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| {{登場作品概要 | | {{登場作品概要 |
| | タイトル = 機動戦士ガンダム<br/>閃光のハサウェイ | | | タイトル = 機動戦士ガンダム<br/>閃光のハサウェイ |
− | | 読み = | + | | 読み = きどうせんしガンダム せんこうのハサウェイ |
− | | 外国語表記 = | + | | 外国語表記 = Mobile Suit Gundam Hathaway |
| | 原作者 = | | | 原作者 = |
| | 著者 = 富野由悠季 | | | 著者 = 富野由悠季 |
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| | 脚本 = | | | 脚本 = |
| | キャラクターデザイン = | | | キャラクターデザイン = |
− | | メカニックデザイン = | + | | メカニックデザイン = [[スタッフ:森木靖泰|森木靖泰]] |
| | 音楽 = | | | 音楽 = |
| | 制作 = | | | 制作 = |
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| }} | | }} |
| 『'''機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ'''』は富野由悠季著作の[[小説]]作品。 | | 『'''機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ'''』は富野由悠季著作の[[小説]]作品。 |
| + | |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | 富野監督による[[小説]]オリジナルの[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]作品。『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』のノベライズ'''『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』の[[続編]]に当たる作品'''であり、設定<ref>[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|本編]]と異なる点の一例を挙げると、「[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が本意ではないにせよ[[クェス・パラヤ|クェス]]を手に掛けている」等。</ref>もそちらから引き継いでいる。 | + | 富野監督による[[小説]]オリジナルの[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]作品。[[俗語・俗称|略称]]は『閃ハサ』。 |
| + | |
| + | 『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』の小説である『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン]]』の[[続編]]に相当する作品であり、設定<ref>[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|本編]]と異なる点の一例を挙げると、「[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]が本意ではないにせよ[[クェス・パラヤ|クェス]]を手に掛けている」等。</ref>もそちらから引き継いでいる。媒体が小説故に当初の知名度は低くコアなファンが知っている程度だったが、『SDガンダム GジェネレーションF』への参戦をきっかけに知名度が上昇して以降は様々なゲームに登場するようになっており、『[[機動戦士クロスボーン・ガンダム]]』とほぼ同じ経緯を持つ作品と言える。 |
| + | |
| + | 『逆襲のシャア』の[[映画|映画版]]または徳間文庫より発売された小説(ハイ・ストリーマー)の方とは微妙に時事が異なる部分もある作品なのだが、『F90』や『シルエットフォーミュラ』の電撃コミック版の宇宙世紀年表には本作品で起こった事件が記載されている。また『[[機動戦士ガンダムUC]]』の公式Twitterでは「このΞガンダムが登場する『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は、時代的には『[[機動戦士ガンダムUC]]』の約9年後となる宇宙世紀105年が舞台。『UC』ep7では、これくらい先の時代への布石となるようなものも登場する予定です。(公報いぬ)」とのアナウンスがあった。実際に『UC』には本作を出典とするグスタフ・カールが登場し、また[[クシャトリヤ]](・リペアード)が即席のファンネルミサイルを使用していた。 |
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− | 『逆襲のシャア』の映画版又は徳間文庫より発売された小説の方とは微妙に時事が異なる部分もある作品なのだが、F90やシルエットフォーミュラの電撃コミック版の宇宙世紀年表には本作品で起こった事件が記載されている。また『[[機動戦士ガンダムUC]]』の公式Twitterでは「このΞガンダムが登場する「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は、時代的にはガンダムUCの約9年後となる宇宙世紀105年が舞台。ep7では、これくらい先の時代への布石となるようなものも登場する予定です。(公報いぬ)」とのアナウンスがあった。実際に本作を出典とするグスタフ・カールが登場し、また[[クシャトリヤ]](・リペアード)が即席のファンネルミサイルを使用していた。
| + | 本作のメカニックは[[スタッフ:森木靖泰|森木靖泰]]氏、キャラクターデザイン及び挿絵は[[スタッフ:美樹本晴彦|美樹本晴彦]]氏が担当。両氏は後述する劇場版には参加していないが、「原案」としてクレジットされている<ref>なお、森木氏は作画監督補佐としてもクレジットされている。パンフレットによれば、「料理作監」を手伝ったとのこと。</ref>。 |
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− | 2018年にアニメ化が発表され、2019年秋以降に[[ガンダムシリーズ]]40周年記念の劇場用アニメ三部作として公開予定。
| + | 2018年にアニメ化が発表され、2021年より[[ガンダムシリーズ]]40周年記念の劇場用アニメ三部作として公開された。設定については劇場版『逆襲のシャア』やOVA版『UC』などの映像化作品に準拠したものへ変更されている<ref>『月刊ガンダムエース』2020年5月号、プロデューサーインタビューより。</ref>。また、2023年にはTVシリーズとして『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(SRW未参戦)、『[[機動戦士ガンダムNT]]』と共にそれぞれ地上波用に再編集されたものが放送されている。 |
| <!--== ストーリー == --> | | <!--== ストーリー == --> |
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| === 主要人物 === | | === 主要人物 === |
| ;[[ハサウェイ・ノア]](マフティー・ナビーユ・エリン) | | ;[[ハサウェイ・ノア]](マフティー・ナビーユ・エリン) |
− | :主人公。[[ブライト・ノア|ブライト]]と[[ミライ・ヤシマ|ミライ]]の息子。[[シャア・アズナブル|シャア]]の「人類を産んだ地球を滅亡させてはならない、保全すべきだ」という思想に共感し、[[地球連邦政府]]の中央閣僚から世襲と血縁による体制を揺さぶるため、政府高官を狙ったモビルスーツを使った[[テロリスト|テロ行為]]に参加する。 | + | :主人公。[[シャア・アズナブル|シャア]]の思想に共感し、政府高官を狙ったモビルスーツを使った[[テロリスト|テロ行為]]に参加する。 |
− | ;ギギ・アンダルシア | + | ;[[GUNDAM:ギギ・アンダルシア|ギギ・アンダルシア]](SRW未登場) |
| :[[ヒロイン]]。大保険会社の創業者の愛人で、ハサウェイの正体を見抜く鋭い感性を持った女性。 | | :[[ヒロイン]]。大保険会社の創業者の愛人で、ハサウェイの正体を見抜く鋭い感性を持った女性。 |
− | ;ケネス・スレッグ | + | ;[[GUNDAM:ケネス・スレッグ|ケネス・スレッグ]](SRW未登場) |
− | :キルケー部隊の[[指揮官]]。ハサウェイのライバルにして、もう一人の主人公的な存在。 | + | :キルケー部隊の[[指揮官]]。ハサウェイの[[ライバル]]にして、もう一人の主人公的な存在。 |
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| === マフティー === | | === マフティー === |
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| ;[[ブライト・ノア]] | | ;[[ブライト・ノア]] |
| :ハサウェイの父。『逆襲のシャア』と『UC』に引き続いて[[ラー・カイラム]]の艦長を務める。 | | :ハサウェイの父。『逆襲のシャア』と『UC』に引き続いて[[ラー・カイラム]]の艦長を務める。 |
− | :中巻の挿絵や『Gジェネレーション』シリーズの顔グラフィックでは口髭を生やしている。本作では軍を退役し政治に出馬することを考えていた。そして政治家になるための社会勉強としてまずレストランをやろうと考えていたのだが…。
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| === [[民間人]] === | | === [[民間人]] === |
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| ;[[クェス・パラヤ]] | | ;[[クェス・パラヤ]] |
| :既に故人だが、ハサウェイの夢の中で登場。 | | :既に故人だが、ハサウェイの夢の中で登場。 |
| + | ;[[アムロ・レイ]] |
| + | :劇場版のみ登場。 |
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| == 登場メカ == | | == 登場メカ == |
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| ;[[Ξガンダム]] | | ;[[Ξガンダム]] |
| :ハサウェイの乗機となるガンダム。機体に装備したミノフスキークラフトにより、大気圏内での高い機動戦を可能としている。 | | :ハサウェイの乗機となるガンダム。機体に装備したミノフスキークラフトにより、大気圏内での高い機動戦を可能としている。 |
− | ;メッサー | + | ;[[GUNDAM:メッサー|メッサー]](SRW未登場) |
| :マフティーの主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、ジオン軍の設計思想を色濃く残した機体。 | | :マフティーの主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、ジオン軍の設計思想を色濃く残した機体。 |
| ;ギャルセゾン | | ;ギャルセゾン |
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| === 地球連邦軍 === | | === 地球連邦軍 === |
| ;[[ペーネロペー]] | | ;[[ペーネロペー]] |
− | :レーンの搭乗機体。大出力のミノフスキークラフトを装備しており、大気圏内のモビルスーツの運用を一変される機種として期待されている。 | + | :レーンの搭乗機体。大出力のミノフスキークラフトを装備しており、大気圏内のモビルスーツの運用を一変させる機種として期待されている。 |
− | ;グスタフ・カール | + | ;[[GUNDAM:グスタフ・カール|グスタフ・カール]](SRW未登場) |
− | :キンバレー部隊の主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、[[ジム]]や[[ジェガン]]などの設計思想の延長線上に位置する汎用型。なお、『UC』のOVA版7巻で運用試験機として先行登場している。 | + | :キンバレー部隊の主力[[量産型]][[モビルスーツ]]で、[[ジム]]や[[ジェガン]]などの設計思想の延長線上に位置する汎用型。 |
| ;ケッサリア | | ;ケッサリア |
| :連邦軍で運用されているサブフライトシステム。 | | :連邦軍で運用されているサブフライトシステム。 |
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| :本作の舞台となる宇宙世紀0105年に勃発したハサウェイ率いるマフティーと地球連邦軍との間の戦争。 | | :本作の舞台となる宇宙世紀0105年に勃発したハサウェイ率いるマフティーと地球連邦軍との間の戦争。 |
| ;[[アデレード]] | | ;[[アデレード]] |
− | : | + | :オーストラリアの都市で、地球連邦政府の議会が置かれている。 |
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| == 楽曲 == | | == 楽曲 == |
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| ;「その名はマフティー・ナビーユ・エリン」 | | ;「その名はマフティー・ナビーユ・エリン」 |
| :ゲーム作品において使用されるBGM。『GジェネレーションF』が初出。『V』にて採用。 | | :ゲーム作品において使用されるBGM。『GジェネレーションF』が初出。『V』にて採用。 |
− | :疾走感の中に悲壮さが混じった曲調は原作の雰囲気とマッチしているとして人気は高い。『閃光のハサウェイ』が登場するガンダムゲームではほぼ確実に使われており、現在でもΞガンダム&マフティーのテーマ曲として完全に定着している。 | + | :疾走感の中に悲壮さが混じった曲調は「原作の雰囲気とマッチしている」として人気は高い。 |
| + | :『閃光のハサウェイ』が登場するガンダムゲームではほぼ確実に使われており、現在でもΞガンダム&マフティーのテーマ曲として完全に定着している。 |
| ;「連邦軍戦闘BGM(曲名不明)」 | | ;「連邦軍戦闘BGM(曲名不明)」 |
− | :連邦軍戦闘BGM。『GジェネレーションF』が初出で、この頃の連邦軍の体制を表したような不穏な雰囲気の曲調が特徴。曲名が決まっていないため、便宜上「キルケー部隊(キルケーユニット)」と呼称されることがある。ゲームによっては下記の「レーン・エイムのテーマ」が採用されることがあるため、Gジェネレーションシリーズにおけるペーネロペー&レーンのテーマ曲として定着している。 | + | :連邦軍戦闘BGM。『GジェネレーションF』が初出で、この頃の連邦軍の体制を表したような不穏な雰囲気の曲調が特徴。 |
| + | :曲名が決まっていないため、便宜上「キルケー部隊(キルケーユニット)」と呼称される事がある。 |
| + | :[[ゲーム]]によっては下記の「レーン・エイムのテーマ」が採用されることがあるため、Gジェネレーションシリーズにおけるペーネロペー&レーンのテーマ曲として定着している。 |
| ;「強襲」 | | ;「強襲」 |
− | :マフティー汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出で、疾走感のある軽快なBGMになっている。なお、一部メロディに『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』の「ザフト:エース」に酷似した部分がある。 | + | :マフティー汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出で、疾走感のある軽快なBGMになっている。 |
| + | :なお、一部メロディに『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』の「ザフト:エース」に酷似した部分がある。 |
| ;「レーン・エイムのテーマ」 | | ;「レーン・エイムのテーマ」 |
| :連邦軍汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出。 | | :連邦軍汎用戦闘BGM。『Gジェネレーション スピリッツ』が初出。 |
− | :Gジェネレーションシリーズでは一般兵の戦闘曲だが、一部ゲームではペーネロペー&レーンの戦闘曲として採用されている。 | + | :Gジェネレーションシリーズでは一般兵の戦闘曲だが、一部ゲームではペーネロペー&レーンの戦闘曲として採用されている。 |
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| == 登場作と扱われ方 == | | == 登場作と扱われ方 == |
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| 『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではエンディングに表示されるハサウェイの「その後」が植物観察官と明らかに本作を意識したものとなっており、また『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|両]][[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|篇]]でも[[AG|会話の小ネタ]]程度に本作について触れられている。 | | 『[[第4次スーパーロボット大戦|第4次]]』ではエンディングに表示されるハサウェイの「その後」が植物観察官と明らかに本作を意識したものとなっており、また『[[スーパーロボット大戦Z|Z]]』『[[第3次スーパーロボット大戦Z|第3次Z]]』[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇|両]][[第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇|篇]]でも[[AG|会話の小ネタ]]程度に本作について触れられている。 |
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− | === 単独作品 === | + | === VXT三部作 === |
| ;[[スーパーロボット大戦V]] | | ;[[スーパーロボット大戦V]] |
− | :初参戦作品。機体のみの参戦と告知されていたが、作中のキャラクターである[[レーン・エイム|レーン]]も登場。 | + | :初参戦作品。機体のみの参戦と告知されていたが、[[ハサウェイ・ノア|ハサウェイ]]と[[レーン・エイム|レーン]]もそれぞれの機体のパイロットとして登場。 |
− | :本作のハサウェイは[[世界観/V|宇宙世紀世界]]の出身で[[バナージ・リンクス|バナージ]]と同年代の設定となっているが、新正暦世界の過去ではマフティー・ナビーユ・エリンとして活動し処刑されていた事実が語られている。 | + | :反地球連邦政府組織「マフティー」やキルケー部隊は存在しない。[[ダウンロードコンテンツ|ボーナスシナリオ]]においては「'''潜航'''のハサウェイ」というタイトルのものがあるが、これは[[ヨンム・カークス|カークス]]ほかのジオン残党と戦うシナリオになっている。 |
− | :本作における世界観のからくりを考えると、新正暦世界における『[[第2次ネオ・ジオン抗争|シャアの反乱]]』は『閃ハサ』の前日談となる『ベルトーチカ・チルドレン』のストーリーが展開されていたのかもしれない。 | + | :ハサウェイは[[ミスリル]]に協力するテストパイロット、レーンは地球連邦軍総司令部直属の精鋭部隊[[Gハウンド]]所属となっており、原作とは異なる形でライバル関係となっている。 |
| + | :本作のハサウェイは[[世界観/V#宇宙世紀世界|宇宙世紀世界]]の出身で[[バナージ・リンクス|バナージ]]と同年代の設定となっているが、[[世界観/V#新正暦世界|新正暦世界]]の過去ではマフティー・ナビーユ・エリンとして活動し処刑されていた事実が語られている。 |
| + | :本作における世界観のからくりを考えると、新正暦世界における「[[第2次ネオ・ジオン抗争|シャアの反乱]]」は<!--記事冒頭に書いてあるとおり、現在スパロボに参戦している『閃光のハサウェイ』はアニメ版ではなく小説版なので、わざわざ小説版がどうのといった補足をする必要はありません-->『閃ハサ』の前日譚となる『ベルトーチカ・チルドレン』のストーリーが展開されていたのかもしれない。 |
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| == 余談 == | | == 余談 == |
− | *『ニュータイプ』1990年8月号の『ガンダムF91』特集で、「先ごろ完結した「閃光のハサウェイ」は、映像化を前提としないノベライズオンリーの作品。当然ながら、映像より、さらにシビアな現実がそこには描かれている。」と書かれていた。この記事を元にして、本作は原作者の富野由悠季が映像化に許可をしないからアニメ化しないのだとインターネットなどで永らく語られていた。 | + | *『ニュータイプ』1990年8月号の『ガンダムF91』特集で、「先ごろ完結した『閃光のハサウェイ』は、映像化を前提としないノベライズオンリーの作品。当然ながら、映像より、さらにシビアな現実がそこには描かれている。」と書かれていた。この記事を元にして、'''「『閃光のハサウェイ』は、原作者の富野由悠季監督が映像化に許可をしないからアニメ化しないのだ」とインターネット上で永らく語られていた'''。 |
− | **しかし、『ザ・スニーカー』2003年06月号のインタビューによれば「『~ハサウェイ』の経緯は覚えてないし、とくになにもなかったと思います。映像とのタイアップみたいなものもなにもなかった。」と綴られているので、単に執筆当時に映像化の企画が持ち上がらなかっただけで、原作者の富野が映像化を禁じているという噂はデマであろう。 | + | **しかし、『ザ・スニーカー』2003年06月号のインタビュー記事では'''富野監督は「『閃光のハサウェイ』の経緯は覚えてないし、特に何も無かったと思います。映像とのタイアップみたいなものも何も無かった。」と語っている'''ので、単に『閃光のハサウェイ』執筆当時に映像化の企画が持ち上がらなかっただけで、「原作者の富野監督が映像化を禁じている」という噂はデマであろう。 |
| + | *富野監督が手掛けた『逆襲のシャア』の[[小説|ノベライズ]]には他にも、徳間書店より刊行された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(2002年に復刊したバージョンは『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』)があり、こちらは『閃光のハサウェイ』に比べて映像作品の補完的な内容を加えたノベライズとなっている。 |
| + | **なお『閃光のハサウェイ』との繋がりは、「復刊バージョンの3シャア編」でのインタビューにて、富野監督は「物語的な繋がりは無い」と語っている。 |
| *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の[[没データ]]において本作に登場するΞガンダムのデータが存在している。 | | *『[[第4次スーパーロボット大戦]]』の[[没データ]]において本作に登場するΞガンダムのデータが存在している。 |
− | *富野氏が手掛けた『逆襲のシャア』小説には他にも、徳間書店より刊行された『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(2002年に復刊したバージョンは『機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー』)があり、こちらは『閃光のハサウェイ』に比べて映像作品の補完的な内容を加えたノベライズとなっている(『閃光のハサウェイ』との繋がりは復刊バージョンの3シャア編のインタビューで物語的な繋がりはないと語られている)。 | + | *スーパーロボット大戦シリーズに参戦する以前には、『[[機甲武装Gブレイカー|SUNRISE WORLD WAR Fromサンライズ英雄譚]]』で本作が登場していた<ref>なお、ハサウェイは『逆襲のシャア』時代の姿の為、本作のキャラクターはケネスのみ。機体は[[Ξガンダム]]のみだが、[[ペーネロペー]]が没データとして登場していた。</ref>。 |
| + | *後に製作された劇場版だが、新型コロナウイルスの蔓延により幾度となく公開延期となっていた。最終的に2021年6月11日に第一部の公開が再決定した際、「マフティーからの声明」として告知動画が公式からアップロードされた<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=JnAlkQJIa3Q 6月11日公開『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』反地球連邦政府運動 マフティーより声明が到着] 2021年6月1日公開。</ref>。'''マフティー・ナビーユ・エリン名義で「我々と共に感染予防・対策をしっかりして劇場でお会いしましょう!」という注意喚起が出される'''のはなかなかにシュールである。 |
| + | **この際、バンダイ等の関連企業に加え、[[ガンダム Gのレコンギスタ|Gのレコンギスタ]]、[[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ|鉄血のオルフェンズ]]、[[ガンダムビルドファイターズ|ビルドシリーズ]]と言った歴代ガンダム作品の公式SNSアカウントが一斉に同一の内容の動画を投稿する事で、マフティーによる電波ジャックを疑似的に再現するという演出が行われた。 |
| + | *その他、'''東京都都民安全推進本部とのタイアップで特殊詐欺防止のポスターにも採用された'''。<ref>[https://www.gundam.info/news/hot-topics/01_4177.html STOP特殊詐欺!『閃光のハサウェイ』×「東京都都民安全推進本部」タイアップポスターが本日より掲出スタート![4/27更新]] 2021年4月19日公開。</ref>最前面に映っている男は実は反体制側なのだが…。オレオレ詐欺や架空料金請求詐欺といった特殊詐欺犯罪はまた別口ということだろうか。 |
| + | *劇場版のプロモーションとして冒頭部分がバンダイチャンネルにて公開されており、YouTubeのAIによる自動翻訳で日本語字幕を付けることができたのだが、AIの聞き間違いによってあるキャラクターの台詞に「悲鳴を上げるな、'''陰茎が苛立つ'''<ref>正しくは「'''神経が苛立つ'''」である。</ref>」というとんでもない誤字が施されてしまい、本作を象徴するネタとなった。 |
| + | *他にも、登場人物の一人がハロウィンで使われるカボチャマスク(ジャック・オ・ランタン)を被っていたことから、同じくカボチャマスクの男がダンスを披露する海外のネタ動画「The Pumpkin Dance」に本作の主題歌「閃光」を合わせた動画が作られ、「'''連邦に反省を促すダンス'''」と呼ばれネットミーム化するなど妙にネタに事欠かない作品となっている。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |