回オリジナルキャラクターを担当した[[声優]]の何人かはスーパーロボット大戦公式BLOG「[[熱血!必中!スパログ!]]」のブログを書いている声優の方々である。タイトルコールもCMとゲーム開始画面の「ゼェェェット!!」も水木一郎氏である。 | *今回オリジナルキャラクターを担当した[[声優]]の何人かはスーパーロボット大戦公式BLOG「[[熱血!必中!スパログ!]]」のブログを書いている声優の方々である。タイトルコールもCMとゲーム開始画面の「ゼェェェット!!」も水木一郎氏である。 | ||
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*本作のオリジナル敵キャラクター「[[カイメラ]]」はその個性的(過ぎる)な言動と行動の数々で歴代シリーズでも屈指の異彩を放つ存在となっている。 | *本作のオリジナル敵キャラクター「[[カイメラ]]」はその個性的(過ぎる)な言動と行動の数々で歴代シリーズでも屈指の異彩を放つ存在となっている。 | ||
− | * | + | *本作では選択した主人公によってストーリーの印象が全く対極になるように作られている。攻略本の寺田Pのインタビューによると、女主人公(セツコ)を選んだ場合には陰のイメージを持たせ、男主人公(ランド)を選んだ場合には陽のイメージを持たせたという事である。このため、どちらかの主人公で遊んだかによって本作への印象は大きく変わり、ユーザー間での本作の感想の関する話題などで会話が噛み合わないことさえある。なお主人公選択方式の再採用は本作を最後に『[[スーパーロボット大戦V]]』まで8年半もの年月が開いている。 |
*これまでの据え置き機作品の中でも驚異的にロードが早く、PS2の性能を限界まで発揮させていると言われている。 | *これまでの据え置き機作品の中でも驚異的にロードが早く、PS2の性能を限界まで発揮させていると言われている。 | ||
− | * | + | *シナリオが終盤に行くほどシナリオ間の会話が長くなっていき、終盤には1時間越えのシナリオも散見するほど。以降の作品にはそれらの反省を踏まえ、シナリオ間の会話を短くしている。 |
*[[キャラクター事典]]や[[ロボット大図鑑]]がウィンキーソフト開発時代の毒が入ったものに戻っており、ファンならずともニヤリとする事が多い。なお1周クリアすると追記されているキャラやロボも多数存在する。 | *[[キャラクター事典]]や[[ロボット大図鑑]]がウィンキーソフト開発時代の毒が入ったものに戻っており、ファンならずともニヤリとする事が多い。なお1周クリアすると追記されているキャラやロボも多数存在する。 | ||
**本作の事典・図鑑の文章は以降のB.B.スタジオ製スパロボにおいても流用されているが、毒の入った部分については削除されている。 | **本作の事典・図鑑の文章は以降のB.B.スタジオ製スパロボにおいても流用されているが、毒の入った部分については削除されている。 | ||
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*『[[新スーパーロボット大戦]]』以来久々のスペシャルディスク『[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク]]』が製作されている。 | *『[[新スーパーロボット大戦]]』以来久々のスペシャルディスク『[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク]]』が製作されている。 | ||
*『週刊ファミ通』のクロスレビューにおいて、スパロボシリーズでは初めてとなる'''プラチナ殿堂'''入りを果たしている。 | *『週刊ファミ通』のクロスレビューにおいて、スパロボシリーズでは初めてとなる'''プラチナ殿堂'''入りを果たしている。 | ||
− | * 完全新作において旧[[御三家]](東映版[[マジンガーシリーズ]]・[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]・東映版[[ゲッターロボシリーズ]] | + | * 完全新作において旧[[御三家]](東映版[[マジンガーシリーズ]]・[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]・東映版[[ゲッターロボシリーズ]])が出揃い、更に今までシリーズでは欠かせない存在であった[[声優:神谷明|神谷明]]氏が出演した最後のスパロボである。逆に本作を機に『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY|SEED DESTINY]]』は以降の常連となり、グラフィックなども本作を基準にするようになっていったため、一種の世代交代を印象付ける作品ともなっている。 |
== 参戦作品 == | == 参戦作品 == | ||
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| [[ランド・トラビス]]<br />[[メール・ビーター]] || [[ガンレオン]] | | [[ランド・トラビス]]<br />[[メール・ビーター]] || [[ガンレオン]] | ||
|} | |} | ||
+ | |||
+ | ;[[セツコ・オハラ]] | ||
+ | :女主人公。19歳。[[地球連邦軍]]少尉だが、軍人にしてはやけに気が弱く消極的。自分でも軍人に向いているかどうか疑問に思っているらしい。操縦技術は丁寧で評価が高く、戦技研究班「[[グローリー・スター]]」のパイロットとなる。歴代シリーズを含めても最も不幸な展開を辿るキャラクターになっている。 | ||
+ | ;[[ランド・トラビス]] | ||
+ | :男主人公。27歳の修理屋。「ザ・ヒート」を自称し、それに違わぬ豪放磊落な性格。ただし「ザ・クラッシャー」と陰で呼ばれている、やり過ぎてしまう質の男でもある。しかし見た目とは裏腹に脳みそまで筋肉という訳ではなく、周りの状況をしっかり把握したりする等の冷静な部分も持ち合わせる。 | ||
=== [[カイメラ]] === | === [[カイメラ]] === | ||
152行目: | 152行目: | ||
=== その他 === | === その他 === | ||
;[[アサキム・ドーウィン]] | ;[[アサキム・ドーウィン]] | ||
− | : | + | :乗機は[[シュロウガ]]。 |
;[[ツィーネ・エスピオ]] | ;[[ツィーネ・エスピオ]] | ||
− | : | + | :乗機は[[カオス・カペル|エリファス]]。 |
;[[シエロ・ビーター]] | ;[[シエロ・ビーター]] | ||
: | : | ||
165行目: | 165行目: | ||
<!-- 専用記事がなければ紹介が多少詳細でも可。専用記事が出来たら紹介削除または一行程度に簡略化。 --> | <!-- 専用記事がなければ紹介が多少詳細でも可。専用記事が出来たら紹介削除または一行程度に簡略化。 --> | ||
;[[多元世界]] | ;[[多元世界]] | ||
− | :あらゆる[[平行世界]]が入り混じり、融合した新たな世界。物語の根幹をなす設定で、『[[超時空世紀オーガス]]』の[[時空振動弾]] | + | :あらゆる[[平行世界]]が入り混じり、融合した新たな世界。物語の根幹をなす設定で、『[[超時空世紀オーガス]]』の[[時空振動弾]]が引き金となった。 |
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;[[ZEUTH]] | ;[[ZEUTH]] | ||
− | :今回の[[スーパーロボット]] | + | :今回の[[スーパーロボット]]軍団の組織名。いろいろと個人主義が影響して結束力に乏しく、一時は敵味方に分かれるなど今までのスパロボではありえなかった展開まで発展した。ちなみに『[[ヒーロー戦記]]』の自部隊名と同音だが、あちらは「Z.E.U.S」である。 |
;[[新地球連邦]] | ;[[新地球連邦]] | ||
:様々な世界の最大勢力が結集し成立した組織。軍閥政治の害が様々に出ている。 | :様々な世界の最大勢力が結集し成立した組織。軍閥政治の害が様々に出ている。 | ||
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;[[UN]] | ;[[UN]] | ||
:多元世界で普及している通信ネットワーク。所謂インターネットと同じだが長距離通信が制限されている世界観の都合上依存度は大きくなっている、テレビや新聞もUNに依存している。エーデル准将によって敷設された。 | :多元世界で普及している通信ネットワーク。所謂インターネットと同じだが長距離通信が制限されている世界観の都合上依存度は大きくなっている、テレビや新聞もUNに依存している。エーデル准将によって敷設された。 | ||
180行目: | 176行目: | ||
;[[カイメラ]] | ;[[カイメラ]] | ||
:新[[地球連邦軍]]の[[エーデル・ベルナル]]准将の直轄部隊。 | :新[[地球連邦軍]]の[[エーデル・ベルナル]]准将の直轄部隊。 | ||
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;[[コペルニクス会談]] | ;[[コペルニクス会談]] | ||
:[[月]]の女王[[ディアナ・ソレル|ディアナ]]の呼びかけにより開催された会議。命名は開催場所である、月面の自由都市[[コペルニクス]]より。スパロボのクロスオーバーを最大限にまで引き出したイベント。 | :[[月]]の女王[[ディアナ・ソレル|ディアナ]]の呼びかけにより開催された会議。命名は開催場所である、月面の自由都市[[コペルニクス]]より。スパロボのクロスオーバーを最大限にまで引き出したイベント。 | ||
;[[オペレーション・クルセイダー]] | ;[[オペレーション・クルセイダー]] | ||
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