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| 科学者としての傑出した知能のみならず、人々からも慕われる優れた人格者であったのだが、ストーリーにおける一人息子・ヤスジの死、出資者である[[マルチーノ]]の無理難題や味方である地球側との意見の相違等の描写等、風見博士が苦しめられる描写がいくつかあり、それらの件によって徐々に精神を病んでいき、本来は平和の為であった科学への追求も歪んだ方向に向かってしまったのは想像に難くない。 | | 科学者としての傑出した知能のみならず、人々からも慕われる優れた人格者であったのだが、ストーリーにおける一人息子・ヤスジの死、出資者である[[マルチーノ]]の無理難題や味方である地球側との意見の相違等の描写等、風見博士が苦しめられる描写がいくつかあり、それらの件によって徐々に精神を病んでいき、本来は平和の為であった科学への追求も歪んだ方向に向かってしまったのは想像に難くない。 |
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− | 作中当初は悪の心を持たない正義の科学者であったのに、様々な事件の影響で悪の科学者と化してしまい、悪役側に走ってしまってそのまま改心しないで死亡してしまうという、ロボットアニメ史上でも非常に異色のキャラクターである<ref>過去の作品群にも「敵側サイドに寝返ってしまい仲間達と対立する味方キャラ」というシチュエーションは数多く存在していたが、飽くまで1エピソードに留まる事が大半だった上に大抵は「[[エルチ・カーゴ|敵に洗脳された影響]]」「[[ケーン・ワカバ|人質を取られてやむを得ず]]」「[[キリコ・キュービィー|敵を欺くには先ず味方から的な演技]]」といった真相が用意されており、事件解決後には味方サイドへと復帰するケースが殆どであった。それ故に、関連書籍などでは風見博士の裏切り行為を「'''前代未聞'''」と評するものも存在している。</ref>。
| + | '''「作中当初は悪の心を持たない正義の科学者であったのに、様々な事件の影響で悪の科学者と化してしまい、悪役側に走ってしまってそのまま改心しないで死亡してしまう」'''という、ロボットアニメ史上でも非常に異色のキャラクターである<ref>過去の作品群にも「敵側サイドに寝返ってしまい仲間達と対立する味方キャラ」というシチュエーションは数多く存在していたが、飽くまで1エピソードに留まる事が大半だった上に大抵は「[[エルチ・カーゴ|敵に洗脳された影響]]」「[[ケーン・ワカバ|人質を取られてやむを得ず]]」「[[キリコ・キュービィー|敵を欺くには先ず味方から的な演技]]」といった真相が用意されており、事件解決後には味方サイドへと復帰するケースが殆どであった。それ故に、関連書籍などでは風見博士の裏切り行為を「'''前代未聞'''」と評するものも存在している。</ref>。 |
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| あまりにも理不尽な周囲からの迫害、そして悲劇に見舞われ、徐々に精神を病んでいくのと同時に仲間達との溝を深めてしまった事が、彼にとっての大きな悲劇であったといえる。 | | あまりにも理不尽な周囲からの迫害、そして悲劇に見舞われ、徐々に精神を病んでいくのと同時に仲間達との溝を深めてしまった事が、彼にとっての大きな悲劇であったといえる。 |
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| === [[Zシリーズ]] === | | === [[Zシリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦Z]] | | ;[[スーパーロボット大戦Z]] |
− | :初登場作品。中盤までは原作中盤までと同様に人格者として描写されているが、終盤にはルートによって多少経緯に違いはあるものの、原作とは異なり明確に地球を見限って[[スカルムーン連合]]側に寝返る。原作と違って息子を失うような悲劇や理不尽な周囲の迫害を受けていない事もあり、終盤は原作以上に悪役(それも小悪党)の要素が強くなってしまっている。 | + | :初登場作品。中盤までは原作中盤までと同様に人格者として描写されているが、終盤にはルートによって多少経緯に違いはあるものの、原作とは異なり明確に地球を見限って[[スカルムーン連合]]側に寝返る。原作と違って息子を失うような悲劇や理不尽な周囲の迫害を受けていない事もあり、終盤は'''原作以上に悪役(それも小悪党)の要素が強くなってしまっている'''。 |
| :裏切った後は自ら[[エルダー戦艦]]の指揮を執って戦闘を挑んでくる。その際、多くの他作品[[スーパーロボット]]に対して[[特殊戦闘台詞]]が用意されており、他作品に対する台詞の多さは本作のキャラの中でもトップクラス。しかし、本人よりもむしろ博士による超改造でザコとは思えぬ命中率まで強化された[[コスモザウルス]]軍団の方が脅威。 | | :裏切った後は自ら[[エルダー戦艦]]の指揮を執って戦闘を挑んでくる。その際、多くの他作品[[スーパーロボット]]に対して[[特殊戦闘台詞]]が用意されており、他作品に対する台詞の多さは本作のキャラの中でもトップクラス。しかし、本人よりもむしろ博士による超改造でザコとは思えぬ命中率まで強化された[[コスモザウルス]]軍団の方が脅威。 |
− | :終盤で[[ZEUTH]]と決戦した際、一度は撃墜されるも、[[次元力]]で即座に復活。しかし、その直後にゴッドシグマの最終武器である『トリニティウィング』で完全に撃破されてしまい、最後は戦艦を脱出したところを闘志也達に追い詰められるが、それでも悪あがきをして彼らを殺そうとした為、その様子を見かねた[[テラル]]に引導を渡された。 | + | :終盤で[[ZEUTH]]と決戦した際、一度は撃墜されるも、[[次元力]]で即座に復活。しかし、その直後にゴッドシグマの最終武器である「トリニティウィング」で完全に撃破されてしまい、最後は戦艦を脱出したところを闘志也達に追い詰められるが、それでも悪あがきをして彼らを殺そうとした為、その様子を見かねた[[テラル]]に引導を渡された。 |
| ;[[第2次スーパーロボット大戦Z]] | | ;[[第2次スーパーロボット大戦Z]] |
− | :名前のみの登場。その行く末はゴッドシグマチームに深い影を落としている事が彼らの台詞から伺える。なお、破界篇の特典についているZのダイジェストブックでは、[[D.O.M.E.]]で[[黒歴史]]を見た後に裏切った(つまりifルート)展開が正史となっている。 | + | :名前のみの登場。その行く末はゴッドシグマチームに深い影を落としている事が彼らの台詞から伺える。 |
| + | :なお、『破界篇』の特典についている『Z』のダイジェストブックでは、[[D.O.M.E.]]で[[黒歴史]]を見た後に裏切った(つまりifルート)展開が正史となっている。 |
| | | |
| == パイロットステータス == | | == パイロットステータス == |
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| :信頼関係にあったが、テラルやエルダー兵への過酷な尋問が発覚した第38話以降は完全に関係が冷え切ってしまう。 | | :信頼関係にあったが、テラルやエルダー兵への過酷な尋問が発覚した第38話以降は完全に関係が冷え切ってしまう。 |
| ;[[ジュリィ野口]] | | ;[[ジュリィ野口]] |
− | :助手。彼から尊敬されており、博士もまた彼を信頼していたが、第38話以降は彼をひよっこ等とあなどる発言をする等、師弟関係は破綻した。 | + | :助手。彼から尊敬されており、博士もまた彼を信頼していたが、第38話以降は彼を「ひよっこ」とあなどる発言をする等、師弟関係は破綻した。 |
| ;[[吉良謙作]] | | ;[[吉良謙作]] |
| :闘志也やジュリィ同様に博士を慕っていたが、彼とも関係が悪化した。 | | :闘志也やジュリィ同様に博士を慕っていたが、彼とも関係が悪化した。 |
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| :理恵の弟。理恵と同様に親子同然の関係であったが、彼とも関係が悪化した。 | | :理恵の弟。理恵と同様に親子同然の関係であったが、彼とも関係が悪化した。 |
| ;[[マルチーノ]] | | ;[[マルチーノ]] |
− | :スポンサー。…なのだが彼の無理難題に頭を悩ませることも多く、裏切りの原因の一つ。 | + | :スポンサー。…なのだが、彼の横暴と無理難題に頭を悩ませる事も多く、'''「風見博士の暴走と[[裏切りイベント|裏切り]]の原因を作った元凶の一人」'''とも言える。 |
| ;[[ミナコ・マルチーノ]] | | ;[[ミナコ・マルチーノ]] |
| :マルチーノの娘。流石に彼女のわがままな性格を苦手としていたようである。 | | :マルチーノの娘。流石に彼女のわがままな性格を苦手としていたようである。 |
| ;風見ヤスジ | | ;風見ヤスジ |
− | :SRW未登場。第10話に登場した風見博士の一人息子。父に会いたいがゆえ、遥々トリニティシティにやって来たが、[[エルダー兵]]が彼を殺害しようとした際、故障した光線銃で応戦しようとするも、その暴発により死亡する。風見博士自身は仕事の邪魔をされたくないという理由で、彼に会う事を拒否していたが、彼の寝姿を見て涙を浮かべ、その死を悲しむ等強く愛していた。 | + | :SRW未登場。第10話に登場した風見博士の一人息子。 |
| + | :父に会いたいが故に、遥々トリニティシティにやって来たが、[[エルダー兵]]が彼を殺害しようとした際、故障した光線銃で応戦しようとするも、その暴発により死亡する。 |
| + | :風見博士自身は仕事の邪魔をされたくないという理由で、彼に会う事を拒否していたが、彼の寝姿を見て涙を浮かべ、その死を悲しむ等強く愛していた。 |
| ;[[テラル]] | | ;[[テラル]] |
− | :当初は敵対する敵の司令官で、後にエルダー軍から追われた彼がトリニティシティへ来た事により記憶を強引に映し出してエルダーの未来科学を知ろうとした。その後、自分の元から逃げたテラルを裏切者と断じて殺そうとした。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では彼女に引導を渡されて死亡する。 | + | :当初は敵対する敵の司令官で、後にエルダー軍から追われた彼がトリニティシティへ来た事により記憶を強引に映し出してエルダーの未来科学を知ろうとした。 |
| + | :その後、自分の元から逃げたテラルを裏切者と断じて殺そうとした。なお、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では風見博士に引導を渡す。 |
| ;[[ガガーン]] | | ;[[ガガーン]] |
| :最後は彼に降伏し、寝返る事になる。しかし、当然信用されておらず、捨て駒同然に使い捨てられる羽目に。 | | :最後は彼に降伏し、寝返る事になる。しかし、当然信用されておらず、捨て駒同然に使い捨てられる羽目に。 |
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| === スーパー系 === | | === スーパー系 === |
| ;[[クライン・サンドマン]] | | ;[[クライン・サンドマン]] |
− | :『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では出資者の一人。マルチーノから[[トリニティシティ]]を買い取り、風見博士の裏切りフラグの一つをへし折ったのだが、結局風見博士は裏切ってしまう。 | + | :『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では出資者の一人。 |
| + | :マルチーノから[[トリニティシティ]]を買い取り、風見博士の裏切りフラグの一つをへし折ったのだが、結局風見博士は裏切ってしまう。 |
| ;[[破嵐万丈]] | | ;[[破嵐万丈]] |
| :『Z』ではサンドマン同様に出資者。しかし、やはりサンドマンに対してと同様に彼に対しても恩を仇で返す。 | | :『Z』ではサンドマン同様に出資者。しかし、やはりサンドマンに対してと同様に彼に対しても恩を仇で返す。 |
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| :『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[D.O.M.E.]]にて[[黒歴史]]の真実が明かされ、皆が唖然とする中、風見博士は黒歴史を明かした彼女を嘲笑した。 | | :『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では[[D.O.M.E.]]にて[[黒歴史]]の真実が明かされ、皆が唖然とする中、風見博士は黒歴史を明かした彼女を嘲笑した。 |
| ;[[パプテマス・シロッコ]] | | ;[[パプテマス・シロッコ]] |
− | :『Z』ではD.O.M.E.にて風見博士の狂気染みた論にも一理あるとし、改めて一握りの天才が世界を動かすべきという己の理想を説いた。 | + | :『Z』ではD.O.M.E.にて風見博士の狂気染みた論にも一理あるとし、改めて「一握りの天才が世界を動かすべき」という己の理想を説いた。 |
| ;[[フィクス・ブラッドマン]]、[[ザイデル・ラッソ]] | | ;[[フィクス・ブラッドマン]]、[[ザイデル・ラッソ]] |
| :『Z』の終盤、D.O.M.E.にて言い争う彼らを揶揄し、「黒歴史も必然」と嘲笑い、彼らにも少なからずショックを与えた。 | | :『Z』の終盤、D.O.M.E.にて言い争う彼らを揶揄し、「黒歴史も必然」と嘲笑い、彼らにも少なからずショックを与えた。 |
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| :裏切った後、[[スフィア]]の解析の為に彼女を拉致しようとした。 | | :裏切った後、[[スフィア]]の解析の為に彼女を拉致しようとした。 |
| ;[[ジエー・ベイベル]] | | ;[[ジエー・ベイベル]] |
− | :初対面時に彼に「カザミン」とニックネームを付けられて面食らってしまう。しかし…。 | + | :初対面時に彼に'''「カザミン」'''とニックネームを付けられて面食らってしまう。しかし…。 |
| ;[[黒のカリスマ]]([[ジ・エーデル・ベルナル]]) | | ;[[黒のカリスマ]]([[ジ・エーデル・ベルナル]]) |
− | :ジエーの正体であり、『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』おいて風見博士を悪の道へと走らせた張本人。最終決戦時にはトリニティチームに対して憎々しげに「あの世で風見博士によろしく伝えてくれ!」などと言い放つ。 | + | :ジエーの正体であり、'''『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』おいて風見博士を悪の道へと走らせた張本人'''。 |
| + | :最終決戦時にはトリニティチームに対して憎々しげに「あの世で風見博士によろしく伝えてくれ!」などと言い放つ。 |
| | | |
| == 名台詞 == | | == 名台詞 == |
− | ;「科学者の良心に誓って出来ません。それでもとおっしゃるなら所長を辞める他ありませんな。科学には万に一つの危険もあってはならないのです」 | + | ;「[[科学者・技術者|科学者]]の良心に誓って出来ません。それでもとおっしゃるなら所長を辞める他ありませんな。科学には万に一つの危険もあってはならないのです」 |
| :第4話で火山島が噴火して危機に陥った際、危険な状態を博士に指摘されながらも自身の出資した農園を助ける為に安全な状態であると迫った[[マルチーノ]]に対しての反論。 | | :第4話で火山島が噴火して危機に陥った際、危険な状態を博士に指摘されながらも自身の出資した農園を助ける為に安全な状態であると迫った[[マルチーノ]]に対しての反論。 |
| ;「出資者であれば何もかも好き放題というのはおかしい。多くの人々の協力があるからこそ、あなたの出資も生きているんですよ」 | | ;「出資者であれば何もかも好き放題というのはおかしい。多くの人々の協力があるからこそ、あなたの出資も生きているんですよ」 |
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| ;「小さい頃の私は、あの子に劣らぬ泣き虫だった…そして泣きながら考えた…腕っ節ではかなわなくても、他の力で見返してやろうと」 | | ;「小さい頃の私は、あの子に劣らぬ泣き虫だった…そして泣きながら考えた…腕っ節ではかなわなくても、他の力で見返してやろうと」 |
| :第10話で闘志也に語った自身の過去。しかし闘志也にはそれによる学者気質がヤスジに寂しい思いをさせていると批難される。 | | :第10話で闘志也に語った自身の過去。しかし闘志也にはそれによる学者気質がヤスジに寂しい思いをさせていると批難される。 |
− | :本質的には人類の発展と平和の為に科学者として研究に勤しんでいる風見博士だが、この台詞から表れているように科学という分野で人々から認められたいという感情もある事が分かる。 | + | :本質的には人類の発展と平和の為に科学者として研究に勤しんでいる風見博士だが、この台詞から表れているように'''「科学という分野で人々から認められたい」'''という欲求もある事が分かる。 |
| :しかし、同話でのヤスジの死やマルチーノらの無理解で、その感情は歪んだ方向へと突き進む事になってしまう。 | | :しかし、同話でのヤスジの死やマルチーノらの無理解で、その感情は歪んだ方向へと突き進む事になってしまう。 |
| ;「ヤスジ…ヤスジ…!」 | | ;「ヤスジ…ヤスジ…!」 |
− | :10話ラスト、死亡したヤスジの死に慟哭して。 | + | :第10話ラスト、死亡したヤスジの死に慟哭して。 |
| ;「その通りだ。今、彼らの要求に屈してトリニティエネルギーの秘密を知られたらどうなる!? 翔太一人の命と地球の運命を引替えにはできん!」 | | ;「その通りだ。今、彼らの要求に屈してトリニティエネルギーの秘密を知られたらどうなる!? 翔太一人の命と地球の運命を引替えにはできん!」 |
| :第12話で[[春日理恵|理恵]]の弟である翔太がエルダー側の人質となった際に「翔太に構わずに撃て」と博士が命じた事に闘志也や[[吉良謙作|キラケン]]が驚く中、ただ一人博士の命令を忠実に実行しようとし「博士は翔太もろとも敵を撃てと言っているんだ」と闘志也らに念を押して説明するジュリィへの台詞。 | | :第12話で[[春日理恵|理恵]]の弟である翔太がエルダー側の人質となった際に「翔太に構わずに撃て」と博士が命じた事に闘志也や[[吉良謙作|キラケン]]が驚く中、ただ一人博士の命令を忠実に実行しようとし「博士は翔太もろとも敵を撃てと言っているんだ」と闘志也らに念を押して説明するジュリィへの台詞。 |
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| === 第38話以降 === | | === 第38話以降 === |
| ;「フフフフフ…私はこの時を待っていたのだ…」 | | ;「フフフフフ…私はこの時を待っていたのだ…」 |
− | :第38話で捕虜となった[[テラル]]を強引に連れ出し、タイムマシンの秘密を知る為に記憶投影マシンで記憶を引き出そうとした際の台詞。 | + | :第38話より。捕虜となった[[テラル]]を強引に連れ出し、タイムマシンの秘密を知る為に記憶投影マシンで記憶を引き出そうとした際の台詞。 |
| :この後に見せた博士の表情は目に血管が走る等、狂気としか言いようが無い表情で、ここから風見博士の暴走が始まる事になる。 | | :この後に見せた博士の表情は目に血管が走る等、狂気としか言いようが無い表情で、ここから風見博士の暴走が始まる事になる。 |
| ;「どうもこうもない、私は地球の平和の為にテラルから未来科学の秘密を聞き出そうとしていただけだ」 | | ;「どうもこうもない、私は地球の平和の為にテラルから未来科学の秘密を聞き出そうとしていただけだ」 |
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| ;「ガガーン、タイムシップを発進させろ!」<br />「黙れ!! お前達こそそんなにトリニティエネルギーが欲しけりゃ、さっさと取ってくればよかろう!」 | | ;「ガガーン、タイムシップを発進させろ!」<br />「黙れ!! お前達こそそんなにトリニティエネルギーが欲しけりゃ、さっさと取ってくればよかろう!」 |
| :ガガーンにタイムシップに乗せる事を要求し、更に立て続けに上記の命令口調の台詞でタイムシップの発進を要求し、降った身でありながらそのあまりにも傲慢な風見博士の態度に嫌悪感を露に声を荒げる[[ダルトン]]と[[メサ]]に対してあまりにも無茶苦茶な態度をとる。 | | :ガガーンにタイムシップに乗せる事を要求し、更に立て続けに上記の命令口調の台詞でタイムシップの発進を要求し、降った身でありながらそのあまりにも傲慢な風見博士の態度に嫌悪感を露に声を荒げる[[ダルトン]]と[[メサ]]に対してあまりにも無茶苦茶な態度をとる。 |
− | :しかし、そんな風見博士に対してガガーンはあくまでも冷静に対応し、逆に彼に焦りを見抜かれて煽られる形で、トリニティ基地制圧のための尖兵として「最強の敵(予告[[ナレーション]]より)」となってトリニティチームの前に立ちはだかることになる。 | + | :しかし、そんな風見博士に対してガガーンはあくまでも冷静に対応し、逆に彼に焦りを見抜かれて煽られる形で、'''トリニティ基地制圧の為の尖兵として「最強の敵(予告[[ナレーション]]より)」となってトリニティチームの前に立ちはだかる'''事になる。 |
− | :しかし、風見博士は知らなかった。自分はガガーンによって捨て駒として利用されている事を… | + | :そして、風見博士は知らなかった。自分はガガーンによって捨て駒として利用されている事を…。 |
| ;「トリニティエネルギーは誰にも渡さんっ! トリニティエネルギーは私の物だ!」 | | ;「トリニティエネルギーは誰にも渡さんっ! トリニティエネルギーは私の物だ!」 |
− | :エルダーの尖兵と化してトリニティ基地に乗り込み、ジュリィの持っていたトリニティエネルギー発生装置の解除パスワードを収めた音声テープを銃で弾き飛ばして。そこにはかつての聡明な風見博士の姿は無かった… | + | :エルダーの尖兵と化してトリニティ基地に乗り込み、ジュリィの持っていたトリニティエネルギー発生装置の解除パスワードを収めた音声テープを銃で弾き飛ばして。 |
| + | :そこにはかつての聡明な風見博士の姿は無かった… |
| ;「私こそ天才にして世界一の頭脳…私こそ、天才にして世界一の頭脳!」 | | ;「私こそ天才にして世界一の頭脳…私こそ、天才にして世界一の頭脳!」 |
| :[[トリニティエネルギー]]発生装置の音声パスワードとなった風見博士の台詞。声色がノイローゼ気味っぽくなっており、その言葉には、風見博士の焦りと誇りが込められていた…。 | | :[[トリニティエネルギー]]発生装置の音声パスワードとなった風見博士の台詞。声色がノイローゼ気味っぽくなっており、その言葉には、風見博士の焦りと誇りが込められていた…。 |
189行目: |
196行目: |
| == スパロボシリーズの名台詞 == | | == スパロボシリーズの名台詞 == |
| ;「了解だ。君の協力に心の底から感謝しておる」 | | ;「了解だ。君の協力に心の底から感謝しておる」 |
− | :『Z』第13話「立ち上がれ、宇宙の戦士!」 より。[[マルチーノ]]の代わりに出資し[[クライン・サンドマン|サンドマン]]への礼を述べている。風見博士にとって、サンドマンの厚意は非常に大きな助けとなり、それに対し心から感謝していた。しかし後に彼に恩を仇で返すことになろうとは、風見博士自身も、この時は夢にも思っていなかった。 | + | :『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』第13話「立ち上がれ、宇宙の戦士!」 より。[[マルチーノ]]の代わりに出資し[[クライン・サンドマン|サンドマン]]への礼を述べている。 |
| + | :風見博士にとって、サンドマンの厚意は非常に大きな助けとなり、それに対し心から感謝していた。しかし、後に彼に恩を仇で返す事になろうとは、風見博士自身も、この時は夢にも思っていなかった。 |
| ;「気をしっかり持て! 爆弾を埋め込まれた人達は 我々以上の恐怖と戦っているのだぞ!」 | | ;「気をしっかり持て! 爆弾を埋め込まれた人達は 我々以上の恐怖と戦っているのだぞ!」 |
| :『Z』セツコ編第33話周辺警戒ルート「星が輝く時」より。[[ガイゾック]]に[[人間爆弾]]にされた人達を必死に救助しようとする場面での一幕。この頃は頼りがいのある人格者だったのだが…。 | | :『Z』セツコ編第33話周辺警戒ルート「星が輝く時」より。[[ガイゾック]]に[[人間爆弾]]にされた人達を必死に救助しようとする場面での一幕。この頃は頼りがいのある人格者だったのだが…。 |
205行目: |
213行目: |
| :以上の3つのセリフは[[ザフト]]ルートでのみ聞くことが出来、もう一方のルートでは立ち会う前に裏切ることとなる。 | | :以上の3つのセリフは[[ザフト]]ルートでのみ聞くことが出来、もう一方のルートでは立ち会う前に裏切ることとなる。 |
| ;「あの星に未来はない。ならば、ワシはエルダーにつく事を選択するまでよ。そして、この選択によって近い将来に世界が分岐した時、地球とエルダーの戦う未来が誕生するのだろう」 | | ;「あの星に未来はない。ならば、ワシはエルダーにつく事を選択するまでよ。そして、この選択によって近い将来に世界が分岐した時、地球とエルダーの戦う未来が誕生するのだろう」 |
− | :『Z』第53話ミネルバ一時残留ルート「月面決戦」より。[[ガガーン]]の協力者となり、テラルの前に姿を現して。半ば狂気に支配されて寝返った原作とは異なり、完全に自らの私利私欲を満たすために地球を裏切った裏切り者と化してガガーンに加担する。 | + | :『Z』第53話ミネルバ一時残留ルート「月面決戦」より。[[ガガーン]]の協力者となり、テラルの前に姿を現して。 |
− | ;「あくまで結果論よ! 科学の発展における副産物のようなものだ!」<br />「それも結果論よ!まずはワシの科学あってのものだ!」 | + | :'''半ば狂気に支配されて寝返った原作とは異なり、完全に自らの私利私欲を満たす為に地球を裏切った裏切り者と化してガガーンに加担する'''。 |
− | :同上。[[ゴッドシグマ]]と直接対峙した際、トリニティチームにガガーンに加担すれば宇宙に戦乱が起きると言われ、同時に「今まで科学を極めようとしていたのは人類の幸福と発展ではなかったのか」と言われて。もはや自分の事しか見えなくなってしまっている。 | + | ;「あくまで結果論よ! 科学の発展における副産物のようなものだ!」<br />「それも結果論よ! まずはワシの科学あってのものだ!」 |
| + | :同上。[[ゴッドシグマ]]と直接対峙した際、トリニティチームから「ガガーンに加担すれば宇宙に戦乱が起きる」「今まで科学を極めようとしていたのは人類の幸福と発展ではなかったのか」と言われて。もはや自分の事しか見えなくなってしまっている。 |
| ;「どういう事だ! あやつもゴッドシグマだというのか!?」<br />「ぬう! ここにもゴッドシグマがいるのか!」<br />「クライン・サンドマン! 貴様の正体を知っておるぞ!」 | | ;「どういう事だ! あやつもゴッドシグマだというのか!?」<br />「ぬう! ここにもゴッドシグマがいるのか!」<br />「クライン・サンドマン! 貴様の正体を知っておるぞ!」 |
− | :サンドマンが搭乗する[[ゴッドΣグラヴィオン]]との[[特殊戦闘台詞]]。しかし、得意げに「サンドマンの正体を知っている」と言ってはいるが、風見博士が裏切るよりももっと前にZEUTHは(もちろん風見博士も)サンドマンの正体を知ったのだが… | + | :サンドマンが搭乗する[[ゴッドΣグラヴィオン]]との[[特殊戦闘台詞]]。「ゴッドシグマ」の開発者として、同名の機体には驚きが隠せない様子。 |
− | ;「神も悪魔も知った事か! ワシこそ天才にして宇宙一の頭脳! ワシこそ天才にして宇宙一の頭脳だ!!」 | + | :3行目の台詞では得意げに「サンドマンの正体を知っている」と言ってはいるものの、風見博士が裏切るよりももっと前にZEUTHは(もちろん風見博士も)サンドマンの正体を知ったのだが… |
| + | ;「[[神]]も[[天使・悪魔|悪魔]]も知った事か! ワシこそ[[天才]]にして宇宙一の頭脳! ワシこそ天才にして宇宙一の頭脳だ!!」 |
| :同上。追い詰められ、トリニティチームとサンドマンに悪行の数々を咎められるも、完全に開き直ってこの期に及んで自身を誇る。 | | :同上。追い詰められ、トリニティチームとサンドマンに悪行の数々を咎められるも、完全に開き直ってこの期に及んで自身を誇る。 |
| :原作のトリニティエネルギー封鎖装置の解除パスワードをアレンジした台詞だが、どこか哀れさも漂う哀しい原作の台詞とは異なり、完全に[[アードラー・コッホ|アードラー]]や[[ゼツ・ラアス・ブラギオ|ゼツ]]などと同レベルの身勝手な程度の低い私利私欲に満ちたマッドサイエンティスト小悪党の世迷言となってしまっている。 | | :原作のトリニティエネルギー封鎖装置の解除パスワードをアレンジした台詞だが、どこか哀れさも漂う哀しい原作の台詞とは異なり、完全に[[アードラー・コッホ|アードラー]]や[[ゼツ・ラアス・ブラギオ|ゼツ]]などと同レベルの身勝手な程度の低い私利私欲に満ちたマッドサイエンティスト小悪党の世迷言となってしまっている。 |
| ;「ぬおぉぉぉっ! 宇宙最高の頭脳であるこのワシがああっ!」 | | ;「ぬおぉぉぉっ! 宇宙最高の頭脳であるこのワシがああっ!」 |
| :同上。[[テラル]]に一刀のもとに切り捨てられての断末魔。原作で[[エルダー兵]]に撃たれた際は苦悶の声を上げてそのまま事切れているので、スパロボオリジナルの断末魔である。 | | :同上。[[テラル]]に一刀のもとに切り捨てられての断末魔。原作で[[エルダー兵]]に撃たれた際は苦悶の声を上げてそのまま事切れているので、スパロボオリジナルの断末魔である。 |
− | ;「おお。ゲームをやめるのか。長時間のゲームは眼に負担をかけるからな。いい判断じゃ。地球の平和は君の手にかかっているんじゃ。しっかりと英気を養って次の戦いに臨むのじゃぞ。では、ゆっくり休んでくれたまえ」 | + | ;「おお。[[コンピュータゲーム|ゲーム]]をやめるのか。長時間のゲームは眼に負担をかけるからな。いい判断じゃ。地球の平和は君の手にかかっているんじゃ。しっかりと英気を養って次の戦いに臨むのじゃぞ。では、ゆっくり休んでくれたまえ」 |
| :ストーリーの進行状況がまだZEUTHを裏切る前の場合での[[中断メッセージ/Z|中断メッセージ]]。この時点では純粋にプレイヤーの体調を気遣う台詞であるが…。 | | :ストーリーの進行状況がまだZEUTHを裏切る前の場合での[[中断メッセージ/Z|中断メッセージ]]。この時点では純粋にプレイヤーの体調を気遣う台詞であるが…。 |
− | ;「…ふう…。…ヒヒヒヒ…! 邪魔者共はいなくなった。後はワシの天下よ! ヒヒヒヒ!ヒーッヒヒヒヒヒ…!」 | + | ;「…ふう…。…ヒヒヒヒ…! 邪魔者共はいなくなった。後はワシの天下よ! ヒヒヒヒ! ヒーッヒヒヒヒヒ…!」 |
− | :ZEUTHを裏切った後は中断メッセージが前述の台詞の後にこれが追加されたものとなる。Zで収録された風見博士のボイスは、このような原作以上に小悪党めいた台詞が多い。 | + | :ZEUTHを裏切った後は中断メッセージが前述の台詞の後にこれが追加されたものとなる。『Z』で収録された風見博士のボイスは、このような原作以上に小悪党めいた台詞が多い。 |
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| == 搭乗機体 == | | == 搭乗機体 == |
| ;[[エルダー戦艦]] | | ;[[エルダー戦艦]] |
− | : | + | :エルダー軍への寝返り後に搭乗。『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』では、風見博士の[[改造]]した故か耐久力以外にも照準値や武器の命中補正が大幅に強化されている。 |
| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *その風貌と言動からネットでは、CAPCOMのアクションゲーム『[[ロックマン (ゲーム)|ロックマン]]』シリーズのラスボスである悪の科学者「[[アルバート・W・ワイリー|Dr.ワイリー]]のようだ」と揶揄される事も。 | + | *その風貌と言動からネットでは、CAPCOMのアクションゲーム『[[ロックマン (ゲーム)|ロックマン]]』シリーズの[[ラストボス|ラスボス]]である悪の科学者「[[アルバート・W・ワイリー|Dr.ワイリー]]のようだ」と揶揄される事も。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |