差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
67 バイト追加 、 2022年1月21日 (金) 11:23
編集の要約なし
1行目: 1行目: −
'''幻晶騎士'''(シルエットナイト)とは、『[[ナイツ&マジック]]』の[[登場メカ]]。
+
'''{{RB|幻晶騎士|シルエットナイト}}'''とは、『[[ナイツ&マジック]]』の[[登場メカ]]。
    
== 概要 ==
 
== 概要 ==
 
日本人の倉田翼が[[エルネスティ・エチェバルリア]]として転生した[[異世界]]にて運用されている人型機動兵器。全高は基本的に約10m程度。
 
日本人の倉田翼が[[エルネスティ・エチェバルリア]]として転生した[[異世界]]にて運用されている人型機動兵器。全高は基本的に約10m程度。
   −
[[騎操士]](ナイトランナー)と呼ばれる[[パイロット]]が搭乗し、各国家の軍における主戦力として運用されており、フレメヴィーラ王国では主に魔獣の討伐や都市の防衛、商隊の護衛などに用いられている。また、各国には「国王騎」と呼ばれる国家元首専用機も存在し、代々受け継がれている。
+
[[騎操士|{{RB|騎操士|ナイトランナー}}]]と呼ばれる[[パイロット]]が搭乗し、各国家の軍における主戦力として運用されており、フレメヴィーラ王国では主に魔獣の討伐や都市の防衛、商隊の護衛などに用いられている。また、各国には「国王騎」と呼ばれる国家元首専用機も存在し、代々受け継がれている。
   −
機体は動力炉の魔力転換炉(エーテルリアクタ)、フレームとなる金属内格(インナースケルトン)、各部を動かすための結晶筋肉(クリスタルティシュー)などで構成され、基本的にその世界における人間の身体構造を模倣する形で開発されている<ref>魔力転換炉はエーテルを吸引し魔力(マナ)に変換して全身に巡らせる「心肺」の性質を秘術によって再現している。また、機体を制御する魔導演算機(マギウスエンジン)も、人間の脳内にある魔術演算領域(マギウスサーキット)を基にしている。</ref>。ただし、機体構造の維持にも[[魔法]]を用いており、魔力転換炉から魔力供給が途絶えると、機体自体が自壊してしまうという欠点を持つ<ref>ただし、通常は蓄積された魔力を全て使わないようリミッターが設けられており、自壊そのものは滅多に起きない。</ref>。
+
機体は動力炉の{{RB|魔力転換炉|エーテルリアクタ}}、フレームとなる{{RB|金属内格|インナースケルトン}}、各部を動かすための{{RB|結晶筋肉|クリスタルティシュー}}などで構成され、基本的にその世界における人間の身体構造を模倣する形で開発されている<ref>魔力転換炉はエーテルを吸引し{{RB|魔力|マナ}}に変換して全身に巡らせる「心肺」の性質を秘術によって再現している。また、機体を制御する{{RB|魔導演算機|マギウスエンジン}}も、人間の脳内にある{{RB|魔術演算領域|マギウスサーキット}}を基にしている。</ref>。ただし、機体構造の維持にも[[魔法]]を用いており、魔力転換炉から魔力供給が途絶えると、機体自体が自壊してしまうという欠点を持つ<ref>ただし、通常は蓄積された魔力を全て使わないようリミッターが設けられており、自壊そのものは滅多に起きない。</ref>。
   −
武装は主に人間用の武器をスケールアップした物が用いられており、実体剣や槍、鎚を装備する他、杖状の魔法攻撃用装備である魔導兵装(シルエットアームズ)により、ある程度の遠距離戦にも対応できる。
+
武装は主に人間用の武器をスケールアップした物が用いられており、実体剣や槍、鎚を装備する他、杖状の魔法攻撃用装備である{{RB|魔導兵装|シルエットアームズ}}により、ある程度の遠距離戦にも対応できる。
    
性能の優劣が戦争において大きく影響するため、各国はこぞってその改良に躍起になっているが、容量を限界まで使い尽くした余裕のない設計であること、「人体を模倣したものである」という思想が根付いていることから、エルが転生するまでの直近100年は各国家における新たな幻晶騎士及び関連技術の開発は滞っており、幻晶騎士が二足歩行の地上戦機であることは変わらず、改良も小幅なものに留まっていた。長い開発の停滞は、エルが現代日本の(主にロボットアニメなどの)知識をもたらした事で爆発的に加速。テレスターレやツェンドルグ、イカルガ等の試作機・新型機が続々と生み出されることになる。
 
性能の優劣が戦争において大きく影響するため、各国はこぞってその改良に躍起になっているが、容量を限界まで使い尽くした余裕のない設計であること、「人体を模倣したものである」という思想が根付いていることから、エルが転生するまでの直近100年は各国家における新たな幻晶騎士及び関連技術の開発は滞っており、幻晶騎士が二足歩行の地上戦機であることは変わらず、改良も小幅なものに留まっていた。長い開発の停滞は、エルが現代日本の(主にロボットアニメなどの)知識をもたらした事で爆発的に加速。テレスターレやツェンドルグ、イカルガ等の試作機・新型機が続々と生み出されることになる。
    
== 機体構造 ==
 
== 機体構造 ==
エルが転生した時点で既に基本技術は完成しており、エルがそこに手を加える事で性能向上が成されていく事になる。改良された機体の構造は、西方諸国から見て東方に位置するフレメヴィーラが源流となるため、東方様式(イースタン・モード)と呼ばれている。
+
エルが転生した時点で既に基本技術は完成しており、エルがそこに手を加える事で性能向上が成されていく事になる。改良された機体の構造は、西方諸国から見て東方に位置するフレメヴィーラが源流となるため、{{RB|東方様式|イースタン・モード}}と呼ばれている。
    
=== 基本構造 ===
 
=== 基本構造 ===
;魔力転換炉(エーテルリアクタ)
+
;{{RB|魔力転換炉|エーテルリアクタ}}
:大気中のエーテルを吸引し、[[魔力]](マナ)へ変換する動力炉。文字通り幻晶騎士の心臓部であり、エーテルのある限り半永久的に魔力を生み出す事が出来る。炉の調達数が幻晶騎士の生産数を規定する戦略物資であり、その製造方法・生産地は厳重に秘匿されている。生産された魔力は程なくしてエーテルへ還元され大気中に拡散してしまうため、結晶筋肉に保持しておく必要がある。また、エーテルを吸引する際には吸気音が発生する性質上、基本的に隠密任務には向かない。
+
:大気中のエーテルを吸引し、[[魔力|{{RB|魔力|マナ}}]]へ変換する動力炉。文字通り幻晶騎士の心臓部であり、エーテルのある限り半永久的に魔力を生み出す事が出来る。炉の調達数が幻晶騎士の生産数を規定する戦略物資であり、その製造方法・生産地は厳重に秘匿されている。生産された魔力は程なくしてエーテルへ還元され大気中に拡散してしまうため、結晶筋肉に保持しておく必要がある。また、エーテルを吸引する際には吸気音が発生する性質上、基本的に隠密任務には向かない。
;金属内格(インナースケルトン)
+
;{{RB|金属内格|インナースケルトン}}
 
:幻晶騎士の基本骨格。大型のパーツを一体形成する技術が無いため、細かいパーツを複数組み合わせた上で強化魔法で結合しており、魔力転換炉からの魔力供給が切れれば構造を維持出来ずに崩壊する。この構造は外装も同様であり、任意の部位への魔力供給をカットする事で損傷部位のパージも可能。
 
:幻晶騎士の基本骨格。大型のパーツを一体形成する技術が無いため、細かいパーツを複数組み合わせた上で強化魔法で結合しており、魔力転換炉からの魔力供給が切れれば構造を維持出来ずに崩壊する。この構造は外装も同様であり、任意の部位への魔力供給をカットする事で損傷部位のパージも可能。
;結晶筋肉(クリスタルティシュー)
+
;{{RB|結晶筋肉|クリスタルティシュー}}
 
:[[魔法]]を行使するための触媒結晶を錬金術で加工した一種の人工筋肉。魔力転換炉から生産された魔力を一時的に保持する性質を持ち、駆動系であると同時にコンデンサの役割も担っている。
 
:[[魔法]]を行使するための触媒結晶を錬金術で加工した一種の人工筋肉。魔力転換炉から生産された魔力を一時的に保持する性質を持ち、駆動系であると同時にコンデンサの役割も担っている。
;魔導演算機(マギウスエンジン)
+
;{{RB|魔導演算機|マギウスエンジン}}
 
:幻晶騎士の頭脳。魔法を使った一種のコンピュータであり、搭乗者に代わって機体の制御に必要な魔法を行使する他、魔力転換炉の出力制御も司っている。幻晶騎士にとって、魔力転換炉に次ぐ重要部位となる。
 
:幻晶騎士の頭脳。魔法を使った一種のコンピュータであり、搭乗者に代わって機体の制御に必要な魔法を行使する他、魔力転換炉の出力制御も司っている。幻晶騎士にとって、魔力転換炉に次ぐ重要部位となる。
   −
=== 東方様式(イースタン・モード) ===
+
=== {{RB|東方様式|イースタン・モード}} ===
;綱型結晶筋肉(ストランドタイプ・クリスタルティシュー)<ref>原作小説版では「ストランド・クリスタルティシュー」と呼ばれている。『30』では原作版表記。</ref>
+
;{{RB|綱型結晶筋肉|ストランドタイプ・クリスタルティシュー}}<ref>原作小説版では「ストランド・クリスタルティシュー」と呼ばれている。『30』では原作版表記。</ref>
 
:エルの発案した改良型結晶筋肉。その名の通り、綱のように撚り合わせて使用した物。従来品と比較して1.5倍の出力と10倍の耐久値の向上をもたらしたが、その分だけ消費魔力も増大している。また、高出力故に従来の構造では機体に長時間筋肉を固定出来なかったため、力学バランスを含めた構造の抜本的見直しが必要となった。
 
:エルの発案した改良型結晶筋肉。その名の通り、綱のように撚り合わせて使用した物。従来品と比較して1.5倍の出力と10倍の耐久値の向上をもたらしたが、その分だけ消費魔力も増大している。また、高出力故に従来の構造では機体に長時間筋肉を固定出来なかったため、力学バランスを含めた構造の抜本的見直しが必要となった。
;板状結晶筋肉(クリスタルプレート)
+
;{{RB|板状結晶筋肉|クリスタルプレート}}
:綱型結晶筋肉の欠点である消費の増加に対応するために発案された、魔力蓄積に特化した板状の結晶筋肉。主に蓄魔力式装甲(キャパシティフレーム)として通常装甲と一体化させて運用される。
+
:綱型結晶筋肉の欠点である消費の増加に対応するために発案された、魔力蓄積に特化した板状の結晶筋肉。主に{{RB|蓄魔力式装甲|キャパシティフレーム}}として通常装甲と一体化させて運用される。
;背面武装(バックウェポン)
+
;{{RB|背面武装|バックウェポン}}
:エルによって発案された、背面の補助腕(サブアーム)に魔導兵装を装備する機構。既存の機体では魔導兵装と格闘武器を持ち替える際に隙が生まれていたが、この機構によって背部魔導兵装をキャノン砲のように扱う事が可能になり、最大四基の魔導兵装を使用可能になるなど、火力の増強にも繋がった。同時に、魔導演算機には照準用の火器管制(ファイアコントロール)システムが書き加えられている。
+
:エルによって発案された、背面の{{RB|補助腕|サブアーム}}に魔導兵装を装備する機構。既存の機体では魔導兵装と格闘武器を持ち替える際に隙が生まれていたが、この機構によって背部魔導兵装をキャノン砲のように扱う事が可能になり、最大四基の魔導兵装を使用可能になるなど、火力の増強にも繋がった。同時に、魔導演算機には照準用の{{RB|火器管制|ファイアコントロール}}システムが書き加えられている。
;紋章式認証機構(パターンアイデンティフィケータ)
+
;{{RB|紋章式認証機構|パターンアイデンティフィケータ}}
 
:銀の短剣の形態を成した、機体認証システム。当初は、テレスターレを強奪された反省を受けてエルが開発した物であったが、後に銀の短剣そのものが騎操士の身分を示す代名詞となった。
 
:銀の短剣の形態を成した、機体認証システム。当初は、テレスターレを強奪された反省を受けてエルが開発した物であったが、後に銀の短剣そのものが騎操士の身分を示す代名詞となった。
;開放型源素浮揚器(エーテルリングジェネレータ)
+
;{{RB|開放型源素浮揚器|エーテルリングジェネレータ}}
 
:大気中に存在する薄いエーテルを魔力転換炉に集め、高濃度に再変換して使用する浮遊機能。アニメ未登場の範囲だが、『30』ではイカルガに搭載されていることが言及されている。
 
:大気中に存在する薄いエーテルを魔力転換炉に集め、高濃度に再変換して使用する浮遊機能。アニメ未登場の範囲だが、『30』ではイカルガに搭載されていることが言及されている。
    
=== その他 ===
 
=== その他 ===
;源素供給器(エーテルサプライヤ)
+
;{{RB|源素供給器|エーテルサプライヤ}}
 
:ジャロウデク王国の独自技術。高濃度エーテルを供給することで、瞬間的に膨大な魔力を生み出す短期的な出力増加機構。
 
:ジャロウデク王国の独自技術。高濃度エーテルを供給することで、瞬間的に膨大な魔力を生み出す短期的な出力増加機構。
 
:しかし、魔力転換炉は本来地上の薄いエーテル環境下で稼働するように作られているため、高濃度エーテルの供給は炉の劣化を起こすデメリットを伴う。先述の通り、魔力転換炉が幻晶騎士の最も高価な部品であるため、'''高価な幻晶騎士を実質上短期間で使い捨てる'''機構。
 
:しかし、魔力転換炉は本来地上の薄いエーテル環境下で稼働するように作られているため、高濃度エーテルの供給は炉の劣化を起こすデメリットを伴う。先述の通り、魔力転換炉が幻晶騎士の最も高価な部品であるため、'''高価な幻晶騎士を実質上短期間で使い捨てる'''機構。
649

回編集

案内メニュー