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=== 人物 ===
 
=== 人物 ===
2mを超える身長にスキンヘッド、分厚いレンズのゴーグル([[医療・病障害|視覚障害]]の矯正を目的としたもの)の装着と、威圧的な外見をしているのが特徴的。このような風貌になってしまったのは、[[一年戦争]]時に[[ジオン公国軍]]に捕らわれて、[[南極条約]]を無視する形で視力に障害をきたす程の凄惨な拷問を受けたのが原因<ref>[[漫画]]『サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ』が出所。作品自体が『Ζ』のパラレルワールドとして描かれているが、バスクの過激すぎる行動原理の説明としてはもっともらしい理由であるため、半ば公式的に扱われている。</ref>。その事が狂信的な[[アースノイド]]至上主義とスペースノイドへの苛烈なまでの憎悪を植え付けるに至ったとされている。
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2mを超える身長にスキンヘッド、分厚いレンズのゴーグル([[医療・病障害|視覚障害]]の矯正を目的としたもの)の装着と、威圧的な外見をしているのが特徴的。このような風貌になってしまったのは、[[一年戦争]]時に[[ジオン公国軍]]に捕らわれて、[[南極条約]]を無視する形で視力に障害をきたす程の凄惨な拷問を受けたのが原因であり、その事が狂信的な[[アースノイド]]至上主義とスペースノイドへの苛烈なまでの憎悪を植え付けるに至ったと考えている人が多い。
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しかし、'''劇中描写においてはそのような言及は一切存在せず、上記の内容は近藤和久による漫画「サイドストーリー・オブ・ガンダム・ゼータ」における設定である。''' 公式的には一年戦争の時期に負傷したというのは間違いなさそうなものの、産みの親である富野由悠季が直接手掛けた小説において、ブレックス・フォーラから、'''「彼は政治家だ」、「一年戦争さえ経験したことのない男」と酷評交じりに否定されている'''(一年戦争には参加していないか交戦することない後方部署にいたなど)。
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そこから'''もともと地球至上主義の反スペースノイドだった人物が、一年戦争中の何かしらの負傷によって、すべてはスペースノイドのせいだと逆恨みとも言える憎悪を強めた可能性'''が指摘されている。
    
[[ジャミトフ・ハイマン]]直属の部下としてティターンズの総指揮を執るが、ジャミトフの思想について共感をしている訳では無く、自らにとって憎悪の対象であるスペースノイド達への弾圧に都合がいい為、従っているに過ぎず(現に、[[グリプス戦役]]の前となる[[デラーズ紛争]]では、ジャミトフと対立関係にある[[ジョン・コーウェン]]の派閥に所属していた)ジャミトフ側もバスクに対しては快く思われていなかった。目的の為に手段を選ばないどころか、時として目的と手段を履き違えているとしか思えない非道な作戦を行使する事さえあり、[[カミーユ・ビダン]]の母親であるヒルダを急ごしらえのカプセルに閉じ込めて宇宙空間へ漂わせる、「[[30バンチ事件]]」を代表する[[スペースコロニー]]への毒ガスの注入といった部分からもその事がうかがえる。短気な面もあり、後述にもあるがティターンズ内の部下は勿論、地球連邦軍所属の兵士に対しても何度も「修正」を行っている。
 
[[ジャミトフ・ハイマン]]直属の部下としてティターンズの総指揮を執るが、ジャミトフの思想について共感をしている訳では無く、自らにとって憎悪の対象であるスペースノイド達への弾圧に都合がいい為、従っているに過ぎず(現に、[[グリプス戦役]]の前となる[[デラーズ紛争]]では、ジャミトフと対立関係にある[[ジョン・コーウェン]]の派閥に所属していた)ジャミトフ側もバスクに対しては快く思われていなかった。目的の為に手段を選ばないどころか、時として目的と手段を履き違えているとしか思えない非道な作戦を行使する事さえあり、[[カミーユ・ビダン]]の母親であるヒルダを急ごしらえのカプセルに閉じ込めて宇宙空間へ漂わせる、「[[30バンチ事件]]」を代表する[[スペースコロニー]]への毒ガスの注入といった部分からもその事がうかがえる。短気な面もあり、後述にもあるがティターンズ内の部下は勿論、地球連邦軍所属の兵士に対しても何度も「修正」を行っている。
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=== 劇中の様相 ===
 
=== 劇中の様相 ===
 
==== デラーズ紛争時([[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]) ====
 
==== デラーズ紛争時([[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]) ====
一年戦争からグリプス戦役までの空白が描かれ、[[地球連邦軍]]の[[ジョン・コーウェン]]准将の派閥に所属する将校として登場<ref>'''[[小説|小説版]]『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』では「[[一年戦争]]に参加していない」という設定であった'''が、『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』以降の設定に上書きされ、現在の公式設定では「無かった事」になっている。</ref>。一年戦争を過ぎている為に、既に顔にはジオンの捕虜時代における拷問によって生じた視力障害の矯正用ゴーグルが掛かっており、この頃にはもうスペースノイドへの激しい憎悪を秘めていたと思われる。しかし、「[[コロニー落とし]]」という最悪な状況であった為か、シーマ率いる海兵隊との共闘は[[エイパー・シナプス]]とは対照的に受け入れているが、最初からアテにはしておらず、あくまでも敵対する[[デラーズ・フリート]]と潰し合いをさせる目論見であった模様。
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一年戦争からグリプス戦役までの空白が描かれ、[[地球連邦軍]]の[[ジョン・コーウェン]]准将の派閥に所属する将校として登場<ref>'''[[小説|小説版]]『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』では、後方勤務など「[[一年戦争]]に参加していない」とも解しうる設定であった'''が、『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY|0083]]』の時点においては、前線で戦う将校であることは間違いなくなった。</ref>。一年戦争を過ぎている為に、既に顔には視力障害の矯正用ゴーグルが掛かっており、この頃にはもうスペースノイドへの激しい憎悪を深めていたと思われる。しかし、「[[コロニー落とし]]」という最悪な状況であった為か(やはり負傷の原因が近藤による漫画設定の拷問ではなかった可能性も高い)、シーマ率いる海兵隊との共闘は[[エイパー・シナプス]]とは対照的に受け入れているが、最初からアテにはしておらず、あくまでも敵対する[[デラーズ・フリート]]と潰し合いをさせる目論見であった模様。
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デラーズ・フリートによってジャックされ[[地球]]に向かって落下しようとしていたスペースコロニーを[[ソーラ・システム]]で迎え撃とうとしていたが、ここでは'''「味方([[コウ・ウラキ|コウ]]と第一地球軌道艦隊の先鋒艦隊)が射線上で戦っているにも関わらず、ソーラ・システムを使う」'''という、『Ζ』におけるバスクの非情さの片鱗を垣間見せてる。しかし、それでもコロニーの破壊までには至らず、北米への落下を許してしまう事になった。
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デラーズ・フリートによってジャックされ[[地球]]に向かって落下しようとしていたスペースコロニーを[[ソーラ・システム]]で迎え撃とうとしていたが、ここでは'''「味方([[コウ・ウラキ|コウ]]と第一地球軌道艦隊の先鋒艦隊)が射線上で戦っているにも関わらず、ソーラ・システムを使う」'''という、『Ζ』におけるバスクの非情さの片鱗を垣間見せてる。後に部下(ジャマイカン)が同じようなことして即座に謀殺されたりしているように、'''後年ティターズ内ですら非難される行為を当時から行っていた。'''しかし、それでもコロニーの破壊までには至らず、北米への落下を許してしまう事になった。
    
コーウェン失脚後、ジャミトフ派に鞍替えした結果、先述の凶行は「お咎め無し」となっており、発足間も無いティターンズの[[指揮官]]に任命。演説にて、地球の守護者として自分達ティターンズが発つ事を世界中に宣言するのだった。
 
コーウェン失脚後、ジャミトフ派に鞍替えした結果、先述の凶行は「お咎め無し」となっており、発足間も無いティターンズの[[指揮官]]に任命。演説にて、地球の守護者として自分達ティターンズが発つ事を世界中に宣言するのだった。
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=== キャラクターの総評===
 
=== キャラクターの総評===
元々徹底したアースノイド至上主義者の思想を持っていたとされているが、前述の捕虜である自身が拷問を掛けられて負った視力障害への怒りが、治安維持を遥かに超えた虐殺や非道な作戦の考案・指揮やジェノサイド等まで行うようになった原因の一つである事は想像に難くない。
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元々徹底したアースノイド至上主義者の思想を持っていたとされている。
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ただし、問題的な存在であるのは確かだが、何もバスクだけがジオンに対し常軌を逸した憎悪を抱いていたわけではない。彼と同様に'''特にジオンに対して憎んでいた人物は、ティターンズだけではなく、地球連邦軍にもいたのは否定しようの無い事実'''である。'''既に一年戦争の時代より、バスクのみならず地球連邦軍の兵士達の過半数が、ジオンによって行われたコロニー落としやコロニー潰し(コロニーへの毒ガス注入・ミサイル攻撃・メガ粒子攻撃)によって、家族や友人・恋人を奪われた遺族達'''に占められていた。『[[機動戦士ガンダム|初代]]』の小説版や『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』でも、連邦兵士達のジオンへの敵意が凄まじいという描写があり、『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』の[[スベロア・ジンネマン]]の過去からも、連邦側のジオンへの激しい憎悪が語られている。
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ただし、問題的な存在であるのは確かだが、何もバスクだけがスペースノイドに対し常軌を逸した憎悪を抱いていたわけではない。彼と同様に'''スペースノイド…特にジオンに対して憎んでいた人物は、ティターンズだけではなく、地球連邦軍や敵対するエゥーゴにもいたのは否定しようの無い事実'''である。'''既に一年戦争の時代より、バスクのみならず地球連邦軍の兵士達の過半数が、ジオン…ひいてはスペースノイドによって行われたコロニー落としやコロニー潰し(コロニーへの毒ガス注入・ミサイル攻撃・メガ粒子攻撃)によって、家族や友人・恋人を奪われた遺族達'''に占められていた。『[[機動戦士ガンダム|初代]]』の小説版や『[[機動戦士ガンダム 第08MS小隊|第08MS小隊]]』でも、連邦兵士達のジオンへの敵意が凄まじいという描写があり、『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』の[[スベロア・ジンネマン]]の過去からも、連邦側のジオンへの激しい憎悪が語られている。
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また、一年戦争からデラーズ紛争の時期を冷静に顧みれば、一年戦争の時点でジオン側は'''コロニー落としという大量虐殺のみならず、[[マ・クベ|戦時条約の南極条約を何度も平然と無視する暴挙]]'''に出ている。一年戦争後においてジオンへの憎悪、蔑視がバスクに限らないのは「ある意味では仕方の無い話」であったと言える。
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また、一年戦争からデラーズ紛争の時期を冷静に顧みれば、一年戦争の時点でジオン側は'''コロニー落としという大量虐殺のみならず、[[マ・クベ|戦時条約の南極条約を何度も平然と無視する暴挙]]'''に出ており、外ならぬバスク自身が南極条約にあった「捕虜への人道的な扱い」を無視されて拷問を受けた所謂「被害者」であった。一年戦争後においてバスクのみならず[[ベルナルド・モンシア|アースノイドの多くが]][[ブラン・ブルターク|スペースノイドを憎悪する]]のも「ある意味では仕方の無い話」であったと言える。
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そして、それに更なる追い打ちをかける事になったのが[[ジオン公国軍#旧ジオン軍の残党|ジオン残党軍]]による度重なる無差別テロ行為に加え、デラーズ・フリートによって実行された「[[星の屑作戦]]」であった。非戦闘地帯である[[ソロモン|コンペイトウ]]で行われた観艦式への[[アナベル・ガトー|核弾頭による無差別虐殺]]によって多くの連邦兵士・将校が犠牲となり、そして[[エギーユ・デラーズ|北米の穀倉地帯に向けて行われた二度目のコロニー落とし]]でも多大な犠牲が出てしまった為に、ここまで来れば、バスクでなくとも多くのアースノイド達がスペースノイドに恐怖を抱くのは火を見るよりも明らかであったと言える<ref>実際、デラーズ紛争の終盤では、二度もコロニーを落とされた事で連邦側の激しい怒りを買い、その後撤退しようとしたデラーズ・フリートは皆殺しに追い込まれる末路となっている。ただし、殲滅戦の前に連邦軍は投降勧告の呼びかけを行っており、これらをデラーズ・フリート側が無視したという側面もある</ref>。
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そして、それに更なる追い打ちをかける事になったのが[[ジオン公国軍#旧ジオン軍の残党|ジオン残党軍]]による度重なる無差別テロ行為に加え、デラーズ・フリートによって実行された「[[星の屑作戦]]」であった。非戦闘地帯である[[ソロモン|コンペイトウ]]で行われた観艦式への[[アナベル・ガトー|核弾頭による無差別虐殺]]によって多くの連邦兵士・将校が犠牲となり、そして[[エギーユ・デラーズ|北米の穀倉地帯に向けて行われた二度目のコロニー落とし]]でも多大な犠牲が出てしまった為に、ここまで来れば、バスクでなくとも多くのアースノイド達がスペースノイドを憎悪し恐怖を抱くのは火を見るよりも明らかであったと言える<ref>実際、デラーズ紛争の終盤では、二度もコロニーを落とされた事で連邦側の激しい怒りを買い、その後撤退しようとしたデラーズ・フリートは皆殺しに追い込まれる末路となっている。ただし、殲滅戦の前に連邦軍は投降勧告の呼びかけを行っており、これらをデラーズ・フリート側が無視したという側面もある</ref>。
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それらの事を踏まえれば、冷酷非道なティターンズの指揮官であったバスクの存在は、スペースノイドにとっては脅威であっても、彼等のテロにずっと怯え続けていたアースノイド達からしてみれば正に「毒を以て毒を制す存在」であったともいえ、バスクという存在は「一年戦争の時期よりスペースノイドに苦しめられたアースノイド達の怒りと憎悪の象徴と言える人物」と見る向きもある。
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それらの事を踏まえれば、冷酷非道なティターンズの指揮官であったバスクの存在は、スペースノイドにとっては脅威であっても、彼等のテロにずっと怯え続けていたアースノイド達からしてみれば正に「毒を以て毒を制す存在」であったといえ、実際ティターンズ側では[[エマ・シーン|個人で離反する者]]が何人か出ても、集団規模での離反までは起きていなかった。そもそも、'''バスクが劇中で行ったコロニーへの毒ガス注入や月へのコロニー落としも、元を正せば敵視しているスペースノイドが始めた事'''で、バスクの立場からしてみればアースノイドの多くを苦しめたスペースノイドに対する「同じ手段を用いた怨念返し」に過ぎなかったのかもしれない。良くも悪くも、バスクという存在は「一年戦争の時期よりスペースノイドに苦しめられたアースノイド達の怒りと憎悪の象徴と言える人物」であったのだろう。
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しかし、'''あくまでジオン(コロニーにおけるサイド3であり宇宙移民の一部)との紛争であったはずなのに、スペースノイド全体に対するものとして(そこにバスク個人の差別、蔑視という私念が存在)、対象を拡大して弾圧していった論理のすり替えや扇動が存在していたのは紛れもない事実'''であり'''、'''それが身内に属する者達からすら離反を招き、'''遂には地球連邦からも手を切られてしまってティターンズ崩壊のみならず、後年のティターンズと一体関係にあった地球連邦(エゥーゴが最初から正規軍だったと捏造するも)に対するスペースノイドからの反発心増大(ロンド・ベルの立ち入りを一般人が妨害など)、登場する反連邦組織への世論下支えとなり、多くの紛争が発生していく。'''
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グリプス戦役後、ティターンズは「精鋭部隊とは名ばかりの、地球至上主義に凝り固まった危険思想を孕んだ過激なテロリスト集団」「連邦軍から生まれたジオン」のレッテルを貼られ、元構成員は不当な処罰を受けたり、僻地送り等の冷遇を受ける事になり挙げ句の果てに一部はティターンズ残党になったり、ネオ・ジオンに加わったりするが、'''「ティターンズの負のイメージを定着させたのは、間違い無くバスク・オム(または腰巾着のジャマイカンも加えて)である」'''と言えよう。
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グリプス戦役後、ティターンズは「精鋭部隊とは名ばかりの、地球至上主義に凝り固まった危険思想を孕んだ過激なテロリスト集団」「連邦軍から生まれたジオン」のレッテルを貼られ、元構成員は不当な処罰を受けたり、僻地送り等の冷遇を受ける事になり挙げ句の果てに一部はティターンズ残党になったり、ネオ・ジオンに加わったりするが、'''ティターンズの負のイメージを定着させたのは、間違い無くバスク・オム(または腰巾着のジャマイカンも加えて)であり、上記の後年における諸紛争発生の件も含めて、その責任は非常に大きい'''と言わざるを得ないものがある。
    
SRWではジャミトフに対して忠実なイメージがあるが、原作では'''どちらかというと「[[スペースノイド]]弾圧をし易くするためにジャミトフに従っていた」節が所々に見られた'''<ref>SRW以外の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではより明確に描写されている。</ref>。一方、'''ジャミトフはバスクの暴虐な振る舞いに対して、「世間からの反感を増幅しかねない」として難色を示しており'''、特に劇場版ではジャミトフがバスクを警戒している描写がある。
 
SRWではジャミトフに対して忠実なイメージがあるが、原作では'''どちらかというと「[[スペースノイド]]弾圧をし易くするためにジャミトフに従っていた」節が所々に見られた'''<ref>SRW以外の[[コンピュータゲーム|ゲーム]]ではより明確に描写されている。</ref>。一方、'''ジャミトフはバスクの暴虐な振る舞いに対して、「世間からの反感を増幅しかねない」として難色を示しており'''、特に劇場版ではジャミトフがバスクを警戒している描写がある。
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*北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』では、艦隊戦において伏兵や増援を駆使し[[エゥーゴ]]艦隊を幾度も追い詰める等、バスク・オムの優秀な戦術家としての面が強調されている。
 
*北爪宏幸氏の[[漫画]]『機動戦士ΖガンダムDefine』では、艦隊戦において伏兵や増援を駆使し[[エゥーゴ]]艦隊を幾度も追い詰める等、バスク・オムの優秀な戦術家としての面が強調されている。
 
**一方で失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる、中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇無く砲撃を加える、ジャブローで捨て石にされた数百名の人員を独断で救出した[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に対し、彼自身と[[マウアー・ファラオ|マウアー]]の助命の条件として他の全員の口封じを行う事を命じる等々、冷酷さも際立っている。副官である[[ジャマイカン・ダニンガン]]からはそうした本性を見抜かれているためか、本気でバスクを恐れている。
 
**一方で失態を犯した部下に対して家族への補償と引き換えに死を前提とした「特務」を命じる、中立の立場を取った連邦正規軍の艦に対し躊躇無く砲撃を加える、ジャブローで捨て石にされた数百名の人員を独断で救出した[[ジェリド・メサ|ジェリド]]に対し、彼自身と[[マウアー・ファラオ|マウアー]]の助命の条件として他の全員の口封じを行う事を命じる等々、冷酷さも際立っている。副官である[[ジャマイカン・ダニンガン]]からはそうした本性を見抜かれているためか、本気でバスクを恐れている。
*近藤和久氏の漫画『サイドストーリー オブ ガンダムΖ』では、上述した通り「ジオン軍の捕虜となったバスクが、ジオン軍から電気椅子や薬物による拷問を受ける」場面が描かれた。この描写がのちに公式裏設定へと広まるわけであるが、さらに本作では、拷問を受けたバスクは'''視力障碍だけでなく下半身不随という重傷を負わされている。'''基地内や軍艦内では移動式の専用座席から降りられないほどで、ベッドから身を起こす際にも椅子にすがりながら腰を曲げつつ降りるという姿を見せる。
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*近藤和久氏の漫画『サイドストーリー オブ ガンダムΖ』では、上述した通り「ジオン軍の捕虜となったバスクが、ジオン軍から電気椅子や薬物による拷問を受ける」場面が描かれた。この描写がのちに公式裏設定と誤解されることも多い訳だが、さらに本作では、拷問を受けたバスクは'''視力障碍だけでなく下半身不随という重傷を負わされている。'''基地内や軍艦内では移動式の専用座席から降りられないほどで、ベッドから身を起こす際にも椅子にすがりながら腰を曲げつつ降りるという姿を見せる。
 
**なお本作ではパラレルワールドということもあり、'''クワトロ・バジーナ=シャア・アズナブルはティターンズに所属'''して百式改に乗ってジオン残党狩りに従事しているが、そうなったのは'''バスクが[[セイラ・マス]]を人質に取っていたから'''であった。結局本作は打ち切りとなったため、結末は不明である。
 
**なお本作ではパラレルワールドということもあり、'''クワトロ・バジーナ=シャア・アズナブルはティターンズに所属'''して百式改に乗ってジオン残党狩りに従事しているが、そうなったのは'''バスクが[[セイラ・マス]]を人質に取っていたから'''であった。結局本作は打ち切りとなったため、結末は不明である。
 
*故・郷里大輔氏が『[[機動戦士ガンダム]]』で演じた[[ドズル・ザビ]]とはあらゆる面で正反対な人物である<ref>もっとも、'''ドズル・ザビもまた「[[ギレン・ザビ]]の[[計画]]・命令だったとは言え、[[コロニー落とし]]や毒ガス等を用いて[[地球|地球圏]]の総人口の半分を死に至らしめた側の責任者の一人」である'''。特に「ブリテッィシュ作戦」では陣頭指揮をしており、[[シーマ・ガラハウ]]のように「知らなかった」という立場では済まされず、『THE ORIGIN』では「負けたら、自分達は戦犯」と語っている。そういう意味では「五十歩百歩」とも言える。</ref>。
 
*故・郷里大輔氏が『[[機動戦士ガンダム]]』で演じた[[ドズル・ザビ]]とはあらゆる面で正反対な人物である<ref>もっとも、'''ドズル・ザビもまた「[[ギレン・ザビ]]の[[計画]]・命令だったとは言え、[[コロニー落とし]]や毒ガス等を用いて[[地球|地球圏]]の総人口の半分を死に至らしめた側の責任者の一人」である'''。特に「ブリテッィシュ作戦」では陣頭指揮をしており、[[シーマ・ガラハウ]]のように「知らなかった」という立場では済まされず、『THE ORIGIN』では「負けたら、自分達は戦犯」と語っている。そういう意味では「五十歩百歩」とも言える。</ref>。
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