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武装がチグハグな点はどの武装も使える射程が限られている事であること、対空ミサイルがクローであるため、空から攻めてくる敵が6機想定しかしていない事、そして全方位メガ粒子砲が特に問題である。ビグ・ザムは、護衛のモビルスーツと共に行動する事が求められるような機体なのだが、その28門あるメガ粒子砲を使うと'''味方をも平然と巻き込みかねない上、28門というのは「他がガチガチでも28カ所も脆い所がある」と言っているようなものである。'''
武装がチグハグな点はどの武装も使える射程が限られている事であること、対空ミサイルがクローであるため、空から攻めてくる敵が6機想定しかしていない事、そして全方位メガ粒子砲が特に問題である。ビグ・ザムは、護衛のモビルスーツと共に行動する事が求められるような機体なのだが、その28門あるメガ粒子砲を使うと'''味方をも平然と巻き込みかねない上、28門というのは「他がガチガチでも28カ所も脆い所がある」と言っているようなものである。'''
三つ目は'''「ビグ・ザムの生産費用がムサイ級二隻分」という事実が重くのしかかる'''。ドズルが言っていた「ビグ・ザム量産の暁には~」が本機そのものを指す場合、超高コスト機を国力と資源が乏しいジオンが実際に量産しようものなら'''連邦を叩く前にジオンが財政破綻を起こし、勝っても負けてもジオン公国とスペースノイドは財政地獄が確定する。'''かといって量産型ビグ・ザムはさらに運用法が限られている上、ビグ・ザムが強いから量産型も強いとは限らず、ビグ・ザムの量産型を作る位なら同じコストでドムやゲルググを生産した方が現実的で効果が高い。
三つ目は'''「ビグ・ザムの生産費用がムサイ級二隻分」という事実が重くのしかかる'''。ドズルが「ビグ・ザム量産の暁には~」と言っていたが、国力と資源が乏しいジオンが実際に量産しようものなら'''ジオンが財政破綻を起こし、勝っても負けてもジオン公国とスペースノイドは財政地獄が確定する。'''かといって廉価版である量産型を作ろうにも、ビグ・ザムが強いのであって、量産型も強いとは限らず、ビグ・ザムの量産型を作る位なら同じコストでゲルググを生産した方が現実的で効果が高い。しかも後付け設定で登場したとはいえ、量産型ビグ・ザムは地上専用のため、既に地上から完全撤退しているジオンではまるで意味をなさない。
四つ目は'''要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用される'''等、本来の使用とは違った運用がされている。実際、ビグ・ザムは味方を巻き込む武装とエネルギーの消耗率、本機のコストの関係で集団行動と量産に向かず、むしろ拠点防衛でメガ粒子砲をぶっ放す運用が向いている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(ビグ・ザムを1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、'''ビグ・ザムの設計思想は地球連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い'''。
四つ目は'''要塞攻略という用途で開発されながら、実際は要塞防御の戦いで使用される'''等、本来の使用とは違った運用がされている。実際、ビグ・ザムは味方を巻き込む武装とエネルギーの消耗率、本機のコストの関係で集団行動と量産に向かず、むしろ拠点防衛でメガ粒子砲をぶっ放す運用が向いている。ドズルは当初、本機をギレンより送られた際に「(ビグ・ザムを1機だけ送るより)[[リック・ドム|ドム]]の10機を寄こせ」と文句をつけているが、これは用兵学上からすれば極めて常識的な意見で(劇場版ではドズルは「戦いは数だよ」と言っている)、'''ビグ・ザムの設計思想は地球連邦軍が陥っていた大艦巨砲主義に近い'''。
なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]もまた、ビグ・ザムと同様のコンセプト(ただし、運動性ではアプサラスの方が上)であると言える。
なお、[[ギニアス・サハリン]]が推進していた[[アプサラス計画]]もまた、ビグ・ザムと同様のコンセプト(ただし、運動性ではアプサラスの方が上)であると言える。
この事からビグ・ザムは性能と火力自体は素晴らしい物の、『初見だと物凄く強いが、攻略法を知ったら余裕』という典型的な弱点を持っているにも関わらず、'''生産コストと全方位メガ粒子砲のせいで弱点を一切カバーできない、最強レベルの長所と致命的な弱点を持つ'''MAである。
このためか[[GUNDAM:量産型ビグ・ザム|量産型ビグ・ザム]](SRW未登場)は形状が大幅に変化し、全方位メガ粒子砲の不採用や稼働時間の延長、コストの低下がなされている。
このためか[[GUNDAM:量産型ビグ・ザム|量産型ビグ・ザム]](SRW未登場)は形状が大幅に変化し、全方位メガ粒子砲の不採用にし、Iフィールドの代わりに装甲表面に耐ビームコーティングをしたことによって、稼働時間の長さと生産性が向上した(代わりにIフィールドの不採用による対ビーム兵器に対する防御力が低下し、地上専用という弱点ができた)。
== 登場作品と操縦者 ==
== 登場作品と操縦者 ==