スパイク・スピーゲル

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2018年12月3日 (月) 22:55時点におけるハチミツボーイ (トーク | 投稿記録)による版
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スパイク・スピーゲル
外国語表記 Spike Spiegel
登場作品 カウボーイビバップ
声優 山寺宏一
デザイン 川元利浩
初登場SRW スーパーロボット大戦T
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
誕生日 2044年6月26日
年齢 27歳
出身 火星
身長 185 cm
体重 70 kg
血液型 O型
所属 ビバップ号
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スパイク・スピーゲルは『カウボーイビバップ』の主人公

概要

ビバップ号を拠点に宇宙を渡り歩くカウボーイ(賞金稼ぎ)。もじゃもじゃの髪と長身痩躯の優男で、青いスーツとネクタイ、黄色いシャツがトレードマーク。かつての事故の後遺症により右目は義眼となっており、僅かながらに色の違うオッドアイをしている。暇さえあればよく寝ている。

普段はニヒルで芝居がかったキザな言動が目立ち、気怠げに振る舞う三枚目だが、その本質は自らの流儀を貫きながら困難を乗り越えるハードボイルドな男。上から命令される事や他者から束縛される事を嫌い、自由を愛し、スリルを楽しみ、どんな時でも軽口を忘れない。その一方で意外と大人げなく剥きに成り易いところが有り、それを周囲から指摘されクールダウンを求められても当人は「冷静」である事を頑なに主張する。特に機嫌が悪かったり、喧嘩を売られたりすると口より先に手が出てしまい、時には相手の仕様もない挑発に乗せられる事もしばしば。やられたら利害に関係なくきっちりやり返す主義で、特に食い物に関する恨みは相当なもの。

本人曰く「ガキとケダモンと跳ねっ返りの女が嫌い[1]」なのだが、どういうわけかビバップ号にはガキ(エド)もケダモン(アイン)も跳ねっ返りの女(フェイ)も全て揃っているので、スパイクは不満を覚えている。

拳銃は西暦1990年[2]に登場したイスラエルの拳銃「ジェリコ941改」にレーザーサイト搭載のカスタムグリップを装備したものを使用している。ブルース・リーを師と仰いでおり、ジークンドーの達人で腕っぷしは強く、手先も器用でスリや手品といった小手先の技も得意。隻眼でありながら視力が非常に良く、カードゲームでは負けた事がないのだが、それが原因でイカサマ扱いされる事があるので、カジノで遊ぶ事ができない。

賞金首に対しては殺さなければ殴る蹴るは当たり前で、周囲の被害にも無頓着なところがあり、そのせいで賞金首を捕まえても器物損壊や治療費を請求される事も多く、差引ゼロで賞金が全額パーになることも。このため、賞金首達からは一番捕まりたくない賞金稼ぎとして非常に嫌われている。

一方で嫌いなケダモンである筈のアインが危機に陥った時は、放っておけずに賞金首を後回しにして助けに行ったり、僅かに交流を交わした人の為に一肌脱ぐなど人情家なところも見せる。

かつてはマフィア「レッドドラゴン」に所属していたが、とある事件を経て脱走、公式には死亡した事にされている。本人は自分の過去の事をあまり語ろうとはしないが、何故か「ジュリア」という名の女にこだわっていて、彼女が原因でジェットと一歩間違えば決裂は避けられない喧嘩別れになる程の派手な大喧嘩をやらかしたり、チャイニーズマフィアの構成員だった頃のかつての相棒・ビシャスに付け狙われていたりと、今もなお過去に囚われている節がある。

自分の過去が絡んだ件では、昔愛用していたレインコートを羽織り、愛用のジェリコの他にもベレッタM92FSを携えた二丁拳銃と、手榴弾で武装を固めたスタイルで臨んでいる。

本作の主要人物はほぼ全員が喫煙者であるが、中でもスパイクはタバコがトレードマークと言えるほどのチェーンスモーカーで、マルボロを愛飲している。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦T
初登場作品。

人間関係

ジェット・ブラック
相棒。家事などは彼にまかせきり。
フェイ・ヴァレンタイン
とある事件を経てビバップ号で共同生活を送る事になる。
エド / エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世
ビバップ号で共に暮らす事になった天才少女。
アイン
とある事件で飼う事になったデータ犬。

レッドドラゴン

マオ
レッドドラゴン幹部でスパイクとビシャスの恩人。スパイクの死を誰よりも認めず、帰還を信じ続けている。
ビシャス
レッドドラゴン時代の相棒にして宿敵。
ジュリア
スパイクの過去を知る女。
リン
ビシャスの側近。

その他

ラフィング・ブル
占い師。時折話を聞きに行く。彼からは「泳ぐ鳥」と呼ばれている。
アニー
ドラッグストアの女主人。レッド・ドラゴン時代のスパイクを知る数少ない人物。
ロコ・ボナーロ
チンピラ。彼に請われて初歩的なジークンドーを指南する。
ドゥーハン
ソードフィッシュIIの元の持ち主で、現在でもオーバーホールに訪れる。
アンディ・フォン・デ・オニヤデ
西部劇のガンマン姿に身を包む凄腕の賞金稼ぎ。ジェット達の評価によると「傍迷惑」な行動パターンがスパイクと被っているらしいが、指摘する度に「こいつと一緒にするな」と否定する。

名台詞

「俺は一回死んでるんだよ…女に殺されてね」
Session#1で手掛かりを求めてラフィング・ブルを訪ねた際、彼から「お前は女に出逢い、狙われ、そして死ぬ」と自らの死を予言されるも、シニカルな笑みを浮かべつつ上述の台詞を自虐的に呟く。
「時代遅れのカウボーイさ」
同・Session#1より、賞金首の情婦相手に発した自己紹介。
「チャーリー・パーカーがゲーテの格言吐くかねぇ…?」
Session#3で文豪ゲーテの格言まで引用して己のギャンブル好きを正当化するジェットへ呆れて発したツッコミ。なおチャーリー・パーカーは現代ジャズの起源となった「ビバップスタイル」を確立したアメリカ合衆国のジャズミュージシャンでアルトサックス奏者。
「俺は運がいい訳でも、腕がいい訳でも無いんだ」
「気風がいいのさ」
同・Session#3より、フェイとのブラックジャック勝負で彼女のイカサマを看破しつつ飄々と嘯く。賭け事で気風(きっぷ)がいいという言葉を使ったのは『リスクなんて気にしないで気前よく、思い切って賭ける』ということなのだろう。裏を返せば、イカサマなんてとっくにお見通しだからさっさと終わらせろ、ということになる[3]。スパイクは視力が異常なレベルで発達しているので(義眼のこともあるが)、最初からイカサマを見抜いていた。
「俺はただ醒めない夢を見てるだけさ」
Session#5で再会したビシャスへ発する第一声。彼からの「天国を追い出された天使は悪魔になるしかない」との問い掛けに対する答えとしては抽象的な文言だが、この噛み合わぬ会話が嘗ては背中を預け合う程に信頼していた「盟友」との隔絶振りを雄弁に物語っている。
「…そんな血はもう、流し尽くしたさ」
同・Session#5に於けるビシャスとの第1ラウンドで、彼から「お前には俺と同じ、別の血を求めて彷徨う獣の血が流れている」と指摘されての返答。「同類」である事を否定するスパイクの言葉に、ビシャスは「ならば何故生きている!?」と激昂するが…。
「…そのまま、歌ってくれ…」
同・Session#5に於けるスパイクの回想シーンで、瀕死の重傷を負った自分の介護を務めている女性へ、直前まで彼女が口ずさんでいたハミングの続きを促す。
「綺麗なもの、か……そいつは多分、ずっと昔に失くしちまったな…」
Session#8で盲目の少女から「ひどく分かりにくいけど綺麗なものを持っている」と自身の人物像を言い当てられ、シニカルに呟く。
「見えなくたって分かるだろ?いい奴だったさ、あんたが知っている通りのな…」
同・Session#8ラストで死亡した兄の人物像を訊ねてくる少女へ、一切の脚色を交える事無く静かに告げる。

迷台詞

「肉の無いチンジャオロースなんてのは、チンジャオロースとは言わねぇンじゃねえのかな…?」
Session#1より。ジェットご自慢の「特製チンジャオロース」に肉が入ってない事へクレームを付けるが、ジェット曰く「金が無い時は言うんだよ!」との事。
「上等だ!逃げられるもんなら逃げてみろ…!」
「俺の何処が熱くなってるよ!?」
Session#2でアインを追跡している最中、同じくアインを狙う賞金首から轢き殺されそうになった事でブチ切れ、クールダウンを促すジェットからの忠告へ発した反論。その後も「何しやがる!?コイツは俺のモンだ!」などとのたまう辺り、完全に剥きになっている。
「……音痴」
Session#5ラストより、回想から繋がる形でハミングを口ずさんでいたフェイへと咬ますダメ出し。直後、ビバップ号内にスパイクの断末魔が響き渡る。
「…喰いモンの恨みは、おっかねーぞぉ…」
Session#7より。二日酔い状態で難儀している最中、乱闘に巻き込まれた事で酔い覚ましの卵を台無しにされブチ切れる。引き攣った目で床に落ちた卵を見詰めるスパイクの顔が怖い。
「…なぁジェット、俺の嫌いなモンが3つ有るって知ってたか…?」
「ガキと、ケダモンと、跳ねっ返りの女だ…」
「ほぉ~…じゃねぇよ!どうしてその3つが揃いも揃ってココに居るンだよ!?」
Session#9ラストで、済し崩し的にエドがメンバーへ加わった事への愚痴をジェットへとぶつける。ともあれ、「擬似家族」としてのビバップ号の物語がここから幕を開ける。

搭乗機体

ソードフィッシュII
搭乗機。

余談

  • 公式に明言されている訳では無いが、モジャモジャの無造作ヘアをはじめとするスパイクのキャラ造型には、1979年放映のテレビドラマ『探偵物語』に出演していた頃の故・松田優作がモデルに据えられているらしく、Session#6で着用した丸型サングラスやSession#8の目玉付きアイマスク、Session#12のダウンジャケットなど、劇中でスパイクが使用するアイテムには『探偵物語』の主人公・工藤俊作を彷彿とさせるものが度々登場している。
  • スパイクを演じた山寺宏一は『カウボーイビバップ』が放送された1998年当時に「スパイクは芸歴13年目にしてようやく掴んだテレビアニメ[4]の主人公」と語っている。これは、七色の声の持ち主と呼ばれる程芸幅が広かった事から「(キャスティングに)困った時の山寺」という理由から起用されることが多かったため、テレビアニメでは長く主役を担当したことがなかった事が主な理由であった(反対にサブキャラクター、モブ、果てはSEに至るまで演じた数は山ほどある)。

脚注

  1. 要するに世話の焼けるヤツが苦手。女嫌いというわけではなく、芯の強い女性や淑やかな魅力ある『自立している女性』が好き。
  2. なお『カウボーイビバップ』の舞台は西暦2071年の設定。
  3. ちなみに、この台詞を受け取ったフェイは『ここまで計画通りだから、次で例のものを渡す』といった類のものと誤解してしまった。
  4. OVAでは『デトネイター・オーガン』の真道トモルを皮切りにちょこちょこあった。

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