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| 『'''スーパーロボット大戦64'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。 | | 『'''スーパーロボット大戦64'''』は「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」のゲーム作品。 |
| == 概要 == | | == 概要 == |
− | [[NINTENDO64]]唯一のスパロボ作品。エーアイが初めて開発に携わったスパロボ作品でもある。 | + | [[NINTENDO64]]唯一のスパロボ作品。'''エーアイが初めて開発に携わった'''スパロボ作品でもある。 |
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− | 当時任天堂が、コアなゲームユーザーを呼び込む目的と平行して、NINTENDO64の開発ライブラリを充実させる為にハドソンと共同出資し、「招布(まねぎ)」という子会社を設立した。本作はその招布がバンプレストと共同開発、及び開発資材を提供したという特殊な制作経緯を持つ。
| + | 当時任天堂が、コアなゲームユーザーを呼び込む目的と平行して、NINTENDO64の開発ライブラリを充実させる為にハドソンと共同出資し、「招布(まねぎ)」という子会社を設立した。本作はその招布(開発部はほぼハドソン社員)がバンプレスト・エーアイと共同開発、及び開発資材を提供したという特殊な制作経緯と権利関係を持つ。これ故に、本作の[[バンプレストオリジナル]]キャラは『[[スーパーロボット大戦OG]]シリーズ』にもほぼ参戦不可能な状態になっている事が度々寺田貴信氏から語られており、その詳細は2023年8月に同氏から明かされた(後述)。 |
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| 据え置き機のスパロボはディスクメディアが主流となっていた時期にあって、当時既に下火となっていたNINTENDO64で発売された本作はシリーズ内においても比較的マイナーな作品と認識されているが、シナリオの完成度の高さから現在もって根強い人気を誇る。選択ルートによって、そのストーリーの展開は大きく変化を見せる。 | | 据え置き機のスパロボはディスクメディアが主流となっていた時期にあって、当時既に下火となっていたNINTENDO64で発売された本作はシリーズ内においても比較的マイナーな作品と認識されているが、シナリオの完成度の高さから現在もって根強い人気を誇る。選択ルートによって、そのストーリーの展開は大きく変化を見せる。 |
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| なお本作以降長らく、据置機での2Dスパロボは[[プレイステーション|PS]]系列のみでリリースされPS系は2D、それ以外の据置機作品は3Dといった形に棲み分けるようになっていたが、2019年の『[[スーパーロボット大戦T]]』の発売によって実に20年振りにPS系列以外の据置機向け2Dスパロボが登場する事になった。 | | なお本作以降長らく、据置機での2Dスパロボは[[プレイステーション|PS]]系列のみでリリースされPS系は2D、それ以外の据置機作品は3Dといった形に棲み分けるようになっていたが、2019年の『[[スーパーロボット大戦T]]』の発売によって実に20年振りにPS系列以外の据置機向け2Dスパロボが登場する事になった。 |
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| + | == 権利関係について == |
| + | 本作の権利関係は他のスパロボ作品と比較しても更に複雑であるため、ここで説明する。 |
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| + | 64は前述の通り、本作は招布(任天堂+ハドソン)とバンプレスト・エーアイとの共同開発ないし、招布から開発資材の提供を受けた(詳細は不明)複雑な権利関係の作品で、'''コピーライトにも招布の名前が記されている'''。『[[スーパーロボット大戦A]]』には本作のオリジナルメカをモチーフにした機体が登場し、[[OGシリーズ]]でも登場するのだが、寺田プロデューサーは『電撃ホビーマガジン』の連載で「モチーフになっているが設定に繋がりは無い」と言明している<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]]』Vol.7、112頁。</ref>。更に後年の2023年8月、寺田氏にの説明によると「『64』の著作権は契約の都合上、バンプレスト(当時)がキャラクター及びロボットに関しても完全には保有しておらず(権利が分散している)、このため本作のキャラやロボはバンプレスト及びバンダイのみの意向では'''OGシリーズへの参戦ができない'''状態となっている」との事で<ref name="manegi">[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1687569940029784066 2023年8月5日の投稿]</ref>。<ref name="manegi"/>、『A』において一度ロボットをリファインしているのはその問題を解決するためとのこと。一応『64』単体のIPとしてならば使用可能であり、『[[スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー]]』には登場している<ref name="manegi"/>が『OG』ではそれが不可能であるとしている。 |
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| + | 加えて招希は役目を終えたとして解散、2002年9月には清算されており、招希の権利は任天堂とハドソンで所有の後、ハドソンは当時の親会社であったコナミデジタルエンタテインメントによって吸収され、任天堂側も権利を譲渡している。 |
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| == システム == | | == システム == |
| === 新システム === | | === 新システム === |
| ;[[合体攻撃]] | | ;[[合体攻撃]] |
− | :複数のユニットで同時攻撃を仕掛ける、本作最大の目玉システム。N64のカートリッジ故のローディングに縛られない特性と、PS1・SSの倍以上のRAM容量(4.5MB)を採用したことによって実現した。 | + | :複数のユニットで同時攻撃を仕掛ける、本作最大の目玉システム。N64のカートリッジ故のローディングに縛られない特性と、PS1・SSの倍以上のRAM容量(4.5MB)をによって実現した。 |
| ;データリンク | | ;データリンク |
| :本作は先行発売された『[[スーパーロボット大戦リンクバトラー|リンクバトラー]]』と連動しており、通信機能を使用することで互いのレベル上げや隠しユニットの入手が出来る。ただし、このシステムの関係から、敵のレベルが味方のレベルに対応して上がる(上限あり)という仕様となっており、色々と他の作品では見れない場面を見る事ができる。 | | :本作は先行発売された『[[スーパーロボット大戦リンクバトラー|リンクバトラー]]』と連動しており、通信機能を使用することで互いのレベル上げや隠しユニットの入手が出来る。ただし、このシステムの関係から、敵のレベルが味方のレベルに対応して上がる(上限あり)という仕様となっており、色々と他の作品では見れない場面を見る事ができる。 |
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| *機体の限界反応値が事実上機能していないという重大な[[バグ (ゲーム)|バグ]]がある。そのため、『Endless Waltz』版の機体にランクアップさせるためにフル改造が必要なWガンダム系の五体以外、限界反応を改造する必要は一切無い。 | | *機体の限界反応値が事実上機能していないという重大な[[バグ (ゲーム)|バグ]]がある。そのため、『Endless Waltz』版の機体にランクアップさせるためにフル改造が必要なWガンダム系の五体以外、限界反応を改造する必要は一切無い。 |
| *CMは本作が初参戦である『[[六神合体ゴッドマーズ]]』の[[明神タケル]]役であった水島裕がナレーションを担当。BGMはテーマソングでもある「熱き魂」。当初は「64(ロクヨン)合体!」という台詞に合わせてカセットがゲーム機の本体に刺さる演出を考えていたが、任天堂側に止められて没になった。<ref>スパロボOGラジオ「うますぎWAVE」第754回(2021年6月29日配信)寺田プロデューサーの発言。</ref> | | *CMは本作が初参戦である『[[六神合体ゴッドマーズ]]』の[[明神タケル]]役であった水島裕がナレーションを担当。BGMはテーマソングでもある「熱き魂」。当初は「64(ロクヨン)合体!」という台詞に合わせてカセットがゲーム機の本体に刺さる演出を考えていたが、任天堂側に止められて没になった。<ref>スパロボOGラジオ「うますぎWAVE」第754回(2021年6月29日配信)寺田プロデューサーの発言。</ref> |
− | *前述の通り、本作は招布とバンプレストと共同開発ないし招布から開発資材の提供を受けた(詳細は不明)作品で、コピーライトにも招布の名前が記されている。『[[スーパーロボット大戦A]]』には本作のオリジナルメカをモチーフにした機体が登場し、[[OGシリーズ]]でも登場するのだが、寺田プロデューサーは『電撃ホビーマガジン』の連載で「モチーフになっているが設定に繋がりは無い」と言明している<ref>メディアワークス『[[電撃スパロボ!]]』Vol.7、112頁。</ref>。寺田氏によれば『64』の著作権は契約の都合上、バンプレスト(当時)が完全には保有しておらず、このため本作のキャラやロボはOGシリーズへの参戦ができない状態となっている<ref>[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1687569940029784066 2023年8月5日の投稿] 2023年8月5日閲覧。</ref><ref>[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1687572110028455938 2023年8月5日の投稿] 2023年8月5日閲覧。</ref>。『64』単体でなら使用可能であり、『[[スーパーロボット大戦 スクランブルギャザー]]』には登場している<ref>[https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1687576215803281410 2023年8月5日の投稿] 2023年8月5日閲覧。</ref>。
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| *キャラクターのグラフィックがシリーズで初めてバストアップ(肩から上を全て描く方式)になり、顔のみのアイコンだった旧作よりも髪型や服装がわかりやすくなった。表情差分はほぼなく、口パクやまばたきもしないものの全体的に作画は安定している。 | | *キャラクターのグラフィックがシリーズで初めてバストアップ(肩から上を全て描く方式)になり、顔のみのアイコンだった旧作よりも髪型や服装がわかりやすくなった。表情差分はほぼなく、口パクやまばたきもしないものの全体的に作画は安定している。 |
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