差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
6,081 バイト追加 、 2023年8月1日 (火) 09:01
編集の要約なし
19行目: 19行目:     
== 概要 ==
 
== 概要 ==
1980年代の[[東京]]と言う「一番良い時代」を謳歌する、バイク乗りの青年。気分が乗ったときなどに腕を振り上げて「ダァァーッ」と叫ぶのが癖。ある日、友人の中川真二(SRW未登場)が盗み出してきたバイク「[[ガーランド]]」との出会いを皮切りに、自分達の住む街の真実に触れることとなる。
+
1980年代の[[東京]]と言う「一番良い時代」を謳歌する、バイク乗りの青年。
   −
=== PART I ===
+
バイクからロボットに変形する謎の兵器・[[ガーランド]]と関わってしまったのを機に、その人生は一変してしまう事になった。
「7G」のオペレーターとなった省吾は、マスメディアを使ってこのことを公表しようと、人気アイドル[[時祭イヴ]]の番組にテレビ電話で出演を試みたが、軍の介入によって果たせなかった。焦る省吾に友人の智美は、ガーランドを使用した自主製作映画を提案。だが、ロケの場所を探しているうちに白バイに追跡された二人は、やがて見たこともない場所に迷い込む。
     −
そこは、東京の地下に存在した廃墟の街であり、中央部の円錐塔にある「バハムート」が存在する不思議な場所だった。危険を感じた省吾は智美を帰らせ、単身ガーランドを駆って調査を進めるが、予感通り防衛隊と衝突。戦う内に防壁を破って宇宙空間に飛び出してしまったが、目の前にいた[[ハーガン]]を咄嗟に助け、共に帰還する。
+
=== 人物 ===
 +
基本的に陽気なお調子者で、気分が乗ったときなどに腕を振り上げて「ダァァーッ」と叫ぶのが癖。青山通りのハンバーガーショップでアルバイトをしている<ref>ちなみにハンバーガー店の名称は、現在も誰もが知っている人気チェーン店である「マクドナルド」である。</ref>。
   −
廃墟の街でハーガンから降り立った軍人・[[B.D.]]から、省吾は真実を聞かされる。B・Dはバハムートを支配下に置き、外部の敵であるデザルグに備えようとしていたのだ。さらに、彼は衝撃的な事実を明かす。それは、現在の本当の西暦は1980年代ではなく、それから900年近くも下っていること、さらにデザルグの脅威が迫っていることだった。
+
バイク好きだけあってライダーとしての腕前はかなり高いのだが、女性関係もややだらしが無く、女友達の夢叶舞(SRW未登場)と友人以上の関係を匂わせながらも、[[高中由唯]]とも関係を持つ事になっていたりしている。一方で、友人想いかつ曲がった事を嫌う正義感の強さも持ち合わせており、「カッコいい大人になりたい」といった願望も抱いていたりしている。身体能力はかなり高く、バック宙返りを披露したりもしている。
   −
一旦はその場を後にした省吾だったが、バハムートの端末であるガーランドに[[時祭イヴ]]からの連絡が入る。彼女からさらなる真実と、イヴ自身がバハムートの作り出した虚像であるという事実を聞いた省吾は悩む。一方その頃、軍はバハムートの制御を掌握し、デザルグとの戦争の準備を進めていた。
+
とは言っても、やはり18歳とは言え内面はまだ幼さの残る少年と言え、「平和な時代」を生きてきた現代の若者故なのか、感情任せで後先考えずに行動してしまう等、無軌道かつ無鉄砲な面も目立ち、物語の序盤でも白バイに追われてしまう程のスピード違反を平然と犯すだけでなく、自動車の走路妨害に等しい蛇行運転や歩道にまでバイクを走らせてしまう等、ルールや社会規範に対しては反抗的な様子を見せている。しかし、自らの無茶な行動の繰り返しによって、結果的に由唯を始めとする友人達を次々と巻き込んでいく事態となってしまう事になり、「負け犬になりたくなかった」という想いを抱きながらも、殺人犯として指名手配された自分の力だけではどうにもならない現実から自暴自棄に陥る事にもなっていたが、恋仲となっていく由唯や暴走族「TRASH」のメンバーの支えもあって、最終的に自分なりに目指したい物の「答え」を見つけていく事になる。
   −
由惟との日々に幸せを見出そうとしていた省吾だが、軍によって智美が殺されたのをきっかけに決意を固める。ガーランドを駆ってバハムートを目指すが、立ちふさがるB.D.に完敗を喫し、何処かへと姿を消したのであった。
+
=== PART I ===
 +
平和な時代と言える東京で過ごす中で由唯と知り合い、彼女とデートの約束を取り付けたその日の夜、夢叶重工でバイクのテストライダーをしていた中川真二(SRW未登場)に
 +
地下駐車場へ呼び出された省吾は、そこで夢叶重工が新たに開発した謎のバイクである「ガーランド」を見せられるが、それを取り戻しにやってきた軍人の[[B.D.]]やその側近達によって自身のバイクで逃亡しようとした真二は射殺され、自身はガーランドに乗ってその場を何とか逃げ出す。
   −
=== PART II 秘密く・だ・さ・い ===
+
バイクショップ「ココナッツ」に匿ってもらった省吾は、友人のモーリー(SRW未登場)やチョンボ(SRW未登場)からガーランドを捨てるべきだ言われるも、真二を殺された事に憤りを覚えていた事で捨てようとはせず、店長のココ(SRW未登場)によってガーランドの色をオリーブグリーンから赤に変更してもらう。その後、ガーランドに乗り続けた事で「7G」のオペレーターとなった省吾は、マスメディアを使ってこのことを公表しようと、人気アイドル[[時祭イヴ]]の番組にテレビ電話で出演を試みたが、軍の介入によって果たせなかった。焦る省吾に友人の村下智美(SRW未登場)は、ガーランドを使用した自主製作映画を提案。だが、ロケの場所を探しているうちに白バイに追跡された二人は、やがて見たこともない場所に迷い込む。そこは、東京の地下に存在した廃墟の街であり、中央部の円錐塔にある「バハムート」が存在する不思議な場所だった。危険を感じた省吾は智美を帰らせ、単身ガーランドを駆って調査を進めるが、予感通り防衛隊と衝突。戦う内に防壁を破って宇宙空間に飛び出してしまったが、目の前にいたB.D.の搭乗する[[ハーガン]]を咄嗟に助け、共に帰還する。
軍に智美の殺害容疑を掛けられ、新たな友人のライトニング率いる暴走族「トラッシュ」の元に身を隠していた省吾は、半年ぶりに由唯に再会する。街では軍に支配されたバハムートにより軍の広告塔と成り果てていたイヴを通して、人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。
+
 
 +
廃墟の街でハーガンから降り立ったB.D.から、省吾は真実を知る事になる。自分達がいる本当の場所は東京等ではなく巨大な宇宙船「[[MZ23]]」の中であった事、現在の本当の西暦は1980年代ではなくそれから900年近くも下っている事、更には「デザルグ」と呼ばれる外部からの脅威が迫っている事だった。それらの事実をMZ23のメインコーンピューターである「[[バハムート]]」は、一部の人間達を除いて隠し続けており、これに大きな反感を抱いていたB.D.を始めとする軍部は、バハムートを支配下に置き、外部の敵であるデザルグに備えようとしていたのだ。一旦はその場を後にした省吾だったが、バハムートの端末であるガーランドに時祭イヴからの連絡が入る。彼女から更なる真実と、イヴ自身がバハムートの作り出した虚像であるという事実を聞いた省吾は悩む中、軍はバハムートの制御を掌握しデザルグとの戦争の準備を進めていた。
   −
しかし、実はバハムートは完全には軍の管理下に落ちてはおらず、本来のイヴとも呼ぶべきもう一人のイヴが現れ、7Gのオペレーターである省吾に対し呼び掛けを続けていた。省吾は半年間自分を待ち続けた由唯のわだかまりを解いて想いを伝えると、本当のイヴに会う為に、そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知る為、トラッシュの助けを借りてバハムートを再び目指す。
+
半ば現実逃避に近い形で由惟との日々に幸せを見出そうとしていた省吾だが、B.D.率いる派閥によって軍は掌握され、彼の演説によって「某国(デザルグ)」との戦争が始まった事が宣言される。そして友人のモーリーやチョンボまでもが事情を何も理解出来ないまま勢いで軍へ志願入隊してしまう事になり、目まぐるしく事態が変わっていく中、自らのB.D.への迂闊な発言が災いしてか、真実を公表する為の映像を作成していた智美が殺されてしまい、決意を固めて省吾はガーランドを駆ってバハムートを目指す。だが、状況に振り回される子供でしかなかった省吾では、立ちふさがるB.D.に太刀打ち出来ず完敗。助けられた借りから敢えてB.D.に見逃され、何処かへと姿を消したのであった。
   −
その頃、デザルグは本格的なメガゾーン23侵攻を開始していた。一方、軍の手で[[プロトガーランド]]として蘇っていたガーランドを入手した省吾は、軍の追跡をかわしながらバハムートに向かう。軍の攻撃に一人、また一人と仲間が犠牲になっていき、遂にはガーランドも大破してしまうが、省吾は軍の追撃で負傷した由唯と共に、やっとのことでイヴの元に辿り着いた。
+
=== PART II 秘密く・だ・さ・い ===
 +
軍に智美の殺害容疑を掛けられてから半年後、ライトニング率いる暴走族「トラッシュ」の元に身を隠していた省吾は、智美が射殺されてから一度も会っていなかった由唯と再会。自身が智美殺しの犯人となった結果、由唯もまた「殺人犯の愛人」というレッテルを張られる形で日常が大きく変わってしまっており、街では軍に支配されたバハムートにより軍の広告塔と成り果てていたイヴを通して、人々を戦争に駆り立てるメッセージが連日流されていた。しかし、実はバハムートは完全には軍の管理下に落ちてはおらず、本来のイヴとも呼ぶべきもう一人のイヴが現れ、7Gのオペレーターである省吾に対し呼び掛けを続けていた。省吾は半年間自分を待ち続けた由唯のわだかまりを解いて想いを伝えると、本当のイヴに会う為、そして彼女が何を自分に伝えようとしているのかを知る為、トラッシュの助けを借りてバハムートを再び目指す。
   −
対峙したイヴの質問に対して自分が今したいこと、そして大人というのは汚い人々だ、という気持ちを話した省吾は、「自分がなりたかった大人になればいい」という返答をイヴから受け取った。だが、そんな省吾の眼前に、あのB.D.が再び現れる。一方、遂にデザルグの自動攻撃弾の侵入を許してしまった市街地では、軍が一般人を避難させようと試みていたが、作業は遅々として進んでいなかった。
+
その頃、デザルグは本格的なメガゾーン23侵攻を開始していた。一方、軍の手で[[プロトガーランド]]として蘇っていたガーランドを強奪した省吾は、白鳥優一郎(SRW未登場)率いる軍の追跡をかわしながらバハムートに向かう。軍の攻撃に一人、また一人と仲間が犠牲になっていき、遂にはガーランドも大破してしまうが、ライトニングと入れ替わってもらっていた省吾は軍の追撃で負傷した由唯と共に、やっとのことでイヴの元に辿り着いた。対峙したイヴの質問に対して自分が今したいこと、そして大人というのは汚い人々だ、という気持ちを話した省吾は、「自分がなりたかった大人になればいい」という返答をイヴから受け取った。だが、そんな省吾の眼前に、あのB.D.が再び現れる。一方、遂にデザルグの自動攻撃弾の侵入を許してしまった市街地では、軍が一般人を避難させようと試みていたが、作業は遅々として進んでいなかった。
   −
やがてイヴは、「ファイナル・プロテクション・モード」を発動させる。イヴの最後の歌声が響き渡る中、全てを巻き込みながら、1980年代の東京は崩壊する。そんなメガゾーン23とデザルグに月の防衛システム「A.D.A.M.」は、地球帰還の条件を満たしていないという結論を出し、一斉攻撃を始めた。しかしイヴは、その影響が及ぶ寸前にバハムートをMZから切り離し、省吾達を脱出させることに成功していた。
+
やがてイヴは、「ファイナル・プロテクション・モード」を発動させる。イヴの最後の歌声が響き渡る中、全てを巻き込みながら、1980年代の東京は崩壊していく。MZ23の市民達への避難勧告を促したB.D.と再び対峙した省吾が互いの主張をぶつけ合って殴り合う中、月の防衛システム「A.D.A.M.」はMZ23とデザルグ双方に地球帰還の条件を満たしていないという結論を出して一斉攻撃を始め、デザルグの母船は完全に消滅。しかしイヴは、その影響が及ぶ寸前にバハムートをMZ23から切り離し、省吾達を脱出させる事に成功していた。
   −
崩壊していくMZとデザルグを背に、バハムートは地球へと降り立つ。中から出てきた省吾達の目前には、再生した地球の大地が広がっていた。
+
バハムートは地球へと降り立ち、中から出てきた省吾達の目前には再生した地球の大地が広がっていた。
    
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
67行目: 71行目:  
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
;[[高中由唯]]
 
;[[高中由唯]]
:恋人。
+
:物語の冒頭でバイクを走らせた際に出会った少女。自らがガーランドを手にしてしまった事で彼女の日常も壊れていく事になるが、軍の追撃を受ける日々の中で互いに惹かれ合っていき、最終的には恋人関係となり、省吾自身も明確に彼女を愛していると自覚する。
 
;中川真二
 
;中川真二
:夢叶重工のテストライダーであり、友人。彼からガーランドを譲り受ける。その後、軍に殺される。SRWでは「ダチ」としか触れられていない。山寺宏一氏のデビュー役である。
+
:夢叶重工のテストライダーであり、友人。彼からガーランドを見せられた後、B.D.率いる軍に殺される。門外不出のガーランドを勝手に持ち出して省吾を巻き込んだ挙句、その責任を取らないままあっけなく死亡してしまった為、お世辞にも良い友人とは言えなかったが、それでも省吾は友人と思われていた様で、彼の死を嘆き怒りを抱いていた。
 +
:SRWでは「ダチ」としか触れられていない。山寺宏一氏のデビュー役である。
 
;モーリー、チョンボ
 
;モーリー、チョンボ
:バイク仲間。後に軍に入るが、その後の行方は不明。SRW未登場。
+
:バイク仲間達。後に状況をよく理解出来ないまま勢いで軍に入ってしまうのだが、その後の行方は不明。デザルグの圧倒的な戦闘力を考えると、戦死してしまった可能性も否定出来ない。
 +
:SRW未登場。
 +
:バイクショップ「ココナッツ」のオーナー。省吾質の良き理解者であるが、モーリーやチョンボが勢いに任せて軍へ志願入隊してしまった事に嘆いていた。
 +
:省吾が成り行きで手にしてしまったガーランドを赤く塗装した人物でもある。
 +
;夢叶舞
 +
:由唯の友人。ガーランドの開発やB.D.の軍事クーデターに関わった夢叶財閥の令嬢でもあり、その立場が幸いしてか命が奪われる事は無かった。序盤のデートの様子からも、省吾に惹かれていた事が推察出来る。
 
;村下智美
 
;村下智美
:由唯の友人。機密を知ってしまったため、軍人達に殺され、省吾は彼女を殺害した犯人に仕立て上げられる。
+
:由唯の友人。機密を知ってしまった為に軍人達に射殺されてしまい、省吾は彼女を殺害した犯人に仕立て上げられる。
 
;[[B.D.]]
 
;[[B.D.]]
 
:宿敵。『[[D]]』では彼とも共に『D』の世界で生きていく事になり、関係もいくらか改善される。
 
:宿敵。『[[D]]』では彼とも共に『D』の世界で生きていく事になり、関係もいくらか改善される。
114行目: 124行目:  
;「あのなぁ、マスコミを抑えてるからって安心するな! 手段はいくらでもあるんだぜ!」
 
;「あのなぁ、マスコミを抑えてるからって安心するな! 手段はいくらでもあるんだぜ!」
 
:時祭イヴの正体を知った後に電話でB.D.を抗議した時の台詞。
 
:時祭イヴの正体を知った後に電話でB.D.を抗議した時の台詞。
:軍がメディアを掌握して公に真実を公表できないようにされている事を仄めかされて上記の啖呵を切ったが、遠回しに己の手の内を口走っているとも取れる発言である。
+
:軍がメディアを掌握して公に真実を公表できないようにされている事を仄めかされて上記の啖呵を切ったが、遠回しに己の手の内を口走っているとも取れる発言である。おそらくこの無思慮な発言が、智美の射殺に繋がってしまったのだと思われる。
 
;「必ず戻ってくる…必ずここへ」
 
;「必ず戻ってくる…必ずここへ」
 
:後半にて、由唯の友人である智美が軍に殺された後の場面。仇を取るために軍の本拠地へと乗り込もうとした際、由唯に上の台詞を告げた。
 
:後半にて、由唯の友人である智美が軍に殺された後の場面。仇を取るために軍の本拠地へと乗り込もうとした際、由唯に上の台詞を告げた。
409

回編集

案内メニュー