差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
1行目: 1行目: −
== アスラン・ザラ(Athrun Zala) ==
+
{{登場人物概要
 +
| 外国語表記 = [[外国語表記::Athrun Zala]]
 +
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]]
 +
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED}}
 +
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダムSEED DESTINY}}
 +
| 声優 = {{声優|石田彰|SRW=Y}}
 +
| キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|平井久司}}
 +
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 +
| SRWでの分類 = [[パイロット]]
 +
}}
   −
*[[登場作品]]
+
{{登場人物概要
**[[機動戦士ガンダムSEED]]
+
| タイトル = プロフィール
**[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]
+
| 偽名 = アレックス・ディノ
*[[声優]]:石田彰
+
| 種族 = [[種族::地球人]][[種族::コーディネイター]]
*種族:地球人([[コーディネイター]]
+
| 性別 = [[性別::男]]
*性別:男
+
| 生年月日 = [[コズミック・イラ]]55年10月29日
*生年月日:[[C.E.]]55年10月29日
+
| 星座 = さそり座
*[[年齢]]:16歳⇒18歳(DESTINY時)
+
| 年齢 = [[年齢::16]]歳<br />[[年齢::18]]歳(DESTINY時)
*身長:170cm⇒174cm(DESTINY時)
+
| 出身 = [[プラント]] ディセンベル市
*体重:63kg⇒60kg(DESTINY時)
+
| 身長 = [[身長::170]] cm<br />[[身長::174]] cm(DESTINY時)
*星座:さそり座
+
| 血液型 = [[血液型::O]]型
*血液型:O型
+
| 所属組織 = {{所属 (人物)|ザフト}} → 三隻同盟 → {{所属 (人物)|オーブ連合首長国}} → ザフト → オーブ連合首長国
*出身:[[プラント]] ディセンベル市
+
| 所属部隊 = {{所属 (人物)|クルーゼ隊}} → {{所属 (人物)|FAITH}} → 三隻同盟 → {{所属 (人物)|ミネルバ隊}} → オーブ軍
*所属:[[ザフト]][[オーブ連合首長国]]→ザフト→オーブ連合首長国
+
| 役職 = 赤服(ザフト)
*階級:ザフト赤服→ザフト特務隊→[[オーブ軍]]→ザフト特務隊([[FAITH]])→オーブ軍
+
| 階級 = 一佐(『DESTINY』後)
*得意なもの:電子工作
+
| 特技 = 電子工作
*キャラクターデザイン:平井久司(シリーズ共通)
+
| 好きな食べ物 = ロールキャベツ<br />桃
 +
}}
 +
'''アスラン・ザラ''' / '''アレックス・ディノ'''は『[[機動戦士ガンダムSEED]]』および『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』の[[主人公]]の一人。
   −
『[[機動戦士ガンダムSEED]]』及び『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場。双方の作品にて主役クラスの重要人物であり、[[キラ・ヤマト]]の親友。福田監督曰く「第二の[[主人公]]」。
+
== 概要 ==
 +
『[[機動戦士ガンダムSEED]]』及び『[[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]』に登場。双方の作品にて主役クラスの重要人物であり、福田監督曰く'''「第二の[[主人公]]」'''。
 +
 
 +
=== 人物概要 ===
 +
[[キラ・ヤマト]]の親友。
 +
 
 +
[[ザフト]]の赤服に選ばれただけあり戦闘技術は非常に高く、モビルスーツの操縦技術や[[白兵戦]]などトータルバランスではキラや[[シン・アスカ]]よりは上である。
 +
 
 +
特にモビルスーツの操縦技術においては、作品の主人公でないことから作中の描写不足な部分は否めない。しかし、『SEED』時代でのキラとの戦いでは最後は互いに唯一本気で殺意を抱き戦った上で、自身も機体を失ったが勝利を収め、『DESTINY』時代の最終決戦時においてのシンとの戦いでもシンが精神的に追い詰められていたとはいえ、こちらも勝利している。実力を発揮できないのはアスラン自身の心理的な動揺(仲間への配慮)が大きく、本気で戦えば(殺意があれば)キラやシンとは互角以上といっていいだろう。このように描写不足のため、媒体によっては『純粋な戦闘力ではキラやシンに一歩劣る』と書かれているものもある。[[フリーダムガンダム]]に撃墜された時には'''機体をまったく制御できないまま数百メートル上空から海に落下した'''はずだが、命に別状はなかった(監督曰く'''セーフティーシャッターのおかげ'''らしい)。
 +
 
 +
一方、生身の戦闘能力では相手を確実に仕留める能力があり、『SEED』時代では銃を持った[[カガリ・ユラ・アスハ]]にナイフで勝ち、『DESTINY』時代でも[[ルナマリア・ホーク]]の射撃訓練で百発百中の手本を見せる、[[ミーア・キャンベル]][[暗殺]]部隊を実質1人で全滅させるなど、常人離れした活躍を見せている。
 +
 
 +
ただし、彼自体は真面目で他人の心情を慮ることはできるのだが、'''一方的な視点で決めつけて話をする上に、他人には要点に限って伝えない'''という致命的な欠点を抱えている。このためよく不器用で口下手、融通が利かないと言われ、『SEED』では直情的なイザークとは反りが合わなかった。また、血のバレンタインで母を失った以上は無理もないのだが、キラと当初戦った頃は「友達が乗っている」という理由を理解せずに「利用されている」と決めつけている。『DESTINY』ではこの欠点がより色濃く出ており、同様でダーダネルスのアークエンジェルの介入については「キラ達が何か知らず、間違っている」と断言しており、その逆の可能性に全く考えが至っておらず、最終的にキラに手を下されるという最悪の結果となった。小説版ではラクスの暗殺がデュランダルではなく、父のシンパの仕業と決めつけて認めようとせず、それが最悪の事態に繋がり、手遅れになった後で気付くという結果になっている。普通に考えればミーアがいれば、本物がいなくても問題がないのに本物のラクスを探す、本物が見つかった後のミーアの処遇などにも考えが至っていなかった模様。また、『DESTINY』ではザフトに復帰した際シンの上官になっているのだが、当初からザフト離反までその欠点から後輩となったシンを導くどころか、アスラン自身の意図がちゃんと伝わらないまま彼に失望されており、漫画『THE EDGE』では後述のようにアスランの欠点がシンを苦しめていたという負の描写が明確になされている。
 +
 
 +
いずれにせよ、彼が思い悩んだ末の結果が全て彼にとっては最悪の事態に流れており、「[[ギルバート・デュランダル|人は忘れる、そして繰り返す]]」という学ぶことを知らない人間の愚かさを端的に担っている人物でもある。
    
=== [[機動戦士ガンダムSEED]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED]] ===
 +
[[プラント]]国防委員長(後の最高評議会議長)[[パトリック・ザラ]]の息子で、[[ザフト]]の軍人。当時の最高評議会議長である[[シーゲル・クライン]]の娘である[[ラクス・クライン]]は婚約者に当たる。
 +
 +
かつては[[月|月面都市]][[コペルニクス]]で留学し、親友となった[[キラ・ヤマト]]と楽しい日々を過ごしていたが、情勢が変わった事で父にプラントへと戻される事になる。その後、[[地球連合軍]]が農業プラント・[[ユニウスセブン]]を核攻撃した「[[血のバレンタイン]]」で、母親であるレノアを亡くした為、ザフトに志願入隊する事になった。
 +
 +
兵士養成学校卒業後は、エリートの集まりとしても有名である[[クルーゼ隊]]に所属し、[[ヘリオポリス]]でのガンダム強奪作戦に仲間たちと共に参加。連合軍の開発した4機の[[GUNDAM|ガンダム]]の一機である[[イージスガンダム]]を奪取したが、図らずもヘリオポリスの工業学校の学生となっていたキラと、再会してしまう事になる。
 +
 +
以降は、友人達を守らなければならないキラの都合もあって、戦場で幾度も刃を交える事となる。キラと敵対する立場に苦悩していたが、紅海でのカガリとの出会い等により、次第に自分のやっている戦争に疑問を持ち始める事になる。そして、[[オーブ連合首長国|オーブ]]に潜入した際に、キラと偶然にも遭遇してしまった事で、一層自分の行いに迷いを強める事になったが、[[ニコル・アマルフィ|互いの]][[トール・ケーニヒ|戦友]]を死なせてしまった結果、キラと壮絶な死闘を演じる事になり、最終的にはイージスでストライクに組み付いて[[自爆]]を行い、脱出する。しかし、結局その先にあったのは後悔だけであり、再会したカガリと互いの本音をぶつけ合った後、プラントへと帰還する事になる。
 +
 +
プラントへの帰還後、ラクスが[[フリーダムガンダム]]の強奪の手引きを行ったという事実に衝撃を受ける。更に父・パトリックからは、[[ジャスティスガンダム]]に乗って、フリーダムだけでなく、それに関わった人間や組織の全てを完全に抹殺するという、戦略も何も無い無差別殺戮に等しい命令(一応、フリーダム奪取の裏にはクライン派が深く関わっていると目されてはいたが内輪の政治派閥問題であり、汚れ役としては不適当なエースパイロットに戦時下に下す命令としては疑問である。)を下される事になる。そして、劇場で再会したラクスからは、キラが生きていてフリーダムで[[地球]]へ戻った事を聞かされる事になり、もう一度会って話し合う事を諭されたアスランは、ジャスティスに搭乗して地球へと降下する。
   −
[[プラント]]国防委員長(後の最高評議会議長)[[パトリック・ザラ]]の息子で、[[ザフト]]の軍人。当時の最高評議会議長であるシーゲル・クラインの娘であるラクスは婚約者に当たる。
+
地球に降下してからは、[[マルキオ]]導師と接触した後、[[地球連合軍]]と交戦状態にあるオーブへと向かうが、既に父の意思に賛同できなくなっていたアスランは、キラ達と一緒に戦争終結の為に戦う事を選ぶ。再び宇宙に上がってからは、一度はパトリックの元へ向かい、何とか話し合おうとするが、彼はナチュラルを滅ぼす事で戦争を終わらせるという狂気に取り付かれてしまっており、息子の自分にまで銃を向けた為、完全に決別する事となった。
   −
[[地球連合軍]]が農業プラント・[[ユニウスセブン]]を核攻撃した「[[血のバレンタイン]]」で母親を亡くした為、ザフトに志願した。クルーゼ隊に所属し、[[へリオポリス]]でのガンダム強奪作戦に仲間たちと共に参加し、連合軍の開発した4機の[[GUNDAM|ガンダム]]を奪取した。本人は[[イージスガンダム]]に乗る。キラの友人で幼馴染であるが戦場で幾度も刃を交える事となる。キラと敵対する立場に苦悩していたが、カガリとの出会い等により後に戦争に疑問を持ち、父・パトリックと決別し、[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]に乗ってキラ達と一緒に戦争終結の為に戦う事を選んだ。SEED時代では搭乗機体を片っ端から[[自爆]]させた事でも有名だったりする。また、後継機を経る毎に機体が地味になっていくのも印象的である。
+
キラ達の元へと戻ってからは、三隻同盟の主力の一角として戦い続け、[[ジェネシス]]による地球の殲滅を防ぐべく、カガリと共に[[ヤキン・ドゥーエ]]へ突入するが、そこにあったのは、目的の為に味方をも犠牲にしようとした末に、レイ・ユウキと相打ちで命を落としたパトリックの姿だった。彼が最後までジェネシスによる地球の殲滅を行おうとしていた事に気付いたアスランは、内部でジャスティスを核爆発させる事で、ジェネシスを破壊しようとする。しかし、自身も共に死のうとしていたが、カガリによって「生きる事が戦い」であると叱咤され、彼女と共にジェネシスから脱出。停戦の申し出を聞いたアスランは泣きながらカガリと共に抱擁を交わし、トリィの後を追って、[[宇宙]]を漂流するキラを発見するのだった。
 +
 
 +
SEED時代では搭乗機体を片っ端から[[自爆]]させた事でも有名。また、後継機を経る毎に機体が地味になっていくのも印象的である。
    
=== [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] ===
 
=== [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] ===
 +
前作から2年後、[[オーブ連合首長国]]で「アレックス・ディノ」と名乗り、政界で悪戦苦闘するカガリを守るべく、彼女のボディーガードを勤めていた。
   −
2年後、[[オーブ連合首長国]][[アレックス・ディノ]]と名乗り、カガリのボディーガードを勤めていたが、[[プラント]]代表[[ギルバート・デュランダル]]の説得により再びザフトに復帰。[[セイバーガンダム]]を与えられ、[[ミネルバ]]の作戦士官として迎えられるが、デュランダルに不信感を抱くキラやカガリ達と相対する羽目になり、ミネルバ内部ではオーブやキラを敵視するシンとも衝突。
+
そんな中、視察の為にプラントの[[アーモリーワン]]へ向かったカガリに同行する形で、自身も赴く事になるが、そこで最新鋭のMSシリーズである「セカンドステージ」が[[ファントムペイン]]によって強奪される事件や、[[サトー]]率いるザフトの脱走兵達によって[[ユニウスセブン]]の破片が地球に落とされた事件である[[ブレイク・ザ・ワールド]]に巻き込まれる事になる。また、その最中で[[プラント]]代表[[ギルバート・デュランダル]]からは素性を見抜かれてしまっている。
   −
やがて自身もデュランダルの行動に疑問を感じるようになり、逆にデュランダルに不穏分子とみなされ追い込まれた形で脱走する事になってザフトを離反する。その際追跡してきたシンに撃墜され、アークエンジェルに保護されるも負傷から暫く戦線を離脱する。そしてキラが運んできた[[インフィニットジャスティスガンダム]]を駆り、デュランダルに対抗するために再び戦場に舞い戻る。
+
一度、地上のオーブへ帰還した後、自らの意思で再びプラントへ赴き、デュランダルと対面。自らの父を信奉する者達がユニウスセブンを落とした事に慟哭したアスランは、その心の隙をデュランダルにつけ入れられてしまう事になり、デュランダルのもっともらしい正論やかつての戦友である[[イザーク・ジュール]]、[[ディアッカ・エルスマン]]の言葉を受けたアスランは、ザフトに復帰する決意をする。
   −
[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]のオマージュもあり、初期は「アレックス・ディノ」と名乗っていたが、わずか数話でこの[[偽名]]は使わなくなる。
+
[[FAITH]]としての地位を与えられる形で[[セイバーガンダム]]を受領し、[[ミネルバ]]の作戦士官として迎えられるが、脱走同然の形で抜けた身で特務隊の地位を与えられて復帰したアスランの存在を歓迎しないクルーも少なからずいた様で、特に[[シン・アスカ]]からは事ある毎に反発されていく事になる。更にキラやカガリ達が第三勢力として戦闘に介入するようになり、彼等からラクスの命が狙われた真実も告げられるが、[[ハイネ・ヴェステンフルス]]の死を間接的に招いてしまった事から、キラ達の行動に納得の出来なかったアスランは、物別れで対立する事になってしまう。
   −
=== キャラクターとしての総評 ===
+
キラ達と別れた後、クレタ島沖の戦闘で再び戦闘に介入してきた事から、キラの[[フリーダムガンダム]]の前に立ちはだかるが、カガリのオーブを守りたい思いの為に戦う覚悟を固めていたキラに対し、アスランは迷いによって中途半端な覚悟になってしまっていた上に、自身の行動がカガリやオーブに責任を擦り付けて戦争を言い訳にしてオーブと戦っているという事実を突きつけられてしまった結果、乗機のセイバーを完全に破壊されてしまった。
ザフトの赤服に選ばれただけあり、戦闘技術は非常に高く、モビルスーツの操縦技術や白兵戦などトータルバランスではキラやシンよりは上である。
+
 
 +
クレタ島沖での戦闘後、撃墜されてしまった上にセイバーを失ってしまったアスランは、次第に周囲に認められ増長していったシンから反発されるだけでなく、八つ当たりに近い形で馬鹿にされ続ける事になってしまったり、エンジェルダウン作戦の中止をタリアに要請しても冷たく突き放されたり等、悩むあまり、周りの見えない行動が多くなってしまう。そしてエンジェルダウン作戦後には、シンの挑発を受けるあまり彼を殴打してしまい、[[ミネルバ]]内でも孤立を深め、悩むあまり自室に塞ぎ込む日々が続く事になった。
 +
 
 +
そんな中、ジブラルタル基地でデュランダルと再会したアスランは、デュランダルの性急過ぎる行動に疑問を投げかけるも、結局は正論で言い返されてしまい、逆に不穏分子とみなされ追い込まれた形で脱走する事になってザフトを離反する。その際、追跡してきたシンの駆る[[デスティニーガンダム]]に撃墜され、オーブに戻っていた[[アークエンジェル]]に保護されるも、負傷から暫く戦線を離脱する。その後のザフトによるオーブ襲撃の際、キラと共に地球へ降りてきたラクスに諭され、新たな力である[[インフィニットジャスティスガンダム]]を駆り、再び戦場に舞い戻る。
 +
 
 +
オーブ戦後、デュランダルや彼の言葉に動かされて戦い続けるシンを止める為に、アスランはオーブ軍所属として、アークエンジェルに乗艦し、宇宙へと上がる。しかし、コペルニクスにて[[ミーア・キャンベル]]からの助けを求める手紙を受けたアスランは、キラやラクスと共にして居場所へ向かい、そこでデュランダルの部下であるサラに唆されたミーアを助け出そうとするも、彼女はサラの凶弾からラクスをかばって命を落とす事になり、無理にでも連れ出さなかった自身の甘さに後悔することになった。
 +
 
 +
その後、デュランダルによって[[デスティニープラン]]の導入実行が宣言された際は、キラやラクスと共にそれに反対する陣営の一角として奮戦。戦場で再び遭遇した[[ルナマリア・ホーク]]の[[インパルスガンダム]]やシンのデスティニーを退け、ミネルバのエンジンを破壊する形で沈黙させた後、[[ムウ・ラ・フラガ]]の[[アカツキ]]と共に[[レクイエム]]の砲身を破壊して、オーブへの攻撃を防いだ。
   −
特にモビルスーツの操縦技術においては、作品の主人公でないことから作中の描写不足な部分は否めない。しかし、SEED時代でのキラとの戦いでは完全勝利(唯一本気でキラへの殺意を抱いたため)。DESTINY時代の最終決戦時においてのルナマリアやシンとの戦いでもアスラン自身が手加減したとはいえ、実力は完全に勝っている。実力を発揮できないのはアスラン自身の心理的な動揺(仲間への配慮)が大きく、本気で戦えば(殺意があれば)キラやシンとはほぼ互角といっていいだろう。このように描写不足ため、媒体によっては『純粋な戦闘力ではキラやシンに一歩劣る』と書かれているものもある。フリーダムガンダムに撃墜された時には'''機体をまったく制御できないまま数百メートル上空から海に落下した'''はずだが、怪我をしたものの命に別状はなかった(監督曰く'''セーフティーシャッターのおかげ'''らしい)。
+
『選ばれた未来』等では、戦争終結直後にシンとルナマリアの二人を回収する。オーブの慰霊碑にて、シンをキラと対話させる事に貢献した。その後は、[[オーブ軍]]に所属し続けている模様。
   −
一方、生身の戦闘能力では相手を確実に仕留める能力があり、SEED時代では銃を持ったカガリにナイフで勝ち、DESTINY時代でもルナマリアの射撃訓練で百発百中の手本を見せる、ミーア暗殺部隊をキラと2人で全滅させるなど、常人離れした活躍を見せている。
+
『[[機動戦士Ζガンダム]]』の[[シャア・アズナブル|クワトロ・バジーナ]]のオマージュもあり、初期は「アレックス・ディノ」と名乗っていたが、わずか数話でこの[[偽名]]は使わなくなる。
   −
生真面目な性格のため、様々な物事に対して巧く立ち回る事が出来ず、更に本人は良かれと思ってやった事が、実は誰かの思惑によるものだったり、既に状況が変わっていた為にやたらと間が悪くなる結果になってしまうなど、その事で苦悩する場面が多い。最終的には自らの進むべき道を見つけているが、キラやラクスの考えを認めた訳ではなく、また結果的には祖国[[プラント]]を二度裏切り、[[オーブ]]も不本意な形で一度裏切る事になってしまう形となり、本来ならば導くべき存在だったシンと対立せざるを得ず、カガリとも立場的に離れざるを得なかった。
+
=== キャラクターとしての総評 ===
 +
生真面目な性格のため、様々な物事に対して巧く立ち回る事が出来ず、更に本人は良かれと思ってやった事が、実は誰かの思惑によるものだったり、既に状況が変わっていた為にやたらと間が悪くなる結果になってしまったり、本来のやるべきはずだった事を放棄してしまう本末転倒な事態を招いてしまうなど、その事で苦悩する場面が多い。
   −
また誠実な人柄故か多くの女性に好意を寄せられるが、本人は誰か一人に選ぶことができなかったため、前述の立場がはっきりしない振る舞いと合わせ優柔不断と言われる原因になっている。
+
最終的には自らの進むべき道を見つけているが、キラやラクスの考えを認めた訳ではなく、また結果的には祖国[[プラント]]を二度裏切り、[[オーブ連合首長国|オーブ]]も不本意な形で一度裏切る事になってしまう形となり、本来ならば導くべき存在だったシンと対立せざるを得ず、カガリとも立場的に離れざるを得なかった。
   −
もっともアスラン一人の力では打開するのが難しい状況は多く、作中での立場上多くの人間と出会っているものの、よき理解者であったニコルやハイネを失い、周囲の大人も父のパトリックを始め、クルーゼやデュランダル等、アスランとは相反する考え方の人物が多く、友人であるキラとも考えがずれていた面があり、彼を導く、あるいは支えるべき存在が少なかったのも事実である。ザフト所属時はSEED・DESTINY含め、「信じるべきもの」と「信じたいもの」が対立関係になっているために精神状態が不安定となり、その結果として立ち回り方も複雑なものとなってしまっている節がある。
+
誠実な人柄故か多くの女性に好意を寄せられるが、本人は誰か一人に選ぶことができなかったため、前述の立場がはっきりしない振る舞いと合わせ優柔不断と言われる原因になっている。女性関係がクローズアップされがちだが、どちらかというと彼が上手くいかないのは人間関係全般であり、その意味では歴代「ガンダム」随一の苦労人と言える。
   −
DESTINYの後は[[オーブ軍]]に所属したようだが、続編があるならば色々な意味でその動向が注目される人物といえる。
+
もっともアスラン一人の力では打開するのが難しい状況は多く、作中での立場上多くの人間と出会っているものの、よき理解者であったニコルやハイネを失い、周囲の大人も父のパトリックを始め、クルーゼやデュランダル等、アスランとは相反する考え方の人物が多く、友人であるキラとも考えがずれていた面があり、彼を導く、あるいは支えるべき存在が少なかったのも事実である。ザフト所属時は『SEED』『DESTINY』含め、「信じるべきもの」と「信じたいもの」が対立関係になっているために精神状態が不安定となり、その結果として立ち回り方も複雑なものとなってしまっている節がある。
   −
女性関係がクローズアップされがちだが、どちらかというと彼が上手くいかないのは人間関係全般であり、その意味では歴代「ガンダム」随一の苦労人と言える。
+
『DESTINY』の後は[[オーブ軍]]に所属したようだが、続編『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)発表まで色々な意味でその後の動向が注目されていた。
    
=== 他媒体での描写 ===
 
=== 他媒体での描写 ===
57行目: 102行目:  
特に主人公として描写されたガンダムエース版『THE EDGE』(久織ちまき・著/角川書店)では、シンの苦悩に気づいてやれなかったこと、自分がシンを知らないうちに追い詰めてしまっていたことなどが描写され、高い評価を受けている。
 
特に主人公として描写されたガンダムエース版『THE EDGE』(久織ちまき・著/角川書店)では、シンの苦悩に気づいてやれなかったこと、自分がシンを知らないうちに追い詰めてしまっていたことなどが描写され、高い評価を受けている。
   −
=== スパロボシリーズにおいて ===
+
== 登場作品と役柄 ==
 +
どの作品でも常に高い能力を持つが、乗機がいまいちなことや立場上参戦がやや遅い点もあって、主力としてはパンチに欠ける感がある。また、Zシリーズ以降は[[魂]]を持たないことが多く、最大火力では一歩譲る。[[小隊]]の指揮官だった事もあるのに、指揮官として目立った活躍をしなかったからか、[[指揮官]]技能を持っていないか、低レベルのままである。ただし、[[小隊長能力]](隊長効果)は「小隊移動力+1」が含まれており、小隊の進軍を牽引する事が出来る。部隊の最高指揮官ではなく、あくまで前線の指揮官だった事を上手く再現していると言えるだろう。
   −
どの作品でも常に高い能力を持つが、乗機がいまいちなことや立場上参戦がやや遅い点もあって、主力としてはパンチに欠ける感がある。また、たまに[[]]を持たないことがあるので最大火力で一歩譲る。小隊の指揮官だった事もあるのに、指揮官として目立った活躍をしなかったからか、[[指揮官]]技能を持っていないか、低レベルのままである。
+
またキラとシンの二人が色々とイベントで目立つ反面、彼の場合はイベント面でも影が薄くなりがちな傾向(ボスクラスの敵との戦闘前会話もシンとキラがしっかり用されているのに対しアスランは対象外の場合が多い)であるが、周囲に経験豊富な大人も多い為、原作ほど苦悩は無い。『DESTINY』名義で参戦すると原作でモテまくったせいか異性絡みで疑惑の眼差しを向けられることも多く半ばネタキャラの域に達している(必ずと言っていいほど女難絡みで弄られたり災難に遭うためもはやお約束になっている)。また、キラとシンは[[スパロボ補正]]で色々と補完されているのだが、アスランにはあまりその恩恵が受けることはなく、特にZでは殆どアニメ版のままであった(おまけにシンを導く役回りが[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]に変わってしまっているのである意味アニメ以上に扱いが悪いとも取れる)。UXでは遅ればせながらようやくその補正を最大限に受ける事となった(後述)。ところが、第3次Zでは時獄篇では会話のみの登場で自軍入りすらしない、天獄篇では召喚ユニットへ降格という有様になってしまった…。前述の魂の件も含めると、『DESTINY』名義では原作と違いシンがちゃんと主人公として扱われることが多い分、かわりに三番目の主人公となり優先度が低いもしくは主人公格扱いされていない、と言うことか。
   −
ただし、[[小隊長能力]](隊長効果)は『小隊移動力+1』が含まれており、小隊の進軍を牽引する事が出来る。部隊の最高指揮官ではなく、あくまで前線の指揮官だった事を上手く再現していると言えるだろう。
+
劇中で高機動の機体に搭乗していた事を反映してか、[[加速]]や[[迅速]]などの移動力が上がる精神を持っている事が多く、また搭乗機体の移動力も高い為に『第3次α』や『Z』では小隊員として、『K』や『L』ではパートナーとして、進軍速度を上げるのに重宝されている。劇中では度々愛機を自爆させているが、今の所「[[自爆]]」を持っていた事は無い(正確には登場した作品に自爆自体が精神コマンドとして採用されていない)。
   −
またキラとシンの二人が色々とイベントで目立つ反面、彼の場合はイベント面でも影が薄くなりがちな傾向であるが、周囲に経験豊富な大人も多い為、原作ほど苦悩は無い。DESTINY名義で参戦すると原作でモテまくったせいか異性絡みで疑惑の眼差しを向けられることも…。またキラとシンはスパロボ補正で色々と補完されているのだがアスランにはあまりその恩恵が受けることはなく、特にZでは殆どアニメ版のままであった(おまけにシンを導く役回りがカミーユに変わってしまっているのである意味アニメ以上に扱いが悪いとも取れる)。UXでは遅ればせながらようやくその補正を最大限に受ける事となった(後述)。
+
なお、石田彰氏による台詞の新規収録の機会はかなり少ない。そのためシンやキラは名有りのボスキャラクターに特殊台詞を喋るのに対しアスランのみ汎用台詞しか言わない、なんてこともザラにある。
   −
劇中で高機動の機体に搭乗していた事を反映してか、[[加速]][[迅速]]などの移動力が上がる精神を持っている事が多く、また搭乗機体の移動力も高い為に第3次αやZでは小隊員として、KやLではパートナーとして、進軍速度を上げるのに重宝されている。劇中では度々愛機を自爆させているが、今の所「自爆」を持っていた事は無い。
+
=== [[αシリーズ]] ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ}}
 +
:初登場作品。大体原作通りで、中盤にジャスティスに乗って仲間に。[[セレーナ・レシタール|セレーナ]]編のみ、序盤でイージスと共に操作可能で、今のところ短期間とはいえイージスを使えるのはこの作品だけ。レベル差が無ければ能力値自体はキラとさほど変わらないが、獲得PPの分だけキラの方が強くなりがち。[[直撃]]・[[加速]]と小隊員向きな[[精神コマンド]]を覚えるあたり、ある意味「永遠の二番手」っぽくはある(ただし主人公格の証ともいえる魂は消費65だが覚える)。とはいえ小隊長で不足なく戦えるが、ミーティアの事もあって援護攻撃は活かしにくい。今作は成長タイプの傾向で[[キラ・ヤマト|キラ]]よりも[[防御]]が高く、他のパラメータも[[アムロ・レイ]]に迫る。
 +
:[[中断メッセージ]]では[[声優ネタ]]を披露しプレイヤーを驚かせた。
   −
== 登場作品と役柄 ==
+
=== [[Zシリーズ]] ===
 +
前述の通り、Zシリーズでは扱いは全体的に悪めの傾向にある。
   −
=== [[αシリーズ]] ===
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Z}}
;[[第3次スーパーロボット大戦α]]
+
:『DESTINY』準拠。基本的に原作通りだが、彼が原作で苦悩していた部分はオマージュ元の[[シャア・アズナブル|クワトロ]]がアドバイザー役を務めてクリアしている。[[ランド・トラビス|ランド]]編第38話ではその迷いが命取りとされ、自軍パイロットの主役級パイロットから批判が出ている。[[セツコ・オハラ|セツコ]]編でも優柔不断な態度が悪化して批判を受けている。特筆すべきは[[キャラクター事典]]で、アレックス・ディノ名義、[[ザフト]]所属、[[オーブ]]所属時、それぞれの項目が設けられている。さらにクリア後にはなんと'''「女性関係でトラブルが多い印象がある」'''と書かれてしまう。
:SEED準拠で初参戦作品。大体原作通り。中盤でジャスティスに乗って仲間に。セレーナ編のみ、序盤でイージスを使える。今のところ、イージスを使えるのはこの作品だけ。[[中断メッセージ]]では[[声優ネタ]]を披露しプレイヤーを驚かせた。レベル差が無ければ能力値自体はキラとほぼ一緒だが、獲得PPの分だけキラの方が強い。[[直撃]][[加速]]と小隊員向きな[[精神コマンド]]を覚えるあたり、ある意味「永遠の二番手」っぽくはある。
+
:パイロットとして十分強く、貴重な[[迅速]]と小隊長能力が「小隊の移動力+1」、[[技量]]が高く[[援護攻撃]]もL4まで覚える。乗り換えてからは[[再攻撃]]を取得するとキラの弱点を補える。
 +
:セツコ編では途中離脱はあるものの珍しく序盤からいて比較的長期間使える為に、養成の関係上Wと並んで強くなる。参戦期間の長さを活かして様々な技能を追加して、援護の鬼にする事も可能。ただし、前半の乗機である[[セイバーガンダム|セイバー]]がALL射撃武器を主軸に戦う機体である一方で、後半の[[インフィニットジャスティスガンダム|∞ジャスティス]]は[[合体攻撃]]以外の全体攻撃はなく、単体格闘武器が主体となるため、小隊長として使う場合はどのように育成するべきか悩まされる。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z破界篇}}
 +
:本作では宇宙ルート第25話「新たな来訪者」から加入。[[キラ・ヤマト|キラ]]、[[シン・アスカ|シン]]、[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]と哨戒任務中に時空震動に巻き込まれ[[ZEXIS]]が存在する世界に転移してくる。次々と合流する[[ZEUTH]]の面々のリーダーポジションを精一杯果たそうとしている。援護攻撃を何故か失ったが、最初から習得している[[援護防御]]と愛機∞ジャスティスの[[VPS装甲]]の相性が良く、[[次元獣]]相手の際には重宝する。[[魂]]を習得せず[[熱血]]止まりだが、[[SEED]]と[[エースボーナス]]の相乗効果+キラとの[[合体攻撃]]により、攻撃面でも引けを取らない。援護防御を習得している辺り、シンとキラのサポートがメインになったのだろう。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第2次スーパーロボット大戦Z再世篇}}
 +
:キラと同様、本作のニコル特尉ポジションを担当、[[レディ・アン|レディ]][[説得]]後でガンダムを取り戻し、キラと共にZEXISと合流。前作同様、SEEDとエースボーナスの相乗効果+合体攻撃により、[[熱血]]でも十分な火力を叩き出す(各作品の主役機に乗った魂持ちのUC系ガンダムパイロットとほぼ同等)のだが、キラが[[]]を習得し、本作ではキラとアスランの共通の合体攻撃の相方として[[エターナル]]が加わったので、キラより火力で劣るアスランは埋もれがち。[[人造次元獣ルーク・アダモン]]P戦でアスランが見た幻影には、亡き友・[[ニコル・アマルフィ]]も居た。'''前作にて[[オズマ・リー|オズマ]]から下された「有害認定」をまだ気にしている'''ようで、後半であるシーンで[[マルグリット・ピステール|マルグリット]]を助け出す。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇}}
 +
:ルナマリアと[[プラント]]に残留して別行動しているため、味方部隊には合流せず。初の自軍不参加となった。[[インターミッション]]にはたまに通信で登場しており、ストーリー後半では裏方として活躍しているようだ。
 +
;{{参戦作品 (人物)|第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇}}
 +
:[[ストライクフリーダムガンダム]]の召喚ユニット扱いながら、終盤にて自軍部隊に合流。新たにフェイスアイコンが書き下ろされている。
 +
:やはり「有害認定」を気にしており、[[AG]]から「女殺しの有害マン」呼ばわりされてついに'''怒る'''。
   −
=== Zシリーズ ===
+
=== 携帯機シリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦Z]]
+
携帯機シリーズの『DESTINY』参戦時は、'''毎回必ず「アレックス・ディノ」の[[偽名]]を使っている'''
:DESTINY準拠。基本的に原作通りだが、彼が原作で苦悩していた部分はオマージュ元のクワトロがアドバイザー役を務めてクリアしている。ランド編38話ではその迷いが命取りとされ、自軍パイロットの主役級パイロットから批判が出ている。セツコ編でも優柔不断な態度が悪化して批判を受けている。特筆すべきはキャラクター大辞典で、[[アレックス・ディノ]]名義、[[ザフト]]所属、[[オーブ]]所属時、それぞれの項目が設けられている。さらにクリア後にはなんと「'''女性関係でトラブルが多い印象がある'''」と書かれてしまう。<br />パイロットとしても十分強く、貴重な[[迅速]]と隊長能力が「小隊の移動力+1」、技量が高く援護技能もレベル4まで覚える。乗り換えてからは[[再攻撃]]を取得するとキラの弱点を補える。<br />セツコ編では途中離脱はあるものの珍しく序盤からいて比較的長期間使える為に、養成の関係上Wと並んで強くなる。参戦期間の長さを活かして様々な技能を追加して、援護の鬼にする事も可能。ただし、前半の乗機である[[セイバーガンダム|セイバー]]がALL射撃武器を主軸に戦う機体である一方で、後半の[[インフィニットジャスティスガンダム|∞ジャスティス]]は合体攻撃以外の全体攻撃はなく、単体格闘武器が主体となるため、小隊長として使う場合はどのように育成するべきか悩まされる。
  −
;[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇]]
  −
:本作では宇宙ルート25話「新たな来訪者」から加入。キラ、シン、ルナマリアと哨戒任務中に時空震動に巻き込まれZEXISが存在する世界に転移してくる。次々と合流するZEUTHの面々のリーダーポジションを精一杯果たそうとしている。援護攻撃を何故か失ったが、最初から習得している援護防御と愛機∞ジャスティスのVPS装甲の相性が良く、次元獣相手の際には重宝する。魂は無いもののキラとの合体攻撃が強力なので、攻撃面でも十分戦力になる。支援要因の援護防御を習得している辺り、シンとキラのサポートがメインになったのだろう。
  −
;[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇]]
  −
:キラと同様、本作のニコル特尉ポジションを担当、レディ説得後でガンダムを取り戻し、キラと共にZEXISと合流。ルーク・アダモンP戦でアスランが見た幻影は、SEEDの方のニコルも居た。有害認定はまだ気にしているようで、後半であるシーンでマルグリットを助け出す。
     −
=== 携帯機シリーズ ===
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦J}}
携帯機シリーズでは、『DESTINY』参戦時は'''毎回必ずアレックスの偽名を使っている'''
+
:『SEED』準拠。原作通り。[[コーディネイター]]が技能となり、[[イージスガンダム|イージス]][[マップ兵器]]と必殺技(ゼロ距離スキュラ)が追加されたので手強くなった。味方としても強いが、第3次αと違い[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]が[[ストライクガンダム|ストライク]]の改造を引き継がないので、使われないことも。今回からジャスティスの[[ミーティア]]装備時にキラとの[[合体攻撃]]が追加された。ちなみに[[SEED]]が発動すると、総合能力値が味方パイロット中No.1になる。
;[[スーパーロボット大戦J]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦W}}
:SEED準拠。原作通り。[[コーディネイター]]が技能となり、イージスに[[マップ兵器]]と必殺技(ゼロ距離スキュラ)が追加されたので手強くなった。味方としても強いが、第3次αと違いジャスティスがストライクの改造を引き継がないので、使われないことも。今回から、[[ジャスティスガンダム (ミーティア)]]にもキラとの[[合体攻撃]]が追加された。ちなみにSEEDが発動すると、総合能力値が味方パイロット中No.1になる。
+
:『SEED』準拠。原作通り……と思いきや、なんと[[オーブ]]攻防戦で第3軍としてジャスティスで出現、フリーダムに乗るキラとの夢の直接対決が実現する。倒しても戦闘後に仲間になるが、[[説得]]すればその場で仲間になる上、条件を満たしている場合は[[ニコル・アマルフィ|ニコル]]が仲間になってお得。ちなみに上記の話でアスランを撃墜した場合に限り、直後に起こるイベントで彼の代わりにディアッカが活躍する事になる。能力としてはキラとほぼ同格だが、キラとは違い豊富な特殊技能を持ち、更に[[性格]]が「冷静」(キラは使い辛い「普通」)なので、使い勝手はアスランの方が上。ジャスティスも1話前に仲間になったフリーダムの改造を引き継ぐので、歴代最強のアスランかもしれない(仮にここでフリーダムを改造しなくても、この後の部隊分割→合流時に再びフリーダムからの引き継ぎが発生する)。ちなみにキラとアスランが戦闘をすると、BGMは「あんなに一緒だったのに」が流れる。
;[[スーパーロボット大戦W]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦K}}
:SEED準拠。原作通り……と思いきや、なんと[[オーブ]]攻防戦で第3軍としてジャスティスで出現、フリーダムに乗るキラとの夢の直接対決が実現する。倒しても戦闘後に仲間になるが、[[説得]]すればその場で仲間になる上、条件を満たしている場合はニコルが仲間になってお得。ちなみに上記の話でアスランを撃墜した場合に限り、直後に起こるイベントで彼の代わりにディアッカが活躍する事になる。
+
:『DESTINY』準拠。今回はキラと戦う事を拒否して一切戦わずに合流する為「[[セイバーガンダム]]に一度も乗らない」というオリジナルの展開になる。その代わり、アレックスの[[偽名]]を名乗ったまま[[ムラサメ]]に乗るということもある。今回はカガリがずっと[[フェストゥム]]問題に掛かりきりだったせいか花嫁強奪事件どころか結婚騒ぎすら起きなかったので、彼女とは続いているらしく「最近はメイリンに優しい」という言葉を聞いて静かに怒気を発しているカガリに戦々恐々としていた。そのためかシリーズでも影がやたら薄い。また、かつて自分が教え説いた言葉でシンが[[ルージ・ファミロン|ルージ]]に力の意味を説いた事を嬉しく思う場面がある。ちなみに、シンと組ませるとお互いに信頼補正を最大限に発揮できる上、武器の射程も噛み合っており、非常に相性が良い。
:能力としてはキラとほぼ同格だが、キラとは違い豊富な特殊技能を持ち、更に性格が「冷静」(キラは使い辛い「普通」)なので、使い勝手はアスランの方が上。ジャスティスも1話前に仲間になったフリーダムの改造を引き継ぐので、歴代最強のアスランかもしれない(仮にここでフリーダムを改造しなくても、この後の部隊分割→合流時に再びフリーダムからの引き継ぎが発生する)。ちなみにキラとアスランが戦闘をすると、BGMは「あんなに一緒だったのに」が流れる。
+
:秘かに受けられる信頼補正が1番多い。また、影が薄い割にDESTINY名義の参戦では唯一[[]]を覚える。
;[[スーパーロボット大戦K]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦L}}
:DESTINY準拠。今回はキラと戦う事を拒否して一切戦わずに合流する為、[[セイバーガンダム]]に一度も乗らないというオリジナルの展開になる。その代わり、アレックスの[[偽名]]を名乗ったまま[[ムラサメ]]に乗ったりもする。
+
:『DESTINY』準拠。比較的序盤から『DESTINY』の物語が展開されるので出番は多め。本作では再び加速を覚える。原作より堂々とした態度で自分の正体を明かし、オーブでは[[ザフト]]の[[FAITH]]としてラクスからジャスティスを受領してシンに後を任せてキラ達と独自の行動を取るなどしている。原作でさえ後半でしか発現できなかった[[SEED]]も味方として参戦するステージから使用できるため「最初から本気のアスラン」とプレイヤーから評された。シナリオにおいては、原作と異なって、カガリの方が自分を気遣ってプラントへ向かうよう後押しされたのと、キラ達が積極的にザフトと敵対しようとはせず、ミネルバ隊と共闘する局面も多かった為か、方法論等の違いによる対立も起こっていない。ただし、デュランダルによる[[アークエンジェル]]の抹殺指令は、ほぼ原作通りに起こってしまった([[タリア・グラディス|タリア]]と[[マリュー・ラミアス|マリュー]]の機転でアークエンジェルを逃がす事はできたが)為に、結局は原作通りに自分の戦いに迷い、塞ぎ込んでしまったが、[[猿渡ゴオ]]に諭された事で何とか持ち直している。本作ではカガリ一筋らしく、メイリンは[[エターナル]]に乗艦しないのでジャスティスのミーティア・フルバーストがちょっと寂しいことに…(しかもシンやルナマリアとは違い、インパルスに乗ってもメイリンが登場する演出がない)。能力的にはキラとほぼ互角、防御が彼より高めという相対的に全パイロットでもかなり上位の実力者であるが[[魂]]がない。セイバーをアンノウンに撃墜され早々に失ってしまい、ジャスティスで合流するまでは[[ザクウォーリア|ザク]]に乗るがパイロット不在になるガイアもお勧め。今回もシンと組んだ場合、改造ボーナスと武器の射程が噛合い非常に相性がいいが、それ以上に宇宙適応を宇宙Bの面々に与えられる事の方が重要。
:今回はカガリがずっと[[フェストゥム]]問題に掛かりきりだったせいか花嫁強奪事件どころか結婚騒ぎすら起きなかったので、彼女とは続いているらしく「最近はメイリンに優しい」という言葉を聞いて静かに怒気を発しているカガリに戦々恐々としていた。そのためかシリーズでも影がやたら薄い。また、かつて自分が教え説いた言葉でシンがルージに力の意味を説いた事を嬉しく思う場面がある。
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦UX}}
:ちなみに、シンと組ませるとお互いに信頼補正を最大限に発揮できる上、武器の射程も噛み合っており、非常に相性が良い。
+
:『DESTINY』準拠で原作終了後にも関わらず、'''プロローグから「アレックス・ディノ」として登場する'''。その為、1部前半は[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]の裏方として活動するが、そのクライマックスになんと'''議会に乱入し自らの正体を明かした後、[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]を排他組織に逆戻りさせた[[ハザード・パシャ]]の罪を暴く'''という、とある[[クワトロ・バジーナ|サングラスの男]]を思い出す役回りを担当。遂に'''「スパロボ史上最高にカッコいいアスラン」'''と評されるほどの活躍を見せた。その一方で(まだ歩けない状態とはいえ)[[皆城乙姫|乙姫]]をおんぶするシーンでネタにされてしまう事も。今回は原作終了後という事で、精神的な悩みも吹っ切れ、進むべき道を明確にしたためか台詞も全体的に力強いものが多い。第2部中盤でキラ、[[グラハム・エーカー|グラハム]]と共にUXに合流し正式参戦。『DESTINY』を代表してか、[[戦術指揮]]も担当する。音声の新録こそないものの総じて今作はシナリオ上でも戦力的にもかなり扱いが良い。なお、'''[[メイリン・ホーク|メイリン]]が全く登場しない'''ため、女性関係がどうなったのかは不明だが他の作品と違って今作では一度も女難絡みのネタで弄られたりしないだけマシかもしれない。
:秘かに受けられる信頼補正が1番多かったりもする。
+
:今回は機体名に因んでか[[正義]]を習得するが、射程の都合上使う場合は'''[[フォースインパルスガンダム]]に[[乗り換え]]て使った方が有効'''という本末転倒なオチがある。
;[[スーパーロボット大戦L]]
  −
:DESTINY準拠。比較的序盤からDESTINYの物語が展開されるので出番は多め。本作では再び加速を覚える。原作より堂々とした態度で自分の正体を明かし、オーブではザフトのFAITHとしてラクスからジャスティスを受領してシンに後を任せてキラ達と独自の行動を取るなどしている。原作でさえ後半でしか発現できなかったSEEDも味方として参戦するステージから使用できるため、「最初から本気のアスラン」とプレイヤーから評された。しかしシナリオ的にはジャスティス受領までは迷いながら戦っている。本作ではカガリ一筋らしく、メイリンはエターナルに乗艦しないのでジャスティスのミーティア・フルバーストがちょっと寂しいことに…(しかもシンやルナマリアとは違い、インパルスに乗ってもメイリンが登場する演出がない)。能力的にはキラとほぼ互角、防御が彼より高めという相対的に全パイロットでもかなり上位の実力者であるが[[魂]]がない。セイバーをアンノウンに撃墜され早々に失ってしまい、ジャスティスで合流するまではザクに乗るがパイロット不在になるガイアもお勧め。今回もシンと組んだ場合、改造ボーナスと武器の射程が噛合い非常に相性がいいが、それ以上に宇宙適応を宇宙Bの面々に与えられる事の方が重要。
  −
;[[スーパーロボット大戦UX]]
  −
:DESTINY準拠で原作終了後だというのに、'''プロローグからアレックス・ディノとして登場する'''。その為、1部前半は裏方で活動するが、そのクライマックスになんと'''議会に乱入し自らの正体を明かした後、地球連邦を排他組織に逆戻りさせたハザード・パシャの罪を暴く'''…とある[[クワトロ・バジーナ|サングラスの男]]を思い出す役回りを担当。遂に'''スパロボ史上最高にカッコいいアスラン'''と評されるほどの活躍を見せた。
  −
:第2部中盤でキラ、グラハムと共にUXに合流し正式参戦。総じて今作はシナリオ上でも戦力的にもかなり扱いが良い…のだがシンやキラと違い台詞の新録が行われていない。
      
=== Scramble Commanderシリーズ ===
 
=== Scramble Commanderシリーズ ===
;[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd]]
+
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd}}
:基本的に原作通りで、シン達と共に序盤、一度スポット参戦して、その後、原作通りに[[グフイグナイテッド]]を強奪して[[ザフト]]を脱走する。が、ギリギリで[[Aフォース]]と合流できたため、撃墜されずに済む。その後、宇宙でラクスがピンチになったとき、キラは原作通りルージュで出て行くが、今回は負傷していないためグフでついて行き、原作ではキラがストライクフリーダムに乗るところで、彼もインフィニットジャスティスに乗る。ちなみに、ここはこのゲーム唯一の[[DVE]]がある。
+
:基本的に原作通りで、シン達と共に序盤、一度スポット参戦して、その後、原作通りに[[グフイグナイテッド]]を強奪して[[ザフト]]を脱走する。が、ギリギリで[[Aフォース]]と合流できたため、撃墜されずに済む。その後、[[宇宙]]でラクスがピンチになったとき、キラは原作通り[[ストライクルージュ|ルージュ]]で出て行くが、今回は負傷していないためグフでついて行き、原作ではキラがストライクフリーダムに乗るところで、彼もインフィニットジャスティスに乗る。ちなみに、ここはこのゲーム唯一の[[DVE]]がある。
 +
 
 +
=== VXT三部作 ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦V}}
 +
:第15話アンジュ捜索ルート「孤島の出会い」から登場。[[アルゼナル]]の存在とノーマ達への理不尽な扱いに心底怒りを覚えたらしく、自ら進んでアルゼナルの支援を行う姿勢を見せている。
 +
:本作では『第3次Z』と異なり、単独ユニットとして参戦し『SEED』勢の中では一番早く加入する。[[援護攻撃]]と[[再攻撃]]を最初から取得していて、技能面のアドバンテージに優れる。反面、「魂」を習得せず「熱血」止まりなので、ボスクラスの敵を相手取るには火力がパンチ不足。再攻撃が発動しやすいように技量を養成したり、強化パーツで攻撃力を補強すると良い。
 +
:本作では'''「オーブの赤い閃光」'''という[[異名|二つ名]]が付けられた他、『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞|クロスアンジュ]]』勢との絡みが多く、[[ロザリー]]と[[クリス]]から一目惚れされるなど、本作でも女難の憂き目に遭っている。だが、原作終了後のためか『UX』の時と同様、前向きな台詞が多く成長している。
 +
:なお、本作におけるアスランは、[[ティエリア・アーデ|ティエリア]]によると'''「[[第2次連合・プラント大戦|前の大戦時]]には[[ザフト]]に所属していたが、後に離反して[[ソレスタルビーイング]]と共闘した」'''との事である。
 +
:上記の、[[ロザリー]]と[[クリス]]のことは終盤、カガリも同行するので、当然知られることになり最終決戦にも関わず怒られそうになる。
   −
== パイロットステータスの傾向 ==
+
=== 単独作品 ===
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Card Chronicle}}
 +
:『SEED』設定と『DESTINY』設定の両方で参戦。当初は敵として立ちはだかるが、原作通り和解して味方となる。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦Operation Extend}}
 +
:第3章クリア後のサブミッション「コーディネイター」にて、インフィニットジャスティスに乗ってスポット参戦。第4章サブミッション「デスティニー」で正式に加入。珍しくシン、キラと共に主要な敵との戦闘前会話が用意されている。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦X-Ω}}
 +
:『SEED』設定と『DESTINY』設定の両方で参戦。
 +
:2019年7月のイベント「灯せ!!絆の進化理論」にてΩスキル、およびXΩスキル搭載のインフィニットジャスティスが登場したため、演出にてボイスが入った。
 +
;{{参戦作品 (人物)|スーパーロボット大戦DD}}
 +
:序章ワールド3から登場。『SEED』設定と『DESTINY』設定の両方で参戦。『SEED』設定からの再現のため当初は敵として登場するが、1章Part11から味方となり加入する。
 +
:第6回共闘戦のシナリオ時点ではアークエンジェルが第3世界に戻った際に降りていたことが明かされ、3章Part7からは『DESTINY』設定で再登場。アークエンジェル隊および彼らの所属する[[ディバイン・ドゥアーズ]]から事実上離脱する形でザフトに戻ってしまい、立場上は敵対することとなるが、ディバイン・ドゥアーズと直接事を構えることはなく、戻って来ると信じられている。また、シンとの人間関係も原作より穏やかなものとなっており、所々ギスギスしてはいるものの破綻には至らないなど、『DESTINY』原作より大幅にFAITH時代の人間関係が改善されている。ザフトの在籍期間も原作より長いため、オペレーション・ラグナロクの指揮を担当、同作戦で負傷しセイバーもシンを庇い大破したため、本来受領する予定だった[[レジェンドガンダム|レジェンド]]は一時的にレイが搭乗するという形となっている。
 +
:キラ同様に、[[キャラクター事典|キャラクター図鑑]]では別枠で登録される。敵対時はイージス、加入時はジャスティスに搭乗。シナリオ上はセイバーにも搭乗するが、同機は今回ユニットアイコンのみであり非プレイアブルのまま使用不可能になった。
    +
=== 関連作品 ===
 +
;[[Another Century's Episode: R]]
 +
:
 +
 +
== パイロットステータス ==
 
=== [[能力|能力値]] ===
 
=== [[能力|能力値]] ===
命中・回避が高く、防御もそれなりにある。
+
[[命中]]・[[回避]]が高く、[[防御]]もそれなりにある。原作の都合上序盤から敵として登場する事も多いが、味方になる事は確定なので敵パイロットにしては今一ステータスがパッとせず、特殊技能も味方の時と同じなのでどうも地味。彼より搭乗機のイージスが厄介。『SEED DESTINY』名義で参戦する際には軍を離れて腕が鈍ったためか、『Gジェネシリーズ』等では能力値が『SEED』時代と比べて落ちてしまっている事が多いが、スパロボシリーズでは寧ろ高い能力を持ち、特に『Zシリーズ』や『V』ではキラと互角以上のステータスを持っている。
原作の都合上序盤から敵として登場する事も多いが、味方になる事は確定なので敵パイロットにしては今一ステータスがパッとせず、特殊技能も味方の時と同じなのでどうも地味。彼より搭乗機のイージスが厄介。
  −
SEED DESTINY名義で参戦する際には軍を離れて腕が鈍ったためか、SEED時代と比べ能力値が落ちてしまっている。
      
=== [[精神コマンド]] ===
 
=== [[精神コマンド]] ===
[[直感]]・[[集中]]等、リアル系として不可欠な精神を習得する。しかし、[[Z]]やLでは魂や覚醒を覚えないので、キラやシンよりも爆発力に欠ける。
+
[[直感]]・[[集中]]等、リアル系として不可欠な精神を習得する。しかし、[[Z]]やLでは魂や覚醒を覚えないので、キラやシンよりも爆発力に欠ける。劇中ではイージスでの「[[自爆]]」シーンも印象的だが、アスランの参戦SRWではいずれも非採用となっている。
   −
;[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
:[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[直撃]]、[[魂]]
+
:'''[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[熱血]]、[[直撃]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
 
;[[スーパーロボット大戦J|J]]
:[[集中]]、[[ひらめき]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]
+
:'''[[集中]]、[[ひらめき]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦W|W]]
 
;[[スーパーロボット大戦W|W]]
:[[集中]]、[[ひらめき]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]
+
:'''[[集中]]、[[ひらめき]]、[[必中]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
:[[直感]]、[[集中]]、[[迅速]]、[[熱血]]、[[友情]]
+
:'''[[直感]]、[[集中]]、[[迅速]]、[[熱血]]、[[友情]]'''
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]
 +
:'''[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[友情]]、[[熱血]]、[[覚醒]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
 
;[[スーパーロボット大戦K|K]]
:[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]
+
:'''[[集中]]、[[直感]]、[[直撃]]、[[熱血]]、[[覚醒]]、[[魂]]'''
 
;[[スーパーロボット大戦L|L]]
 
;[[スーパーロボット大戦L|L]]
:[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[友情]]、[[熱血]]
+
:'''[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[友情]]、[[熱血]]'''
;[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]
  −
:[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[友情]]、[[熱血]]、[[覚醒]]
   
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
:[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[正義]]、[[熱血]]
+
:'''[[直感]]、[[集中]]、[[加速]]、[[正義]]、[[熱血]]'''
 +
; [[スーパーロボット大戦V|V]]
 +
: '''[[集中]]、[[直感]]、[[加速]]、[[友情]]、[[熱血]]、[[気迫]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 +
:'''[[追風]]、[[集中]]、[[鉄壁]]、[[熱血]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]
 +
:'''[[集中]]、[[加速]]、[[魂]]'''
 +
:;パイロットパーツ装備時
 +
::'''[[直感]]、[[信頼]]、[[直撃]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
 +
:'''[[ひらめき]]、[[直撃]]、[[気合]]、[[奇襲]]、[[激闘]]、[[屈強]]'''
    
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
 
=== [[特殊技能]](特殊スキル) ===
第3次αの[[SEED]]は当初「???」表記になっており、イベントで自動的に習得する。Zでは敵仕様のデータも用意されており、敵になると幾つか技能が増える。
+
;[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]
;[[SEED]]、[[切り払い]]、[[シールド防御]]、[[援護攻撃]]、[[ブロッキング]]
+
:'''[[SEED]]、[[切り払い]]L5、[[シールド防御]]L4、[[援護攻撃]]L2'''
:
+
:[[SEED]]は当初「???」表記になっており、イベントで自動的に習得する。
 +
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
 +
:'''[[SEED]]、[[ブロッキング]]、[[援護攻撃]]L4'''
 +
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]](第3軍NPC時)
 +
:'''[[SEED]]、[[ブロッキング]]、[[援護攻撃]]L4、[[カウンター]]L6、[[再攻撃]]、[[サイズ差補正無視]]'''
 +
:ムラサメに乗ってNPCとして現れる第46話での技能で、中々強力なラインナップ。ムラサメでは力不足だがHPはそれなりにあり、撃墜されても無限に復活するので割と戦っていける。ただし、宇宙革命軍登場前に敵小隊12部隊撃破でのENDポイント加算は'''アスランが撃破した分はカウントされない'''ので注意。
 +
:没データには敵版インフィニットジャスティスがあるが、もしも敵対してこのラインナップで登場していたら脅威になっていたと思われる。
 +
;[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]
 +
:'''[[SEED]]、[[援護防御]]L2、[[Eセーブ]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦UX|UX]]
 +
:'''[[SEED]]、[[援護攻撃]]L2、[[援護防御]]L1、[[全体攻撃]]L1、[[指揮]]L1'''
 +
;[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]
 +
:'''[[SEED]]、[[底力]]:防御、[[サポート]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦V|V]]
 +
:'''[[SEED]]、[[援護攻撃]]L2、[[再攻撃]]'''
 +
;[[スーパーロボット大戦DD|DD]]
 +
:'''[[SEED]](アスラン)'''
 +
:気力120以上の時、攻撃力・防御力・照準値が増加する。
 +
:'''覚悟(アスラン)'''
 +
:防御力が増加する。HPが80%、40%の時、ステージ中一度だけ「[[熱血]]」(レベルが上がると「[[不屈]]」も追加される)がかかる。
 +
:'''[[精密攻撃]](アスラン)'''
 +
:攻撃力が増加する。気力上限が増加する(LV10で追加される)。
 +
:'''[[コーディネイター]](アスラン)'''
 +
:気力が10上昇する毎に、攻撃力・照準値が増加する。
    
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
 
=== [[小隊長能力]](隊長効果) ===
第3次αでは中盤のアラスカ行ルートでキラ同様、能力が変化する。Zにおける能力は敵・味方時問わず変化しない。
+
;小隊移動力+1
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』通常時の能力。
 +
;攻撃力+40%
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]]』アラスカ行ルート第30話での能力。キラ同様、能力が変化する。
 +
;小隊移動力+1、ダメージ-10%
 +
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』。
   −
;[[スーパーロボット大戦α|第3次α]](通常時)
+
=== [[エースボーナス]] ===
:小隊移動力+1
+
;格闘武器の与ダメージ1.1倍
;[[スーパーロボット大戦α|第3次α]](アラスカ行ルート第30話)
+
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]』。
:攻撃力+40%
+
;節約(武器消費EN-20%)
;[[スーパーロボット大戦Z|Z]]
+
:[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』。
:小隊移動力+1、ダメージ-10%
+
;最終命中率+20%。気力110以上で特殊スキル「SEED」が発動。
 
+
:[[スーパーロボット大戦V|V]]』。「SEED」の必要気力低下は嬉しいが、もうひとつの効果「最終命中率+20%」に関しては、移動力が上がる[[シン・アスカ|シン]]や最終回避率が上がる[[キラ・ヤマト|キラ]]と比べると、やや見劣りする。
=== [[エースボーナス|固有エースボーナス]] ===
  −
;[[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次Z]]
  −
:格闘武器の与ダメージ1.1倍
      
=== [[戦術指揮]] ===
 
=== [[戦術指揮]] ===
;格闘武器の攻撃力10%上昇、防御スキル発動率25%上昇、バリア貫通
+
;格闘武器の攻撃力10%上昇、防御スキル発動率25%上昇、バリア貫通
:攻防共にバランスの良い効果だが、今作ではバリア貫通の武器は多いのであまり有り難味はないかも。
+
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』。攻防共にバランスの良い効果だが、同作では[[バリア貫通]]の武器は多いのであまり有り難味はないかも。
   −
== [[BGM|パイロットBGM]] ==
+
=== サポートアビリティ ===
<!-- :「曲名」:解説 -->
+
;親友たちへの想い
 +
:SR。『DESTINY』名義。攻撃力、回避率、クリティカル率アップ。
    
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
キラとの友人関係は無印SEEDでは物語の主軸であり、更にDESTINYでは所属が途中で代わるため、作中でも最も幅広い交友関係を持つようになる。「前大戦の英雄」として喧伝されたためか続編ではいきなり女の子にモテ始め、トラブルになる事も。
+
キラとの友人関係は『SEED』では物語の主軸であり、更に『DESTINY』では所属が途中で代わるため、作中でも最も幅広い交友関係を持つようになる。「前大戦の英雄」として喧伝されたためか続編ではいきなり女の子にモテ始め、トラブルになる事も。友人には恵まれているものの逆に上司やトップには恵まれず、最初は彼らを信じて戦いに身を置くも、自分とは全く相容れない目的を持って動いている事を知り、いずれも最終的に決別している。
    
=== 重要人物 ===
 
=== 重要人物 ===
<!-- あくまで物語上での関係です。 -->
   
;[[キラ・ヤマト]]
 
;[[キラ・ヤマト]]
:幼馴染みで、親友。年少時はよく世話を焼いていたらしい。しかし、方向性の違いから暫し険悪な関係になり、戦闘に発展することに。ただ彼に対する思いは良くも悪くも情熱的である。敵の時でも味方の時でも彼の名前をよく叫ぶ。キラに対する甘さが捨て切れず、親友のニコルを失う・婚約者を奪われる・セイバーを破壊される等悲惨な目にあっている事が多い。
+
:幼馴染みで親友。年少時はよく世話を焼いていたらしい。しかし方向性の違いから暫し険悪な関係になり、戦闘に発展することに。ただ彼に対する思いは良くも悪くも情熱的であり、敵の時でも味方の時でも彼の名前をよく叫ぶ。敵に回すと(キラにとっても不本意だったが)、仲間達を失う・婚約者を奪われる・セイバーを破壊される等、必ず悲惨な目にあわされてしまっている。
 
   
;[[ラクス・クライン]]
 
;[[ラクス・クライン]]
:元婚約者。彼女の為に、かなりの数の[[ハロ]]を自作してプレゼントしていた。しかし、ラクスが後にザフトに対する反逆行為(フリーダム奪取の手引き)をした為、国家反逆罪で追われている事を知った際に非常にショックを受けた。なお、アスランとの婚約については、いつの間にかキラと関係を深めてしまった為、一方的に破局扱いになっている。それ以降ラクスも気まずいのか、殆ど会話シーンが無い。続編でも特に会話らしい会話も無いまま、SEED DESTINYは終わりを迎えた。ちなみに小説版DESTINYでは、ある場面で彼女の天然ボケ丸出しの発言を受けて凍りつくことに。
+
:元婚約者。彼女の為にかなりの数の[[ハロ]]を自作してプレゼントしていた。しかし、ラクスがキラと出会ってからは彼女からアスランへの気持ちは冷めており、後に破局している。ラクスが後にザフトに対する反逆行為(フリーダム奪取の手引き)をした為、国家反逆罪で追われている事を知った際に非常にショックを受けた。
 
+
:ちなみに小説版『DESTINY』では、ある場面で彼女の天然ボケ丸出しの発言を受けて凍りつくことに。
 
;[[カガリ・ユラ・アスハ]]
 
;[[カガリ・ユラ・アスハ]]
:遭難した際に無人島で出会う。後にザフトを脱走後、エターナルに搭乗していたラクスとキラの関係を悟り、カガリに「いいのか?」と言われた際、「いいんだ」と告げ、恋人関係に。だが、DESTINYでは指輪まで渡しておきながら、結局は別れることになった。スパロボではこの辺がフォローされている事が多い。
+
:遭難した際に無人島で出会う。後にザフトを脱走後、エターナルに搭乗していたラクスとキラの関係を悟り、カガリに「いいのか?」と言われた際、「いいんだ」と告げ、恋人関係に。
 
+
:『DESTINY』では指輪まで渡しておきながら、結局は別れることになった様な描写があるが、これは「もう指輪が無くても大丈夫」という意味が含まれたもので、破局したと言う訳では無い。SRWではこの辺がフォローされている事が多い。
 
;[[シン・アスカ]]
 
;[[シン・アスカ]]
:中盤で部下になったが、オーブやキラ達へ立場の違いから常に衝突。最終的にはシンを否定して撃墜する。<br />アスランにしてみれば母を失って軍人になった事に始まり友人のニコルを失って同じ友人のキラと殺し合い、憎しみで破滅した自らの父を見てきた過去から「憎しみで戦う道を歩んで欲しくない」との思いを抱いていたが、同じ時期に自分の問題で苦悩していたこと、シンの苦悩を理解し得なかったこと、生来の口下手から良いアドバイスが出来なかったことなどから良好な関係が築けず、結果的にはアスラン自身がシンを精神的に追い込む一因になってしまった。<br />コミックボンボン版では「理不尽な理由で家族を失い、軍人を志した者」という共通点からシンを最後まで[[説得]]し、シンを倒した瞬間も苦しそうな表情をしていた。ガンダムエース版ではシンに「“力”だけでは何も守れない」と説きながらも、シンを止めるのに結局“力”を使わざるを得なかった事に苦悩していた。
+
:中盤で部下になったが、オーブやキラ達へ立場の違いから常に衝突。最終的にはシンを否定して撃墜する。
 +
:アスランにしてみれば、母を失って軍人になった事に始まり友人のニコルを失って同じ友人のキラと殺し合い、憎しみで破滅した自らの父を見てきた過去から「憎しみで戦う道を歩んで欲しくない」との思いを抱いていたが、同じ時期に自分の問題で苦悩していたこと、シンの苦悩を理解し得なかったこと、生来の口下手から良いアドバイスが出来なかったことなどから良好な関係が築けず、結果的にはアスラン自身がシンを精神的に追い込む一因になってしまった。
 +
:キラ達の事で悩み、まともに戦えない事を散々彼から非難されるが、皮肉にも敵に廻った事で彼の精神をその時の自分と同じ様な状態に追い込んでしまい、結局は力尽くで止める結果となってしまった。
 +
:そもそもシンとアスランは'''仲は悪くないが仲良くなれない'''ということが後に福田監督から明示されており<ref>[https://x.com/fukuda320/status/1757455836748952030 福田 己津央の2024年2月14日のポスト]より。</ref>、互いを理解しているが人間的に反りが合わない。
 +
:コミックボンボン版では「理不尽な理由で家族を失い、軍人を志した者」という共通点からシンを最後まで[[説得]]し、特にオーブ戦では一度も刃を向けることがなかったこともあり、シンにアスランの真意は届いていた。しかし軍人として戦うことを選んだシンとの激突は避けられず、シンを倒した瞬間も苦しそうな表情をしていた。
 +
:ガンダムエース版ではシンに「“力”だけでは何も守れない」と説きながらも、シンを止めるのに結局“力”を使わざるを得なかった事に苦悩していた。特に上述のように、'''アスランがシンを追い込み絶望させてしまったことが最終決戦で明確に描かれており'''、その事実にアスランは愕然としていた。
 +
:ちなみに漫画版ではどちらも、シンに過去の自分を重ねている描写があり、アスランとシンが似ている事を強調している。
   −
=== SEED ===
+
=== [[機動戦士ガンダムSEED]] ===
;[[ハロ]]
+
==== 家族 ====
:アスランが作った[[AI]]搭載の小型ロボット。簡単な言語を話し、アークエンジェルのロックを軽々と解除するなど、小型だが高性能なメカであり、アスランの優秀さを窺わせる。様々な色のものがいる。
   
;[[パトリック・ザラ]]
 
;[[パトリック・ザラ]]
:父親。母親が亡くなってから仲は良くなかったようで、最後まで解り合えなかった。このことは小説版が詳しい。
+
:父親。レノアが亡くなってからは仲は良くなかったようで、最後まで解り合えなかった。頭に血が上ると形振り構わず行動するところは父子そっくりである。このことは小説版が詳しい。SRWでは異星人を始めとする脅威が存在しているにも関わらず、地球人同士の戦いを優先している為、原作以上に深い失望を抱いている事がある。
 
;レノア・ザラ
 
;レノア・ザラ
:母親。温厚な人物であったようで、アスランとの関係も良好であったが血のバレンタインに巻き込まれて死亡した。彼女の死によって父親との関係が冷え切ったものとなってしまった。
+
:母親。温厚な人物であったようで、アスランとの関係も良好であったが、「[[血のバレンタイン]]」に巻き込まれて死亡した。彼女の死によって、父親との関係が冷え切ったものとなってしまった。アスランの容姿は彼女譲り。
;[[シーゲル・クライン]]
+
 
:ラクスが婚約者であった立場上、アスランにとっては義父ともいえる存在であり、パトリックとしっくりいかない中でもアスランには目をかけていたようだが、中盤で死亡する。
+
==== [[ザフト]] ====
 +
'''[[クルーゼ隊]]'''
 +
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
 +
:上官。離反後は最後まで彼と対決する事も会う事も無かったが、彼の暗躍自体は知らされたと思われる。(小説版『SEED DESTINY』では、彼の犯した大罪を回想する描写がある)。
 +
:SRWでは必ず交戦する機会があり、彼とはっきり決別する。
 
;[[イザーク・ジュール]]
 
;[[イザーク・ジュール]]
:同じ赤服の一員。アカデミー時代からライバル視されていた。当初はよく嫌味を言われていたが後に親友と呼べる仲に。
+
:同じ赤服の一員。アカデミー時代から[[ライバル]]視されていたが、実はお互い似た者同士でお互いに超が付くほどの負けず嫌い。当初はソリが合わず反目しあっていたが、中盤でのニコルの戦死を機に次第に仲間意識が芽生え、最終的には親友と呼べる仲に。
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
 
;[[ディアッカ・エルスマン]]
:赤服の一員で、イザークと共に親友に。
+
:赤服の一員で、上記と同じ理由でイザークと共に親友に。
 
;[[ニコル・アマルフィ]]
 
;[[ニコル・アマルフィ]]
:赤服の一員。誰からも好かれる性格で、[[ザフト]]時代の良き親友であるが、それ故に彼の死はキラに対する考え方も一変させるほどの出来事に。親友は敵対勢力に所属、挙句チームメイトにも恵まれないアスランにとってはまさに最後の砦であり、彼の死がアスランに与えた影響も納得できる。尤も、ニコルの死でチームメイトとの結束が強まるのだから皮肉なものである。Wの展開次第では生存した彼と再会し、最後まで仲間として共に戦うことに。
+
:赤服の一員。誰からも好かれる性格で、[[ザフト]]時代の良き親友であるが、それ故に彼の死はキラに対する考え方も一変させるほどの出来事になる。親友のキラは敵対勢力に所属、挙句チームメイトにも恵まれないアスランにとってはまさに最後の砦であり、彼の死がアスランに与えた影響も納得できる。尤も、ニコルの死でチームメイトとの結束が強まるのだから皮肉なものである。
;[[ラウ・ル・クルーゼ]]
+
:[[スーパーロボット大戦W|W]]の展開次第では生存した彼と再会し、最後まで仲間として共に戦うことに。
:上官。離反後は最後まで彼と対決する事も会う事も無かったが、彼の暗躍自体は知らされたと思われる(小説版『SEED DESTINY』では、彼の犯した大罪を回想する描写がある)。スパロボでは必ず交戦する機会があり、彼とはっきり決別する。
+
;[[GUNDAM:ラスティ・マッケンジー|ラスティ・マッケンジー]](SRW未登場)
 +
:赤服の一員。アカデミースクール時代からの同期。順当に行けばヘリオポリス強襲で彼が[[ストライクガンダム]]奪取者となったと思われるが、銃撃戦にて死亡。
 +
:[[第3次スーパーロボット大戦α|第3次α]]では名前のみだが、原作通りで死亡し、最終話で[[αナンバーズ]]に力を貸した。
 +
;[[ミゲル・アイマン]]
 +
:同僚。アカデミーの2期先輩であり、後輩の自分達にも呼び捨てにしても構わないという寛容な一面のあるメンバーだった。[[キラ・ヤマト|キラ]]に撃破され自分の眼前で死亡した。
 
;[[フレデリック・アデス]]
 
;[[フレデリック・アデス]]
:上官。
+
:上官。46話でヴェサリウスが撃沈された際には最期まで艦橋に残り、艦長としての職務を全うした姿にディアッカと共に敬礼を送った。
;[[ミゲル・アイマン]]
+
 
:同僚。アカデミーの先輩。
+
'''その他のザフト'''
;[[マリュー・ラミアス]]
+
;[[アンドリュー・バルトフェルド]]、[[マーチン・ダコスタ]]
:二作ともアークエンジェル艦長という立場上、当初は敵対する位置にいるが、最後は共闘している。
+
:三隻同盟と共に行動を共にする。
 +
;[[GUNDAM:レイ・ユウキ|レイ・ユウキ]](SRW未登場)
 +
:ザフト特務隊[[FAITH]]の隊長で、アスランが士官アカデミーに訓練生として在籍していた頃の教官でもある。最終話では自分の眼前で父と刺し違えた。
 +
 
 +
==== [[プラント]] ====
 +
;[[シーゲル・クライン]]
 +
:ラクスが婚約者であった立場上、アスランにとっては義父ともいえる存在。パトリックとしっくりいかない中でもアスランには目をかけていたようだが、中盤で死亡する。
 +
 
 +
==== [[地球連合軍]] ====
 
;[[トール・ケーニヒ]]
 
;[[トール・ケーニヒ]]
 
:彼を殺害することになるが、結果的にはキラと互いの友人を殺しあうという悲劇となる。
 
:彼を殺害することになるが、結果的にはキラと互いの友人を殺しあうという悲劇となる。
 +
;[[オルガ・サブナック]]、[[クロト・ブエル]]、[[シャニ・アンドラス]]
 +
:後半のオーブ解放作戦から彼らと何度も交戦する。なお、シャニからは[[メンデル]]宙域での戦闘以来執拗に狙われるようになった。オルガは最終決戦において[[キラ・ヤマト|キラ]]とのコンビネーション攻撃において撃破した。
 +
;[[ムルタ・アズラエル]]
 +
:[[ジャスティスガンダム|ジャスティス]]に[[ニュートロンジャマーキャンセラー]]が搭載されていると見抜かれてからは、[[フリーダムガンダム|フリーダム]]と共に核兵器欲しさに機体を狙われることに。
 +
:「血のバレンタイン」によって母・レノアを喪ったことから、アスランにとっては最大の仇と言える。
 +
 +
==== その他 ====
 +
;[[ハロ]]
 +
:アスランが作った[[AI]]搭載の小型ロボット。小型だが高性能なメカであり、アスランの優秀さを窺わせる。様々な色のものがいる。
 +
;[[トリィ]]
 +
:ハロと同じくアスランが作った鳥形ロボット。[[コペルニクス]]での幼年学校を卒業する際に、[[キラ・ヤマト|キラ]]にプレゼントした。
 +
 +
=== [[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]] ===
 +
==== [[ミネルバ隊]] ====
 +
;[[タリア・グラディス]]
 +
:[[ミネルバ隊]]時代の上官。ミネルバ隊の中ではアスランに理解があった方の人物であるが、目の前の現実が見えなくなっていたアスランに厳しく批判する一幕もあった。
 +
;[[ルナマリア・ホーク]]
 +
:部下だが、アスランの理解者でもある。一度修羅場になってしまったが落ち込むアスランを告白交じりに激励するが、当のアスランは敵対する事になってしまったキラやカガリの事が気にかかっていた為に、その気持ちが届く事はなかった。
 +
;[[レイ・ザ・バレル]]
 +
:部下。しかし、シンと同様に関係が悪化して彼から冷徹な反論を返される事も何度かあり、脱走した際は彼から躊躇無く銃撃を受けることになった。原作では[[ラウ・ル・クルーゼ|嘗ての上官]]と同じ[[クローン|出自]]を持っていた事を知る由も無かった。
 +
;[[ハイネ・ヴェステンフルス]]
 +
:同僚。苦悩するアスランに対してアドバイスできる数少ない存在であったが、戦死によって短い付き合いになった。結果的にアスランの苦悩はかえって深くなることになり、この辺りから隊内部でも孤立を深めることになってしまった。
 +
;[[メイリン・ホーク]]
 +
:[[ミネルバ]]への配属当初は殆ど会話する機会も無かったが片思いされおり、後に半ば流される形で共に[[ザフト]]を脱走。戦後もアスランの傍にいるようだ。彼女と深い関係になったかは今の所不明である。
   −
=== DESTINY ===
+
==== プラント ====
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
 
;[[ギルバート・デュランダル]]
:プラント最高評議会議長。アスランをFAITHに任命しミネルバに配属させる。しかし苦悩に沈むアスランを「駒として失格」と評し、脱走する原因となる。最終的には彼と対決する事に。
+
:プラント最高評議会議長である彼の言葉を受けたアスランは、FAITHに任命される形でザフトに戻りミネルバに配属される。しかし、その選択は結局アスランにとってマイナスにしかならなかった。デュランダルは苦悩に沈み込んでしまったアスランを「駒として失格」と評している。最終的にはメイリンを巻き込む形でザフトを脱走し彼と対決する。『THE EDGE』では、最終局面にてキラと共に対峙する。
 
;[[ミーア・キャンベル]]
 
;[[ミーア・キャンベル]]
:偽ラクス。好かれてしまい、就寝中にベッドに潜り込まれたり、キスを迫られるなど本人も頭を抱えるほどに。しかし、デュランダルの手駒である彼女を心配し、その危険性を忠告する事になる。だが、最終的には自分の目の前で死亡する。
+
:彼女から好かれてしまい、就寝中にベッドに潜り込まれたりキスを迫られたりなど本人も頭を抱えるほどに。しかし、デュランダルの手駒であり続けようとする彼女を心配し、その危険性を忠告する事になるが拒絶される。最終的にラクスを庇う形で自分の目の前で死亡する事になり、強引にでも連れ出さなかった自身の甘さに後悔する。
;[[レイ・ザ・バレル]]
+
 
:部下。しかし、シンと同様に関係が悪化して彼から冷徹な反論を返される事も何度かあり、脱走した際は彼から躊躇無く銃撃を受けることになった。
+
==== [[オーブ連合首長国]] ====
;[[ルナマリア・ホーク]]
  −
:部下だが、アスランの理解者でもある。一度修羅場になってしまったが落ち込むアスランを告白交じりに激励するが、気持ちは届かなかった。
  −
;[[メイリン・ホーク]]
  −
:片思いされ、後に共に[[ザフト]]を脱走。戦後もアスランの傍にいるようだ。彼女と深い関係になったかは今の所不明である。
  −
;[[ハイネ・ヴェステンフルス]]
  −
:同僚。苦悩するアスランに対してアドバイスできる数少ない存在であったが、戦死によって短い付き合いになった。結果的にアスランの苦悩は進むことになり、この辺りから隊内部でも孤立を深めることになる。
  −
;[[タリア・グラディス]]
  −
:ミネルバ隊時代の上官。ミネルバ隊の中ではアスランに理解があった方の人物であるが、軍人としての立場上、アスランに厳しい態度を取る事もあった。
   
;[[レドニル・キサカ]]
 
;[[レドニル・キサカ]]
:DESTINYでシンに撃墜された際に彼に救助される。
+
:DESTINYでシンに撃墜された際、連合内に潜入していた彼に救助される。
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
 
;[[ユウナ・ロマ・セイラン]]
:恋敵ともいえる立場で、互いに良く思っていない。しかしLで彼が最終的に逮捕された際はアスランなりに彼をフォローしている。
+
:恋敵ともいえる立場で、互いに良く思っていない。
 +
:しかし、Lでは彼が最終的に逮捕された際はアスランなりに彼をフォローしている。
 +
 
 +
==== その他 ====
 
;[[サトー]]
 
;[[サトー]]
:忘れていた父の事を思い出させれ、アスランを苦悩させる。
+
:忘れていた父の事を思い出させられ、アスランを苦悩させる。
    
== 他作品との人間関係 ==
 
== 他作品との人間関係 ==
225行目: 371行目:     
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
 
=== [[ガンダムシリーズ]] ===
   
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
 
==== 宇宙世紀ガンダムシリーズ ====
 
;[[アムロ・レイ]]
 
;[[アムロ・レイ]]
:彼に色々と助言を与えられる場面も多い。第3次αにおいてはアスランが[[イージスガンダム|赤いガンダム]]に乗っていた事に、因縁めいたものを感じていた。
+
:先輩である彼から色々と助言を与えられる場面も多い。
;[[シャア・アズナブル]][[クワトロ・バジーナ]]
+
:『[[第3次α]]』においてはアスランが[[イージスガンダム|赤いガンダム]]に乗っていた事に、因縁めいたものを感じていた。アスランの方もアムロの「連邦の白き流星」という二つ名を知っていたようである。
:Zで初共演。アスランに対して、自身と重ね合わせて、彼にアドバイスを送る場面も見られる。しかし38話では優柔不断な態度が悪化したため彼にも非難された。
+
;[[シャア・アズナブル]](クワトロ・バジーナ)
 +
:『SEED』で彼をオマージュしたキャラと言えばクルーゼだが、「指導者の息子」「精神面で冴えないところがある」「赤い機体」「続編で偽名を名乗っている」など、アスランも共通点が多い。
 +
:スパロボでの初共演は『[[スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd|SC2]]』だが、本格的に彼との関わりが描かれたのは『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』から。
 +
:『Z』ではアスランに対して、自身と重ね合わせて、彼にアドバイスを送る場面も見られる。しかし38話では優柔不断な態度が悪化したため彼にも非難された。
 +
:『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』では彼は未参戦だが、第一部終盤にて彼を髣髴とさせる演説を行う。
 
;[[ブライト・ノア]]
 
;[[ブライト・ノア]]
:第3次α及びZでは、自軍の司令官。
+
:『[[第3次α]]』及び『Z』では、自軍の司令官。
 +
:『Z』では、彼からも優柔不断な姿勢を非難される事になり、戦う決意が固められないのなら今すぐ戦場から去れと、怒鳴られている。
 
;[[カミーユ・ビダン]]
 
;[[カミーユ・ビダン]]
:Zではシン絡みで会話も多い。アスランに不遜な態度をとるシンをカミーユが叱咤する一幕も。
+
:『第3次α』では、当初は敵対し宇宙世紀史上最高の[[ニュータイプ]]能力を持っている彼の凄まじい強さに、相手が[[ナチュラル]]でありながらも圧倒されていた。
 +
:『Z』ではシン絡みで会話も多い。アスランに不遜な態度をとるシンをカミーユが叱咤する一幕も。
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
 
;[[パプテマス・シロッコ]]
:SC2では彼とデュランダルの密談を傍受し、デュランダルへの叛意が決定的となる。しかし、シロッコにすぐに勘付かれ、追われる事に。
+
:『SC2』では彼とデュランダルの密談を傍受し、デュランダルへの叛意が決定的となる。しかし、シロッコにすぐに勘付かれ、追われる事に。
 +
:『Z』では最大の敵の一人。[[シン・アスカ|シン]]や[[キラ・ヤマト|キラ]]同様に、戦闘の際にも専用の特殊台詞があるなど因縁浅からぬ仲である。
    
==== アナザーガンダムシリーズ ====
 
==== アナザーガンダムシリーズ ====
;[[ヒイロ・ユイ]]、[[デュオ・マックスウェル]]
  −
:第3次αでは、ザフトを脱走する際に彼に助けられる。終盤では、彼に後の『SEED DESTINY』での行動を暗示するようなアドバイスをもらった。
  −
;[[ゼクス・マーキス]]
  −
:第3次αでは地球圏を追放される時に、彼からありがたい説教を頂く事に。
   
;[[トレーズ・クシュリナーダ]]
 
;[[トレーズ・クシュリナーダ]]
:第2次Zでは、異世界に迷い込んだ際に、彼によって[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ファ・ユイリィ|ファ]]、[[シン・アスカ|シン]]、[[キラ・ヤマト|キラ]]、[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]と共に、彼が総帥を務める[[OZ]]に迎い入れられる。
+
:『[[第2次Z破界篇]]』ではEDで彼によって[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]、[[ファ・ユイリィ|ファ]]、[[シン・アスカ|シン]]、[[キラ・ヤマト|キラ]]、[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]と共に、彼が総帥を務める[[OZ]]に迎い入れられる。
;[[ガロード・ラン]]
  −
:Zのランド編38話で、「派手さはないが油断はならない」と言われた。
      
==== 正暦作品 ====
 
==== 正暦作品 ====
 
;[[ジョゼフ・ヨット]]
 
;[[ジョゼフ・ヨット]]
:Zでは中盤にキラと密かに会っていたところを彼に目撃され、以来彼には不信感と疑惑の目で見られるようになる。
+
:『Z』では中盤にキラたちと密かに会っていたところを彼に目撃され、以来彼にはAAクルーとの関係を疑われ、不信感と疑惑の目で見られるようになる。
 +
 
 +
==== 西暦作品 ====
 +
;[[グラハム・エーカー]]
 +
:『UX』では第2部中盤にキラ同様に彼とも共にUXに合流する。
 +
:なお、アスランとグラハムの両者は、[[偽名]]を[[アレックス・ディノ|名乗って]][[ミスター・ブシドー|正体を隠していた過去]]があり、かつて軍の上層部から[[FAITH|独自の行動をする権限を]][[ライセンサー|有していた軍人]]であった点が共通している。
 +
;[[第二代地球連邦大統領]]
 +
:『UX』では第1部ラストにて[[アクセル・ヒューズ|ヒューズ]]と共に暴き立てたハザードの悪事の証拠を彼女に奏上する。
   −
=== リアル系 ===
+
=== [[マクロスシリーズ]] ===
;[[クインシィ・イッサー]]
  −
:Jでは彼女に撃墜され、無人島に遭難した。
   
;[[マクシミリアン・ジーナス]]、[[ミリア・ファリーナ・ジーナス]]
 
;[[マクシミリアン・ジーナス]]、[[ミリア・ファリーナ・ジーナス]]
:SC2のEDにて[[南アタリア島]]で彼らと再会した際、彼らの結婚とミリアのご懐妊を祝福するのと同時に、「アスランはあなた方を羨ましがっている」とキラに冷やかされてしまう。
+
:『SC2』のEDにて[[南アタリア島]]で彼らと再会した際、彼らの結婚とミリアのご懐妊を祝福するのと同時に、「アスランはあなた方を羨ましがっている」とキラに冷やかされてしまう。
;[[桂木桂]]
  −
:Zのランド編38話では、アスランのことを「相変わらず一途な男」と形容していた。
  −
;[[アナ・メダイユ]]
  −
:Kでは彼女の部屋にある本を借りに行く。その本の内容は'''理想の上司になるためのハウツー本'''だった。
   
;[[オズマ・リー]]
 
;[[オズマ・リー]]
:[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z 破界篇]]にて誰がランカを送っていくかを決める際、他の女好きパイロットたちと一緒くたにされてしまいひどく落ち込むことに。
+
:『第2次Z破界篇』にて誰が[[ランカ・リー|ランカ]]を送っていくかを決める際、他の女好きパイロットたちと一緒くたにされてしまいひどく落ち込むことに。
 
;[[レオン・三島]]
 
;[[レオン・三島]]
 
:第2次Z再世篇中盤での対面時、彼が内心でコロニーに対する侮蔑感情を抱いており、安全な立場からでしか物事を捉えられない狭量な男である事をキラと共に見抜く。
 
:第2次Z再世篇中盤での対面時、彼が内心でコロニーに対する侮蔑感情を抱いており、安全な立場からでしか物事を捉えられない狭量な男である事をキラと共に見抜く。
 +
 +
=== リアル系 ===
 +
;[[クインシィ・イッサー]]
 +
:『J』では彼女に撃墜され、無人島に遭難した。
 +
;[[アナ・メダイユ]]
 +
:『K』では彼女の部屋にある本を借りに行く。その本の内容は'''理想の上司になるためのハウツー本'''だった。
 +
;[[皆城乙姫]]、[[立上芹]]
 +
:『UX』では第2部にて[[竜宮島]]が[[人類軍]]に占拠された際、人類軍兵士に銃を向けられていた彼女たちを救出。その後、乙姫と共に[[デスティニーガンダム]]をシンに届ける。
 +
;[[石神邦生]]
 +
:『UX』では第3部にてフラグを満たした場合、[[ヒトマキナ]]の侵攻を食い止めるべく転送フィールドに特攻しようとする彼をシンやキラたちと共に制止する。
 +
;[[アンジュ]]
 +
:『V』では、[[ヴィルキス|搭乗機体]]と戦い方が[[キラ・ヤマト|親友]]に似ていると評す。一方で、アンジュは[[インフィニットジャスティスガンダム|乗ってる機体]]が[[ヒルダ (クロスアンジュ)|知り]][[グレイブ ヒルダ・カスタム|合い]]に似ているとして内心ムカついていた。
 +
;[[タスク]]
 +
:『V』では2年前に漂着した島で出会い、互いに知り合いとなる。スパロボVでは原作では友人関係や異性関係で散々な思いをしているアスランがタスク相手にはそれなりに揶揄ったりシーンがあるなど、かなり肩の力の抜けた描写がある。
 +
;[[ジル]]
 +
:『V』ではアルゼナルに協力している。
 +
;[[ロザリー]]、[[クリス]]
 +
:『V』では、彼女たちから一目惚れされ「アスラン様」と呼ばれる事に。またクリスが敵に回った際はロザリーと共に説得しており友達同士で争うことがどれだけ悲しいことかを説いている。
    
=== スーパー系 ===
 
=== スーパー系 ===
 
;[[碇シンジ]]
 
;[[碇シンジ]]
:第3次αで父を[[説得]]しに行こうとする際に、アスランの親子関係を心配し、「親子なら分かり合える」と後押しされる。なお、キラとアスランの死闘はシンジからすれば、[[渚カヲル|かつて殺さざるを得なかったアスランと同じ声の友人]]の事と重ねてそうでもあったが、その点に関しては特に触れられない。
+
:『第3次α』で父を[[説得]]しに行こうとする際に、アスランの親子関係を心配し、「親子なら分かり合える」と後押しされる。
 
;[[渚カヲル]]
 
;[[渚カヲル]]
 
:そのシンジの「友人」で中の人繋がり。第3次αでは彼と直接やり取りをする場面はないが、[[中断メッセージ]]で彼の名台詞を発言した。
 
:そのシンジの「友人」で中の人繋がり。第3次αでは彼と直接やり取りをする場面はないが、[[中断メッセージ]]で彼の名台詞を発言した。
 
;[[ひびき洸]]、[[神宮寺力]]、[[サコン・ゲン]]
 
;[[ひびき洸]]、[[神宮寺力]]、[[サコン・ゲン]]
 
:第3次αで[[αナンバーズ]]編入直後、トールの件で沈痛な表情を浮かべるアスランへ、一刻も早い戦争終結を促し、仲間として迎え入れる。
 
:第3次αで[[αナンバーズ]]編入直後、トールの件で沈痛な表情を浮かべるアスランへ、一刻も早い戦争終結を促し、仲間として迎え入れる。
;[[秋津マサト]]
+
;[[相羽ケンゴ]] / [[テッカマンオメガ]]
:Jでは崩壊する[[ジェネシス]]から彼に救出された。
+
:『W』では浮上するラダム母艦に向けてジェネシスを放つことになり、結果として彼を撃破している。
;[[剣鉄也]]、[[壇闘志也]]、[[紅エイジ]]
  −
:Zのセツコ編38話にて、優柔不断なアスランに対して怒りを露にし非難していた。
  −
;[[アポロ]]
  −
:Zのランド編38話では、「シンに威張ってばかりじゃなく実力を見せろ」と指摘した。
  −
;[[猿渡ゴオ]]
  −
:Lでは彼の言葉によって迷いを完全に断ち切る事となる。
  −
;[[レベッカ・カトリーヌ]]
  −
:Lでは接触機会が少ない彼女の事もしっかり把握していた。
   
;[[ハザード・パシャ]]
 
;[[ハザード・パシャ]]
:[[UX]]では審議会において彼の不正を暴き、失脚に追いやり[[アンノウン・エクストライカーズ]]の誤解を解く活躍を見せた。
+
:『UX』では審議会において彼の不正を暴き、失脚に追いやり[[アンノウン・エクストライカーズ]]の誤解を解く活躍を見せた。
 +
:そんな経緯もあってか、ハザードはアスランのことをよく思っていない。ちなみに、[[アレックス・ゴレム|もう一人のアレックス]]の名前を聞いた際には、一時不愉快な気持ちになっている。
 +
;[[楯剣人]]
 +
:『DD』では彼や孤児達の畑作りを手伝っている。
    
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
=== [[バンプレストオリジナル]] ===
 
;[[セレーナ・レシタール]]
 
;[[セレーナ・レシタール]]
:第3次αではクルーゼ隊の頃から色々と縁がある。中盤の彼女の裏切りに激怒する場面も。
+
:『第3次α』では[[クルーゼ隊]]の頃から色々と縁がある。中盤の彼女の裏切りに激怒する場面も。
 
;[[エルマ]]
 
;[[エルマ]]
:彼の高性能ぶりにはアスランも舌を巻いていた。彼をメンテするが…。
+
:彼の高性能ぶりにはアスランも舌を巻いていた。彼をメンテする。
 
;[[シヴァー・ゴッツォ]]
 
;[[シヴァー・ゴッツォ]]
 
:大望成就のために非道に手を染める彼を自分の父・パトリックと同類と断じ、激怒する。
 
:大望成就のために非道に手を染める彼を自分の父・パトリックと同類と断じ、激怒する。
;[[ランド・トラビス]]
  −
:Zのランド編38話では、シンとキラの事しか頭に入っていないアスランを叱咤する。
   
;[[セツコ・オハラ]]
 
;[[セツコ・オハラ]]
:彼女の上司になる。フリーダム打倒の必要性を説かれ、言い返せなくなる場面も。SPDでは彼女に空中戦を教える。度重なる悲劇にも挫けない彼女に不思議な強さを感じ顔を凝視してしまったため、ヨウランやヴィーノに茶化される。尚、本編では部下である彼女に対して呼び捨てだが、SPDでは敬語で話している。
+
:彼女の上司になる。フリーダム打倒の必要性を説かれ、言い返せなくなる場面も。SPDでは彼女に空中戦を教える。度重なる悲劇にも挫けない彼女に不思議な強さを感じ顔を凝視してしまったため、[[ヨウラン・ケント|ヨウラン]]や[[ヴィーノ・デュプレ|ヴィーノ]]に茶化される。尚、本編では部下である彼女に対して呼び捨てだが、SPDでは敬語で話している。
 
;[[マルグリット・ピステール]]
 
;[[マルグリット・ピステール]]
:第2次Z再世篇終盤ではマルグリットへセクハラすれすれ(?)の行為を働こうとする男性陣に憤慨し、彼女を庇う。尤も、男性陣にしてみれば彼女を場に馴染ませる為のジョークだったのだが、生真面目なアスランには伝わらなかった模様。
+
:『第2次Z再世篇』終盤ではマルグリットへセクハラすれすれ(?)の行為を働こうとする男性陣に憤慨し、彼女を庇う。尤も、男性陣にしてみれば彼女を場に馴染ませる為のジョークだったのだが、生真面目なアスランには伝わらなかった模様。
 
;[[AL-3 アリス]]
 
;[[AL-3 アリス]]
:Lの序盤、オーバーヒートを起こした彼女をメンテする。実際にやった事は簡単な再起動程度の事だったらしいが、他の面子はそれすらも分からずにオロオロしていた所、アスランのメカいじりの知識が役に立った。
+
:『L』の序盤、オーバーヒートを起こした彼女をメンテする。実際にやった事は簡単な再起動程度の事だったらしいが、他の面子はそれすらも分からずにオロオロしていた所、アスランのメカいじりの知識が役に立った。
    
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
   
=== SEED ===
 
=== SEED ===
 +
;「本当に戦争になるなんて事は無いよ。[[プラント]]と[[地球連合|地球]]で」<br/>「避難なんて意味無いと思うけど…。キラもそのうちプラントに来るんだろ?」
 +
:第1話「偽りの平和」より。
 +
:キラの回想場面でのアスランの台詞。留学先の[[月|月面都市]][[コペルニクス]]で仲良くなった親友キラとの別れ際に、アスランは自作のペットロボ・[[トリィ]]を彼にプレゼントした。
 +
:だが、アスランの願いもむなしく、[[第1次連合・プラント大戦|プラント・地球間の戦争]]は始まってしまい、次にキラと再会したのは[[ヘリオポリス|戦場]]であった…。
 
;「キラ、お前も一緒に来い!」
 
;「キラ、お前も一緒に来い!」
:SEEDで、キラが人質のラクスを返還した時のセリフ。
+
:[[キラ・ヤマト|キラ]]が人質の[[ラクス・クライン|ラクス]]を返還した時の台詞。
 
;「次に会う時は、お前を討つ!」
 
;「次に会う時は、お前を討つ!」
:アスランの必死の忠告を聞き入れず、「友達を見捨てられない」と言ったキラを倒すための決意の台詞。しかし、結局甘さを捨て切れず、キラを殺す事が出来ない。この事がニコルの死を招いてしまった。
+
:アスランの必死の忠告を聞き入れず、「友達を見捨てられない」と言ったキラを倒すための決意の台詞。
 +
:しかし、アスランは結局甘さを捨て切れず、キラを殺すことが出来なかった。
 +
:皮肉にも、この事が[[ニコル・アマルフィ|ニコル]]の死を招いてしまった……。
 
;「ニコニコ笑って、戦争は出来ませんよ」
 
;「ニコニコ笑って、戦争は出来ませんよ」
:「この頃は辛い顔ばかりしている」とラクスに言われた時の返事。
+
:「この頃は辛い顔ばかりしている」と心配したラクスに言われた際、思わず返してしまった皮肉。
;「言いたきゃ言えばいいだろ!俺のせいだと!俺を助けようとしたせいで死んだと!!」
+
;「言いたきゃ言えばいいだろ! 俺のせいだと! 俺を助けようとしたせいで死んだと!!」
:クルーゼ隊という特殊な環境の中での唯一の親友ニコルを失ったことで、イザークが怒りを表し追求され逆上する。
+
:[[クルーゼ隊]]という特殊な環境の中での唯一の親友ニコルを失ったことで、[[イザーク・ジュール|イザーク]]が怒りを表し追求され逆上した時の台詞。
;「討たれるのは俺の…俺のはずだった…!ニコル…俺が今まであいつを討たなかった俺の甘さがお前を殺した!」「キラを討つ…今度こそ必ず! 」
+
;「討たれるのは俺の…俺のはずだった…! ニコル…俺が今まであいつを討たなかった俺の甘さがお前を殺した!」<br />「キラを討つ…今度こそ必ず!」
:以前クルーゼに示唆された自分の甘さを後悔し、キラを討つ決意をした時の台詞。ここからキラとの決闘まではSEED本編でも屈指の名場面である。これだけでなく、後のSEED DESTINYではアスランの回想シーンでよくニコルの姿が出てくることから、彼にとってニコルは本当に大切な親友だったのだろう。
+
:以前クルーゼに指摘された自分の甘さを後悔し、キラを討つ決意をした時の台詞。
;「君が俺が護る」
+
:ここからキラとの決闘までは『SEED』本編でも屈指の名場面である。
:終盤にカガリに対して。
+
:これだけでなく、後の『SEED DESTINY』ではアスランの回想シーンでよくニコルの姿が出てくることから、アスランにとってニコルは本当に大切な親友だったのだろう。
 +
;「父上…」<br />[[パトリック・ザラ|パトリック]]「何だそれは」<br />「失礼致しました! ザラ議長閣下!」
 +
:オペレーション・スピットブレイクが失敗した後に父親のいる執務室へ入室した時の会話。
 +
:父親の反応ですぐさま呼び方を訂正する辺り、親子の感情の隔たりをうかがうことが出来る。
 +
;「軍からはこの戦闘に対して、何の命令も受けていない!」<br />「この介入は…俺個人の意志だ!」
 +
:第39話「アスラン」において。
 +
:地球連合軍の第2期GATシリーズ3騎を相手に苦戦を強いられていたキラの搭乗機・[[フリーダムガンダム]]を自身の搭乗機である[[ジャスティスガンダム]]で助けた際の台詞。
 +
;「こいつら味方も平気で…!」
 +
:同話において。
 +
:僚機であるはずの[[シャニ・アンドラス|シャニ]]が駆る[[フォビドゥンガンダム]]と[[クロト・ブエル|クロト]]が駆る[[レイダーガンダム]]を誤射しかねない砲撃を行った[[オルガ・サブナック|オルガ]]が駆る[[カラミティガンダム]]にキラと共に驚いた際の台詞。
 +
;キラ「援護は感謝する。だが、その真意を、改めて確認したい。<br />「俺は…その機体、フリーダムの奪還、或いは破壊という命令を本国から受けている。だが今、俺はお前と、その友軍に敵対する意志はない」<br />キラ「…アスラン…」<br />「話が…したい…お前と」
 +
:同話において、地球連合軍が一時撤退した後のアスランとキラの会話。
 +
:敵ではなく嘗ての親友として話し合うことを、アスランは口にしたのだった。
 +
;「ザフトのアスラン・ザラ、か…。彼女には分かってたんだな…」<br />「国、軍の命令に従って敵を討つ。それでいいんだと思っていた…。仕方ないと。それで、こんな戦争が一日でも早く終わるならと」<br />「でも、俺達は本当は、何と、どう戦わなくちゃいけなかったんだ?」
 +
:第40話「暁の宇宙へ」において。
 +
;「俺は…父を止められもしなかった。今更ながらに思い知る」<br />「俺は何も出来ない。何も分かってなかったと…」
 +
:第43話「立ちはだかるもの」より。
 +
:血のバレンタインで自身の母であるレノアが亡くなったことから変わり果てた父・[[パトリック・ザラ|パトリック]]を止められなかった自分を自虐するアスラン。
 +
:そんなアスランを、カガリは'''「そんなの、みんな同じだ。分かった気になってる方がおかしい」「お父さんのことだって諦めるのは早い。これから、ちゃんと話し合えるかもしれない」'''と励ました。
 +
;「…滅茶苦茶だなおい」
 +
:第44話「螺旋の邂逅」において、カラミティとレイダーに誤爆する可能性があるにも関わらず、自分を執拗に狙うシャニのフォビドゥンに対して思わず零した一言。
 +
:シャニ達が一時撤退した後、キラとの会話でアスランはシャニ達第2期GATシリーズのパイロットを'''「ちょっと正規軍とは思えないな…」'''と評している。
 +
;「下がれキラ!」<br />「その状態で一人で[[ドミニオン|敵艦]]へ突っ込む気か!」
 +
:第46話「たましいの場所」より。
 +
:キラが[[フレイ・アルスター]]が乗せられたザフトの救命ポッドを回収することに目がいっていたことで、レイダーとフォビドゥンに損壊させられたフリーダムを見かねたアスランの台詞。
 +
:しかし、キラの'''「僕が傷つけた…僕が守ってあげなくちゃならない人なんだ!」'''という血を吐くような慟哭を聞き、アスランは救命ポッドにいたフレイがキラと只ならぬ関係だったことを知ることとなった。
 +
;「みんなが…泣いてるみたいだな」
 +
:同話の終盤にて。
 +
;「君は俺が護る」
 +
:第48話「怒りの日」より。
 +
:[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に対する告白。
 +
;「お前達こそなんだ!いったい何の為に戦っている!?」
 +
:第49話「終末の光」より。レイダーで肉薄してくる[[クロト・ブエル|クロト]]に対して。対するクロトは'''「やらなきゃやられる、そンだけだろうが!」'''と意に介さなかった。
 +
:アスラン自身、義務も責任も感じさせないクロトの言い方に憤りを感じたようだが、後に『SEED DESTINY』でロドニアのラボで彼らの境遇を知ることとなる。
 +
:ちなみにアニメ版ではラボに残されたデータ上のクロトの顔を見て、レイダーを連想するという演出がなされたが、'''アスランはクロトを顔を合わせたことは無い'''。そのため、[[小説|小説版]]ではまず[[レイダーガンダム]]の機体情報が表示され、そこで搭乗者の項目でクロトの顔を知るが幼さが残る少年の顔だちを見て困惑するという内容に変更されている。
 +
:小説版での補完を受けてリマスター版では、クロトのデータの直下にレイダーのデータも併記されており、それを見たことでデータ上のクロトがレイダーのパイロットだった事実に気付くという描写になっている。
 +
;「やめろ! もうやめるんだ、こんな戦い!! 本当に滅ぼしたいのか!? 君たちも、全てを!!」
 +
:最終話「終わらない明日へ」より。
 +
:ヤキン・ドゥーエに突入する際、どちらかが滅びるまで続く戦いの無意味さを語りかける。
 +
:しかし、ナチュラルへの憎悪に取り憑かれたザフト兵は'''「奴等が先に撃ったのだ!!」「ボアズには、弟もいた!!」'''と意に介すことはなかった……。
 +
;「こんな事をしても、戻るものなど何も無いのに…!」
 +
:同話より。
 +
:カガリと共に[[パトリック・ザラ|父親]]の最期を看取った後、ヤキン・ドゥーエの自爆とジェネシスの3射目が連動している事、そしてそのどちらも停止させる事が不可能である事を確認した際に。
 +
:忌々しげにコンソールを叩き、悲しげに呟いた。
 +
;カガリ「どうするつもりだ!」<br />「…内部でジャスティスを核爆発させる…」<br />カガリ「ええ!?」
 +
:同話において。
 +
:カガリと共にヤキン・ドゥーエを脱出し、ジェネシスへと向かうアスラン。
 +
:彼は、戦禍を拡大させた父と父を止められなかった罪を償うために、ジャスティスをジェネシス内部で自爆させることを決める。
 +
:ジェネシスの発射阻止と引き換えに己の命が失われるとしても。
 +
;「でも、それが俺たちの償いかもしれない」
 +
:AFTER-PHASE「星のはざまで」より。
    
=== DESTINY ===
 
=== DESTINY ===
;「戦争はヒーローごっこじゃない!」<br />「力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」
+
;「戦争はヒーローごっこじゃない!」<br />「自分だけで勝手な判断をするな!」<br />「力を持つ者なら、その力を自覚しろ!」
: ファントムペインの戦闘中に偶然、連合基地を見つけ、アスランの命令を無視して勝手な行動を取ったシンへの非難。<br />連合兵に攻撃される民間人を助けに向かうだけならここまで咎められる事は無かったかもしれないが、個人的な怒りに任せて基地にも砲撃した(ただし、基地側がインパルスに攻撃したのが先ではある)。<br />責任感に欠けた行動に出る部下を叱責するのは上官として当然だが、元々アスランに反感を抱き、助けた民間人に感謝され得意気になっていたシンには、叱責された意味が理解出来ず、逆に反発されてしまった。<br />彼自身、自らの言葉に何か思うことがあったのか『The EDGE』では自分達の行動を「ヒーローごっこ」と自嘲していた。<br />Zにおいては原作とは違い民間人が虐殺されていない状況で、シンが基地を攻撃するシーンがあるが、ロランに止められている。しかし、この時のシンの責任感に欠ける行動は、中盤でのZEUTH分裂のプロパガンタのネタの一つして利用されてしまった。<br />なお、『L』ではアスランが所属している[[LOTUS]]が作中の世間一般で「正義の味方」として扱われていたというのはこの台詞を省みると皮肉とも言えなくはない(尤も、Lには本当に[[イクサー1|正義の]][[早瀬浩一|味方]]がいるが)。
+
:第16話より。[[ファントムペイン]]の戦闘中に偶然[[地球連合軍|連合基地]]を見つけ、アスランの命令を無視して勝手な行動を取った[[シン・アスカ|シン]]への非難。[[連合兵]]に攻撃される[[民間人]]を助けに向かうだけならここまで咎められる事は無かったかもしれないが、個人的な怒りに任せて基地全体を焼き払い、半ば一方的な虐殺を行ったが為にここまでキツく言ってしまったのだろう<ref>ただし、基地側が[[インパルスガンダム|インパルス]]に攻撃したのが先ではあるのだが、あからさまに基地側が戦闘力を喪失しているのにも関わらず、攻撃を停止しなかった事を咎められたと思われる</ref>
;「キラは敵じゃない」
+
:責任感に欠けた行動を取った部下を叱責するのは上官として当然だが、地球軍に対し半ば一方的な虐殺を行った事を指摘せず、具体性に欠けた叱責だったのは[[修正]]としてよろしくなかった。加えて元々アスランに反感を抱き、助けた民間人に感謝され得意気になっていたシンには、叱責された意味が理解出来ず、逆に反発されてしまった。
:作中ではシンに対して二度言った言葉で、最初はフリーダム撃墜の為のシミュレーションを行うシンとレイに対して言うが、レイに反論され、二度目はフリーダム撃墜でアスランが悲嘆に暮れる中でシンがわざわざアスランに近寄って挑発・嘲笑めいた言葉をかけた事に激怒して殴打するが、結局はシンとの対立が最悪の所まで行ってしまう。だが、前者でレイが指摘したようにフリーダム撃墜は軍の命令であり、ハイネの死やフリーダムの攻撃でミネルバのクルーに犠牲が出た描写がある事もあいまって他のミネルバのクルーでさえ、キラがアスランの旧知だと認識していても深い事情までは知らない為、フリーダムを敵とみなす状況となっており、それらの事情を考えれば、シンやミネルバ隊の面々に翻意させるのも無理な話で、アスラン自身もこれまでの対立でステラを失ったシンの心情を理解していなかった面がある。上官であるアスランを侮蔑したシンに問題があるのは事実だが、アスランにしてもシンと同じく個人的な感情に駆られて軍人としては冷静さを欠いていた印象がある。<br />なお、[[Z]]ではこの台詞に対し、シンとレイは勿論、カミーユとセツコからも反論されてしまう。
+
:『THE EDGE』ではこの際周囲にいた[[ヴィーノ・デュプレ]]らの反応が描かれ、彼らはシンの事情を知っているためかなり同情的な反応を示していた。また同作では、アスラン自身も自らの言葉に何か思うことがあったのか、自分達の行動を「ヒーローごっこ」と自嘲していた。
;「聞けシン!議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」<br />「だが彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!」
+
:なお、『L』ではアスランが所属している[[LOTUS]]が作中の世間一般で「正義の味方」として扱われていたのは、この台詞を省みると皮肉とも言えなくはない<ref>尤も、『L』では'''本当に[[イクサー1|正義の]][[早瀬浩一|味方]]がいる'''のだが。</ref>。
:脱走時のシンとの交戦時に彼を説得したセリフ。<br />後の回想時に「デュランダルの真意を知ってから信じられなくなった」と語っているように、言葉巧みに利用された自分の末路から、彼らの危険性をシンに伝えようとした。<br />だが、もともと口下手な性格故、上記のような具体性のない発言になってしまい、シンをかえって混乱させ、撃墜されてしまった。<br />『The EDGE』では「ただの手段であり、誠意のかけらもない」という旨のセリフになっているが、レイに「錯乱している」と一蹴されてしまってる。
+
;「自分の非力さに泣いたことのある者は、誰でもそう思うさ。多分。」
;「ジャスティス、か」<br />「君も、俺はただ戦士でしかないと、そう言いたいのか? 」
+
;「けど、その力を手にしたその時から、今度は自分が誰かを泣かせる者となる。」
:オーブ攻防戦において、まるで「乗れ」と言わんばかりにインフィニットジャスティスをラクスに見せられた際の台詞。デュランダルに戦士と言う「駒」扱いされた経緯があるため自嘲じみた台詞になってしまっており、アスラン自身も自分は最早戦士でしかないのかと悟り始めている。対するラクスの返答は「力はただ力です」「あなたは戦士かも知れませんが、アスランでしょう?」というもの。小説版ではさらに本人の心情として、地の文で「ここに自分の力があるのに何もしなかったら、誰が許しても自分が自分を認めない」と語られている。しかし、この時アスランはシンに撃墜されて瀕死の重傷を負っていた。そんな相手に機体を見せるラクスも如何なものだろうか?ちなみにこのシーン、アスラン視点で物語が進行する書籍「THE EDGE」でもTV版と同じくラクスがジャスティスを見せ付けるかのように描かれているのが印象的である。
+
;「それだけは忘れるなよ。」
;「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
+
:第17話より。上述の一件でシンとの関係が険悪になってしまったものの、シンの境遇と心境を改めて理解し、シンに力の使い方を問う台詞。
:シリーズお約束の出撃の口上。ただしアスランは「出る」と言う時がモチベーションが最も充実している時というのが、ファンの間での定説である。DESTINYでセイバーに搭乗している時は「アスラン・ザラ、セイバー発進する!」だった。
+
:ただ闇雲に力を使うだけの破壊者になるなと言う意味であり、言葉足らずで終わってしまった前回のヒーローごっこの発言をより具体的に説明した言葉である。これを聞いたシンも思う所があったのが反論などもしなかった。
;「お前が欲しかったのは、そんな世界か!力か!!」
+
:シンに歩み寄ろうとするアスランと、反発しながらもアスランを理解し始めているシン。そこに[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]と言う輪を取り持つ存在もあって、不器用ながらも良好な関係を築けていた。
:
+
:しかしその直後にハイネは戦死、彼らも頭を悩ませる[[キラ・ヤマト|問]][[ステラ・ルーシェ|題]]に追われ、すれ違いを重ね続けることになってしまう。結果的にここが二人が最も歩み寄れていた本編中最後の場面となってしまった。
 +
;「彼らは何かを知らないのかもしれない。間違っているのかもしれない」
 +
:ダーダネルス海峡での戦闘後、アークエンジェルの調査を申し出たアスランはキラ達が何かを知らないまま間違えているのならば、仲間としてそれを正そうとしていた。
 +
:確かに、それ自体は間違っていない。が、この時自分でも気付かずにデュランダルの忠実な狗になっていたアスランは'''その逆の可能性'''を全く考えておらず、キラ達から知らされた自分の知らないことを聞いても認めようとせず、それが最悪の形で跳ね返ってしまうこととなった。
 +
;「それが一番だと思ったからだ。自分のためにも、オーブのためにも」
 +
:復隊したことをカガリに問い詰められた際の答え。確かに、イザークが復隊を勧めたようにアレックス・ディノとして何も出来ずに燻っているアスランのためにはなるかもしれない…が、オーブのためであるかは別問題。当然カガリやキラからはオーブのためとは見てもらえず、後にキラとは再び戦場で対峙、激烈な怒りと共に非難を受けるという最悪の事態を招いている。
 +
:復隊自体を詰るのは結果論としても、誰にも事前に相談せず行動したのは言い訳のしようもない話であり、上述の修正失敗といいアスランは肝心な部分の話ばかりを怠る傾向にある。
 +
;「キラは敵じゃない!」
 +
:作中ではシンに対して二度言った言葉で、最初は[[フリーダムガンダム|フリーダム]]撃墜の為のシミュレーションを行うシンとレイに対して言うが、[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に反論される。レイの言葉通りフリーダム撃墜は軍の命令であり、[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]の死やフリーダムの攻撃で[[ミネルバ]]のクルーに犠牲が出た描写がある事も相まって他のミネルバのクルーでさえ、[[キラ・ヤマト|キラ]]がアスランの旧知だと認識していても深い事情までは知らない為、アークエンジェルとフリーダムを敵とみなす状況となっていた。それらの事情を考えれば、シンや[[ミネルバ隊]]の面々に翻意させるのも無理な話である。
 +
:二度目はフリーダム撃墜でアスランが悲嘆に暮れる中でシンがわざわざアスランに近寄って挑発・嘲笑めいた言葉をかけた事に激怒して殴打するが、結局はシンとの対立が最悪の所まで行ってしまう。この時はシンの態度に問題があったのは事実だが、アスランにしてもシンと同じく個人的な感情に駆られており、軍人としては冷静さを欠いていた印象がある。加えて、これまで真意はともかくとしてアスランはシンの行動を頑なに否定するばかりだったため、シンからの不信を大いに買った結果でもある。
 +
:いずれにしても、彼の絶望と悲しみを理解してあげたのはルナマリアとメイリン(『THE EDGE』の描写でメイリンは少なくともアークエンジェルは無事の可能性が高いという匿名のメールを送っていた)の二人だけであったが、アスランの心に届くことはなかった。
 +
:『[[Z]]』ではアスランのこの台詞に対し、シンとレイは勿論、[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]と[[セツコ・オハラ|セツコ]]からも反論されてしまう。
 +
:なお、高山瑞穂氏のボンボン版では、デストロイガンダム撃墜直後にシンがキラに戦闘を吹っ掛け、それがシンの重大な軍規違反であるため、それを止めるために類似した台詞を言い放っている。その結末は後述。
 +
;「なるほど……そういうことか。流石に議長は頭が良いな。俺のことをよく分かってる」<br />「確かに俺には、彼の言うとおりの戦うだけの人形にはなれない。いくら彼の言うことが正しく聞こえても!」
 +
:第36話より。ミーアから渡された写真によってダーダネルス戦後にキラ達と会った様子を盗撮されていた事を知り、あの時から既にレイに目を付けられていた事を知る。更に、ミーアからデュランダルとレイが「アークエンジェルの件を余計なこと」、「キラと出会ったのが不幸」と断じており、この写真を罪状に自分を始末しようとしていると確信した。同時に最初から利用されていたことも悟り、ザフトから脱走することを決意する。
 +
:『THE EDGE』ではミーアから「エンジェルダウン作戦の時点では少なくともラクスはもうアークエンジェルにいないから無事なので安心して欲しい」と気を遣いにきたのだが、直前の会話でデュランダルがラクスの無事とアークエンジェル撃墜が未確認であるという事実を自分に伝えなかったことを察知し、写真に加えて「キラとカガリに加え、ラクスももういないと諦めさせるのがMSパイロットのアスランを機能させる最善」という人を部品扱いするデュランダルの本性を見抜く展開となっている。
 +
;「聞けシン! 議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」<br />「だが彼等の言葉はやがて世界の全てを殺す!」
 +
:脱走時のシンとの交戦時に彼を説得した台詞。
 +
:後の回想時に「[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]の真意を知ってから信じられなくなった」と語っているように、言葉巧みに利用された自分の末路から、彼らの危険性をシンに伝えようとしたが、もともと口下手な性格故、上記のような具体性のない発言になってしまい、シンをかえって混乱させ、撃墜されてしまった。
 +
:『THE EDGE』ではより具体的に伝えようとしたが、レイの妨害によってそれはかなわなかった。
 +
;「ジャスティス、か」<br />「君も、俺はただ戦士でしかないと、そう言いたいのか?」
 +
:[[オーブ連合首長国|オーブ]]攻防戦において、まるで「乗れ」と言わんばかりに[[インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]]をラクスに見せられた際の台詞。
 +
:デュランダルに戦士という「駒」扱いされた経緯があるため自嘲じみた台詞になってしまっており、アスラン自身も自分は最早戦士でしかないのかと悟り始めている。
 +
:小説版ではさらに本人の心情として、地の文で「ここに自分の力があるのに何もしなかったら、誰が許しても自分が自分を認めない」と語られている。カガリが危機に瀕した時もMSに乗っていない自らを悔やんでいた。
 +
:だが、ラクスからは「ジャスティスに乗るのも戦士である事も選ぶのは貴方自身」と答え、同時に例え戦士でも「アスラン・ザラ」という一人の人間であると告げられる。そしてアスランは重傷の身体を押して出撃するが<ref>そもそもアスランはまともに歩けない身体でブリッジでCICに座るという無茶までしたのだから尚更だろう。</ref>、案の定、無理がたたってザフト撤退時に傷が開いて気を失う。
 +
:ちなみにこのシーン、アスラン視点で物語が進行する書籍『THE EDGE』では、TV版よりもラクスがインフィニットジャスティスを見せ付けるかのように描かれているのが印象的である。しかし、ラクスに上記の問いかけをせず、自らの意志でインフィニットジャスティスに乗ることを決断する。
 +
;「自分が何を撃とうとしているのか、お前本当に分かっているのか!?」
 +
:再会したシンに対する問い。ロゴスを撃つためにオーブを撃つという覚悟。だが、シンはその結果に気付かない、もしくは気付いていてもこれまでと同じくそれらを全て他者になすり付けていたのかもしれない。
 +
:ロゴスを撃つためにオーブを撃つということはオーブで家族を殺されたシンが自分で新しい自分を作り出すという悲劇。誰がどんなに聞こえの良い言葉で言っても、その事実から逃れることは出来ない。同時にオーブを撃ってもシンが望むものは手に入らないことを気付かせようとしたが、またもレイの妨害によって失敗してしまう。
 +
;「いいんだ、今はこれで。焦らなくて良い。夢は同じだ」
 +
:月面都市コペルニクスへ向かう前にカガリと何も話さなかったアスランに良いのか問うキラとラクスへの答え。いつも死にものぐるいのカガリの側にいながら何もできない自分に焦って、[[ギルバート・デュランダル|そこをつけ込まれて騙されて彼女を悲しませ、彼女を殺す側になってしまった]]。しかし、再会して互いの気持ちを確かめ合った二人は、夢は同じだからいつかまた交わると信じて今は別れた。発進前に堅い抱擁を交わし、二人はいつか交わる未来を求めて歩き出した。
 +
:小説版ではお互いに指輪をはめるのはまだ早い。だから今はまだこれで良いというフォローが成されている。
 +
;「お前が欲しかったのは、本当にそんな世界か! 力か!!」
 +
:シンとの最終決戦より。アスランはシンを[[説得]]するも、脱走時やオーブ戦と同様に具体性の欠けた発言であった為に、精神的に追い詰められていたシンを更に追い詰めることになり、そして…。
 +
:一方、ガンダムエース版『THE EDGE』では類似した台詞から、「俺だって俺の力で守りたかった」「力で解決できることなんて何もないって'''アンタが俺に言い続けた'''」とシンから言い返されてしまう。'''アスランの言動がシンを絶望させてしまったという一面を嫌でも直視させられ'''、逆にアスランが愕然とする結果になってしまった…。
 
;「この…バカ野郎!!」
 
;「この…バカ野郎!!」
:耳を貸さないシンに、アスランが[[SEED]]を発現して本気を出した瞬間の叫び。この直後、ルナマリア搭乗の[[インパルスガンダム]]を庇いつつ、シン搭乗の[[デスティニーガンダム]]を戦闘不能に追い込む。<br />なお、[[L]]ではシンと対立して敵対する事は無い為、デュランダルを盲目的に信じるレイに対しての台詞になった。
+
:アスランとシンの戦いを止めようとした[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]搭乗の[[インパルスガンダム|インパルス]]を前に半ば錯乱状態に陥り、インパルスに攻撃を向けたシンにアスランが[[SEED]]を発現して本気を出した瞬間の叫び。この直後、ルナマリア搭乗のインパルスを庇いつつ、シン搭乗の[[デスティニーガンダム|デスティニー]]を戦闘不能に追い込む。
 +
:なお、[[L]]ではシンと対立して敵対する事は無い為、デュランダルを盲目的に信じるレイに対しての台詞になった。
    
=== 他媒体 ===
 
=== 他媒体 ===
;「それは…'''今のおまえの姿が昔の俺と似ているからだ'''」<br />「俺はかつて母を殺された憎しみだけで戦いに身を投じた…。だからわかる!今のおまえの気持ちが!!自分の無力さを呪い、闇雲に力を求めて…。だがなシン!その先には何もないんだ!心は永遠に救われはしない!!」<br />「だからもうおまえも過去にとらわれて戦うのはやめろ…。明日に…未来に目を向けるんだ!」
+
TV版と比較してアスランの心情描写(特に苦悩の場面)が、こと細かに描かれている。
:ボンボン版の最終話にて。「何故本気で闘おうとしない!」と言うシンに対して吐露した本心。最初の台詞はアニメ版のEDテーマだった「君は僕に似ている」からの引用であろう。アニメ本編以上に自身の本音をシンに吐露し、彼を必死に説得しようとする。しかし、シンはそんなアスランの心情を理解し、アスランの言っている事が間違っていないと認めつつも、自身の道を貫かんと、アスランとの戦いを止める事は無かった。
+
 
 +
==== [[ドラマCD]] ====
 +
;「だが、手加減なんかしたらイザークは余計怒ると思うぞ」
 +
;「俺だったらそんな事されても嬉しくないし、第一意味がない。イザークもそう言うと思うが?」
 +
;「それにイザークは強い」
 +
;「この間と今日は俺が勝ったが、次は判らないさ…そう言うもんだろ、チェスなんて。だからいいんじゃないのか? 別に…」
 +
:第5巻より。アスランとのチェスで連敗続きであり苛立ちを募らせ、部屋にあたる[[イザーク・ジュール|イザーク]]の様子を見た[[ディアッカ・エルスマン|ディアッカ]]から「たまには負けろよ」と言われての反論。
 +
:普段はいがみ合っているが、お互いに信頼し合い強さを認め合っている事が解る台詞であり、ディアッカからも「通じてない様で通じてんのな」と感心された。
 +
 
 +
==== ボンボン版『SEED DESTINY』 ====
 +
;「落ち着けっシン!! これ以上軍規を犯すとおまえは……」
 +
:高山瑞穂氏の[[漫画]]ボンボン版『SEED DESTINY』第11話において、[[デストロイガンダム|デストロイ]]撃墜後即座にキラを攻撃するシンに対して。この場面では作戦終了後にも関わらず、タリアの制止も聞かず暴走するシンを止めるために[[バビ]]を借りて戦線に立つ。先述のアニメと類似した「敵じゃない!」発言に続き、本作では軍規違反を犯すシンの立場も心配して必死に説得をしようとするも、折悪しくその最中にフリーダムらの撃墜命令が正式に下り、シンと正当性が逆転してしまうことになる。かけられる言葉を失ったアスランは、やめてくれと弱弱しく嘆くことしかできなくなってしまった。
 +
;「オーブはおまえの祖国なんだぞ!! それを討つ事が何を意味するのかわかっているのか!?」<br />「おまえにだって友のひとりやふたりいるはずだろうこの国に!!」<br />「それを殺すのか!? おまえは!! 戦争のない世界を創るためにと!」<br />「目を覚ませシン! 今 この瞬間にもステラやおまえのような子供が生まれているんだぞ!! あそこで!!」<br />「それを今 作り出しているのはおまえ自身だ! 思い出せシン!! おまえはいったい何をしたかったんだ!?」
 +
:第13話における、シンと再会した時の説得。媒体の違いもあってか台詞量が多く、シンが凝り固まるきっかけとなってしまった[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]の件にも触れながら、シンの戦いにおける心情を汲んで懸命に言葉を投げかける。結果としては、アニメ同様レイの介入によって説得には失敗してしまうのだが。
 +
;「シン…おまえも…行け…!」<br />「ジブリールを捕らえるんだろ…?」
 +
:同話、ジブリールの乗るシャトルが特定できた後の台詞。傷口が開き、ジブリールを追える状態ではなくなったため、キラに続いてシンにも後を託す。この際、笑顔まで見せたことがシンの心に大きなものを残していた。本作のこの戦闘では、シンに一度も刃を向けることはなく、本来の目的であるジブリール討伐は寧ろ後押ししていたのが印象的である。
 +
;「それは…今のおまえの姿が昔の俺と似ているからだ」<br />「俺はかつて母を殺された憎しみだけで戦いに身を投じた…。だからわかる! 今のおまえの気持ちが!! 自分の無力さを呪い、闇雲に力を求めて…。だがなシン! その先には何もないんだ! 心は永遠に救われはしない!! だからもうおまえも過去にとらわれて戦うのはやめろ…。明日に…未来に目を向けるんだ!」
 +
:最終話より。「何故本気で闘おうとしない!」と言うシンに対して吐露した本心。最初の台詞はアニメ版のEDテーマだった「君は僕に似ている」からの引用であろう。
 +
:アニメ本編以上に自身の本音をシンに吐露し、彼を必死に[[説得]]しようとする。しかし、シンはそんなアスランの心情を理解し、アスランの言っている事が間違っていないと認めつつも、自身の道を貫かんと、アスランとの戦いを止める事は無かった。
 
;「シン…」
 
;「シン…」
:上記の台詞の後、シンを倒した際の台詞。この時のアスランは自分が勝利したにも関わらず苦々しい表情をしており、彼にとってシンとの対決が望まぬ戦いだった事を表現していた。
+
:上記の台詞の後、シンを倒した際の台詞。結局“力”でしかシンを止める事ができなかったアスランはただ苦々しい表情と共に墜落していくデスティニーを見る事しかできなかった…。
;「…そうさ…だから知ってる!撃って撃たれるその力の怖さを、お前なんかよりはるかにな!!」<br />「銃で解決できることなど…本当は何ひとつないんだ。撃つ者ならせめてそのことは覚えておけ!」
+
 
:ガンダムエース版「THE EDGE」第6話「衝突」にて。マハムール基地で子供に銃の撃ち方を教えるシンを諌めようとするが、逆に反発されてしまい憤慨、この台詞を言う。
+
==== THE EDGE ====
;「作戦が成功すれば周辺の住民は圧制から解放される。成功の鍵はお前のインパルスだ、詳しい説明は明日のブリーフィングでな」<br />「'''お前がエースだ。頼んだぞ'''」
+
;「…そうさ…だから知ってる! 撃って撃たれるその力の怖さを、お前なんかよりはるかにな!!」<br />「銃で解決できることなど…本当は何ひとつないんだ。撃つ者ならせめてそのことは覚えておけ!」
:同じく、ガンダムエース版『THE EDGE』第6話から。ハイネの助言を受けてシン説得を試みるアスラン。アニメ第17話ラストとほぼ同じ場面だが、上記のこの台詞と呆気に取られるシンの表情、そして帰り際に恥ずかしそうに頭をかくアスランが印象的。
+
:久織ちまき氏の漫画ガンダムエース版『THE EDGE』第6話「衝突」にて。
;(……カガリが泣いているだって?そんな事…俺だってわかってる!!今だけじゃない…アイツはずっと泣いていた…!!望む未来があるのに自分の力が足りなくて、それでも諦めずに傷ついて今みたいに泣いていたんだ!!俺だって…アイツの力になってやりたかった。傍にいて支えて守ってやりたかったさ!!今だって…!!)<br />「だけど…っ!!」<br />'''俺はお前のようにはやれないんだよ!!'''
+
:マハムール基地で子供に銃の撃ち方を教えるシンを諌めようとするが逆に反発されてしまい憤慨、この台詞を言う。
:ガンダムエース版「THE EDGE」第11話「親友」にて、クレタ沖でキラとアスランが決闘する時に。「カガリは今泣いているんだ!!」とキラに言われて、アスランはアレックス・ディノとしてオーブにいた時の苦い記憶を思い出し、己の不甲斐なさを爆発させた。
+
:直後、一部始終を見ていた[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]から'''「下手だなあ…あれじゃ反発されるだけだぜ?」'''と指摘を受ける。
;「聞けシン!議長やレイの言うことは確かに正しく心地よく聞こえるかもしれない!」<br />「だが、彼の言葉はただの手段だ!そうやって人々を動かし、俺のように不要になった者は巧妙に…くっ!!」<br />「シン!議長の言葉に踊らされるな!彼は人を駒のように扱っているだけだ!お前の“力”を…願いを…意志を!そんな風に使われるな!」
+
:…反発されるだけで済めばまだよかったのだが、先述の通り'''「銃(=力)で解決出来ることなど何一つない」という言葉は以降のシンを苛み、それにより最悪の形でアスランに跳ね返ってしまう'''ことになる。
:ガンダムエース版「THE EDGE」第15話「脱走」にて。
+
;「作戦が成功すれば周辺の住民は圧制から解放される。成功の鍵はお前のインパルスだ、詳しい説明は明日のブリーフィングでな」<br />「お前がエースだ。頼んだぞ」
;「くそ…っ」<br />「できるようになったのは、こんなことばかりだ…っ」
+
:同話より。
:ガンダムエース版「THE EDGE」最終話にて、シンを倒した際の台詞。結局“力”でシンを止めざるを得なかったアスランは台詞は違えどボンボン版同様に苦々しい表情をしていた。
+
:[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]の助言を受けてシンの説得を試みるアスラン。
 +
:アニメ第17話ラストとほぼ同じ場面だが、上記のこの台詞と呆気に取られるシンの表情、そして帰り際に恥ずかしそうに頭をかくアスランが印象的。
 +
;(……カガリが泣いているだって? そんな事…俺だってわかってる!! 今だけじゃない…アイツはずっと泣いていた…!! 望む未来があるのに自分の力が足りなくて、それでも諦めずに傷ついて今みたいに泣いていたんだ!! 俺だって…アイツの力になってやりたかった。傍にいて支えて守ってやりたかったさ!! 今だって…!!)<br />「だけど…っ!!」<br />「俺はお前のようにはやれないんだよ!!」
 +
:第11話「親友」にて、クレタ沖でキラとアスランが決闘した時に。
 +
:「カガリは今泣いているんだ!!」とキラに言われて、アスランはアレックス・ディノとしてオーブにいた時の苦い記憶を思い出し、己の不甲斐なさを爆発させた。
 +
;「シン!! 俺の話を聞け! 議長の言葉は確かに正しく心地よく聞こえる…」<br />「だが、彼の言葉はただの手段だ! そこに誠意や信頼はない!」<br /> 「彼にとって人とはただの役割…目的のための道具にすぎないんだ!! そんなのは連合の強化人間と同じだ!!」<br />(中略)<br />「シン!! お前も来い! 議長の言葉に踊らされてはダメだ! 彼は人を駒のように扱っているだけだ! お前の“力”を…願いを…意志を! そんな風に使われるな!」
 +
:第15話「脱走」にて。
 +
:TV版と違い、具体的に議長の危険性を述べている。
 +
:また、この一連の呼びかけが「'''シンに一緒に来るように説得する為'''」であるのが大きな特徴。
 +
;(泣いてるように喚いて…)<br />(聞いてるこっちの方が辛いぞ…?)<br />(お前は…そんな風に戦っちゃいけない)<br />(こんな…所で…死んでたまるか…)<br />(俺はまだ…お前に…)
 +
:同話でシンが駆るデスティニーに乗機のグフイグナイテッドを撃墜された際の独白。
 +
:この時のアスランはシンを恨まず、反発していたが内心では尊敬していた上官を[[ルナマリア・ホーク|同僚]]の[[メイリン・ホーク|妹]]と共に討ってしまった事実に慟哭しているだろう彼を心配していた。
 +
;(シン…俺は…お前を絶望させていたのか?)<br />(違う! 俺がお前に言いたかったのは……)
 +
:最終話にて、激突するシンの本心が吐露された際の絶望。
 +
:シンを絶望させ、短慮と盲目に追い込んでしまった原因の一つが己にあったことに愕然としながらも、尚もシンを絶望から救い出そうとアスランは足掻き続ける。
 +
;「諦めるな!」<br />「こんな風に力を使ってしまったら…お前は永遠に"力"の呪縛から逃れられなくなるんだぞ!!」
 +
:直後の場面。
 +
:シンに決定的な過ちを犯させないためにも、アスランができることは、発射直前にまで迫った[[レクイエム]]を破壊することだった。
 +
:追ってくるデスティニーのアロンダイトを奪い、シンを縛ろうとする"力"の呪縛を…'''「シン……よく見ろ!! こんな"力"に…縋るんじゃないっ!!」'''そう叫びながら、シンの眼前で破壊する。
 +
:だが、なおも自らが否定される絶望が、シンを決定的に錯乱させてしまう…。
 +
;「くそ…っ」<br />(できるようになったのは こんなことばかりだ…っ)
 +
:その後、最終的にシンを倒した際の台詞。
 +
:説得の流れは違えどボンボン版同様に結局“力”でシンを止めざるを得なかったアスランは、やはり苦々しい表情をするしかなかった。
 +
:ちなみに、ここでアスランが反芻しているシンの台詞は、TV版におけるアスランの台詞である「こんなことばかり得意でもどうしようもないけどな…」との対比になっている。
 +
;「違う…! 人は過去を消すことなんてできない…過去があるから明日を願うんだ!」
 +
:同話にて、メサイア内部でデュランダル議長と対峙しての発言。
 +
:スペシャルエディションではその場に居合わせただけであったが、『THE EDGE』では、アスランと議長主体での論争が繰り広げられ、自身がザフトで見てきたこと…シンやミーアの心が軋み叫んでいた苦しみを訴えかけている。
 +
:その言葉が、本作における[[レイ・ザ・バレル|レイ]]がキラではなく議長を銃撃した理由の一つとなった。
 +
 
 +
== 迷台詞 ==
 +
;「女…?」
 +
:『SEED』第24話「二人だけの戦争」より。連合兵と認識してカガリに襲いかかるも、彼女の悲鳴を聞いて思わず面食らい呟く。第1話のキラとほぼ同じ反応である。
 +
:またしても女性扱いされていない反応をされたカガリも当然激怒。「いい加減にしろよ、お前'''ら'''!!」と叫ぶのだった。
 +
;「畜生…フン、いいさ。次はまた勝つから」
 +
:[[ドラマCD]]第5巻より。[[イザーク・ジュール|イザーク]]とのチェスでの勝負に敗北。その場でアスランは爽やかな様子で彼の勝利を祝ったが、'''自室でこっそり悔しがっていた'''というオチが付いた(さらに漫画版では[[ニコル・アマルフィ|ニコル]]にその場面を見られた)。
 +
;「脱走じゃない!」
 +
:『SEED DESTINY』第41話「リフレイン」において自らの行動を回想し、ジブラルタル基地から脱走した時の事を表した台詞。
 +
:誰かに向かって言っているわけではないので反論する人間はいないが、第36話のサブタイトルが「'''アスラン脱走'''」なので違和感だらけである。あえて補足するならば「自らの意志で(自ら望んで)やったわけではない」と言いたかったのかもしれない(なお、この放送回ではキラも同様に矛盾を大いに含む事を言っている)。
 +
:一方、[[小説|小説版]]では内心で「二度目の脱走だ。俺はまた間違ってしまった」と考えている。
 +
;「とぅ!」
 +
;「へあぁぁッ!!」
 +
;「もうやめるんだ!!」
 +
:アーケードゲーム『機動戦士ガンダム EXTREME VS』シリーズにおけるインフィニットジャスティスガンダムでの攻撃時の絶叫の一部。これだけなら何の変哲もない台詞だが、余談の項目にもある通りユーザーからネタにされ、更には'''この音声を利用したMADが多数製作され、ネット上でのアスランのネタキャラ化が加速する切っ掛けになってしまった。'''不快に思うユーザーも存在するので乱用は推奨されない。
 +
:現在ではあまりにネタにされ過ぎたのでMAD製作者の中には'''「石田さんごめんなさい」'''と<s>本気かはさておき</s>謝罪の意を表明する者も現れている。
    
== スパロボシリーズの名台詞 ==
 
== スパロボシリーズの名台詞 ==
   
=== SEED ===
 
=== SEED ===
;「生まれた星が違う事…それだけで敵対して殺し合うなんて余りに悲しいじゃないか…」
+
==== [[第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ|第3次α]] ====
:第3次α惑星キャラルルートで、[[ギジェ・ザラル|ギジェ]]を仲間に加える事に難色を示すディアッカを説き伏せる。出自の違いによる悲劇を体験している分、ギジェの真摯な態度に理解を示そうとしている事が窺える。
+
;「生まれた星が違うこと…。それだけで敵対して殺しあうなんてあまりに悲しいじゃないか…」
;「シヴァー・ゴッツォ…!お前は俺の父と同じだ…!目的の為に人の心を失ったな!」
+
:第39話惑星キャラルルート「果てに待つもの」より。[[ギジェ・ザラル|ギジェ]]を仲間に加えることに難色を示す[[ディアッカ・エルスマン|ディアッカ]]を説き伏せた際の台詞。出自の違いによる悲劇を体験している分、ギジェの真摯な態度に理解を示そうとしている事が窺える。
:第3次α終盤、力による平和的世界の樹立を宣言する[[シヴァー・ゴッツォ|シヴァー]][[パトリック・ザラ|父]]と同質の愚かさを感じ、激怒する。
+
;「シヴァー・ゴッツォ…! お前は俺の父と同じだ…! 目的の為に人の心を失ったな!」
;「お前を止めるために、俺達はここまで来た!」<br />「ケイサル・エフェス!お前に銀河の命運を決める権利は無い!」<br />「俺達はこれからも生きる!それが俺達の戦いだ!」
+
:第55話「まつろわぬ神」における、[[シヴァー・ゴッツォ]]に対する台詞。
:第3次α最終話での[[ケイサル・エフェス]]に対する特殊戦闘台詞。最後の台詞はカガリの受け売りか?
+
:力による平和的世界の樹立を宣言するシヴァーに[[パトリック・ザラ|父]]と同質の愚かさを感じ、激怒する。
 +
;「お前を止めるために、俺達はここまで来た!」<br />「ケイサル・エフェス! お前に銀河の命運を決める権利は無い!」<br />「俺達はこれからも生きる! それが俺達の戦いだ!」
 +
:最終話「今遥か遠い彼方・・・」or「終焉の銀河」での[[ケイサル・エフェス]]に対する[[特殊戦闘台詞]]。
 +
:最後の台詞はカガリの受け売りか?
 
;「プラントに俺の帰る場所は無い…いや…この宇宙の何処にも、そんな所は無いのだろう…」<br />「だったら、お前の側に居させてくれ。お前を守るために…」
 
;「プラントに俺の帰る場所は無い…いや…この宇宙の何処にも、そんな所は無いのだろう…」<br />「だったら、お前の側に居させてくれ。お前を守るために…」
:第3次αEDでカガリの為に[[オーブ連合首長国|オーブ]]へ留まる事を決意した際の台詞。
+
:エンディングより。
 +
:カガリのために[[オーブ連合首長国|オーブ]]へ留まることを決意した際の台詞。
 +
 
 +
==== 携帯機シリーズ ====
 +
;「みんな、退避してくれ! 今から俺はジェネシスで月のラダム艦を撃つ!」
 +
:『[[スーパーロボット大戦W|W]]』第51話プラントルート「進んだ道の先」より。[[ジェネシス]]が既に発射シークエンスに入り、無理やり止めた場合プラントにまで被害が及ぶという状態で別動隊代表の[[ホシノ・ルリ]]から連絡が入る。彼女の提案する作戦を受けたアスランは、自らジェネシスのトリガーを握り、月面から今に飛び立とうとしている[[ラダム]]の母艦を狙い撃つことを決意する。
 +
:月ルートの同話「燃え尽きる生命」のクライマックスと互いに絡み合い、ルートを超えて人類の敵を撃滅する大胆な展開である。
 +
 
 +
==== 単独作品 ====
 +
;「俺はこの手で見てきました! ゲートの向こう側も! 他の世界の争いも! 平和への道標も! 人の心の光も!」<br />「それが、俺があの足付きと行動し、ディバイン・ドゥアーズで共に戦って得た物です! あれこそが…!」
 +
:『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』第2章Part1「ラクス出撃」より。[[ディバイン・ドゥアーズ]]で得た経験から答えを得て、父パトリックを説得しようとした際の台詞。『DD』ではザフト離脱以降様々な戦いを経験しており、[[第2次ネオ・ジオン抗争|アクシズ・ショック]]まで見てきたが故に、原作以上に説得に熱が入っている。無論、原作通り父には何も響かなかったのが悲しいが…。
    
=== DESTINY ===
 
=== DESTINY ===
   
==== [[Zシリーズ]] ====
 
==== [[Zシリーズ]] ====
 +
;「だけど、シンはかつての俺と同じだ…自分が何を信じればいいか、わからなくなっているから、何かにすがらなくてはならないんだろう」<br />(シン…俺は[[ZEUTH]]へと戻った…。きっとお前と次に会うのは戦場なのだろう…。俺もお前と話をしたい。俺の手にしたものをお前やレイにも知ってもらいたいんだ…)
 +
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』第48話ミネルバ離脱ルート「裏切りの月光」シナリオエンドデモより。「かつての自分とシンが似ている」という点ではボンボン版を思わせるが、そのニュアンスはやや異なる。
 
;「強くなったな、シン…。俺とキラにも今のお前の強さがあれば、あんな風に遠回りする必要もなかったよ」
 
;「強くなったな、シン…。俺とキラにも今のお前の強さがあれば、あんな風に遠回りする必要もなかったよ」
:Zのifルートにおいて、[[ザフト]]を抜けて自分の意思で[[ZEUTH]]に残り、原作のように[[レイ・ザ・バレル|レイ]]に惑わされる事なく、パイロットとしてだけでなく人間としても一人前になった[[シン・アスカ|シン]]と再会した時に、敵となったレイと再会した時にどうするのかと聞いた後、シンの覚悟を聞いて。
+
:『Z』第51話ミネルバ一時残留ルート「決別」シナリオエンドデモより。[[ザフト]]を抜けて自分の意思で[[ZEUTH]]に残った[[シン・アスカ|シン]]と再会した時に、敵となったレイと再会した時にどうするのかと聞いた後、シンの覚悟を聞いて。
;「想いだけでも、力だけでも…」<br />「キラがよく言っている言葉だ。何かを成すために必要なものを表している」<br />「レントン…。力は俺達がやる。お前には想いをやってもらう」
+
:今のシンが持つ不屈の精神が齎す強さを、自分や[[キラ・ヤマト|キラ]]も持っていれば、間違った行動をせずに済んだ―――あの時の自分達に足りなかったのは、目の前の後輩が持つこの強さだったのだと痛感する。
:再世篇の第46話より。エウレカを救出する作戦を実行する際、「俺が行ってもみんなの足手まといになるだけ」と待機を考えていたレントンを後押しした。
+
:人に何かを教えるという事は、また自分も教え子の姿から何かを教えられて進歩していくものなのだという事だろう。
 +
;「彼らが[[デスティニープラン|ディスティニープラン]]の犠牲者だなんて…!」
 +
:『Z』第52話ミネルバ一時残留ルート「黒歴史の真実」以降の、[[シャギア・フロスト|フロスト]][[オルバ・フロスト|兄弟]]に対する特殊台詞。
 +
:ガロード達がいた世界で新連邦政府が見つけ試験的に実施した黒歴史の遺産の一つ…[[ギルバート・デュランダル]]が提唱した遺伝子による社会管理システムにより、人生を狂わされたシャギアとオルバ。
 +
:そんな彼等にアスランは同情を禁じ得なかったが、憎悪から世界を滅ぼそうとするフロスト兄弟を止めるために戦う。
 +
;(不思議な人だな…一見すると消極的で気弱な印象だが…あれだけの過酷な経験をしながら精神を壊したり、自暴自棄になったりもしなければ…怒りや憎しみに我を忘れたりもしない。この人の根の部分の強さは、一体何処から来ているんだ…?)
 +
:『[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク|ZSPD]]』第4話グローリー・スター レポート「涙拭う翼」より。様々な逆境に苛まれながらも挫けない[[セツコ・オハラ|セツコ]]の「強靭さ」に感嘆するのと同時に、その力の源泉が何処から沸き出ているのか興味を抱くが、直後の戦闘でアスランはそれを知る事となる。
 +
;「我ながら、そう思うよ」<br />「だけど、それが戦争なんだ」
 +
:同上。飽くまで[[ステラ・ルーシェ|ステラ]]が「敵兵」で有る事を告げた際、「厳しすぎる」と指摘する[[ヴィーノ・デュプレ‎|ヴィーノ]]からの批難を肯定した上で、戦争という「現実」を直視するよう促す。
 +
;「そういう問題じゃない! 誤解のままで戦う事の危険さは嫌という程、俺達も知っているはずだ!」
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z破界篇|第2次Z破界篇]]』宇宙ルート第25話「新たな来訪者」にて、([[トリニティ]]と誤解して)転移直後の一同を攻撃してきた[[OZ兵]]に反撃しようとしたシンを静止した際に。
 +
;「想いだけでも、力だけでも…」<br />「キラがよく言っている言葉だ。何かを成すために必要なものを表している。レントン…。力は俺達がやる。お前には想いをやってもらう」
 +
:『[[第2次スーパーロボット大戦Z再世篇|第2次Z再世篇]]』第46話「失われし聖王国」より。[[エウレカ]]を救出する作戦を実行する際、「俺が行ってもみんなの足手まといになるだけ」と待機を考えていた[[レントン・サーストン|レントン]]を後押しした。
 +
;「このままではプラントは…! 滅びへ一直線に進むだけだ!」<br/>「戦うんだ、キラ! それを止めるために!」
 +
:『[[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|第3次Z天獄篇]]』第11話「プラント動乱」より、ザフト兵に取り囲まれたキラを逃す際に。前半の台詞は予告でも使われた。
    
==== 携帯機シリーズ ====
 
==== 携帯機シリーズ ====
 +
'''[[スーパーロボット大戦L|L]]'''
 
;「俺の名はアスラン・ザラ。前大戦時の議長、パトリック・ザラの息子だ!」
 
;「俺の名はアスラン・ザラ。前大戦時の議長、パトリック・ザラの息子だ!」
:Lの6話にて。モビルスーツを貸せというアレックスを不審がる周囲に堂々と正体を明かす。原作ではカガリが「アスラン」と呼んでしまうのだが、カガリがドジを踏まないため、アスランが自分でバラす展開に。のらりくらりとかわさないあたりがアスランらしいといえばらしいが。
+
:第6話「空が落ちる日」より。[[モビルスーツ]]を貸せという[[アレックス・ディノ|アレックス]]を不審がる周囲に堂々と正体を明かす。
 +
:原作ではカガリが「アスラン」と呼んでしまうのだが、Lではカガリがドジを踏まないため、アスランが自分でバラす展開に。のらりくらりとかわさないあたりが、アスランらしいといえばらしいが。
 
;「…あれは確か大地魔竜の…」<br />「大地魔竜のブリッジにいるダリウス人だ。艦外に出る機会が少ないから接触機会もおのずと少なくなる」
 
;「…あれは確か大地魔竜の…」<br />「大地魔竜のブリッジにいるダリウス人だ。艦外に出る機会が少ないから接触機会もおのずと少なくなる」
:Lの26話でアイドルコンテストに出場した[[レベッカ・カトリーヌ|レベッカ]]を見て。[[早瀬浩一|浩一]]とは違い接触機会が少ない彼女の事もちゃんと把握しているところはまさに指揮官の鑑である。ただ、アスランの発言を聞いたルナマリアは「む…」という意味ありげな反応。女たらしぶりを勘ぐっている?とはいえ、[[碇シンジ|シンジ]]は素直に感心し、[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]は「指揮官なら当然」と評している。
+
:第26話「それぞれの願い」より。アイドルコンテストに出場した[[レベッカ・カトリーヌ|レベッカ]]を見て。
;「ミネルバにはお前がいるじゃないか」<br />「シン、お前はもう一人前のFAITHだ。これからは、お前が中心となってミネルバを守るんだ」<br />「できるな、シン?」
+
:[[早瀬浩一|浩一]]とは違い接触機会が少ない彼女の事もちゃんと把握しているところはまさに[[指揮官]]の鑑である。これを見た[[碇シンジ|シンジ]]は素直に感心し、[[ハイネ・ヴェステンフルス|ハイネ]]は「指揮官なら当然」と評している。
:L第27話シナリオエンドデモにて、[[アークエンジェル]]との同行を決意した際、シンに後事を託しての台詞。原作と違って、終盤の[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]の[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]と[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]のような、二人がよい師弟関係を築けている事がわかる。
+
:ただ、アスランの発言を聞いたルナマリアは「む…」という意味ありげな反応。女たらしぶりを勘ぐっている?
 +
;「ミネルバにはお前がいるじゃないか」<br />「シン、お前はもう一人前の[[FAITH]]だ。これからは、お前が中心となってミネルバを守るんだ」<br />「できるな、シン?」
 +
:第27話「戦うべき敵」シナリオエンドデモより。[[アークエンジェル]]との同行を決意した際、シンに後事を託しての台詞。
 +
:原作と違って、終盤の[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]のクワトロと[[カミーユ・ビダン|カミーユ]]のような、二人がよい師弟関係を築けていることがわかる。
 
;「俺達だってスーパーヒーローじゃない。たとえ才能があったって、悩む事もあれば泣きも怒りもする…」
 
;「俺達だってスーパーヒーローじゃない。たとえ才能があったって、悩む事もあれば泣きも怒りもする…」
:Lの第33話より。デュランダルが掲げるデスティニープランを述べたレイに対して、才能だけで人生を決める考えを否定した。
+
:第33話「選ばれた未来」より。
;「…議会の方々には、突然の無礼を許して頂きたい」<br />「私の名は、アレックス・ディノ。そして、もうひとつの名は…」<br />「元プラント国防委員会、直属FAITH…アスラン・ザラ!」
+
:[[ギルバート・デュランダル|デュランダル]]が掲げる[[デスティニープラン]]を述べたレイに対して、才能だけで人生を決める考えを否定した。
:UX第22話より、審議会にて[[ハザード・パシャ|ハザード]]の悪事を暴くため審議会に乱入したアスランはこの言葉と共に偽りの仮面を脱ぎ捨てた。無論、この場面は、[[クワトロ・バジーナ|とあるサングラスの人]]の[[ダカール演説]]のオマージュである。そして、アスランのこの一言が嚆矢となり、UXでも屈指の熱い展開が幕を開けることとなる。
+
;「いい加減にしろ、レイ!議長のやり方では本当の幸せは手に入らない!!」<br />レイ「ならばラクス・クラインにはそれができるというのですか、アスラン!?」<br />レイ「俺には、そう思えない!一番確実な方法を取りたいんです。だから俺は…!」<br />「この馬鹿野郎!お前は議長以外の言葉に耳を塞いでいるだけだ!!」<br />「ディスティニープランは阻止しなければならない!それがジャスティスを託された俺の選んだ道だ!!」
;「父の行いで、多くの人々が犠牲になったのは事実だ」<br />「そして、そんな父を止めることができなかった私自身にも罪があることはわかっている…」<br />「だが、だからこそザラの名と罪を背負うものとして私は今、この場に立っている!」<br />「もう二度と…あのような悲劇を繰り返さないために!」
+
:同話において。レイとの戦闘前会話。
:UX第22話より。上記の台詞の後に[[地球連邦政府 (00)|連邦]]議員たちを説得した際に[[ハザード・パシャ|ハザード]]から「かつての大戦で、貴様の父親の手によってどれほどの犠牲者が出たか、忘れたのか!?」批難された際に毅然とした態度で返した反論。これにより、UXでのアスランはユーザーから'''「スパロボ史上最高にカッコいいアスラン」'''と評されることとなった。
+
;レイ「わかるだろう、お前には!俺は…ラウ・ル・クルーゼだ!」<br />キラ「ラウ・ル・クルーゼ…!?」<br />「そんなはずは…!彼はヤキンでキラが確かに!」
;「自分が願っている世界は、生きてこそ創る事ができるんだ!」<br/>「逃げるな! 生きる方が…戦いだ!」
+
:同話において。キラvsレイの戦闘前会話より。レイが嘗ての上官だった[[ラウ・ル・クルーゼ]]と同じく、アル・ダ・フラガのエゴによって生み出されたクローンであった事実に、アスランは衝撃を受けていた。
:UX第45話にて、[[ヒトマキナ]]の侵略を防ぐために転送フィールドに特攻しようとする[[石神邦生|石神]]に対して。第二次[[ヤキン・ドゥーエ]]攻防戦にて[[ジェネシス]]を破壊するために[[自爆]]をしようとして[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に止められたことがあり、アスランはその時に言われたあの台詞で石神を諭した。特に、[[機動戦士ガンダムSEED|原作]]を知るプレイヤーにとっては、実に感慨深い流れであろう。
+
'''[[スーパーロボット大戦UX|UX]]'''
 +
;アレックス「今の俺はもう、ザフトのアスラン・ザラじゃない」<br />「カガリの補佐官としてオーブに身を置く、アレックス・ディノだ」<br />(中略)<br />「オーブ連合首長国代表、カガリ・ユラ・アスハの名代として…」<br />「ぜひ、貴国プラントのお力をお借りしたい!」
 +
:ヨーロッパルート第17話「ハート・オブ・ディーヴァ」より。アスラン・ザラではなくアレックス・ディノとしてキラとラクスに会った際の台詞。このやり取りが下記の名場面への布石となる。
 +
;アレックス「…議会の方々には、突然の無礼を許して頂きたい」<br />「私の名は、アレックス・ディノ。そして、もうひとつの名は…」<br />([[眼鏡・サングラス|サングラス]]を外す音)<br />アスラン「元プラント国防委員会、直属FAITH…アスラン・ザラ!」
 +
:第22話「SUPER NOVA」より。審議会にて[[ハザード・パシャ|ハザード]]の悪事を暴くため審議会に乱入した[[アレックス・ディノ]]はこの言葉と共に偽りの仮面を脱ぎ捨て、再び「アスラン・ザラ」へと戻った。
 +
:無論、この場面は[[シャア・アズナブル|とあるサングラスの人]]の[[ダカール演説]]のオマージュである。そして、アスランのこの一言が嚆矢となり『UX』でも屈指の熱い展開が幕を開けることとなる。
 +
:また、直前に[[シーリン・バフティヤール|シーリン]]が'''「民主主義は死んだ」'''と『STAR WARS』シリーズのパドメ・アミダラの台詞を引用して嘆いたのはアスランが現れる前振りも含まれていたものと思われる(アスラン役の石田彰氏は『STAR WARS』シリーズにて'''「民主主義は死んだ」後に出来た銀河帝国を打倒した'''ルーク・スカイウォーカーを演じている)
 +
;「議会の皆さん、どうか思い出していただきたい! 我々は過去、幾多の大戦の反省を経て、地球と宇宙、そしてそこに住む人々のために手を取り合いひとつとなった! だが、今の地球連邦は私利利欲で動く者に扇動され、強圧的で排他的な組織に戻ろうとしている。逆らうものは悪だと! 世界の意に反するなと! 従わないものを弾圧しようとしている! これではまた、過去のあやまちを繰り返すだけではありませんか!」
 +
:上記の台詞の後に[[地球連邦政府 (00)|連邦]]議員たちを説得した際の演説。
 +
;「父の行いで、多くの人々が犠牲になったのは事実だ。そして、そんな父を止めることができなかった私自身にも罪があることはわかっている…」<br />「だが、だからこそザラの名と罪を背負う者として、私は今、この場に立っている! もう二度と…あのような悲劇を繰り返さないために!」
 +
:で、直後にハザードから「かつての大戦で、貴様の父親の手によってどれほどの犠牲者が出たか忘れたのか」批難された際に毅然とした態度で返した反論。
 +
:これにより、『UX』でのアスランはユーザーから'''「スパロボ史上最高にカッコいいアスラン」'''と評されることとなった。
 +
;「どうだろうな。詳しい事情は本人に訊いてみないとわからないけど…少なくとも、信頼し合っていた人間同士が戦うのは、哀しいことだよ…」<br>「別れて、次に会った時は敵だった…それがどんなに仲の良かった相手でも、誰かを守るためには、戦わなくちゃいけない…お前もそうなんだろ? アーニー…」
 +
:第45話「ユダ」より。なぜ[[石神邦生|石神]]が[[加藤久嵩|加藤]]と対立することになったのか悩む[[アニエス・ベルジュ|アーニー]]に対して語った言葉。嘗て[[キラ・ヤマト|親友]]と敵同士になり、死闘まで行なった事もある経験から意味深い言葉である。更に最後の言葉は彼の[[ジン・スペンサー|親友]]に対する事である。
 +
;「自分が願っている世界は、生きてこそ創ることができるんだ! 逃げるな! 生きる方が…戦いなんだ!」
 +
:同上。[[石神邦生|石神]]生存フラグ成立時の追加場面より。[[ヒトマキナ]]の侵略を防ぐために転送フィールドに特攻しようとする[[石神邦生|石神]]に対して。
 +
:第二次[[ヤキン・ドゥーエ]]攻防戦にて[[ジェネシス]]を破壊するために[[自爆]]をしようとして[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に止められたことがあり、アスランはその時に言われたあの台詞で石神を諭した。特に、[[機動戦士ガンダムSEED|原作]]を知るプレイヤーにとっては、実に感慨深い流れであろう。
 
:仲間である石神を滅びの未来から救い出す、それこそが彼の――否、[[アルティメット・クロス]]全体の「切実な願い」なのだから。
 
:仲間である石神を滅びの未来から救い出す、それこそが彼の――否、[[アルティメット・クロス]]全体の「切実な願い」なのだから。
;「もうやめろ、ハザード・パシャ! お前の野望は未来を殺すとになると、なぜわからない!?」
+
;操「俺はもう選ばされたんだ!君たちを傷つけて…今さらどう変われるんだ!」<br/>アスラン「変われるさ!何度だって変わればいいじゃないか!」
:UX第49話における[[ハザード・パシャ|ハザード]]との戦闘前会話。人類のみならずの宇宙の未来を「殺す」こととなる男の野望にアスランのみならず、[[シン・アスカ|シン]]や[[キラ・ヤマト|キラ]]も「他人を犠牲にしてでも叶える価値のない野望」、「ただ悲しみを広げるだけ」とハザードを糾弾する。
+
:第47話より、「変わる事が出来ない」と自暴自棄になる操に対して。「選ばされた」という発言から即座にアスランが反論している辺り、高山版におけるシンの「俺はもう選んだんだ、この道を!」を意識している節がある。
:だが、「自分のための未来」を作るのに躍起なハザードは彼らからの批判を「綺麗事」と一蹴したうえで'''「欲のない人間など、人として何かが欠落しておる」'''と憎々しげに暴言を吐く有様であった。
+
;アスラン「もうやめろ、ハザード・パシャ! お前の野望は未来を殺すことになると、なぜわからない!?」<br>シン「他人を犠牲にしてでも、叶える価値のあることなのかよ…! アンタの野望ってやつは!」<br>キラ「誰も傷つかないでいい世界がきっとある…なのに、あなたは悲しみを広げるだけで!」
 +
:第49話「侵略の終焉」に於けるハザードとの[[戦闘前会話]]。人類のみならずの異種の未来を「殺す」こととなる男を糾弾した。
 +
:だが、「自分のための未来」を作ることしか考えてないハザードは彼らからの批判を'''「綺麗事」「欲のない人間など、人として何かが欠落しておる」'''と憎々しげに暴言を吐く有様であった。
    
==== Scramble Commanderシリーズ ====
 
==== Scramble Commanderシリーズ ====
;「今まで貴様を追い詰める事ができなかった俺達の甘さが…それが世界を滅ぼしたのかもしれない。」<br />「どうやっても償いにはならないが…今、ここで!貴様を討って終わりにしてみせる!」
+
;「今まで貴様を追い詰める事ができなかった俺達の甘さが…それが世界を滅ぼしたのかもしれない。どうやっても償いにはならないが…今、ここで! 貴様を討って終わりにしてみせる!」
 
:SC2の最終決戦にて、[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]に対して。
 
:SC2の最終決戦にて、[[シュウイチロウ・ユキムラ|ユキムラ]]に対して。
   −
== スパロボシリーズでの迷台詞 ==
+
==== VXT三部作 ====
;「歌はいいなぁ、キラ」
+
;「…それは違う」<br />「新兵が亡くなったのも、アンジュに会いたい一心でここに来た子が処刑されるのもみんな、ここのシステムのためだ…!」<br />「ここの存在をカガリから聞いた時、俺は…今までにない怒りを覚えました。こんな差別が許されていいはずがない…。だから俺は自ら望んで、ここの支援に来たんです」
:第3次αの[[中断メッセージ]]にて。言わずと知れた[[声優ネタ]]で、元ネタは[[渚カヲル]]である。しかし、この[[中断メッセージ]]では全員SEEDの面子で会話が進むので誰一人としてツッコミを入れてくれない。
+
:『[[スーパーロボット大戦V|V]]』第16話アンジュ捜索ルート「絆、再び」より。[[アンジュ]]に会いに来た[[モモカ・荻野目|モモカ]]が機密保持のために処刑される事でいびるロザリーとクリスに向けて思わず声を荒げる。二人が去った後に[[アルゼナル]]に協力している理由を語った。誠実なアスランらしい真っ当な理由ではある。
;「勘違いするな。プレイヤーには休憩の後、すぐにミッションに戻ってもらう」<br />「さもなくばデータを破壊する……俺がこの手で」
+
;「目を覚ませ、クリス! どうして友達が、お前を危険な戦場に送り込むんだ!? お前のピンチにだって、あいつは現れない…! そんな奴が友達であるものか!」<br />クリス「黙れ、アスラン! お前の言う事なんて聞くものか!」<br />「いいや、黙らない! 友達同士が戦う事なんて、あってはならないんだ! その悲しさを俺は知っているつもりだ!」<br />クリス「アスラン…」<br />「命懸けでお前を助けようとするロザリーとヒルダとお前を助けにこないエンブリヲ…! そのどちらが友達だ!」
:第3次αの中断メッセージで発した大迷言。メディアワークスの攻略本では一連のやり取りが「ザラ隊崩壊寸前編」と題されているが、アスランは寸前どころか完全にキャラが崩壊している。ちなみに、原作では地球降下後に似たようなやり取りがある。
+
:『V』第38話西暦世界ルート「歪む世界」。ヒルダ、ロザリー、クリスら友達同士で戦い合う姿を、かつて同じ様に戦い合い[[ニコル・アマルフィ|取り返しのつかない]][[トール・ケーニヒ|事態をも招いてしまった]]自分と重ね合わせキラと共に説得する。
 +
 
 +
==== 単独作品 ====
 +
;「助かるよ…バレンタインデーで騒ぐ気になれなくて…」<br/>「けれども、バレンタインデーが平和であればとも思うし…」<br/>「気持ちの整理が自分でもつかないんだ…」
 +
:『[[CC]]』の「聖バレンタインの騒乱」にて、浮かない表情したことに気をかけた刹那とヒイロに対して。
 +
:[[血のバレンタイン|バレンタインデーで起こったあの惨劇]]によって母を失い、そしてアスラン自身と父パトリックの心に大きな影を落としており、皆が盛り上がっている中で「バレンタインデー」に対して複雑な心境を抱いている。
 +
:この台詞に[[ヒイロ・ユイ|ヒイロ]]と[[刹那・F・セイエイ|刹那]]は「俺たちの戦いで平和と人々の笑顔に繋がるのなら、それで十分だ」と返した。
 +
;シン「どいて下さいよ。これ以上何か言われたら、俺は…」<br />アスラン「俺は…何だ? どうする気だ?」<br />レイ「アスラン、もうやめましょう。シンは大事な人を失ったのです」<br />アスラン「………」<br />シン「………」<br />アスラン「…シン、言い過ぎた。すまない」
 +
:『DD』3章Part9「仕組まれた悪夢」より。[[ステラ・ルーシェ]]を喪い、彼女に手を下したと判断したキラを撃墜したシンに対して詰め寄っていたアスラン。しかし、アスランはかつて共に戦ったディバイン・ドゥアーズを信じており、それが行き過ぎて誤った反応をしてしまう。1行目のシンの台詞だが、もうシンは精神的に限界であり、「どうする気だ?」という反応は方向性的に不適切。…そして不適切であることを認め、シンに謝罪しその場を収める。
 +
:失言こそあったが、その失言を認めて謝罪したことも加味し原作より遥かに穏便な対応であり、原作でもこれができたら或いは、というようなやり取りであった。
 +
;「コアスプレンダーで脱出しろ…! ここは俺が何とかする!」<br/>「守りたいものを守るために戦うんだろう、お前は! ここで死んでどうする!?」
 +
:『DD』3章Part12「神々の運命」より。オペレーション・ラグナロク最中、[[デストロイガンダム|デストロイ]]に狙われ絶体絶命のシンをセイバーで庇いながら。原作より長くザフトに在籍していたが故に、原作ではシンに見せられなかったアスランの先輩としての親身な背中。その甲斐あって、同作では調整が未完了だった[[デスティニーガンダム|デスティニー]]をギリギリ戦闘中に間に合わせることに成功した。
 +
 
 +
== スパロボシリーズの迷台詞 ==
 +
=== αシリーズ ===
 +
;「[[歌]]はいいなぁ、キラ」
 +
:『第3次α』[[中断メッセージ]]にて。言わずと知れた[[声優ネタ]]で、元ネタは[[渚カヲル]]である。しかし、この中断メッセージでは全員SEEDの面子で会話が進むので誰一人としてツッコミを入れてくれない。
 +
;「勘違いするな。プレイヤーは休憩の後、すぐにミッションに戻ってもらう」<br/>「さもなくばデータを破壊する…俺がこの手で」
 +
:『第3次α』中断メッセージで発した大迷言。メディアワークスの攻略本では一連のやり取りが「ザラ隊崩壊寸前編」と題されているが、アスランは寸前どころか完全にキャラが崩壊している。ちなみに、原作では地球降下後に似たようなやり取りがある。
 +
 
 +
=== Zシリーズ ===
 +
;「ぬ…」
 +
:『[[スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク|ZSPD]]』グローリー・スターレポート第1話「熱闘!戦士の休息」に於ける初戦闘時の戦闘前会話より。シンから自分達のフォロー役に廻る事を促され、更に卓球トーナメントで一回戦敗退を指摘された事で、ぐうの音も出なくなる。相当悔しかった様子。
 +
;「そうするしかないか…。だが、今後の事もある! コックピットを外して攻撃するんだ!」
 +
:『第2次Z破界篇』第25話宇宙ルート「新たな来訪者」より。時空震動に巻き込まれ転移した先で、[[次元獣]]に遭遇した際の一言。生真面目なアスランらしいが、[[シン・アスカ|シン]]に'''「あれに人が乗っているならの話ですけどね!」'''とオチをつけられた。
 +
;「俺は…有害なのか…」
 +
:『第2次Z破界篇』第38話「果たされる約束」より。ランカを誰が送っていくか決める際、[[オズマ・リー|オズマ]]がプレイボーイな面々に加えアスランも有害リストに列挙する。その後「[[レントン・サーストン|レントン]]なら無害」との発言を受けて。この時は大人気ないオズマに非があると言え、[[キラ・ヤマト|キラ]]の言うとおり気にしすぎである。まあ何故自分がここまで言われているのかは多分気付いていないのだろう。なお、1年後の再世篇でも未だに気にしている模様。
 +
;「いつまでも有害な人間だと思われてるわけにはいかないからな」
 +
:『第2次Z再世篇』第47話「死線!総攻撃Dr.ヘル!」より。正式に仲間に加わった[[マルグリット・ピステール|マルグリット]]に対し、セクハラすれすれ(というか、セクハラそのもの)の仲間入りの歓迎をしようとした男性陣を追い払い、シンに「やるじゃないですか」と言われて。前述の通り1年前の「有害」発言を随分と気にしていることがわかる台詞で、キラからも「やっぱり気にしてたんだね」と言われてしまう。しかし、むしろこういう事して女性に優しくするから「有害」呼ばわりされるのでは…。
 +
:しかも、[[スーパーロボット大戦UX|後年の作品]]で[[皆城乙姫|年端もいかない少女]]をおんぶしたばかりに、プレイヤーから(ネタ的に)「有害」扱いにされてしまう…。
 +
:余談だが、この時マルグリットにセクハラしようとしていた面々はよりにもよって1年前にアスランと並んで「有害」認定された[[桂木桂|男]][[ミハエル・ブラン|た]][[ピエール・ヴィエラ|ち]][[ロアビィ・ロイ|ば]][[ゲイン・ビジョウ|っ]][[青山圭一郎|か]][[式部雅人|り]]である。
 +
;「どうした、キラ、シン? 秘密の話で盛り上がってるようだけど…」
 +
:『第2次Z再世篇』第41話[[宇宙]]ルート「トライアングラー」より。お互いの男女関係の話に静かに盛り上がるキラとシンに声をかけるも、キラの天然発言に言葉を詰まらせたシンから「何でもありません!!」と全力で返答されてしまい、メイリンからは(アスランさんって…いっつもタイミングが悪いのよね…)と呆れられた。アスランの間の悪さは、ここでも相変わらずであった…。
 +
 
 +
=== 携帯機シリーズ ===
 
;「女の子に接する時は気をつけなきゃ駄目だぞ、キラ」
 
;「女の子に接する時は気をつけなきゃ駄目だぞ、キラ」
:Kの26A話にて。なるほどその通りだが、アスランの女性関係の状況が状況なだけに'''全く説得力がない'''。その後、この発言を受けてルナマリアがカガリに「最近アスランはメイリンに優しくしている」と教えてしまったため、墓穴を掘る。この後、アスランがカガリに怯えるところで場面が都合良く転換してしまい、どんな修羅場が展開されたのかは不明。
+
:『[[スーパーロボット大戦K|K]]』第26話アークエンジェルルート「絶望の中で掴んだ光」より。なるほどその通りだが、アスランの女性関係の状況が状況なだけに'''全く説得力がない'''
 +
:その後、この発言を受けて[[ルナマリア・ホーク|ルナマリア]]が[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]に「アスランは自分にも優しくしてくれたし、最近は[[メイリン・ホーク|メイリン]]に優しくしている」と教えてしまったため、墓穴を掘る。
 +
:この後、アスランがカガリに怯えるところで場面が都合良く転換してしまい、どんな修羅場が展開されたのかは不明。
 
;「カガリ…すまない。本当なら、キラでなく俺が君を…」
 
;「カガリ…すまない。本当なら、キラでなく俺が君を…」
:Lの終盤の[[バジュラ]]との決戦にて、[[早乙女アルト|アルト]]に囚われの[[ランカ・リー|ランカ]]を助けに行くことを急かしたカガリに対しての台詞。終盤になってのこの台詞で、はっきり言って今更すぎるのだが、例の花嫁拉致事件の事で悔いが残っていた様子である。直後の狼狽するカガリの様子もなんとも微笑ましい。
+
:『[[スーパーロボット大戦L|L]]』第38話「トゥルー・ビギン」より。[[バジュラ]]との決戦にて、[[早乙女アルト|アルト]]に囚われの[[ランカ・リー|ランカ]]を助けに行くことを急かしたカガリに対しての台詞。はっきり言って今更すぎるのだが、例の花嫁拉致事件の事で悔いが残っていた様子である。直後の狼狽するカガリの様子もなんとも微笑ましい。
;「コックピットをはずして攻撃するんだ!」
+
 
:第2次Zで時空震動に巻き込まれ転移した先で、[[次元獣]]に遭遇した際の一言。生真面目なアスランらしいが、ボケの領域に入っている。シンに「'''あれに人が乗っているならの話ですけどね!'''」とオチをつけられた。
+
=== VXT三部作 ===
;「俺は…有害なのか…」
+
;「仲間に、そういう言い方はないんじゃないか?」<br />「お、おい…! どうした、二人共!?」
:第2次Zで[[ランカ・リー|ランカ]]を誰が送っていくか決める際、[[オズマ・リー|オズマ]]がプレイボーイな面々に加えアスランもだめリストに列挙する。その後「レントンなら無害」との発言を受けて。この時は大人気ないオズマに非があると言え、キラの言うとおり気にしすぎである。まあ何故自分がここまで言われているのかは多分気付いていないのだろう。なお、1年後の再世篇でも未だに気にしている模様。
+
:[[スーパーロボット大戦V|V]]』第15話アンジュ捜索ルート「孤島の出会い」より。帰還したアンジュに対して毒づくロザリーとクリスに対して優しく諭す…のだが、二人とも一目惚れしてしまい、かえって困惑。こんな所でも有害ぶりを発揮してしまうのだった…。
;「いつまでも'''有害'''な人間だと思われてるわけにはいかないからな」
+
;スメラギ「アスラン!あなたがついていながら、これはどういう事なの!?」<br/>アスラン「どういう事…と言われても…」
:再世篇にて正式に仲間に加わったマルグリットに対し、セクハラすれすれ(というか、セクハラそのもの)の仲間入りの歓迎をしようとした男性陣を追い払い、シンに「やるじゃないですか」と言われて。<br />前述の通り1年前の「有害」発言を随分と気にしていることがわかる台詞で、キラからも「やっぱり気にしてたんだね」と言われてしまう。しかし、むしろこういう事して女性に優しくするから「有害」呼ばわりされるのでは…。<br />余談だが、この時マルグリットにセクハラしようとしていた面々はよりにもよって1年前にアスランと並んで「有害」認定された[[桂木桂|男]][[ミハエル・ブラン|た]][[ピエール・ヴィエラ|ち]][[ロアビィ・ロイ|ば]][[ゲイン・ビジョウ|っ]][[青山圭一郎|か]][[式部雅人|り]]だったりする。
+
:『V』第16話アルゼナルルート「絆、再び」より。[[パラメイル]]第一中隊の問題行動の多さに遂に堪忍袋の緒が切れた際の一幕。このシーンではいわゆるトランザムのBGMである「FIGHT」が流れるうえに、唐突に怒りの流れ弾をくらって困惑するアスランが更に笑いを誘う。
;「どうした、キラ、シン? 秘密の話で盛り上がってるようだけど…」
+
;「アンジュに、そういう気を遣えというのは無理な話だろう」
:第2次Z再世篇フロンティア船団ルート41話より。お互いの男女関係の話に静かに盛り上がるキラとシンに声をかけるも、キラの天然発言に言葉を詰まらせたシンから「何でもありません!!」と全力で返答されてしまう。アスランの間の悪さは、ここでも相変わらずであった…。
+
:『V』第25話独自ルート「メリダ島の危機」より。オードリーの一件で心配しているバナージに、「オードリーにはリディがいるから大丈夫」と伝えるアンジュに対して。
 +
:しかしアスランも間の悪さや空気の読めない場面も少なくないので、お互い様としか言えない。
 +
;「い、いや…クリスが戻ってきて本当によかったよ…」
 +
:『V』第38話西暦世界ルート「歪む世界」より。ロザリーとクリスから揃って「(自分達は)男の趣味が悪いみたい」と言われて呆ける。流石にショックだった様子。またこの場面をキラから揶揄われてしまう。
 +
;「アンジュなら、お前とヒルダ…まとめて面倒みてくれるさ」
 +
:『V』第40話「星々の海原へ」より。アンジュがヒルダの告白を受け入れるのを見て困惑するタスクに対して。…しかしなんというか、女性絡みでいろいろと問題が多いアスランがその台詞を言っていいのだろうか?
 +
;「俺は何もしてない!」
 +
:『V』通常ルート最終話「遥かなる故郷 」より。愛についての話題になった際のクリスとロザリーの一言に反応したカガリに対する言い訳。確かにアスラン自身は何もしていないのだろうが、それがカガリに通じたかは不明。
 +
;ロザリー「じゃあ、あたしが食べさせてあげます! はい、あ~ん!」<br>クリス「ロザリーなんかより、あたしの方をどうぞ! はい、あ~ん!」<br>「い、いや…いつも言ってるけど、そういうのは、いいから…」
 +
:『V』DLC「男たちのジェラシー」より。正直、カガリがいたら修羅場待った無しの光景であり、ボス達からは盛大にやっかまれた。
 +
:なお、[[ナイン]]のデータによれば、アスランが食事を摂る際、その両隣にロザリーとクリスがいる確率は85%を超えて日常と化しているとの事。
 +
;(ロザリーやクリスがくっついてくるのは俺の責任じゃないのに…! シンもみんなも勝手すぎる…! 俺には、どうしようもないじゃないか…!)
 +
:同上。アスランと万丈を僻んで勝手な行動をとり続けるシンを始めとした面々に思わず毒づく。
 +
:アスランの言う通りなのだが、シンに関しては、ルナマリアがシンに頼まずアスランに射撃訓練を頼んだ事が原因でありながら、アスランは訓練相手としてキラの名前を出してもシンの事には全く触れていない…もう少し察していれば、また違ったのかもしれない。
   −
== 余談 ==
+
== 搭乗機体・関連機体 ==
*演じた声優の石田彰氏は、DESTINYでの彼の行動を「あんなんじゃ平和にはならない」と発言した。更にアスラン・ザラというキャラクターについては「僕の演じたキャラクターの中では31位、30位は犬」としている。
+
=== 搭乗機体 ===
*劇中、妙にデコが目立ったため、公式特典(一応パロディなのだが)で「'''魅惑のでこっぱち'''」と言われたり、公式ラジオで石田氏自ら「'''アスラン・ヅラ'''」発言されたりした。
+
『ガンダムSEED』シリーズ作品を通して少なくとも6機の機体を乗り継いでおり、映像作品に限ればコズミック・イラのパイロットの中では最も多い。主に[[シャア専用ザク|赤いカラーリングをした]][[GUNDAM]]に搭乗している。なお、「アスランの搭乗した機体の大半は'''[[自爆]]あるいは大破'''」という結末を迎えている(もっとも、アスラン自身はその度毎に[[異能生存体|生還を果たしている]]のだが…)。
**さらに、「銀魂」にて石田氏は、「'''ヅラ'''」とよく呼ばれる桂小太郎を演じており、アニメの製作元がサンライズの上、そのキャラは[[ザク]][[ガンダム]]に似たロボットに乗ったことがあるので、ネタにされることも(石田氏本人からもガンダム似のロボットに乗る際危惧する発言をしていた。)。
  −
***蓮蓬篇で頑侍(ガンダムっぽい、というよりほぼそのものの機体。アニメでは頭部部分にモザイクがかけられていた)に乗ったときは出撃早々爆破されたが、アスランが機体を自爆させた事とかけているのか不明。ちなみに、蓮逢篇は主要キャラの声優のほとんどがガンダム作品のいずれかに出ている。しかも味方の主要人物がアムロを演じた古谷徹氏と敵のボスがシャアやデュランダルを演じた事のある池田秀一氏である。
  −
*上述の通り様々な女性から好意を寄せられた為、4コマ漫画「SEED Club」では女性陣との修羅場が散々ネタになった。また、腹黒なキラとラクスにシン共々振り回される。
  −
*また、「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」でのインフィニットジャスティス搭乗時のボイスが妙に気合が入り過ぎていたため視聴者にさらにネタにされた。詳細はこちら→[http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%88%E3%82%A5!%E3%83%98%E3%82%A1%E3%83%BC! トゥ!ヘァー!とは-ニコニコ大百科]
  −
== 搭乗機体 ==
   
;[[イージスガンダム]]
 
;[[イージスガンダム]]
:[[ヘリオポリス]]で強奪した4機のGのうちの1機。アスランの愛機。様々なギミックによりあらゆる局面での戦闘に対応できる。特徴が非常に多い機体だが、以降の後継機は徐々に地味になっている。
+
:『SEED』前半の愛機。[[ヘリオポリス]]で強奪した4機のGのうちの1機で、[[可変モビルスーツ]]である。オーブ近海での[[キラ・ヤマト|キラ]]の[[ストライクガンダム|ストライク]]との決戦において自爆。
 
;[[ジャスティスガンダム]]
 
;[[ジャスティスガンダム]]
:自爆したイージスに変わって、新たに搭乗した機体。兄弟機のフリーダムと同じくNジャマーキャンセラーを搭載したことにより核エンジンの使用が可能になったため、総合的な性能はイージスより高い。しかし、イージスの4連装ビームサーベルや可変機構・主力兵装である「スキュラ」のような武装がないため、フリーダムに比べ地味な機体になってしまっている。スパロボではフリーダムとの合体攻撃が強力。
+
:『SEED』後半、自爆したイージスに代わって新たに受領した機体。こちらも最終話で[[ジェネシス]]を止めるために自爆している。
 
;[[ザクウォーリア]]
 
;[[ザクウォーリア]]
:DESTINY時の機体。カガリの護衛時に搭乗。新型とはいえ量産機なのだが、アスランの技量により量産機とは思えない性能を発揮。ゲームではイベントなどで搭乗するが、Lのみインフィニットジャスティスが来るまでのデフォルト搭乗機となる。
+
:『SEED DESTINY』での初搭乗機。[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]の護衛時に搭乗。
 +
:;[[ブレイズザクウォーリア]]
 +
::[[ユニウスセブン]]破砕作業にて搭乗。恐らく上記のザクと同一機。新型とはいえ量産機なのだが、アスランの[[技量]]によって[[量産機]]とは思えない性能を発揮。
 +
::不本意な大気圏突入を実行して大破するが、アスランは無事生還している。
 +
:
 
;[[セイバーガンダム]]
 
;[[セイバーガンダム]]
:DESTINY時の機体。ザフトに復帰し与えられたセカンドステージシリーズのモビルスーツ。イージス同様の可変機構を持ち、高エネルギービーム砲を搭載。更にパイロットの安全性を確保する為に、ストライクに搭載されていたセーフティシャッターも完備。高速一撃離脱戦法を得意とするが、目立った活躍は描かれなかった。そのあたりの一考察は同機解説を参照。なお、'''原作でもスパロボでも異常に扱いが悪い'''。まともにユニットとして登場したのはZくらいである。最終的にキラのフリーダムによりバラバラに破壊され、修復不可能という最悪な状態になった。
+
:『SEED DESTINY』前半の愛機。[[ザフト]]に復隊し受領したセカンドステージシリーズのモビルスーツ。イージス同様の可変機構を持ち、高速一撃離脱戦法を得意とする。
 +
:[[インパルスガンダム|インパルス]]の陰に隠れてあまり活躍は描かれなかったが、作中の描写をよく見ると画面に映っていない所で結構な戦果を挙げていたりする。
 +
:なお、「[[フリーダムガンダム|フリーダム]]によって'''細切れにされる'''」という惨い最期を迎えた。
 +
;[[グフイグナイテッド]]
 +
:ザフトからの脱走時に[[メイリン・ホーク|メイリン]]と共に搭乗。追いかけて来た[[シン・アスカ|シン]]の[[デスティニーガンダム|デスティニー]]によって撃墜され(ちなみに'''これがデスティニーの初陣&初スコアである''')、アスランも重傷を負うが、メイリン共々何とか生還。
 
;[[インフィニットジャスティスガンダム]]
 
;[[インフィニットジャスティスガンダム]]
:ジャスティスの後継機。ジャスティスの良い面を残しつつ、格闘能力を強化。ジャスティスでは失われた両手両足の固定装備の4本のビームサーベルも復活。更にグラップルスティンガーというアンカーも搭載。嘗ての乗機イージスや[[ブリッツガンダム|ブリッツ]]を連想させる機体となった。復帰後は縦横無尽に活躍する。スパロボでは移動後攻撃に優れた格闘戦の機体。初陣では撃墜の危機に陥ったキラのストライクフリーダムを救った。ボンボン版では最終決戦でシンのデスティニーと激しい死闘を繰り広げる。
+
:『SEED DESTINY』後半の愛機。ジャスティスの後継機。アスランの原作での搭乗機の中で、唯一最後まで健在だった機体。
 +
 
 +
=== 関連機体 ===
 +
;[[レジェンドガンダム]]
 +
:ザフトから脱走していなければ搭乗するはずだった機体。デュランダルから紹介を受けて受領も済ませていたが、先述の通り離反したためレイの機体となった。
 +
 
 +
=== 他作品での搭乗機体 ===
 +
;[[バビ]]
 +
:高山瑞穂氏の[[漫画|漫画版]]『SEED DESTINY』で搭乗。母艦を失いミネルバに拾われた、片腕の無い状態の機体を借り、シンの説得に向かった。
 +
 
 +
=== SRWでの搭乗機体 ===
 +
;[[ムラサメ]]
 +
:『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では、第46話でバルトフェルド機に一時的に搭乗。
 +
:また、『[[スーパーロボット大戦K|K]]』でも第3話において一般機に搭乗して[[スポット参戦]]している。
 +
 
 +
== 余談 ==
 +
*『SEED DESTINY』スペシャルエディションではアスランのナレーション・視点で物語が進行する。エンディングでもシンやキラではなく、アスランがトップクレジットとなっている。
 +
**劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(SRW未参戦)の劇場パンフレットの福田己津央監督インタビューでは、「『SEED DESTINY』はアスランとカガリを中心とした群像劇」とのコメントもある。
 +
*アスラン・ザラを演じた石田彰氏は、『SEED DESTINY』におけるアスランの行動を'''「あんなんじゃ、平和にはならない」'''と批判した。
 +
**更にアスラン・ザラというキャラクターについては「僕の演じたキャラクターの中では31位、30位は犬」としている等、石田氏からしてみれば「'''犬以下の思い入れしかないキャラクター'''である」事が語られている(一応、この発言は冗談めかした流れの中での発言であることを留意されたし)。
 +
***なお、「犬」とは『ナースエンジェルりりかSOS』に登場する「ハーブ」と思われる。
 +
***しかし、この発言が長年に渡って尾を引き続けている事を石田氏は気にしていたのか、心境の変化もあったと思われるが近年でのキラ役の保志氏との対談やオーディオコメンタリーにて「'''自分にとっては大切なキャラクター'''」と語っている。
 +
**ただし、その一方で石田氏はアスランの搭乗機には愛着を持っている模様である。
 +
*作中にて額を強調した作画が多かったため、公式特典(一応番外編コメディなのだが)で'''「魅惑のでこっぱち」'''と言われたり、公式ラジオで石田氏自ら'''「アスラン・ヅラ」'''発言されたりした。
 +
**さらにアニメ『銀魂』にて石田氏は、'''「ヅラ」'''との[[異名|あだ名]]で呼ばれるキャラクター・桂小太郎を演じており、アニメの製作元がサンライズの上、そのキャラは[[ザク]]や[[ガンダム]]に似たロボットに乗った事があるので、ネタにされることも(石田氏本人からもガンダム似のロボットに乗る際危惧する発言をしていた)。
 +
***同作の長編エピソード「蓮蓬篇」にて頑侍(ガンダムっぽい、というよりほぼそのものの機体。アニメではそのまま登場するのはマズいので頭部部分にモザイクがかけられていた)に乗った時は出撃早々爆破されたが、アスランが機体を[[自爆]]させた事とかけているのか不明。
 +
****ちなみに「蓮逢篇」は主要キャラの声優のほとんどがガンダム作品のいずれかに出ている(その内一人を除いて[[ガンダムタイプ]]に乗っている)。しかも味方の主要人物が[[アムロ・レイ]]を演じた[[声優:古谷徹|古谷徹]]氏と敵のボスが[[シャア・アズナブル]]や[[ギルバート・デュランダル]]を演じた[[声優:池田秀一|池田秀一]]氏である。
 +
*自機を失った回数が非常に多く、「一度でもガンダムと名の付くMSに乗ったキャラクター」としてはトップ記録保持者である。しかも大半が木っ端微塵になっている。
 +
**『SEED』『SEED DESTINY』の2作だけでも、イージス、ジャスティスを自爆で、セイバー、グフイグナイテッドを被撃墜で失っており、ザクウォーリアも大気圏突入の際に損壊させた。インフィニットジャスティスは唯一最終決戦まで無事だったが、相方の兄弟機がほぼ無傷で帰還したのに対し、生命線とも言える主兵装ファトゥムを喪失している。2作品に登場し、[[乗り換え]]の多い副主人公・[[ライバル]]ポジション故の悲哀か。
 +
***後の『00』シリーズでは[[刹那・F・セイエイ]]がエクシアを3回、ダブルオーライザーを2回大破させてほぼ同等の記録保持者になったが、エクシアは2回、ダブルオーは1回修復されているという違いがある。
 +
***一応、[[GN-X]]もガンダムタイプであるとするなら、ガンダム乗りというくくりでは『00』シリーズの[[パトリック・コーラサワー]]の大破回数の方が多くなる。
 +
*上述の通り様々な女性から好意を寄せられた為、4コマ[[漫画]]『SEED Club』では女性陣との[[三角関係|修羅場]]が散々ネタになった。また、腹黒な[[キラ・ヤマト|キラ]]と[[ラクス・クライン|ラクス]]に[[シン・アスカ|シン]]共々振り回される。
 +
*また、[[コンピュータゲーム|対戦格闘ゲーム]]『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』での[[インフィニットジャスティスガンダム]]搭乗時のアスランのボイスが妙に気合が入り過ぎていたため、視聴者にさらにネタにされた。詳細はこちら→[http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%88%E3%82%A5!%E3%83%98%E3%82%A1%E3%83%BC! トゥ!ヘァー!とは-ニコニコ大百科]
 +
**後年のシリーズではボス機体版のインフィニットジャスティスガンダムが登場。低難度コースで会えるので手軽に挑める、高耐久かつよろけるのになかなかダウンしないので通常では不可能なコンボの実験台等に利用しやすい事などから、「'''[[フリット・アスノ|アスランはオモチャじゃないんだぞ!]]'''」とまたしてもネタにされてしまった。
 +
***ちなみにこの文面はコメントカスタム機能で実際に再現でき、そこから広まった。無論、嫌っているユーザーもいることは理解しておこう。
 +
*『SEED』の福田監督がクリエイティブプロデューサーを務めているアニメ『[[クロスアンジュ 天使と竜の輪舞]]』の第16話「共鳴戦線」におけるある場面にて、アスランを模したクレーンゲーム用景品ぬいぐるみが登場している。
 +
*『[[SDガンダム外伝]]』の一作『救世騎士伝承(スダ・ドアカナイトサーガ)』(SRW未参戦)では[[ラクス・クライン|ラクス]]船長率いる海賊船[[エターナル]]の操舵手として登場…するのはいいのだが、原作で恋人だったはずの[[カガリ・ユラ・アスハ|カガリ]]は主人公の一人である「キングガンダムV世(モチーフは[[インフィニットジャスティスガンダム|インフィニットジャスティス]])」と結婚して王妃となるため、'''「愛機に嫁を寝取られた」'''として、これまたネタにされた。
 +
*『SEED FREEDOM』が興収40億円を突破した記念を祝してX(旧・Twitter)にて短編動画が公開されたが、'''「40億突破」と書かれた垂れ幕を持ったアスランがひょっこりと現れる場面となっている。'''もはや公式からも完全にネタキャラとして扱われている様子である……<ref>[https://x.com/SEED_HDRP/status/1773651563741139027 該当ポスト]</ref>。
 +
 
 +
==商品情報==
 +
<amazon>B0007NOMP4</amazon><amazon>B000B64F0Y</amazon><amazon>B000CS4IMQ</amazon><amazon>B008H0GNI8</amazon><amazon>B01FDBHGDO</amazon>
 +
==脚注==
 +
<references />
 +
==資料リンク==
 +
*[[GUNDAM:アスラン・ザラ]]
   −
== 商品情報 ==
  −
<amazon>B0007NOMP4</amazon><amazon>B000B64F0Y</amazon><amazon>B000CS4IMQ</amazon><amazon>B000PHVST0</amazon>
   
{{ガンダムシリーズ}}
 
{{ガンダムシリーズ}}
{{DEFAULTSORT:あすらんさら}}
+
{{DEFAULTSORT:あすらん さら}}
 
   
[[Category:登場人物あ行]]
 
[[Category:登場人物あ行]]
 +
[[Category:ガンダムシリーズの登場人物]]
 +
[[Category:機動戦士ガンダムSEED]]
985

回編集

案内メニュー