9行目: |
9行目: |
| 劇中ではロゴスは'''「戦争を裏から操る絶対悪の組織」'''として描写されていたが、実はそれだけがロゴスの本質を表しているわけではない。 | | 劇中ではロゴスは'''「戦争を裏から操る絶対悪の組織」'''として描写されていたが、実はそれだけがロゴスの本質を表しているわけではない。 |
| | | |
− | ブルーコスモスが[[コズミック・イラ]]に入ってから誕生したのに対してロゴスの歴史は古く、人類の有史以前から存在し続けているとされている。 | + | ブルーコスモスが[[コズミック・イラ]]に入ってから誕生したのに対してロゴスの歴史は古く、人類の有史以前から存在し続けているとされている。ロゴスは軍需産業や兵器がこの世に出現する遥か以前から存在し、また軍需産業以外の企業関係者も含まれるので、「軍産複合体」よりも「秘密結社」のほうが表現としては矛盾が少ない。 |
− | ロゴスは軍需産業や兵器がこの世に出現する遥か以前から存在し、また軍需産業以外の企業関係者も含まれるので、「軍産複合体」よりも「秘密結社」のほうが表現としては矛盾が少ない。
| |
| | | |
| その長い歴史からも、地球圏内においてロゴスと繋がりの無い組織は存在し得ないと言っても過言ではなく、一般市民はともかく各企業や国家のトップはロゴスの存在を知っていた模様である。 | | その長い歴史からも、地球圏内においてロゴスと繋がりの無い組織は存在し得ないと言っても過言ではなく、一般市民はともかく各企業や国家のトップはロゴスの存在を知っていた模様である。 |
30行目: |
29行目: |
| 更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、'''「利益よりも[[コーディネイター]]殲滅」'''というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。 | | 更にアズラエルやジブリールといったブルーコスモスの首魁達がロゴスの幹部として加わった結果、'''「利益よりも[[コーディネイター]]殲滅」'''というさらに歪んだイデオロギーへと変節してしまったのである。 |
| | | |
− | 最も、アズラエルやジブリールのような人物はロゴス全体の中では極めて「例外的」な存在とされており、ロゴスそのものは明確な反コーディネイター思想というわけではない。
| + | もっとも、アズラエルやジブリールのような人物はロゴス全体の中では極めて「例外的」な存在とされており、ロゴスそのものは明確な反コーディネイター思想というわけではない。むしろ「利益を得る為の戦争」をする為の対象であるコーディネイターを戦略兵器や核兵器を用いて早期に殲滅しようとする事は、戦争を長期継続させる事によって資本力を増大させ利益を得ようとしていた本来のロゴス全体の方針からは完全に反したものでしかないと言わざるを得ない。 |
− | むしろ「利益を得る為の戦争」をする為の対象であるコーディネイターを戦略兵器や核兵器を用いて早期に殲滅しようとする事は、戦争を長期継続させる事によって資本力を増大させ利益を得ようとしていた本来のロゴス全体の方針からは完全に反したものでしかないと言わざるを得ない。
| |
| | | |
| そうでありながらも、ブルーコスモスによる[[プラント]]への核攻撃が何度も行われるのは、'''支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる'''。 | | そうでありながらも、ブルーコスモスによる[[プラント]]への核攻撃が何度も行われるのは、'''支持母体であったロゴスですらもアズラエルやジブリール等ブルーコスモス主義者達の暴走を抑えられなくなってしまった可能性が高いといえる'''。 |
| | | |
− | そして、何らかの形でロゴスが壊滅する事は、世界規模の経済破綻・各企業の大幅な縮小及び倒産・そして爆発的な失業者の増大が起こる大きな危険性も孕んでいた。
| + | そして、何らかの形でロゴスが壊滅する事は、世界規模の経済破綻・各企業の大幅な縮小及び倒産・そして爆発的な失業者の増大が起こる大きな危険性も孕んでいた。これは'''地球側の政治・経済・生活といった様々な面で危機的状況に陥ってしまう事を意味しており、大量のリストラや物価の高騰化によって特に「民間側」に多大な犠牲者も出る事にも繋がる'''。 |
− | これは'''地球側の政治・経済・生活といった様々な面で危機的状況に陥ってしまう事を意味しており、大量のリストラや物価の高騰化によって特に「民間側」に多大な犠牲者も出る事にも繋がる'''。
| |
| | | |
| しかし、劇中ではデュランダルによる暴露があるまでは地球の一般社会にロゴスの存在自体が全く知られていない為、当然ながらロゴスの存在理由や本質について知る者も皆無であった。 | | しかし、劇中ではデュランダルによる暴露があるまでは地球の一般社会にロゴスの存在自体が全く知られていない為、当然ながらロゴスの存在理由や本質について知る者も皆無であった。 |
| | | |
− | その事実を利用したデュランダルはロゴスを「戦争の元凶」というイメージを強調する形で定着させ、告発の際には「軍需産業複合体・死の商人」として公表した。
| + | その事実を利用したデュランダルはロゴスを「戦争の元凶」というイメージを強調する形で定着させ、告発の際には「軍需産業複合体・死の商人」として公表した。結果、ロゴスの詳しい実体を知らない多くの地球の民間人は冷静に思考できないままデュランダルの発言を鵜呑みにしてしまい、「反ロゴス思想」に傾倒する事になってしまったのである。 |
− | 結果、ロゴスの詳しい実体を知らない多くの地球の民間人は冷静に思考できないままデュランダルの発言を鵜呑みにしてしまい、「反ロゴス思想」に傾倒する事になってしまったのである。
| |
| | | |
| 一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。 | | 一方、ロゴスの「戦争」の対象でありコーディネイターで構成された社会であるプラント側の場合は、当然ロゴスの影響力を強く受けてはいない為、必然的にロゴス壊滅による弊害もそれ程生じる事は無い。 |