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| *ディス・レヴ及びディーン・レヴの制御コードとして設定され、ルアフやシヴァー、後にユーゼスも使用した言葉「'''テトラクテュス・グラマトン'''」だが、ピタゴラスが考案した万物と宇宙を象徴する概念「'''テトラクテュス'''」(Tetractys)と、旧約聖書の唯一神の御名を示す聖四文字「'''テトラグラマトン'''」(Tetragrammaton)を組み合わせた造語だと思われる。 | | *ディス・レヴ及びディーン・レヴの制御コードとして設定され、ルアフやシヴァー、後にユーゼスも使用した言葉「'''テトラクテュス・グラマトン'''」だが、ピタゴラスが考案した万物と宇宙を象徴する概念「'''テトラクテュス'''」(Tetractys)と、旧約聖書の唯一神の御名を示す聖四文字「'''テトラグラマトン'''」(Tetragrammaton)を組み合わせた造語だと思われる。 |
| **この単語はディス・アストラナガンの力を引き出すためのキーコードでもあるらしく、そのような場面では必ず挙げられる。また、クォヴレー以外は全員「神の力」を使う際に口にしているのが何とも興味深い。 | | **この単語はディス・アストラナガンの力を引き出すためのキーコードでもあるらしく、そのような場面では必ず挙げられる。また、クォヴレー以外は全員「神の力」を使う際に口にしているのが何とも興味深い。 |
− | **ピタゴラスはあらゆる事象には数が内在し、宇宙のすべては数の法則に従うという思想を確立し、宇宙の全ては数から成り立つと考えた。彼は1~4すべての数字を足すと出来上がる「10」を完全な数であると考え、10個の点を正三角形の形に配置した図形「テトラクテュス」を、ピタゴラス教団の紋章とした。テトラクテュスは初期のカバラなど神秘主義に影響を与えたとも考えられている<ref>[https://ja.wikipedia.org/wiki/テトラグラマトン Wikipedia - ピタゴラス]</ref><ref>[https://en.wikipedia.org/wiki/Tetractys Wikipedia - Tetractys](英語)</ref>。 | + | **ピタゴラスはあらゆる事象には数が内在し、宇宙のすべては数の法則に従うという思想を確立し、宇宙の全ては数から成り立つと考えた。彼は1~4すべての数字を足すと出来上がる「10」を完全な数であると考え、10個の点を正三角形の形に配置した図形「テトラクテュス」を、ピタゴラス教団の紋章とした。テトラクテュスは初期のカバラなど神秘主義に影響を与えたとも考えられている<ref>[https://ja.wikipedia.org/wiki/ピタゴラス Wikipedia - ピタゴラス]</ref><ref>[https://en.wikipedia.org/wiki/Tetractys Wikipedia - Tetractys](英語)</ref>。 |
| + | <!-- *テトラグラマトンは現在日本語のインターネット上にはあまり良い情報源がない。まずテトラグラマトンは"YHWH"の他に"EHYH"も存在し、こちらは女性版のテトラグラマトンであるとされている。つまりテトラグラマトンの方が"YHWH"よりも広い概念である("EHYH"が念頭に置かれることはほぼ無いのでテトラグラマトンを"YHWH"と読み替えることにあまり問題はないが)。 --> |
| **テトラグラマトン(聖四文字)はユダヤ教における唯一神の御名である[[ヘブライ語]]の四文字 '''יהוה'''(アルファベット表記では'''YHWH'''または'''JHVH''')を意味する。その発音は西暦70年以降に失われてしまったが、現在は「存在する」という意味の動詞から派生したとされる「ヤーウェ」または「ヤハウェ」という発音がほぼ普遍的に受け入れられている<ref>[https://ja.wikipedia.org/wiki/テトラグラマトン Wikipedia - テトラグラマトン]</ref>。 | | **テトラグラマトン(聖四文字)はユダヤ教における唯一神の御名である[[ヘブライ語]]の四文字 '''יהוה'''(アルファベット表記では'''YHWH'''または'''JHVH''')を意味する。その発音は西暦70年以降に失われてしまったが、現在は「存在する」という意味の動詞から派生したとされる「ヤーウェ」または「ヤハウェ」という発音がほぼ普遍的に受け入れられている<ref>[https://ja.wikipedia.org/wiki/テトラグラマトン Wikipedia - テトラグラマトン]</ref>。 |
− | <!-- *テトラグラマトンは現在日本語のインターネット上にはあまり良い情報源がない。まずテトラグラマトンは"YHWH"の他に"EHYH"も存在し、こちらは女性版のテトラグラマトンであるとされている。つまりテトラグラマトンの方が"YHWH"よりも広い概念である("EHYH"が念頭に置かれることはほぼ無いのでテトラグラマトンを"YHWH"と読み替えることにあまり問題はないが)。 --> | + | <!-- **中世以降においてテトラグラマトンの意味を知らない著述家たちによって様々な解釈が与えられた。あるものはこれを強力な悪魔の名前だとし、またある者は悪魔を従えるために用いる神の名前だとした(まるでエロイムエッサイムだ)。神秘主義者たちはカバラにおいてテトラグラマトンを非常に重視し、自然のあらゆる力を含んでいると考えた。また"YHWH"は神が母なるイブを失ったことを示していると解釈し、宇宙の平和達成はイブの回復が必要であるとした。 --> |
− | **中世以降においてテトラグラマトンの意味を知らない著述家たちによって様々な解釈が与えられた。あるものはこれを強力な悪魔の名前だとし、またある者は悪魔を従えるために用いる神の名前だとした(まるでエロイムエッサイムだ)。神秘主義者たちはカバラにおいてテトラグラマトンを非常に重視し、自然のあらゆる力を含んでいると考えた。また"YHWH"は神が母なるイブを失ったことを示していると解釈し、宇宙の平和達成はイブの回復が必要であるとした。これは『第3次α』におけるナシム・ガンエデンの再登場という形で表現されたのかもしれない。こうした後の世の解釈こそがバルマー系のパイロットの使用するテトラグラマトンであろう。 | + | **中世以降においてテトラグラマトンの名前はヨーロッパ大陸で広まり、ユダヤ教と切り離され、異なった概念を与えられた。そのシンボルが五芒星、または逆五芒星であったことから、アリストテレスの五大元素に象徴される自然の諸力、あるいは逆に悪魔的な力と関連付けて考えられることさえあった。<br/>そのほかにも神話の女神、女性と男性の結合、 月と太陽など様々な解釈が与えられた<ref>[https://www.postposmo.com/ja/テトラグラマトン/ Postposmo - テトラグラマトン、意味、起源、記号など]</ref>。これは『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』における[[ナシム・ガンエデン]]の再登場という形で表現されたのかもしれない。こうした後の世の解釈こそがバルマー系のパイロットの使用するテトラグラマトンであろう。 |
− | *「アッシャー」を冠する武器を使う際に口にする「数価変換、ゲマトリア修正」という台詞だが、これはモチーフである数秘術に関わってくる。数秘術(ゲマトリア)とはユダヤ教の神秘主義で使われる技法で、簡単に言うと、[[ヘブライ語|ヘブライ文字]]<ref>現代の占いではアルファベットも使われる。</ref>を一文字一文字数に変換し、その総数を計算することで、言葉の持つ真の意味を読み解く方法。 | + | *「アッシャー」を冠する武器を使う際に口にする「数価変換、ゲマトリア修正」という台詞について。ゲマトリアとはユダヤ教神秘主義における文字転換法の一つで、数秘術とも呼ばれる。簡単に言うと[[ヘブライ語|ヘブライ文字]]の一文字一文字を数値に変換し、その総数を計算することで、言葉の持つ真の意味を読み解く方法である。 |
| **<!-- これらの武装を使用する時にクォヴレーが何をしているのか、というのは宗教に疎いユーザーの間で疑問視されていたが、 -->要するにエネルギー集束・照準補正、ターゲットの策定や解析などをゲマトリアを用い、全て数字に変換して行っていることになる。OSによって行われている可能性もあるが、パイロットが行っているとすれば途轍もない神業である。 | | **<!-- これらの武装を使用する時にクォヴレーが何をしているのか、というのは宗教に疎いユーザーの間で疑問視されていたが、 -->要するにエネルギー集束・照準補正、ターゲットの策定や解析などをゲマトリアを用い、全て数字に変換して行っていることになる。OSによって行われている可能性もあるが、パイロットが行っているとすれば途轍もない神業である。 |
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