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− 大気の自浄力が地球と比べて低い為、空気清浄の為の機器や施設は不可欠とみられる。この為、SF作品等では内燃機関を使うものはコロニーでは禁止されていたり、火そのものが使えなかったりする。また、現実的には宇宙放射線の影響や地球とは異なる環境から来る健康面や人工建造物の宿命である耐用年数の限度も含めて、実現化するには数々の課題が山積みとなっている。+
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− また、自給自足にも限度があり、資源を得る為には地球や他の惑星等からの入手が必要となる。+
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− 地球と異なり、気象は完全調整されている(地球における寒暖差や天災が無い)為か、作品によってはコロニーの経済的事情から「雨の日」が無い状況が続いていたり、地球上での雷など自然現象を知らず、敵の新兵器と誤認した人物も存在している。
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− :『[[機動戦士ガンダムNT]]』において、[[フェネクス]]を追って[[ヨナ・バシュタ|ヨナ]]達シェザール隊と[[ゾルタン・アッカネン|ゾルタン]]らジオン共和国の部隊が遭遇戦に入る。
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− 同作では「ダイソンスフィア(ダイソン球)」と呼ばれる、中央に人工太陽を持つ球状のスペースコロニーが登場する。既に人類の7割近くが多数作られたダイソンスフィアの中で生活しているとされる。+
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スペースコロニー(Space Colony)とは、人類が[[宇宙]]空間で生活するために作った大規模な「人工の大地」。数百から数千人の人類が自給自足できるように作られている。その大きさのため、[[月]]と[[地球]]との関係で安定するラグランジュポイントを周回するように設置されることが多い。
スペースコロニー(Space Colony)とは、人類が[[宇宙]]空間で長期居住生活する為に作られた大規模な「人工の大地」と言える大型宇宙ステーションの一種で「コロニー」とは「植民地」を意味する英語。
数百から数千人の人類が自給自足自活できるように作られている。その規模のため、[[月]]と[[地球]]との関係で安定するラグランジュポイントを周回するように設置されることが多い。
『[[ガンダムシリーズ]]』においては、殆どの作品で登場する。
『[[ガンダムシリーズ]]』においては、殆どの作品で登場する。
== 概要 ==
基本的には「他の星系の惑星に移住植民する「惑星開拓・移民」は出来ないが宇宙空間の活用までは出来る様になったレベルのテクノロジーの産物」という体裁で登場する為、惑星移民の可能な星系間移動可能な宇宙船などに比べ低いテクノロジーで作られており、大気の自浄循環力が地球や移住可能な他惑星と比べて低く、空気清浄システム類の負荷低減の為SF作品等では内燃機関を使うものはコロニーでは禁止されていたり、火そのものが使えなかったりする。また、現実的には宇宙放射線の影響や遠心力応用の人口重力など、地球とは異なる環境から来る健康面や人工建造物の宿命である耐用年数の限度も含めて、実現化するには数々の課題が山積みとなっている。また、自給自足にも限度があり、資源を得る為には地球や他惑星等からの入手が必要となる。
地球と異なり、気象は完全調整されている(地球における寒暖差や天災が無い)為か、作品によってはコロニーの経済的事情から「雨の日」が無い状況が続いていたり、地球上での雷など自然現象を知らず、初めて地球での気象現象を目の当たりにして「敵の新兵器」と誤認する者も存在している。
現実では移住時の適応のためや文化的理由から本来不要でも人為的に自然や習慣を体験させる例(離島における信号機付横断歩道など)があるが、特に宇宙世紀シリーズではコロニーの置かれている棄民政策としての事情から、そのような配慮はなされていない描写が多く見られる。
現実では移住時の適応のためや文化的理由から本来不要でも人為的に自然や習慣を体験させる例(離島における信号機付横断歩道など)があるが、特に宇宙世紀シリーズではコロニーの置かれている棄民政策としての事情から、そのような配慮はなされていない描写が多く見られる。
「一部のサイドが一年戦争後に改称された」という設定があるが、実際の所、「『[[機動戦士Ζガンダム]]』製作時に『[[機動戦士ガンダム]]』当時の設定資料を紛失しており、位置を間違えてしまった」と言われ、改称前と改称後の位置が混合した書籍も存在する。この矛盾を解消すべく様々な方法(大人の悪知恵)が取られており、「一年戦争後に改称された」というものの他に、『機動戦士ガンダム』のサイド名を、『Ζ』の物に合わせて[[ホワイトベース]]の進路を変更したもの、逆に[[アーガマ]]の進路を変更したものや、両者のマップを並べて矛盾の解消を諦めたもの等がある。
「一部のサイドが一年戦争後に改称された」という設定があるが、実際の所、「『[[機動戦士Ζガンダム]]』製作時に『[[機動戦士ガンダム]]』当時の設定資料を紛失しており、位置を間違えてしまった」と言われ、改称前と改称後の位置が混合した書籍も存在する。この矛盾を解消すべく様々な方法(大人の悪知恵)が取られており、「一年戦争後に改称された」というものの他に、『機動戦士ガンダム』のサイド名を、『Ζ』の物に合わせて[[ホワイトベース]]の進路を変更したもの、逆に[[アーガマ]]の進路を変更したものや、両者のマップを並べて矛盾の解消を諦めたもの等がある。
なおサイド1、サイド2、サイド4(一年戦争以降にサイド5から改称)はU.C.0106以降に再びコロニーの数を増やすが、それは新興団体の登場を呼ぶものであった。『[[機動戦士ガンダムF91]]』の[[クロスボーン・バンガード]](サイド4つまり旧サイド5)、『[[機動戦士Vガンダム]]』の[[ザンスカール帝国]](サイド2)。
なおサイド1、サイド2、サイド4(一年戦争以降にサイド5から改称)はU.C.0106以降に再びコロニーの数を増やすが、それは新興政治勢力の登場を呼ぶものであった。『[[機動戦士ガンダムF91]]』の[[クロスボーン・バンガード]](サイド4つまり旧サイド5)、『[[機動戦士Vガンダム]]』の[[ザンスカール帝国]](サイド2)。
==== サイド1 (ザーン) ====
==== サイド1 (ザーン) ====
L5宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争の初戦である一週間戦争では[[ジオン公国]]の無差別攻撃で壊滅的な打撃を被る。
;[[シャングリラ (ΖΖ)|シャングリラ]](1バンチコロニー)
;[[シャングリラ (ΖΖ)|シャングリラ]](1バンチコロニー)
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。『ΖΖ』の物語はここから始まる。
:『[[機動戦士ガンダムΖΖ]]』に登場。『ΖΖ』の物語はここから始まる。人類初のスペースコロニーであるとされており、老朽化が進んでいる。
;30バンチコロニー
;30バンチコロニー
:[[ティターンズ]]による反地球連邦運動家撲滅のための毒ガス攻撃「[[30バンチ事件]]」が起き、住民は全滅。
:[[ティターンズ]]による反地球連邦運動家撲滅のための毒ガス攻撃「[[30バンチ事件]]」が起き、住民は全滅。
==== サイド2 (ハッテ) ====
==== サイド2 (ハッテ) ====
L4宙域に位置するスペースコロニー群。[[一年戦争]]時の緒戦で壊滅し、その中の8バンチコロニー「アイランド・イフィッシュ」が[[ジオン公国軍]]による「ブリティッシュ作戦」=[[地球]]への大質量投下攻撃に用いられた。
L4宙域に位置するスペースコロニー群。[[一年戦争]]時の初戦である一週間戦争で壊滅し、その中の8バンチコロニー「アイランド・イフィッシュ」が[[ジオン公国軍]]による「ブリティッシュ作戦」=[[地球]]への大質量投下攻撃に用いられた。
;アイランド・イフィッシュ(8バンチコロニー)
;アイランド・イフィッシュ(8バンチコロニー)
;12バンチコロニー
;12バンチコロニー
:[[ティターンズ]]の[[コロニーレーザー]]「グリプス2」によって破壊される。
:[[ティターンズ]]の[[コロニーレーザー]]「グリプス2」によって破壊される。
;モルガルテン(13バンチコロニー)
:アルプス風の風景の観光コロニー。『[[機動戦士Ζガンダム]]』では[[ハマーン・カーン]]が[[ミネバ・ラオ・ザビ]]を静養に連れて来ていた。
:SRWでは『[[第2次スーパーロボット大戦α|第2次α]]』[[アラド・バランガ|アラド]]編にて名前が出ているが'''モルガンテン'''と[[誤字|誤記]]されている。
;21バンチコロニー
;21バンチコロニー
:ティターンズの毒ガス攻撃により住民は全員死亡。
:ティターンズの毒ガス攻撃により住民は全員死亡。
==== [[サイド3]] (ムンゾ) ====
==== [[サイド3]] (ムンゾ) ====
[[地球]]から見て[[月]]の向こう側のポイント、すなわち地球から一番遠い位置にあるラグランジュポイントであるL2宙域に位置するスペースコロニー群。<br />U.C.0062に独立を宣言し、ジオン共和国を樹立する。だが、指導者ジオン・ズム・ダイクンの死、共和制から[[デギン・ソド・ザビ]]を元首とする[[ジオン公国|公国制]]への移行等もあり、以後[[地球連邦政府]]との溝を深める。<br />[[一年戦争]]末期に[[ザビ家]]一党がほぼ戦死した後、残った指導者層が降伏。戦後はジオン共和国として自治を維持したが、U.C.0100に自治権を地球連邦政府に返還してジオン共和国は事実上の消滅を迎えた。
[[地球]]から見て[[月]]の向こう側のポイント、すなわち地球から一番遠い位置にあるラグランジュポイントであるL2宙域に位置するスペースコロニー群。U.C.0062に独立を宣言し、ジオン共和国を樹立する。だが、指導者ジオン・ズム・ダイクンの死、共和制から[[デギン・ソド・ザビ]]を元首とする[[ジオン公国|公国制]]への移行等もあり、以後[[地球連邦政府]]との溝を深める。[[一年戦争]]末期に[[ザビ家]]一党がほぼ戦死した後、残った指導者層が降伏。戦後はジオン共和国として自治を維持したが、U.C.0100に自治権を地球連邦政府に返還してジオン共和国は事実上の消滅を迎えた。
;ズムシティ(1バンチコロニー)
:ジオンの首都。魔王の居城のようなデザインの公王庁舎がある。[[ガルマ・ザビ]]の国葬はここで行われた。
;マハル(3バンチコロニー)
;マハル(3バンチコロニー)
:一年戦争末期に住民が強制的に疎開させられ、ジオン公国軍の大量破壊兵器「[[ソーラ・レイ]]」へと[[改造]]された。[[シーマ・ガラハウ]]の出身地。
:一年戦争末期に住民が強制的に疎開させられ、ジオン公国軍の大量破壊兵器「[[ソーラ・レイ]]」へと[[改造]]された。[[シーマ・ガラハウ]]の出身地。
;[[スウィートウォーター]]
;[[スウィートウォーター]]
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』に登場。[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]の本拠地となっている。
:『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』に登場。[[シャア・アズナブル]]率いる[[ネオ・ジオン]]の本拠地となっている。
:なお、原作におけるスウィートウォーターの正確な所在地は不明で[[資料]]によってばらつきがあるが、SRWシリーズにおけるスウィートウォーターの所在地は、全てサイド3という設定になっている。ここではSRWシリーズの設定に準拠する。
:なお、原作におけるスウィートウォーターの正確な所在地は不明で[[資料]]によってばらつきがあるが、SRWシリーズにおけるスウィートウォーターの所在地は、『[[スーパーロボット大戦DD|DD]]』を除いて全てサイド3という設定になっている。ここではSRWシリーズの設定に準拠する。
==== サイド4 (ムーア)→新サイド6 ====
==== サイド4 (ムーア)→新サイド6 ====
L5宙域に位置するスペースコロニー群。なお、一年戦争以降は「サイド6」と改称している。『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)では、「サイド4のスペースコロニー群が一年戦争時にジオン公国軍の攻撃によって壊滅状態になった」事が語られている。ちなみに、当作品におけるサイド4の暗礁宙域は、帯電したスペースデブリが浮遊している故に「サンダーボルト宙域」と呼称されている。
===== 新サイド6 =====
;メーティス(18バンチコロニー)<ref>『[[機動戦士ガンダムNT|NT]]』劇中に登場するモニターでは、メーティスの所在がL<sub>5</sub>と表示されている。したがって、メーティスは旧サイド4=新サイド6の位置に所属するコロニーという事になる。</ref>
:『[[機動戦士ガンダムNT]]』に登場する学園都市コロニー。
:[[フェネクス]]を追って[[ヨナ・バシュタ]]達シェザール隊と[[ゾルタン・アッカネン]]らジオン共和国軍の部隊が遭遇戦に入る。その結果、メーティスは大被害を被る事になり、大多数の犠牲者が出る。
==== サイド5 (ルウム)→新サイド4 ====
==== サイド5 (ルウム)→新サイド4 ====
L1宙域に位置するスペースコロニー群。一年戦争初戦で地球連邦宇宙軍とジオン公国軍の一大決戦「ルウム戦役」が行われ、戦闘の余波で壊滅した。なお、一年戦争以降は「サイド4」と改称している。
また、『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)にはサイド4にニューマンハッタンとよばれるセツルメント(コロニーの新名称)が登場する。
;テキサスコロニー
;テキサスコロニー
;インダストリアル7
;インダストリアル7
:『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場。[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が所有する工業用コロニー。位置的には新サイド4だが、行政的にはどのサイドにも属していない。『UC』の物語はここから始まる。
:『[[機動戦士ガンダムUC]]』に登場。[[アナハイム・エレクトロニクス]]社が所有する工業用コロニー。位置的には新サイド4だが、行政的にはどのサイドにも属していない。『UC』の物語はここから始まる。
;フロンティアI
:『[[機動戦士ガンダムF91]]』に登場。[[サナリィ]]の研究機関が置かれていたほか、抵抗派の拠点となったので[[バグ (ガンダムシリーズ)|バグ]]が投入された。なお、この時代ではサイド4ではなくフロンティア・サイドと呼ばれている。
;[[フロンティアIV]]
;[[フロンティアIV]]
:『[[機動戦士ガンダムF91]]』に登場。『F91』の物語はここから始まる。
:『[[機動戦士ガンダムF91]]』に登場。『F91』の物語はここから始まる。
==== [[サイド6]] (リーア)→新サイド5 ====
==== [[サイド6]] (リーア)→新サイド5 ====
L4宙域に位置するスペースコロニー群。[[一年戦争]]開戦直後に中立を宣言。そのためこのコロニー内(宙域ではない)での戦闘行為及び兵装の開封等は地球連邦、[[ジオン]]の別なく厳しく制限される。<br />連邦軍人とジオン軍人が互いの立場を知らずに出会ってしまうことのよくある場所である。なお、一年戦争以降は「サイド5」と改称している。
L4宙域に位置するスペースコロニー群。[[一年戦争]]開戦直後に中立を宣言。そのためこのコロニー内(宙域ではない)での戦闘行為及び兵装の開封等は地球連邦、[[ジオン]]の別なく厳しく制限される。連邦軍人とジオン軍人が互いの立場を知らずに出会ってしまうことのよくある場所である。なお、一年戦争以降は「サイド5」と改称している。
;リボーコロニー
;リボーコロニー
:『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]』の舞台。
:『[[機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争]]』の舞台。
<!--===== 新サイド5 =====-->
===== 新サイド5 =====
==== [[サイド7]] (ノア→グリーン・オアシス) ====
==== [[サイド7]] (ノア→グリーン・オアシス) ====
[[月]]から見て[[地球]]の裏側のポイントであるL3宙域に位置するスペースコロニー群。開発の遅れたポイントであるが、月およびサイド3から遠いために[[地球連邦軍]]が[[V作戦]]の新兵器開発等に用いた。一年戦争時はコロニーが1基しかなく、[[ティターンズ]]のお庭と化した一年戦争後も2基しかない。そして2基とも軍用コロニーである。<br />なお、サイド7の別名称「ノア」は、一年戦争終結以降に「グリーン・オアシス」へと変更されている。
[[月]]から見て[[地球]]の裏側のポイントであるL3宙域に位置するスペースコロニー群。開発の遅れたポイントであるが、月およびサイド3から遠いために[[地球連邦軍]]が[[V作戦]]の新兵器開発等に用いた。一年戦争時はコロニーが1基しかなく、[[ティターンズ]]のお庭と化した一年戦争後も2基しかない。そして2基とも軍用コロニーである。なお、サイド7の別名称「ノア」は、一年戦争終結以降に「グリーン・オアシス」へと変更されている。
;名前なし→[[グリーンノア|グリーンノア1]]
;名前無し→[[グリーンノア|グリーンノア1]]
:『[[機動戦士ガンダム]](いわゆる、ファーストガンダム)』、『[[機動戦士Ζガンダム]]』に登場。『ファースト』と『Ζ』の物語は共にここから始まる。
:『[[機動戦士ガンダム]](いわゆる、ファーストガンダム)』、『[[機動戦士Ζガンダム]]』に登場。『ファースト』と『Ζ』の物語は共にここから始まる。
==== サイド8(ガイア) ====
==== サイド8(ガイア) ====
『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)に登場する現時点の宇宙世紀において最も新しいサイド。U.C.218年の地球連邦崩壊時にはまだ建設中だったため、その後の勢力再編時には中立を保っている。セツルメント(連邦崩壊に伴ってコロニーの名前が改称された物)は最初の一基であるガイアのみで、そのため「サイド・ガイア」とも呼ばれている。
『G-SAVIOUR』(SRW未参戦)に登場する現時点の宇宙世紀において最も新しいサイド。U.C.218年の地球連邦崩壊時にはまだ建設中だったため、その後の勢力再編時には中立を保っている。セツルメント(連邦崩壊に伴ってコロニーの名前が改称された物)は最初の一基であるガイアのみで、そのため「サイド・ガイア」とも呼ばれている。
==== [[木星]]圏<ref>記述の出典は『機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11』第1巻より。</ref> ====
惑星直上の居住域化に依らず、スペースコロニー等の宇宙建造物で文明圏を保っている(イオなどの衛星にも居住可能な基地はある模様)。直径・全長的には地球圏標準型の半分規模のコロニーを、地球圏から遠路輸送する。
[[木星帝国]]の「神の雷計画」において、莫大な予算で輸入した大型コロニーをコロニーレーザー「シンヴァツ」として運用してしまったため、帝国崩壊後も数十年に渡り新規のコロニー調達に苦慮している。木星共和国の「首都」も木星船団の残置資材を長年かき集めて建造しており、スペースコロニーより小規模なステーションに留まっている。
=== [[機動武闘伝Gガンダム]] ===
=== [[機動武闘伝Gガンダム]] ===
国家は地上を離れ全て独自のコロニーを持つに至っている(そして4年間限定のコロニー国家間の主導権を争い[[ガンダムファイト]]が行われる)。'''他のガンダムシリーズと逆に、「環境が整備されたコロニーが国家の本拠地となって支配層・富裕層が住み、荒廃した地球に貧困層が住んでいる」状態となっている'''。そのため、コロニーへの密航者が多発したりチケットを巡って暴動が起こるなどの問題も起きている。
国家は地上を離れ全て独自のコロニーを持つに至っている(そして4年間限定のコロニー国家間の主導権を争い[[ガンダムファイト]]が行われる)。'''他のガンダムシリーズと逆に、「環境が整備されたコロニーが国家の本拠地となって支配層・富裕層が住み、荒廃した地球に貧困層が住んでいる」状態となっている'''。そのため、コロニーへの密航者が多発したりチケットを巡って暴動が起こるなどの問題も起きている。
終盤になってやっと各国のコロニーの全容が明らかになるが、重力制御技術により遠心力を使って人工重力を発生させる必要がないため、例えばネオジャパンコロニーならば「日本列島の形をした大地」、ネオアメリカならば「マンハッタンの街並」といった、その国のステレオタイプなイメージを模したモノが宇宙に浮かび、しかも自由自在に動き回る事が可能と、『Gガンダム』らしい代物になっている<ref>もっとも、『[[機動戦士ガンダムF91]]』の劇中で[[フロンティアIV]]コロニーが「将来[[クロスボーン・バンガード|コスモ・バビロニア]]が使うためにクラシックな建築だったのか」という台詞があるように、[[宇宙]]に進出した人類が自分たちの出身地のイメージを持とうとするのは珍しいことではない。</ref>。
=== [[新機動戦記ガンダムW]] ===
=== [[新機動戦記ガンダムW]] ===
=== [[機動新世紀ガンダムX]] ===
=== [[機動新世紀ガンダムX]] ===
機械的には[[宇宙世紀]]のスペースコロニーと変わらない。
機械的には[[宇宙世紀]]のスペースコロニーと変わらない。
ただし作中内歴史的経緯は異なり、第7次宇宙戦争時に[[宇宙革命軍]]は意見を違えるコロニー国家を全て(宇宙世紀のジオン公国は中立コロニーの存在は認めた)殲滅し、無人となったコロニー全てをコロニー落とし用の質量弾に用い、多くのスペースコロニーが地球へ落とされた。
ただし作中内歴史的経緯は異なり、第7次宇宙戦争時に[[宇宙革命軍]]は意見を違えるコロニー国家を全て殲滅<ref>一方、[[宇宙世紀]]の[[ジオン公国]]は中立コロニー([[サイド6]])の存在を認めている。</ref>し、無人となったコロニー全てをコロニー落とし用の質量弾に用い、多くのスペースコロニーが地球へ落とされた。
コロニー殲滅時に生き残った難民は小惑星に潜伏し「サテリコン」を名乗って独力でレジスタンス活動を行った。
コロニー殲滅時に生き残った難民は小惑星に潜伏し「サテリコン」を名乗って独力でレジスタンス活動を行った。
そのため、本作内で存在するのは、月の正反対側のL2宙域に位置する宇宙革命軍の「クラウド9」直轄の数基しかない。
そのため、本作内で存在するのは、月の正反対側のL2宙域に位置する宇宙革命軍の「クラウド9」直轄の数基しかない。
宇宙世紀型のスペースコロニーに比べて面積は少ないが密集性と開放性が高い構造で、宇宙港は中心部分にあるため、大地部分を上下に繋ぐ非常に長いエレベータが存在するのが特徴である。
宇宙世紀型のスペースコロニーに比べて面積は少ないが密集性と開放性が高い構造で、宇宙港は中心部分にあるため、大地部分を上下に繋ぐ非常に長いエレベータが存在するのが特徴である。
なお、この世界でのスペースコロニーは、[[ナチュラル]](遺伝子操作していない人&遺伝子操作しない人)とコーディネイター(遺伝子操作している人)との住み分けとして機能している。
なお、この世界でのスペースコロニーは、[[ナチュラル]](遺伝子操作していない人&遺伝子操作しない人)とコーディネイター([[デザイナーベビー|遺伝子操作している人]])との住み分けとして機能している。
L5宙域([[地球]]から見て[[月]]の向かって右側のラグランジュポイント)のスペースコロニー群は、プラントが実効支配している。
L5宙域([[地球]]から見て[[月]]の向かって右側のラグランジュポイント)のスペースコロニー群は、プラントが実効支配している。
=== [[機動戦士ガンダム00]] ===
=== [[機動戦士ガンダム00]] ===
他作品のスペースコロニーと異なり移住を目的としておらず、基本的な研究目的の為に作った大型施設であり、各勢力でも軌道エレベーター同様の最先テクノロジーの象徴となっている。国際条約でコロニー内戦闘行為禁止項目が定められている。作中のコロニーは全てバナール球型で統一されており、規模も比較的小規模となっている。
また、本格的な宇宙移民も行われていない。ただし、劇中において、[[クリスティナ・シエラ|スペースコロニーに居住していた経験のある人物]]は存在している。
また、本格的な宇宙移民も行われていない。ただし、劇中において、[[クリスティナ・シエラ|スペースコロニーに居住していた経験のある人物]]は存在しており、L1宙域には宇宙開発を先駆けた[[ユニオン (00)|ユニオン]]のコロニーが多数存在するとされているが、開発当初はかなり劣悪な労働環境を敷いてしまった模様。また三大勢力の一つ[[AEU]]は軌道エレベーター「ラ・トゥール」未完成の影響もあって、宇宙開発が遅れており、コロニーを一基も有していないとされる。
なお、[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]ではコロニー公社によって新たなスペースコロニーが建造中である。
なお、[[劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-|劇場版]]ではコロニー公社によって新たなスペースコロニーが建造中である。
;全球(チェンチュウ)
;全球(チェンチュウ)
:1st第11話に登場。L4宙域にある[[人類革新連盟]]が所有するスペースコロニー。[[超兵]]を研究する超人機関が存在している。
:1st第11話に登場。L4宙域にある[[人類革新連盟]]が所有するスペースコロニー。[[超兵]]を研究する超人機関技術研究所が存在している。
;プラウド
;プラウド
:2nd第1話に登場。L4宙域にある[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]が所有するスペースコロニー。高重力下で生成可能な物質を生産しており、政治犯等がここでの強制労働を強いられている。
:2nd第1話に登場。L4宙域にある[[地球連邦政府 (00)|地球連邦政府]]が所有するスペースコロニー。高重力下で生成可能な物質を生産しており、政治犯等がここでの強制労働をさせられている。
;エクリプス
;エクリプス
:2nd第21話に登場。L5宙域にある建設中断中のスペースコロニー。ここで[[ダブルオーライザー]]と[[スサノオ]]の激闘等が繰り広げられた。
:2nd第21話に登場。L5宙域にある建設が中断されている未完成のスペースコロニーだが、電力は生きている。ここで[[ダブルオーライザー]]と[[スサノオ]]の激闘等が繰り広げられた。
=== [[機動戦士ガンダムAGE]] ===
=== [[機動戦士ガンダムAGE]] ===
;エンジェル
;エンジェル
:A.G.101年に初の[[ヴェイガン|UE]]の出現・襲撃により崩壊したコロニー。事件は後に「天使の落日」と呼ばれる。
:A.G.101年に初の[[ヴェイガン|UE]]の出現・襲撃により崩壊したコロニー。
:ちなみに、コロニー・エンジェル崩壊事件は後世に「天使の落日」と呼ばれており、本編の初代[[主人公]]である[[フリット・アスノ|フリット]]はその日に誕生した。
;オーヴァン
;オーヴァン
:[[フリット・アスノ|フリット]]の生まれ故郷。A.G.108年にUEの襲撃を受け、フリットは母親を亡くしている。
:フリットの生まれ故郷。A.G.108年にUEの襲撃を受け、フリットは母親(と父親)を亡くしている。
;ノーラ
;ノーラ
:連邦軍の技術者となったフリットや仲間たちが居住しているコロニー。ガンダムの開発施設であるアリンストン基地もここに位置している。
:連邦軍の[[科学者・技術者|技術者]]となったフリットや仲間達が居住しているコロニー。ガンダムの開発施設であるアリンストン基地もここに位置している。
:A.G.115年にUEの攻撃を受け、崩壊する。この際には基地司令ブルーザーが立案した作戦により、ほぼ無傷だった中央部コロニーコアに住民全員を避難させ、[[ディーヴァ]]の牽引によってコアをノーラ本体から引き抜くという方法で避難が行われる。避難した住民たちはトルディアへ引き渡される。
:A.G.115年にUEの攻撃を受け、崩壊する。この際には基地司令ブルーザーが立案した作戦により、ほぼ無傷だった中央部コロニーコアに住民全員を避難させ、[[ディーヴァ]]の牽引によってコアをノーラ本体から引き抜くという方法で避難が行われる。避難した住民たちはトルディアへ引き渡される。
:[[小説|小説版]]ではA.G.163年に再生産されたコロニーに「ノーラ」の名前が与えられている。
:[[小説|小説版]]では、A.G.163年に再生産されたコロニーに「ノーラ」の名前が与えられている。
;トルディア
;トルディア
:第1部では、崩壊したノーラの住民たちの避難先となったコロニーとして名前のみ登場。小説版によれば、新造のコロニーで人口も少ないことから受け入れ先に選ばれたとされる。本来はフリットやエミリーもここへ避難する予定であった。
:第1部では、崩壊したノーラの住民たちの避難先となったコロニーとして名前のみ登場。小説版によれば、新造のコロニーで人口も少ないことから受け入れ先に選ばれたとされる。本来はフリットやエミリーもここへ避難する予定であった。
:第2部では[[アセム・アスノ|アセム]]たちが居住しているコロニーとして登場、A.G.140年にヴェイガンの攻撃を受ける。
:第2部では二代目主人公の[[アセム・アスノ|アセム]]が居住しているコロニーとして登場。警戒厳重なコロニーとされ、戦時中でも住民には安心感が漂っていたが、A.G.140年にヴェイガンの攻撃を受ける。
;ファーデーン
;ファーデーン
:ディーヴァが補給と戦力増強のために滞在するコロニー。直径が通常のコロニーの2倍あり、独自の外観を持つ。表向きは平和だが、その裏で住民間の貧富の差が激しく、富裕層は内壁(地上)に住むが、内壁と外壁の間(地下)には貧困層の住人が住んでいる。
:ディーヴァが補給と戦力増強のために滞在するコロニー。直径が通常のコロニーの2倍あり、独自の外観を持つ。表向きは平和だが、その裏で住民間の貧富の差が激しく、富裕層は内壁(地上)に住むが、内壁と外壁の間(地下)には貧困層の住人が住んでいる。
:コロニー内では二つの旧国家派閥「ザラム」と「エウバ」が対立状態にあり、MS同士の戦闘が日常的に発生する。しかし、戦闘は建物の前に堅牢な防壁が競りあがり、作業用MSの装甲も貫けないような火砲を用いるなど、コロニーや街に配慮された上で行われている。
:コロニー内では二つの旧国家派閥「ザラム」と「エウバ」が対立状態にあり、MS同士の戦闘が日常的に発生する。戦闘時は建物の前に堅牢な防壁が競りあがり、作業用MSの装甲も貫けないような火砲を用いるなど、コロニーや街に配慮された上で行われているが、それでもなお、多くの市民は苦しい生活を強いられている。
;ミンスリー
;ミンスリー
:ファーデーン出港後にディーヴァが向かうコロニー。コロニー国家戦争終結後は連邦への加盟を拒み、中立を保っている。内部は酸素供給様ではない過去の地球の自然を再現した広大な森林や河川であふれており、「最も美しいコロニー」と呼ばれている。
:ファーデーン出港後にディーヴァが向かうコロニー。コロニー国家戦争終結後は連邦への加盟を拒み、中立を保っている。
:また、大富豪のアルザック・バーミングスの邸宅が存在する。
:内部は酸素供給用ではない過去の地球の自然を再現した広大な森林や河川であふれており、「最も美しいコロニー」と呼ばれている。
:また、大富豪のアルザック・バーミングス([[ユリン・ルシェル|ユリン]]の養父)の邸宅が存在する。
;ソロンシティ
;ソロンシティ
:第2部に登場。ヴェイガンを極秘に支援している[[企業]]「テクノソロン社」が存在する工業コロニー。ヴェイガンの地球制圧のための拠点であったが、ディーヴァの入港とウルフの潜入調査により正体が露呈し、証拠隠滅のため社屋ごと[[自爆]]する。
:第2部に登場。ヴェイガンを極秘に支援している[[企業]]「テクノソロン社」が存在する工業コロニー。
:ヴェイガンの地球制圧のための拠点であったが、ディーヴァの入港とウルフの潜入調査により正体が露呈し、証拠隠滅のため社屋ごと[[自爆]]する。
;ノートラム
;ノートラム
:第2部に登場。地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離は5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点。
:第2部に登場。地球に一番近い中軌道上に位置するコロニー。地球からの距離は5000km。兵器工廠などの主要施設が存在する連邦軍の最重要拠点。
:後に「ノートラム沖海戦」と呼ばれる、連邦軍とヴェイガンの激戦の舞台となった。
:後に「ノートラム沖海戦」と呼ばれる、連邦軍とヴェイガンの激戦の舞台となった。
;セカンドムーン
;セカンドムーン
:[[火星]]の衛星軌道上に浮かぶ火星圏最大のコロニーで、ヴェイガンの本拠地。左右にある殻のような構造物が中心部の球体を囲む。モノレールが交通網として整備されている。内部には石造りの中東のような町並みが広がり、[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]の巨大な居城が佇む。
:[[火星]]の衛星軌道上に浮かぶ火星圏最大のコロニーで、ヴェイガンの本拠地。左右にある殻のような構造物が中心部の球体を囲む。モノレールが交通網として整備されている。内部には石造りの中東のような町並みが広がり、最高指導者[[フェザール・イゼルカント|イゼルカント]]の巨大な居城が佇む。
:終盤では連邦軍殲滅の最終作戦のバックアップ及び、ディグマゼノン砲のエネルギー供給源となるため地球圏に飛来してくる。だが、ヴェイガンの心臓とも呼べるコロニーを戦場に引っ張り出す行為が窮地を招くことに…。
:小説版では地球連邦政府に見捨てられた火星居住者達が、火星圏開発のために建設された開発拠点をベースに誕生したコロニーであるとされている。
:小説版では地球連邦政府に見捨てられた火星居住者達が、火星圏開発のために建設された開発拠点をベースに誕生したコロニーであるとされている。
主なコロニーとしてはトワサンガやビーナス・グロゥブのコロニーが登場する。
主なコロニーとしてはトワサンガやビーナス・グロゥブのコロニーが登場する。
;シラノ-5
;シラノ-5
:月の裏側の国家「トワサンガ」のコロニー。小惑星を利用した複合コロニーで、ドレット軍の軍事拠点。
:月の裏側の国家「トワサンガ」のコロニー。宇宙世紀に存在した宇宙要塞の「[[ルナツー]]」を利用した複合コロニー<ref>『Gのレコンギスタ メカニック&ワールド』におけるシラノ-5の解説文より。</ref>で、ドレット軍の軍事拠点。
;オーシャン・リング
;オーシャン・リング
:金星宙域の国家「ビーナス・グロゥブ」のコロニー。「シー・デスク」という人工に作られた海を持つ。
:金星宙域の国家「ビーナス・グロゥブ」のコロニー。「シー・デスク」という人工に作られた海を持つ。
第1期において、シリンダー型のコロニーが登場する。
第1期において、シリンダー型のコロニーが登場する。
;ドルトコロニー
;ドルトコロニー
:L7宙域にあるコロニー群。全部で8基のコロニーで構成される。労働者の扱いが悪いため、彼らの不満が溜まっている。
:L7宙域にあるコロニー群。地球経済圏の一つである「'''アフリカンユニオン'''」の国営企業「ドルトカンパニー」が所有。全部で8基のコロニーで構成される。労働者の扱いが悪いため、彼らの不満が溜まっている。
=== [[SDガンダムシリーズ|SD戦国伝]] ===
=== [[SDガンダムシリーズ|SD戦国伝]] ===
;天の島
;天の島
:第6シリーズに当たる『七人の超将軍編』(SRW未参戦)にて登場。物語の舞台となる惑星の上空に'''古代から複数浮かんでいた遺跡'''。
:第6シリーズに当たる『七人の超将軍編』(SRW未参戦)にて登場。「天の島」と呼ばれ、物語の舞台となる惑星の上空に'''古代から複数浮かんでいた遺跡'''。
:外見は宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するものと同じシリンダー型コロニー。敵によるコロニー落とし(天の島落とし)も実行された。
:外見は宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するものと同じシリンダー型コロニー。敵によるコロニー落とし(天の島落とし)も実行された。
:漫画版では内部の様子が描かれ、それによると中には高度な文明による建造物が建ち並ぶものの人っ子一人おらず、「戦争によって荒廃したかのよう」らしい。また落下機動を制御するコントロールルームも存在する。
:漫画版では内部の様子が描かれ、それによると中には高度な文明による建造物が建ち並ぶものの人っ子一人おらず、「戦争によって荒廃したかのよう」らしい。また落下機動を制御するコントロールルームも存在する。
=== [[機動戦艦ナデシコ]] ===
=== [[機動戦艦ナデシコ]] ===
同作では『[[機動戦士ガンダム]]』に登場する[[ルナツー]]のような小惑星を[[改造]]したものも「コロニー」と呼ばれている。
同作では『[[機動戦士ガンダム]]』に登場するルナツーのような小惑星を[[改造]]したものも「コロニー」と呼ばれている。
;サツキミドリ2号コロニー
;サツキミドリ2号コロニー
:L2宙域に位置する小惑星の中に居住区を設けたタイプのコロニー。[[ナデシコ]]が停泊する直前に[[木星蜥蜴]]の攻撃を受けて壊滅した。
:L2宙域に位置する小惑星の中に居住区を設けたタイプのコロニー。[[ナデシコ]]が停泊する直前に[[木星蜥蜴]]の攻撃を受けて壊滅した。
=== [[宇宙をかける少女]] ===
=== [[宇宙をかける少女]] ===
ブレイン・コロニーの存在が、他の作品のコロニーとは大きく異彩を放っている。
;[[レオパルド]]
;[[レオパルド]]
:[[人工知能]]を搭載した自立稼動型コロニー。人工知能の機嫌次第でコロニーの環境も大きく左右され、非常に不機嫌になった時には'''[[コロニー落とし|「死んでやる!」と言って自身で惑星に突入した]]'''ほど。
:[[人工知能]]を搭載した自立稼動型コロニー。人工知能の機嫌次第でコロニーの環境も大きく左右され、非常に不機嫌になった時には'''[[コロニー落とし|「死んでやる!」と言って自身で惑星に突入した]]'''ほど。
;[[ネルヴァル]]、[[クサンチッペ]]、[[ベンケイ]]
:ネルヴァリストの首魁と配下のブレイン・コロニー。
=== [[革命機ヴァルヴレイヴ]] ===
=== [[革命機ヴァルヴレイヴ]] ===
同作では「ダイソンスフィア」と呼ばれる、[[大アトゥーム計画|ダイソン環天体]]の発想を元にしたスペースコロニーが登場する。構造は中央の人工太陽を約10kmの六角形の居住空間「モジュール」で覆った球状で、直径は200~300Kmとなる。劇中の描写からモジュール単体でも人工重力の維持などスペースコロニーとして一定の機能を持つ模様で、モジュール内の湖等からそのまま宇宙港にも繋がっている。既に人類の7割近くが多数作られたダイソンスフィアの中で生活しているとされる。作中に登場した国家であるARUS(環太西洋合衆国)、ドルシア軍事盟約連邦、ジオールはダイソンスフィアを所有しつつ地球にも領土を持っている。ドルシア首都ドルシアナやジオール本国は地球にある一方で、ARUSは宇宙のダイソンスフィア内に大統領府があると思われる描写があるため、政治的中枢の場所は国ごとに定められている模様。作中ではジオール国保有の「ジオールスフィア」、ドルシア軍事盟約連邦保有の「ドルシア第一スフィア」やARUS大領領府が置かれた名称不明のダイソンスフィアが登場。製造企画が統一されている訳ではない模様であり、各国のダイソンスフィアには細かい差異が確認できる。
;ジオールスフィア(モジュール77)
;ジオールスフィア(モジュール77)
:主人公達が住む、ジオールが建造したダイソンスフィアの中の77番目のモジュール(通称:モジュール77)が舞台となる。
:主人公達が住む、ジオールが建造・保有する唯一のダイソンスフィアであり、77番目のモジュール(通称:モジュール77)が舞台となる。
=== [[OGシリーズ]] ===
=== [[OGシリーズ]] ===
OGシリーズにおいては、L4宙域に10基のコロニーが存在する。名称は1号基から順にエルピス、ノゾミ、ホフヌング、ウィッシュ、エスポワール、ホープ、スペース、エスペランサ、スペランツァ、ナディエジーダである。いずれも「[[希望]]」を意味する単語が使用されており、それぞれの単語からその言葉を使う国のコロニーとして分かれている模様(例:ノゾミ→[[日本]])。ただし1号基であるエルピスは、エルピス事件の会話からドイツ系と思われるブランシュタイン家やその一門が住んでいることがうかがえ、[[カーウァイ・ラウ]]大佐のことやヒーロー戦記ネタの側面もあることも踏まえると、特にギリシャ系のコロニーというわけではないようである。
OGシリーズにおいては、L4宙域に10基のコロニーが存在する。名称は1号基から順にエルピス、ノゾミ、ホフヌング、ウィッシュ、エスポワール、ホープ、スペース、エスペランサ、スペランツァ、ナディエジーダである。いずれも「[[希望]]」を意味する単語が使用されており、それぞれの単語からその言葉を使う国のコロニーとして分かれている模様(例:ノゾミ→[[日本]])。ただし1号基であるエルピスは、エルピス事件の会話からドイツ系と思われるブランシュタイン家やその一門が住んでいることがうかがえ、[[カーウァイ・ラウ]]大佐のことや『[[ヒーロー戦記]]』ネタの側面もあることも踏まえると、特にギリシャ系のコロニーというわけではないようである。
この世界におけるコロニーは、長く延びた直方体が付属する円筒の周囲に居住区と思われるリング状の構造物が組み合わさった形状をしている(言うならば、外観が蛇口に似ている)。
この世界におけるコロニーは、長く延びた直方体が付属する円筒の周囲に居住区と思われるリング状の構造物が組み合わさった形状をしている(言うならば、外観が蛇口に似ている)。
しかし、スペースコロニーは積極的に攻め込む場合には、自軍ユニットを配置しにくい場所に位置している場合が多い。その為、[[熟練度]]の獲得条件が「一定ターン以内にマップをクリア」のように速攻を求められる場合、プレイヤーはその恩恵に与りにくい。どちらかといえば、防戦する事でデメリットが発生しない状態のときに使う地形である。
しかし、スペースコロニーは積極的に攻め込む場合には、自軍ユニットを配置しにくい場所に位置している場合が多い。その為、[[熟練度]]の獲得条件が「一定ターン以内にマップをクリア」のように速攻を求められる場合、プレイヤーはその恩恵に与りにくい。どちらかといえば、防戦する事でデメリットが発生しない状態のときに使う地形である。
『T』や『30』のように、マップの背景として登場するだけで地形の扱いにはなっていないこともある。
== 関連用語 ==
== 関連用語 ==
;[[コロニー落とし]]
;[[コロニー落とし]]
:廃棄されたスペースコロニーを[[地球]]に落着させる戦略。大質量の落着は、限定的な「核の冬」を発生させるほど凄まじい。
:廃棄されたスペースコロニーを[[地球]]に落着させる戦略。大質量の落着は、限定的な「核の冬」を発生させるほど凄まじい。
:[[一年戦争]]における「ブリティッシュ作戦」が最も有名であり、地球の自転速度を変化させ、地球環境を書き換えるような大被害を齎した。
:[[一年戦争]]における「ブリティッシュ作戦」が最も有名であり、地球の自転速度を変化させ、地球環境を書き換えるような大被害をもたらした。
;[[超長距離移民船団]]
:[[マクロスシリーズ]]における「宇宙を航行するスペースコロニー」。本項コロニーとの最大の相違は、定置永住ではなく「何世代をかけてでも定住可能な星へ辿り着く」という最終目標が存在すること。
== 余談 ==
== 余談 ==
*前述のとおり、スペースコロニー内は大気の自浄力が低く、大気汚染の原因となるものは基本的に厳禁であり、[[ガンダムシリーズ]]等でもコロニー内で自発的に火を焚いたり、喫煙行為をするという描写はあまり見られない(喫煙行為は作品が青少年向けということも一因であろうが)。その他、自動車などの交通手段も必然的に燃料を用いない車両(電気自動車など)を使っていることが多い。
*前述の通り、スペースコロニー内は大気の自浄力が低く、大気汚染の原因となるものは基本的に厳禁であり、[[ガンダムシリーズ]]等でもコロニー内で自発的に火を焚いたり、喫煙行為をするという描写はあまり見られない(喫煙行為は作品が青少年向けということも一因であろうが)。その他、自動車などの交通手段も必然的に燃料を用いない車両(電気自動車など)を使っていることが多い。
**SRWやガンダムシリーズ以外の作品を例に挙げると、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のSFゲーム『ポリスノーツ』に登場するスペースコロニー「BEYOND COAST」では、喫煙行為そのものが違法とされている。
**SRWやガンダムシリーズ以外の作品を例に挙げると、コナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)のSF[[コンピュータゲーム|ゲーム]]『ポリスノーツ』に登場するスペースコロニー「BEYOND COAST」では、喫煙行為そのものが違法とされている。
*『[[機動戦士ガンダムUC]]』の原作小説版ではスペースコロニーに携帯電話が存在しない理由として、『電子機器の僅かな誤作動が致命的な事故に繋がりかねなかった初期のスペースコロニーにおいて、電波の使用が厳しく制限された』という説明がなされている。
*『[[機動戦士ガンダムUC]]』の原作小説版ではスペースコロニーに携帯電話が存在しない理由として、「電子機器の僅かな誤作動が致命的な事故に繋がりかねなかった初期のスペースコロニーにおいて、電波の使用が厳しく制限された」という説明がなされている。
== 脚注 ==
== 脚注 ==
<references />
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== 資料リンク ==
== 資料リンク ==