5行目: |
5行目: |
| 特に初期は[[MSV]]と呼ばれる様々な[[モビルスーツ]]のバリエーション展開が人気を博し「ガンプラブーム」も発生、発売後たちまち売り切れが続出する事態にもなった。これらの展開が後に作品にも取り入れられ、ガンダムシリーズとガンプラは切っても切れない関係となっていった。 | | 特に初期は[[MSV]]と呼ばれる様々な[[モビルスーツ]]のバリエーション展開が人気を博し「ガンプラブーム」も発生、発売後たちまち売り切れが続出する事態にもなった。これらの展開が後に作品にも取り入れられ、ガンダムシリーズとガンプラは切っても切れない関係となっていった。 |
| | | |
− | 現在では1/144スケールの「HG(ハイグレード)<ref>作品の世界観に応じたタイトルが付けられるのが通例となっており、[[宇宙世紀]]系の「HGUC」アフターコロニー系の「HGAC」や『ビルドファイターズ』系列の「HGBF」などが存在する。</ref>」、1/100スケールの「MG(マスターグレード)」、1/60スケールの「PG(パーフェクトグレード)」、1/144スケールでMG並のギミックを取り入れた「RG(リアルグレード)」といったグレード分けを行って展開中。この他にも様々な商品が展開されており、旧商品も一部絶版品をのぞいて定期的に再販が行われている。 | + | 現在では1/144スケールの「HG(ハイグレード)<ref>作品の世界観に応じたタイトルが付けられるのが通例となっており、[[宇宙世紀]]系の「HGUC」アフターコロニー系の「HGAC」や『ビルドファイターズ』系列の「HGBF」などが存在する。</ref>」、1/100スケールの「MG(マスターグレード)」、1/60スケールの「PG(パーフェクトグレード)」、1/144スケールでMG並のギミックを取り入れた「RG(リアルグレード)」、1/144スケールで組み立てを簡略化した「EG(エントリーグレード)」といったグレード分けを行って展開中。この他にも様々な商品が展開されており、旧商品も一部絶版品をのぞいて定期的に再販が行われている。 |
| + | |
| + | 値段とパーツ数とそれによる組み立ての難易度、組み立て完了時の完成度の高さはPG>MG>RG>HGという順で、最高グレードのPGはゲーム機レベルの値段、初心者お断りのパーツ数と組み立て難易度、圧倒的な完成度となっている。HGはその逆で初めてガンプラに触れる、および組み立ての練習にうってつけの簡易グレードモデルである。 |
| + | |
| + | [[SDガンダムシリーズ]]も80年代末からとりわけ90年代には積極的にプラモ展開され、一般に[[SD]]という頭身が広く認知された(そしてそれが[[スーパーロボット大戦シリーズ]]やその源流である[[コンパチヒーローシリーズ]]に採用されるに至った)のはガンプラの影響によるところが大きい。現在は「BB戦士」がSDの主要なブランドとなり<ref>かつては「元祖SDガンダム」といった別ラインのグレードも展開されていた。</ref>、過去の主要なキャラクター([[武者頑駄無]]や[[騎士ガンダム]]など)を現代の技術でリファインした「LEGEND BB」も展開されている。 |
| | | |
| ガンプラ自体を題材とした作品も漫画作品を中心に展開され、『プラモ狂四郎』(SRW未参戦)をはじめとするガンプラバトルを題材とした作品が多数生み出された。あくまで漫画での展開が主であったが、2010年にはガンプラ30周年を記念し『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(SRW未参戦)で初めてアニメ作品でガンプラが題材とされる。その後、2013年に放送された『[[ガンダムビルドファイターズ]]』が人気を博し、ガンプラ自体の売り上げ向上にも繋がり、以降『ガンダムビルドシリーズ』として2019年現在も後継作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』(SRW未参戦)で展開が続いている。 | | ガンプラ自体を題材とした作品も漫画作品を中心に展開され、『プラモ狂四郎』(SRW未参戦)をはじめとするガンプラバトルを題材とした作品が多数生み出された。あくまで漫画での展開が主であったが、2010年にはガンプラ30周年を記念し『模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG』(SRW未参戦)で初めてアニメ作品でガンプラが題材とされる。その後、2013年に放送された『[[ガンダムビルドファイターズ]]』が人気を博し、ガンプラ自体の売り上げ向上にも繋がり、以降『ガンダムビルドシリーズ』として2019年現在も後継作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』(SRW未参戦)で展開が続いている。 |
| | | |
− | SRWにおいては『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』にて[[リアルPGガンダム]]が初のガンプラを元にしたユニットとして登場。『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』にて前述の『ガンダムビルドファイターズ』が正式参戦し、多数のガンプラが登場することとなった。 | + | SRWにおいては『[[スーパーロボット大戦Operation Extend|OE]]』にて[[リアルPGガンダム]]が初のガンプラを元にしたユニットとして登場。『[[スーパーロボット大戦X-Ω|X-Ω]]』にて前述の『ガンダムビルドファイターズ』が正式参戦し、多数のガンプラが登場することとなった。『ビルドファイターズ』のガンプラは『X-Ω』では設定全長に準拠したサイズで扱われているが、『[[ガンダムビルドファイターズ バトローグ|バトローグ]]』のガンプラは作中設定に合わせた人間サイズ扱い。 |
| | | |
| == SRWに登場したガンプラ == | | == SRWに登場したガンプラ == |
45行目: |
49行目: |
| *基本的にほとんどの商品の製造は静岡県静岡市にある「バンダイホビーセンター」にて行われている。工場見学ツアーも開催されている。 | | *基本的にほとんどの商品の製造は静岡県静岡市にある「バンダイホビーセンター」にて行われている。工場見学ツアーも開催されている。 |
| *劇中における色違いの機体や改修機を再現したバリエーション(俗に言う「カラバリ」「リデコ」商品)が非常に多い事でも有名。リデコに至っては、[[SDガンダムシリーズ]]や『[[ガンダムビルドファイターズ]]』で登場した派生機体のリデコという形で元々の機体の商品を出すという「逆リデコ」とも呼べる展開も見られている。 | | *劇中における色違いの機体や改修機を再現したバリエーション(俗に言う「カラバリ」「リデコ」商品)が非常に多い事でも有名。リデコに至っては、[[SDガンダムシリーズ]]や『[[ガンダムビルドファイターズ]]』で登場した派生機体のリデコという形で元々の機体の商品を出すという「逆リデコ」とも呼べる展開も見られている。 |
− | **また、ランナー金型流用の都合でリデコ商品では余剰パーツが出る事が多く、中には元となった商品をほぼそのまま組めたり出来るなど、結果的に元々の商品を買うよりも得をするケースも見られている。 | + | **リデコの関係で「本来分離出来ないのに出来てしまうFAZZ」など、一部間違った物もあるので注意。 |
| *実は市販品のプラモデルの中でも高い成形精度を持っており、多色成形やランナー状態である程度組み上がっているフレームパーツなど様々な新技術が投入されており、他の商品にも活かされている。 | | *実は市販品のプラモデルの中でも高い成形精度を持っており、多色成形やランナー状態である程度組み上がっているフレームパーツなど様々な新技術が投入されており、他の商品にも活かされている。 |
− | **その際たるものが2018年に展開の始まった「Figure-riseLABOシリーズ」。キャラクタープラモデルで層の厚みだけでグラデーションを表現するなど狂気的な手法で話題となった。 | + | **特にガンプラで磨かれた多色整形技術の結晶とも言える「Figure-riseLABO」シリーズは、その無茶苦茶な仕様と完成度から変態とまで称される。 |
− | *実はガンプラ以前に販売されていたプラモデルは、ネジやボルト等金属パーツを使っている物が多く、ドライバー等の工具も必要でり、接着剤が必須な部分も多くあった。 | + | *その人気と知名度から、ガンプラの人気に便乗して販売された[[偽物|パチモン]]商品も登場した。特に『モビルフォース ガンガル』はガンダムそのまんまのトリコロールのカラーリングや名前の語感から有名。ただし既存のプラモデル商品をガンダム風の色彩に変更して販売したものである(例えば[[シャア専用ゲルググ|旧型ゲルグ]]は[[ゴッドバード]]のパチモンを赤くしたもの)。 |
− | **当のガンプラも一部の商品では金属パーツを使用したものが見られている。 | + | **『ガンガル』の存在は原作版『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』でもネタにされている。ただしアニメ版では流石に権利面の都合からか「'''ダ'''ンガル」とぼやかした表現となっている。尚、同作では[[ケロロ軍曹]]の趣味の一つであるなどガンプラの存在が随所にフィーチャーされている。 |
− | *その人気ぶりから「モビルフォース・ガンガル」に代表される俗にいう[[偽物|パチモノ]]プラモも横行していた。
| + | ***なおガンプラのパチモンには『太陽系戦隊ガルダン』と言う商品も存在した(こちらはこちらで[[マジンガーZ|パイルダーロボ]]を赤くした[[シャア専用ザク|戦略戦士バグ]]等を販売していた)。 |
− | **ちなみに当のガンガルも『超メカモデルシリーズ』の仕様変更商品である。 | + | *ガンプラは模型である都合上、作中の[[サイズ]]は歴代作品でも最小の機体だが、SRWでは先述の通り少なくとも人間サイズ以上に扱われているため、最小サイズは[[メダロット (ロボット)|メダロット]]に譲っている。 |
− | **あまりの有名ぶりから『[[ケロロ軍曹 (TV)|ケロロ軍曹]]』などガンプラを取り扱う一部の作品でも語られる事が多い。 | + | *『[[ナイツ&マジック]]』のWeb版では、[[エルネスティ・エチェバルリア]]の前世である倉田翼が[[機動戦士ガンダム00]]のガンプラと思わしきものを購入していた(伏字で表現されている)。商業媒体ではやはり権利面の都合か、ガンプラは登場しないが、アニメでは上記パチモン商品『モビルフォースガンガル』をパロディした'''「ガーンガル」'''というプラモデルが登場している。 |
− | ***なお、当の『ケロロ』内では権利の都合もあってか「'''ダ'''ンガル」とボカされた名称となっている。 | + | *静岡県には、バンダイ以外にもタミヤやアオシマなど様々な模型メーカーが存在しているが、静岡がこのような地域になったのは徳川家康が城作りの為に多数の細工職人を集めて保護した事が影響している。その関係で家康の墓所がある久能山東照宮には、'''ガンプラや[[ヤマト]]など、様々なプラモデルが奉納・展示されている'''。 |
| | | |
| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |