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− 地球連邦軍の士官学校を卒業した正規の軍人であり、『初代』の冒頭では少尉の階級であったが、中盤では中尉となり、『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』、『[[機動戦士ガンダムΖΖ|ΖΖ]]』では中佐、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』では大佐にまで昇進している。+
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− 停戦する意思の無かったハマーンによってダブリンへの[[コロニー落とし]]が敢行された後、再び宇宙へと上がる事になるのだが、エゥーゴや連邦高官の意向もあって途中で艦を降りる事になり、ジュドー達ガンダム・チームに[[ネェル・アーガマ]]を託す事になる。その後、連邦・エゥーゴの艦隊を率いてネオ・ジオンとの決戦に挑もうとしていたが、[[グレミー・トト]]による反乱という予想外な事態もあって、自分達は戦う事も無く、第1次ネオ・ジオン抗争は終戦を迎えた。+
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− 予想通りに[[ネオ・ジオン]]の総帥として行動を起こしたシャアは、資源衛星である「[[フィフス・ルナ]]」を地球に落とす事になり、その最中でブライトは13歳の少年に成長した息子・ハサウェイと再会し、彼はコロニー「[[ロンデニオン]]」でアムロや[[クェス・パラヤ]]と交流する事になる。しかし、今回の戦意を軽視し、シャアの思惑について全く理解できていなかった連邦政府の高官であるクェスの父・[[アデナウアー・パラヤ]]が、シャアと取引をして[[アクシズ]]を引き渡す事を、会計監査局員となっていたミライの元婚約者である[[カムラン・ブルーム]]から聞かされる。シャアがアクシズを地球に落とそうとしている事を即座に見抜いたブライトは、アデナウアーに抗議して聞き入れられなかったが、独自の行動を取る許可はもらい、極刑を覚悟していたカムランからも博物館行きとなっていた核弾頭を託される事になる形で、ブライト率いるロンド・ベルは、ネオ・ジオンとの決戦に踏み切る。+
− 核弾頭による破砕に失敗したブライトは、プチ・モビルスーツに乗る形で自ら工作部隊の指揮を執り、アクシズ内部に潜入して爆破には成功するのだが、爆弾の威力が強すぎた為に、分断された二つの内の後方部にブレーキが掛かり、予測された落下コースよりも早く地球への降下を許してしまう事になる。しかし、[[νガンダム]]がアクシズを押し返そうとした事で、それに引かれた連邦軍やネオ・ジオンのモビルスーツ達が立場を超えてアクシズを押し戻そうとし、最後はニュータイプとしての力を最大限にまで発揮させたアムロのνガンダムが引き起こした「'''人の心の光(アクシズ・ショック)'''」によって、アクシズが地球から離れいくのをブライト達は目の当たりにするのだった。+
→概要
[[一年戦争]]における[[ホワイトベース]]艦長に始まって、[[グリプス戦役]]、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]といった大きな大戦で[[主人公]]が所属する[[母艦]]の艦長を務めた人物。[[宇宙世紀]]の[[ガンダムシリーズ]]では、唯一『[[機動戦士ガンダム|初代]]』から『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』まで皆勤賞となり、[[アムロ・レイ]]達[[ニュータイプ]]の[[主人公]]に対する所謂「大人」として描かれている。
[[一年戦争]]における[[ホワイトベース]]艦長に始まって、[[グリプス戦役]]、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]、[[第2次ネオ・ジオン抗争]]といった大きな大戦で[[主人公]]が所属する[[母艦]]の艦長を務めた人物。[[宇宙世紀]]の[[ガンダムシリーズ]]では、唯一『[[機動戦士ガンダム|初代]]』から『[[機動戦士ガンダムUC|UC]]』まで皆勤賞となり、[[アムロ・レイ]]達[[ニュータイプ]]の[[主人公]]に対する所謂「大人」として描かれている。
『初代』の頃は士官としての経験の無さもあって問題的な面も目立ったが、次第に[[指揮官]]としての冷静さと度量、そして人情を併せ持つ様になり、部下からの信頼も厚くなっていった。名艦長と呼ばれるに相応しい軍人にまで大成しており、原作のみならず、[[スーパーロボット大戦|スパロボシリーズ]]を含む様々なゲーム作品においてその苦労人ぶりと立派な指揮官ぶりが反映されている。
『初代』の頃は士官としての経験の無さもあって問題的な面も目立ったが、次第に[[指揮官]]としての冷静さと度量、そして人情を併せ持った事で部下からの信頼も厚くなっていき、名艦長と呼ばれるに相応しい軍人にまで大成している。原作のみならず、[[スーパーロボット大戦|スパロボシリーズ]]を含む様々なゲーム作品においても、その苦労人ぶりと優秀な指揮官ぶりが反映されている。
=== 人物 ===
=== 人物 ===
地球連邦軍の士官学校を卒業した正規の軍人で、『初代』の冒頭では少尉の階級であったが、中盤では中尉となり、『[[機動戦士Ζガンダム|Ζ]]』では中佐で、[[エゥーゴ]]参加後には大佐にまで昇進している。
基本的には、真面目で実直な性格をした軍人向きと言える人物。律儀で正義感も非常に強く、大量虐殺を行いながら自分達が正義であるかの様に歌う[[ギレン・ザビ]]の演説や自分達の保身や地位にばかり固執したりて守るべき民間人を蔑ろにしたりする軍の上層部や官僚等に対し、明確な怒りや毅然とした意志を見せる事もある。作戦立案能力も高く、功を焦った[[ガルマ・ザビ]]の指揮する[[ガウ]]を撃破する為に、ホワイトベースをイベントホールに隠す奇策を考案し、見事に成功させている。
基本的には、真面目で実直な性格をした軍人向きと言える人物。律儀で正義感も非常に強く、大量虐殺を行いながら自分達が正義であるかの様に歌う[[ギレン・ザビ]]の演説に激怒したり、自分達の保身や地位にばかり固執して守るべき民間人を蔑ろにする軍の上層部や官僚等に対して抗議する等、毅然とした意志を見せる事もある。作戦立案能力も高く、功を焦った[[ガルマ・ザビ]]の指揮する[[ガウ]]を撃破する為に、ホワイトベースをイベントホールに隠す奇策を考案し、見事に成功させている。
一方、『初代』の時期は、士官学校を卒業してから半年しか経っていないという経験の無さや常に先の見えない状況から精神的な余裕を保てなかった結果、精神疲労から戦いを拒否したアムロに対して[[修正]]を行って出撃を強制したり、挙手で行動を決める頼りなさを見せ、乗組員達一人一人との人間関係を疎かにしてしまった。特にアムロに対しては、厳しいを通り越して殊更ヒステリックな態度に出てしまう事があった為、彼自身が脱走してしまい事態を悪化させてしまう等、一時は深刻なまでの険悪さとなっていた。しかし、様々な戦いを乗り越えて軍人としての経験を積んでいった事や、自分と異なり軽薄さを見せても筋を重んじて人間的な器の大きかった[[スレッガー・ロウ]]の死を経験した事で、指揮官としての決断力や乗組員達の気持ちを省みようとする度量の持ち主へと成長していった。
一方、『初代』の時期は、士官学校を卒業してから半年しか経っていないという経験の無さや常に先の見えない状況から精神的な余裕を保てなかった結果、精神疲労から戦いを拒否したアムロに対して[[修正]]を行って出撃を強制したり、挙手で行動を決める頼りなさを見せ、乗組員達一人一人との人間関係を疎かにしてしまった。特にアムロに対しては、厳しいを通り越して殊更ヒステリックな態度に出てしまう事があった為、彼自身が脱走してしまい事態を悪化させてしまう等、一時は深刻なまでの険悪さとなっていた。しかし、様々な戦いを乗り越えて軍人としての経験を積んでいった事や、自分と異なり軽薄さを見せても筋を重んじて人間的な器の大きかった[[スレッガー・ロウ]]の死を経験した事で、指揮官としての決断力や乗組員達の気持ちを省みようとする度量の持ち主へと成長していった。
一年戦争後には、共に戦場を経験した[[ミライ・ヤシマ]]と結婚。長男・[[ハサウェイ・ノア]]、長女・チェーミン・ノアの二人をもうけている。また、一年戦争の後半時には険悪だったアムロとの関係も軟化し、『Ζ』、『逆襲のシャア』の時期には互いに名前を呼び捨てで呼び合い、時に冗談も言い合える等、対等な戦友としての関係を築いている。また、行動力にも優れた面を見せるようにもなっており、普段は指揮に徹しているものの、必要とならば銃を手に取って白兵戦を行ったり、プチモビに自ら搭乗して破壊工作の直接指揮も執る等、勇敢さを見せている。
一年戦争後には、共に戦場を経験した[[ミライ・ヤシマ]]と結婚。長男・[[ハサウェイ・ノア]]、長女・チェーミン・ノアの二人をもうけている。また、一年戦争の後半時には険悪だったアムロとの関係も軟化し、『Ζ』、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア|逆襲のシャア]]』の時期には互いに名前を呼び捨てで呼び合い、時に冗談も言い合える等、対等な戦友としての関係を築いている。また、行動力にも優れた面を見せるようにもなっており、普段は指揮に徹しているものの、必要とならば銃を手に取って白兵戦を行ったり、プチモビに自ら搭乗して破壊工作の直接指揮も執る等、勇敢さを見せている。
なお、ブライトは数多くのニュータイプ、あるいはニュータイプの可能性を秘めた若者達との関わりを持っているが、ブライト自身は終始[[オールドタイプ]]であり続けている。
なお、ブライトは数多くのニュータイプ、あるいはニュータイプの可能性を秘めた若者達との関わりを持っているが、ブライト自身は終始[[オールドタイプ]]であり続けている。
指揮当初は、プレッシャーからかアムロを始めとする乗組員にキツく当たったり、挙手で行動を決めたりと頼りない場面が多く、精神的な余裕の無さを露呈させてしまった事で周囲との関係が険悪になっており、その都度正規軍人の同僚であった[[リュウ・ホセイ]]がフォローに回っていた。しかし、乗組員の中でもアムロとの関係は悪化する一方となり、否応なくガンダムで戦わされ続ける彼の精神的疲労を省みないばかりか、むしろ彼のパイロットとしての力量に恐れまで抱く様になった結果、一方的に彼をガンダムのパイロットから降ろす事を宣言。アムロがガンダムごと脱走する事態を招いてしまっている。そのアムロが脱走から戻った後は、出撃以外は独房に閉じ込め続けるという横暴な処置まで下すようになり、それを危惧したリュウからもアムロとちゃんと話し合う様に諭されるが、その直後にリュウは[[コアファイター]]で[[クラウレ・ハモン]]の搭乗する[[マゼラアタック|マゼラトップ]]に特攻し、帰らぬ人となってしまい、泣き崩れるに至った。
指揮当初は、プレッシャーからかアムロを始めとする乗組員にキツく当たったり、挙手で行動を決めたりと頼りない場面が多く、精神的な余裕の無さを露呈させてしまった事で周囲との関係が険悪になっており、その都度正規軍人の同僚であった[[リュウ・ホセイ]]がフォローに回っていた。しかし、乗組員の中でもアムロとの関係は悪化する一方となり、否応なくガンダムで戦わされ続ける彼の精神的疲労を省みないばかりか、むしろ彼のパイロットとしての力量に恐れまで抱く様になった結果、一方的に彼をガンダムのパイロットから降ろす事を宣言。アムロがガンダムごと脱走する事態を招いてしまっている。そのアムロが脱走から戻った後は、出撃以外は独房に閉じ込め続けるという横暴な処置まで下すようになり、それを危惧したリュウからもアムロとちゃんと話し合う様に諭されるが、その直後にリュウは[[コアファイター]]で[[クラウレ・ハモン]]の搭乗する[[マゼラアタック|マゼラトップ]]に特攻し、帰らぬ人となってしまい、泣き崩れるに至った。
リュウの死後、精神的疲労から倒れてしまう程追い詰められてしまう事態となっていたが、それでも[[オデッサ]]作戦や[[ジャブロー]]攻防戦等を戦い抜き、[[レビル将軍]]からの命令で囮役を請け負って再び宇宙に上がった後も、[[ソロモン]]攻防戦を成功させている。また、この頃には様々な経験を経た事で人間的にも成長し、険悪だったアムロとの関係も大きく軟化させ、好意を寄せ始めていたミライがスレッガーと接近し始めても、それを遠くから見届けようとする度量も見せている。だが、哀しくもスレッガーはソロモンでの[[ビグ・ザム]]との戦いで戦死してしまう事になり、その後は気丈に任務を全うしようとするミライを気遣っている。
リュウの死後、精神的疲労から倒れてしまう程追い詰められてしまう事態となっていたが、それでも[[オデッサ]]作戦や[[ジャブロー]]攻防戦等を戦い抜き、[[レビル将軍]]からの命令で囮役を請け負って再び宇宙に上がった後も、[[ソロモン]]攻防戦を成功させている。また、この頃には様々な経験を経た事で人間的にも成長し、険悪だったアムロとの関係も大きく軟化させ、好意を寄せ始めていたミライがスレッガーと接近し始めても、遠くから見届ける度量も見せている。だが、哀しくもスレッガーはソロモンでの[[ビグ・ザム]]との戦いで戦死してしまう事になり、その後は気丈に任務を全うしようとするミライを気遣っている。
連邦とジオンの最終決戦である星一号作戦では、敵の主要拠点である[[ア・バオア・クー]]への突入に成功させるも、遂にホワイトベースは大破。自らも銃を手に取る形で[[ジオン兵]]達との白兵戦を展開し、最終的には乗組員達と共にランチで[[ア・バオア・クー]]から脱出し、同じくコアファイターで脱出してきたアムロを迎え入れる形で一年戦争の終わりを迎えた。
連邦とジオンの最終決戦である星一号作戦では、敵の主要拠点である[[ア・バオア・クー]]への突入に成功させるも、遂にホワイトベースは大破。自らも銃を手に取る形で[[ジオン兵]]達との白兵戦を展開し、最終的には乗組員達と共にランチで[[ア・バオア・クー]]から脱出し、同じくコアファイターで脱出してきたアムロを迎え入れる形で一年戦争の終わりを迎えた。
当時26歳。一年戦争後、軍に残り続けたブライトはミライと結婚し、二児(長男ハサウェイ、長女チェーミン)の父親となる。軍人としては当時のブライトの年齢としては破格と言える中佐に昇進していたのだが、やはりアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]同様に連邦政府の上層部からは危険視される事になり、閑職である連絡船“テンプテーション”の船長を勤めていた<ref>漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではティターンズへ抜擢された過去がある事が判明。それを断り、むしろ彼等の方針に異を唱えた結果、上層部の不興を買って二階級降格され、少佐となっていた。</ref>。務めた期間も7年と何気に長い。
当時26歳。一年戦争後、軍に残り続けたブライトはミライと結婚し、二児(長男ハサウェイ、長女チェーミン)の父親となる。軍人としては当時のブライトの年齢としては破格と言える中佐に昇進していたのだが、やはりアムロや[[ハヤト・コバヤシ]]同様に連邦政府の上層部からは危険視される事になり、閑職である連絡船“テンプテーション”の船長を勤めていた<ref>漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではティターンズへ抜擢された過去がある事が判明。それを断り、むしろ彼等の方針に異を唱えた結果、上層部の不興を買って二階級降格され、少佐となっていた。</ref>。務めた期間も7年と何気に長い。
[[グリプス戦役]]の初期にてコロニー「[[グリーンノア]]」を訪れるが、主人公の[[カミーユ・ビダン]]が[[ガンダムMk-II]]に乗り込んで暴れる姿を目撃。その姿にかつてのアムロと姿を重ねる事になる。その後、コロニー内で平然と戦闘を行った[[ティターンズ]]に対し直訴するが、一般の連邦軍であるのを理由に乗艦の[[バスク・オム]]大佐だけでなく、下士官の[[カクリコン・カクーラー]]中尉にまでティターンズであるのを理由に暴行され、ティターンズが特権階級を利用して如何に傲慢な思想の持ち主達であるのかを痛感する<ref>実際、まともな思考をしたティターンズの兵士もいるのだが、ブライトの立ち位置から見れば「反感を育てるだけの存在」と見なされても仕方がないと言える。</ref>。
[[グリプス戦役]]の初期にてコロニー「[[グリーンノア]]」を訪れるが、主人公の[[カミーユ・ビダン]]が[[ガンダムMk-II]]に乗り込んで暴れる姿を目撃。その姿にかつてのアムロと姿を重ねる事になる。その後、コロニー内で平然と戦闘を行った[[ティターンズ]]に対し直訴するが、一般の連邦軍であるのを理由に乗艦の[[バスク・オム]]大佐だけでなく、下士官の[[カクリコン・カクーラー]]中尉にまでティターンズであるのを理由に暴行され、ティターンズが特権階級を利用して如何に傲慢な思想の持ち主達であるのかを痛感する<ref>実際には、まともな思考をした謙虚なティターンズの兵士もいるのだが、ブライトの立ち位置から見れば「反感を育てるだけの存在」と見なされても仕方がないと言える。</ref>。
その後、カミーユの身勝手な行動により逮捕されそうになっていたグリーンノアの住人を連れて軍から脱走。この時に[[ファ・ユイリィ]]も助け出されており、[[エゥーゴ]]の[[戦艦]][[アーガマ]]に保護されたのを機に、自らもエゥーゴに参加する。また、その際に出会った[[クワトロ・バジーナ]]をブライトは無意識に「大佐」と呼んでおり(本来は「大尉」)、これはニュータイプ的な感では無く、本能的に彼の正体がシャア・アズナブルではないかと悟った為と思われる。エゥーゴに参加したのと同時に階級も大佐に昇進<ref>これ以降ブライトは「ニュータイプと数多く接してきた者を将官に上げるのは危険」と判断した連邦上層部の圧力もあり、連邦軍を退役するまで階級は大佐のままだった。</ref>。以後は宇宙でアーガマの指揮を取り、グリプス戦役を戦い抜いた。
その後、カミーユの身勝手な行動により逮捕されそうになっていたグリーンノアの住人を連れて軍から脱走。この時に[[ファ・ユイリィ]]も助け出されており、[[エゥーゴ]]の[[戦艦]][[アーガマ]]に保護されたのを機に、自らもエゥーゴに参加する。また、その際に出会った[[クワトロ・バジーナ]]をブライトは無意識に「大佐」と呼んでおり(本来は「大尉」)、これはニュータイプ的な感では無く、本能的に彼の正体がシャア・アズナブルではないかと悟った為と思われる。エゥーゴに参加したのと同時に階級も大佐に昇進<ref>これ以降ブライトは「ニュータイプと数多く接してきた者を将官に上げるのは危険」と判断した連邦上層部の圧力もあり、連邦軍を退役するまで階級は大佐のままだった。</ref>。以後は宇宙でアーガマの指揮を取り、グリプス戦役を戦い抜いた。
主を失った[[Ζガンダム]]に搭乗してティターンズの生き残りである[[ヤザン・ゲーブル]]や[[マシュマー・セロ]]率いる[[ネオ・ジオン]]の部隊を倒していくジュドーの中に可能性を見出したブライトは、彼やその仲間達を雇う形でエゥーゴの一員に迎え入れ、後に[[ΖΖガンダム]]やガンダムMk-II、[[百式]]、[[メガライダー]]等を戦力とした[[ガンダム・チーム]]を結成し、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]を引き起こしたネオ・ジオンを相手に宇宙や地球を舞台に戦っていく。
主を失った[[Ζガンダム]]に搭乗してティターンズの生き残りである[[ヤザン・ゲーブル]]や[[マシュマー・セロ]]率いる[[ネオ・ジオン]]の部隊を倒していくジュドーの中に可能性を見出したブライトは、彼やその仲間達を雇う形でエゥーゴの一員に迎え入れ、後に[[ΖΖガンダム]]やガンダムMk-II、[[百式]]、[[メガライダー]]等を戦力とした[[ガンダム・チーム]]を結成し、[[第1次ネオ・ジオン抗争]]を引き起こしたネオ・ジオンを相手に宇宙や地球を舞台に戦っていく。
しかし、議会本部のある[[ダカール]]を制圧されていながらネオ・ジオンの指導者である[[ハマーン・カーン]]を楽観視していた連邦軍のホワイト将軍は、彼女の恫喝に屈するも同然(当人達は「和平政策」と称している)でジオン発祥の地である[[サイド3]]を提供してしまい、更に「エゥーゴが[[アナハイム・エレクトロニクス]]と結託して戦争で金もうけをしようとしている」とまで侮蔑された事には、ブライトも本気で怒りを振るわせ、それを聞いたジュドーも怒りに任せてホワイト将軍を殴打している。
しかし、議会本部のある[[ダカール]]を制圧されていながらネオ・ジオンの指導者である[[ハマーン・カーン]]を楽観視する連邦軍のホワイト将軍は、彼女の恫喝に屈するも同然(当人達は「和平政策」と称している)でジオン発祥の地である[[サイド3]]を提供してしまい、更に「エゥーゴが[[アナハイム・エレクトロニクス]]と結託して戦争で金もうけをしようとしている」とまで侮蔑された事には、ブライトも本気で怒りを振るわせ、それを聞いたジュドーも怒りに任せてホワイト将軍を殴打している。
停戦する意思の無いハマーンによってダブリンへの[[コロニー落とし]]が敢行された後、再び宇宙へと上がるのだが、エゥーゴや連邦高官の意向もあって途中で艦を降りる事になり、ジュドー達ガンダム・チームに[[ネェル・アーガマ]]を託す事になる。その後、連邦・エゥーゴの艦隊を率いてネオ・ジオンとの決戦に挑もうとしていたが、[[グレミー・トト]]による反乱という予想外な事態もあって、自分達は戦う事も無く、第1次ネオ・ジオン抗争は終戦を迎えた。
この頃になると、前作と比較してヤサグレ度が増して、親父臭くなっている描写もちらほら。『ΖΖ』のストーリー初期の明るい雰囲気の煽りを受けた影響で、[[Ζガンダム]]を奪いに来たジュドーに跳び蹴りされたり、[[エル・ビアンノ]]に「おじさん」呼ばわりされるのを気にしたり(既に妻子持ちなので当然だが)、[[エマリー・オンス]]に好意を寄せられて不倫疑惑が浮上する等、いまいち締まらないエピソードも多いが、カミーユやカツ達の二の舞にだけはしないと心掛けていたのか、リィナをネオ・ジオンに連れ去られたジュドーに対し真剣に話し合おうとしたりする等、彼等の「大人」として努めようとする面も見せている。そして、最終話で連邦軍人たちの不甲斐なさに憤るジュドーに対し、「'''気に入らないなら、俺を殴って気を済ませろ'''」と言って屈託を受け止めてみせた。その後、ジュドーや[[ルー・ルカ]]との別れのシーンでの様子からも、本作のブライトが「大人」としての役目を果たせた事を伺わせている。
この頃になると、前作と比較してヤサグレ度が増して、親父臭くなっている描写もちらほら。『ΖΖ』のストーリー初期の明るい雰囲気の煽りを受けた影響で、[[Ζガンダム]]を奪いに来たジュドーに跳び蹴りされたり、[[エル・ビアンノ]]に「おじさん」呼ばわりされるのを気にしたり(既に妻子持ちなので当然だが)、[[エマリー・オンス]]に好意を寄せられて不倫疑惑が浮上する等、いまいち締まらないエピソードも多いが、カミーユやカツ達の二の舞にだけはしないと心掛けていたのか、リィナをネオ・ジオンに連れ去られたジュドーに対し真剣に話し合おうとしたりする等、彼等の「大人」として努めようとする面も見せている。そして、最終話で連邦軍人たちの不甲斐なさに憤るジュドーに対し、「'''気に入らないなら、俺を殴って気を済ませろ'''」と言って屈託を受け止めてみせた。その後、ジュドーや[[ルー・ルカ]]との別れのシーンでの様子からも、本作のブライトが「大人」としての役目を果たせた事を伺わせている。
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
==== [[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]] ====
当時32歳。前作で、再会した[[セイラ・マス]]との話でシャアが何かを起こそうとしている事を確信していたブライトは、軍需産業と族議員の打算を利用し、政治的に立ち回った末、外郭独立部隊「ロンド・ベル」を結成。その指揮官兼旗艦[[ラー・カイラム]]の艦長となっており、連邦の内部改革を望んでいたアムロも隊員に加えていた。
当時32歳。前作で、再会した[[セイラ・マス]]との話でシャアが何かを起こそうとしている事を確信していたブライトは、軍需産業と族議員の打算を利用し、政治的に立ち回った末、外郭独立部隊「ロンド・ベル」を結成。その指揮官兼旗艦[[ラー・カイラム]]の艦長となっており、連邦の内部改革を望んでいたアムロも隊員に加えてシャアの動向を追っていたが、既に[[スペースノイド]]の多くはシャアを支持していた。
予想通りに新成ネオ・ジオンの総帥として行動を起こしたシャアは、資源衛星である「[[フィフス・ルナ]]」を地球に落とす事になり、その最中でブライトは13歳の少年に成長した息子・ハサウェイと再会し、彼はコロニー「[[ロンデニオン]]」でアムロや[[クェス・パラヤ]]と交流する事になる。しかし、今回の戦意を軽視し、シャアの思惑について全く理解できていなかった連邦政府の高官であるクェスの父・[[アデナウアー・パラヤ]]が、シャアと取引をして[[アクシズ]]を引き渡す事を、会計監査局員となっていたミライの元婚約者である[[カムラン・ブルーム]]から聞かされる。シャアがアクシズを地球に落とそうとしている事を即座に見抜いたブライトは、アデナウアーに抗議しても聞き入れられなかったが、独自の行動を取る許可はもらい、極刑を覚悟していたカムランからも博物館行きとなっていた核弾頭を託された事で、ブライト率いるロンド・ベルは、アクシズ落としを目論むネオ・ジオンとの最終決戦に踏み切る。
核弾頭による破砕に失敗したブライトは、プチモビに乗る形で自ら破壊工作部隊の指揮を執り、アクシズ内部に潜入して爆破する事には成功するのだが、爆弾の威力が強すぎた為に、分断された二つの内の後方部にブレーキが掛かり、予測された落下コースよりも早く地球への降下を許してしまう事になる。ブライトはラー・カイラムの船体そのものでアクシズを押し返すという無茶な作戦に出ようとしたが、アムロの[[νガンダム]]がアクシズを押し返そうとした事で、それに引かれた連邦軍やネオ・ジオンのモビルスーツ達までもが立場を超えてアクシズを押し戻そうとし、最後はニュータイプとしての力を最大限にまで発揮させたアムロのνガンダムが引き起こした「'''人の心の光(アクシズ・ショック)'''」によって、アクシズが地球から離れいくのをブライト達はラー・カイラムから目の当たりにするのだった。
なお、ブライト達がネオ・ジオンとの最終決戦に突入する中で、息子のハサウェイはクェスを取り戻す為に[[ジェガン]]で出撃してしまい、最終的に生存はするものの、心に大きなトラウマを抱えてしまう事になっている<ref>ラー・カイラムの乗組員達の温情によって記録が残されず、またハサウェイの乗っていたジェガンも電装系のトラブルによってフライトレコーダーも機能していなかった事が幸いし、その時の詳しい状況は分からなかったのだが、連邦軍の上層部は事の真相について気付いていた可能性があり、事実彼等はハサウェイがモビルスーツでとった行動の例えとして「'''[[チェーン・アギ|誤射で味方機を撃ち落としていたいた]]'''」と語っている。</ref>。
なお、ブライト達がネオ・ジオンとの最終決戦に突入する中で、息子のハサウェイはクェスを取り戻す為に[[ジェガン]]で出撃してしまい、最終的に生存はするものの、心に大きなトラウマを抱えてしまう事になっている<ref>ラー・カイラムの乗組員達の温情によって記録が残されず、またハサウェイの乗っていたジェガンも電装系のトラブルによってフライトレコーダーも機能していなかった事が幸いし、その時の詳しい状況は分からなかったのだが、連邦軍の上層部は事の真相について気付いていた可能性があり、事実彼等はハサウェイがモビルスーツでとった行動の例えとして「'''[[チェーン・アギ|誤射で味方機を撃ち落としていたいた]]'''」と語っている。</ref>。