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− また、ニュータイプの力を発現させる者がごく限られた人間のみである上に、その殆どがスペースノイドであったことも、特に[[アースノイド]]からは否定的見解を示される要因となっており、同時にスペースノイド側のプロパガンダに利用される理由にもなった。第二次ネオ・ジオン戦争の後日談として扱われる外伝作品『虹に乗れなかった男』では、アクシズ・ショックがニュータイプ神話に結び付けられることで、ニュータイプやジオニズムが反連邦主義の宗教戦争に利用されていく可能性を連邦の上層部から危惧されており、目撃者の一人である[[ブライト・ノア]]は、[[核ミサイル|核弾頭]]の提供を行った[[カムラン・ブルーム]]やモビルスーツを無断使用した民間人の息子である[[ハサウェイ・ノア]]を人質に取られるも同然の形で、アクシズ・ショックをニュータイプとは関係のないものとして証言するよう要求されている。+
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→ニュータイプの歴史と見解
しかしながら、ニュータイプが「[[オールドタイプ]]よりも優れた者」として扱われる傾向だけでなく、ハマーンやシロッコの様にニュータイプではない者を「俗物」呼ばわりして差別し見下そうとする傲慢なニュータイプも少なからずいた為か、オールドタイプの中にはニュータイプを拒絶する者も多かったようである。短期間で熟練のパイロットを圧倒する技量を身につける異常なまでの成長速度の速さや高度な空間認識及び危機察知能力、サイコミュ兵器を使用出来る等といった数多くの優位性から、一部の学者には「ニュータイプはオールドタイプ(=現行の一般人類)をいずれ支配・排斥・絶滅させる存在になり得るのではないか」と推測し主張する者もいる。
しかしながら、ニュータイプが「[[オールドタイプ]]よりも優れた者」として扱われる傾向だけでなく、ハマーンやシロッコの様にニュータイプではない者を「俗物」呼ばわりして差別し見下そうとする傲慢なニュータイプも少なからずいた為か、オールドタイプの中にはニュータイプを拒絶する者も多かったようである。短期間で熟練のパイロットを圧倒する技量を身につける異常なまでの成長速度の速さや高度な空間認識及び危機察知能力、サイコミュ兵器を使用出来る等といった数多くの優位性から、一部の学者には「ニュータイプはオールドタイプ(=現行の一般人類)をいずれ支配・排斥・絶滅させる存在になり得るのではないか」と推測し主張する者もいる。
また、ニュータイプの力を発現させる者がごく限られた人間のみである上に、その殆どがスペースノイドであった事実も、特に[[アースノイド]]側からは否定的見解を示される要因となっている。一方でスペースノイド側…特にジオニズムやギレン・ザビのニュータイプ論を信奉しているスペースノイド達の間では、「'''ニュータイプ=スペースノイドの為に戦う救世主'''」という間違った認識を正しい物と頑なに信じる者が非常に多く、結果的にニュータイプがスペースノイドの独立を正当化する為の大義名分やプロパガンダに利用される理由にもなっている。この事は地球連邦政府及び軍の上層部からも深刻に問題視されており、第二次ネオ・ジオン戦争の後日談として扱われる外伝作品『虹に乗れなかった男』では、アクシズ・ショックがニュータイプ神話に結び付けられる事でニュータイプやジオニズムが地球の反連邦主義者達によって宗教戦争に利用されていく可能性から、目撃者の一人である[[ブライト・ノア]]は、[[核ミサイル|核弾頭]]の提供を行った[[カムラン・ブルーム]]やモビルスーツを無断使用した民間人の息子である[[ハサウェイ・ノア]]を人質に取られるも同然の形で、アクシズ・ショックをニュータイプとは関係のないものとして証言するよう要求されている。
元々ジオニズムの根幹に関わる要素の一つとなっていたためか、その後の歴史においても[[リディ・マーセナス]]のように自分自身がニュータイプであるという現実さえ全力で否定しようとした者、[[トビア・アロナクス]]のようにニュータイプでありながらニュータイプの優位性を自ら否定する者、「ニュータイプという言葉は、もはや[[エース|撃墜王]]と同じ意味にまで堕している」と嘆く者、「地球連邦政府への[[テロリスト|反乱分子]]を生み出す危険思想」であると結論付ける者、単なる軍のプロパガンダと見做して冷笑する者……と、後期の作品になるほどニュータイプ(思想を含めて)の扱われ方はむしろ否定的なニュアンスになっている。『[[機動戦士Vガンダム]]』の時代の前後では(視聴者の目線では)ニュータイプらしき感応力を自然に発現する者が少なくないにも関わらず、その事から特にニュータイプ扱いされてはいない。その程度の感応力は既にありふれた水準となり、「ニュータイプ」自体は伝説上の存在に変転したとも言い得る。同時代でより特異な資質を発現させる人物は「スペシャル」や「サイキッカー」と呼ばれ、区分されている。
元々ジオニズムの根幹に関わる要素の一つとなっていたためか、その後の歴史においても[[リディ・マーセナス]]のように自分自身がニュータイプであるという現実さえ全力で否定しようとした者、[[トビア・アロナクス]]のようにニュータイプでありながらニュータイプの優位性を自ら否定する者、[[カーディアス・ビスト]]の様に「ニュータイプという言葉は、もはや[[エース|撃墜王]]と同じ意味にまで堕している」と嘆く者、「地球連邦政府への[[テロリスト|反乱分子]]を生み出す危険思想」であると結論付ける者、単なる軍のプロパガンダと見做して冷笑する者……と、後期の作品になるほどニュータイプ(思想を含めて)の扱われ方はむしろ否定的なニュアンスになっており、それらはあながち間違ってはいない部分もある。
『[[機動戦士Vガンダム]]』の時代の前後では(視聴者の目線では)ニュータイプらしき感応力を自然に発現する者が少なくないにも関わらず、その事から特にニュータイプ扱いされてはいない。その程度の感応力は既にありふれた水準となり、「ニュータイプ」自体は伝説上の存在に変転したとも言い得る。同時代でより特異な資質を発現させる人物は「スペシャル」や「サイキッカー」と呼ばれ、区分されている。
宇宙世紀の次の時代とされるリギルド・センチュリーの時代においてもニュータイプは伝説上の存在として語り継がれてはいるものの、作中ではニュータイプという単語がごく僅かな人物の口から出てくる程度である。一方「サイキッカー」などの特殊能力の持ち主については言及されていない。一応、サイコミュらしき技術を用いているのではないかと思わせるMSやニュータイプの様な勘の良い描写をされているキャラ自体はいる。
宇宙世紀の次の時代とされるリギルド・センチュリーの時代においてもニュータイプは伝説上の存在として語り継がれてはいるものの、作中ではニュータイプという単語がごく僅かな人物の口から出てくる程度である。一方「サイキッカー」などの特殊能力の持ち主については言及されていない。一応、サイコミュらしき技術を用いているのではないかと思わせるMSやニュータイプの様な勘の良い描写をされているキャラ自体はいる。