「ギレン・ザビ」を編集中
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{{登場人物概要 | {{登場人物概要 | ||
− | | 外国語表記 = [[外国語表記::Gihren Zabi]] | + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Gihren Zabi]] |
| 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | | 登場作品 = [[ガンダムシリーズ]] | ||
*{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}} | *{{登場作品 (人物)|機動戦士ガンダム}} | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
− | + | なお、ギレン・ザビは[[コンピュータゲーム|ゲーム業界]]においては他に『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズがあるなど重要な存在であるのだが、反面SRWにおいてはファーストガンダムにおける所謂悪の親玉的存在ではあるにも関わらず、原作では[[主人公]]達と関わる事なくあっさり身内の手により倒れたり、また[[モビルスーツ]]や[[戦艦]]等の一切メカに乗らないままであった為(要塞内部で指揮を取っていた)、いささか印象が薄い存在である。『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では[[ドロス]]に乗っていたが、原作での他の[[ザビ家]]の人間の事情を考えれば、[[グワデン|ギレン専用のグワジン級]]の艦があるものと推測される。 | |
=== [[旧シリーズ]] === | === [[旧シリーズ]] === | ||
;[[第2次スーパーロボット大戦G]] | ;[[第2次スーパーロボット大戦G]] | ||
:名前のみ登場。[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]を[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]への増援として向かわせた。 | :名前のみ登場。[[クロノクル・アシャー|クロノクル]]を[[ガルマ・ザビ|ガルマ]]への増援として向かわせた。 | ||
− | ; | + | ;[[第3次スーパーロボット大戦]] |
− | : | + | :[[ディバイン・クルセイダーズ|DC]]の総帥代行であり、[[ビアン・ゾルダーク]]博士亡き後のDCの実質的指導者であった。 |
− | :[[異星人]][[インスペクター]]の攻撃が各地で行われた後、好機とばかりにDCの正当性を主張し、DC再興を呼び掛ける一大演説を全世界に向け放送した。その結果DCの戦力の増強に成功するが、[[ロンド・ベル]]隊の奮戦、妹[[キシリア・ザビ|キシリア]]の[[裏切りイベント|裏切り]]によって[[組織]]は崩壊した。 | + | :[[異星人]][[インスペクター]]の攻撃が各地で行われた後、好機とばかりにDCの正当性を主張し、DC再興を呼び掛ける一大演説を全世界に向け放送した。その結果DCの戦力の増強に成功するが、[[ロンド・ベル]]隊の奮戦、妹[[キシリア・ザビ|キシリア]]の[[裏切りイベント|裏切り]]によって[[組織]]は崩壊した。 |
:本作では[[ドロス]]に乗る。 | :本作では[[ドロス]]に乗る。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦F]] |
:完結編の予告で顔見せ。 | :完結編の予告で顔見せ。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦F完結編]] |
− | : | + | :『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』で死亡したはずだが、謎の復活を遂げる。実は[[ゲスト]]により[[クローン]]として蘇らされていた。[[ハマーン・カーン|ハマーン]]に代わりDCの総指揮をとる。 |
:ギレンの選民主義はそれまでハマーンが行っていた[[スペースノイド]]を味方に付けるという方針とは異なり、結果的にコロニー連合とDCは対立。[[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]]率いるコロニー連合軍に始末される(ポセイダルルート)。キシリアによる暗殺イベントもある(DCルート)。 | :ギレンの選民主義はそれまでハマーンが行っていた[[スペースノイド]]を味方に付けるという方針とは異なり、結果的にコロニー連合とDCは対立。[[ミリアルド・ピースクラフト|ミリアルド]]率いるコロニー連合軍に始末される(ポセイダルルート)。キシリアによる暗殺イベントもある(DCルート)。 | ||
− | :3兄弟のクローンはゲストのことになると記憶が書き換わったり思考が止まったりするように調整されているようだが、それでもギレンの場合は制御に難がある程に自我が確立していた。そのためか[[ドズル・ザビ|ドズル]] | + | :3兄弟のクローンはゲストのことになると記憶が書き換わったり思考が止まったりするように調整されているようだが、それでもギレンの場合は制御に難がある程に自我が確立していた。そのためか[[ドズル・ザビ|ドズル]]ほど明言はしないが、終盤はギレンであってそうでない何者かとして生きることに不安を感じており、プレイヤーの手で倒すと自分の命が尽きることに安心すらしているかのような台詞を遺す。第3次同様[[ドロス]]に搭乗する。 |
:なお、この作品が発売された1998年4月には、同じく[[セガサターン]]で戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』も発売され、ギレンの存在がクローズアップされている。 | :なお、この作品が発売された1998年4月には、同じく[[セガサターン]]で戦略シミュレーションゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』も発売され、ギレンの存在がクローズアップされている。 | ||
=== [[αシリーズ]] === | === [[αシリーズ]] === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦α]]([[スーパーロボット大戦α for Dreamcast|DC]]) |
− | :[[ジオン軍]] | + | :[[ジオン軍]]の総司令官として登場。原作と違い一年戦争後も生き残った事になっている<ref>そもそもα世界での一年戦争は[[マクロス]]落下の影響で[[ア・バオア・クー]]戦前に中断(休戦)された事になっている。</ref>。 |
:会話ではそこそこ登場しているがパイロットとして戦場に出てくるのは1話だけで、しかもキシリア登場の翌ターンに暗殺イベントであっさり消されてしまうので、自力で落とすのなら暗殺されるより前にギレンを落とすか、先にキシリアを落としてイベントを阻止する必要がある。なお、仕様上意味は無いが「[[天才]]」の技能を所持しているものの、戦艦を指揮するのは苦手らしく能力は低い。 | :会話ではそこそこ登場しているがパイロットとして戦場に出てくるのは1話だけで、しかもキシリア登場の翌ターンに暗殺イベントであっさり消されてしまうので、自力で落とすのなら暗殺されるより前にギレンを落とすか、先にキシリアを落としてイベントを阻止する必要がある。なお、仕様上意味は無いが「[[天才]]」の技能を所持しているものの、戦艦を指揮するのは苦手らしく能力は低い。 | ||
:ちなみに、暗殺イベントはキシリアとギレンがそれぞれ[[グワジン]]と[[ドロス]]に乗った状態で起こるため'''会話の最中に突然ドロスが爆発する'''というややシュールな光景になる。ギレンが断末魔の悲鳴すら上げられないのも原作通りではあるが、あの巨大なドロスをどうやって一瞬で沈めたのかは謎である。あらかじめ爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。 | :ちなみに、暗殺イベントはキシリアとギレンがそれぞれ[[グワジン]]と[[ドロス]]に乗った状態で起こるため'''会話の最中に突然ドロスが爆発する'''というややシュールな光景になる。ギレンが断末魔の悲鳴すら上げられないのも原作通りではあるが、あの巨大なドロスをどうやって一瞬で沈めたのかは謎である。あらかじめ爆弾でも仕掛けられていたのだろうか。 | ||
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=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) |
:今回もジオン軍の総司令官。序盤が一年戦争に沿った展開ながら、キシリアが自分を撃つ前にシャアに討たれてしまう為、中盤まで生き残りハマーン一派と合流するも、最終的にはハマーンに暗殺されてしまう。戦闘では[[グワジン]]に乗る。なお、弟や妹と違い、台詞の新規収録は行われず。 | :今回もジオン軍の総司令官。序盤が一年戦争に沿った展開ながら、キシリアが自分を撃つ前にシャアに討たれてしまう為、中盤まで生き残りハマーン一派と合流するも、最終的にはハマーンに暗殺されてしまう。戦闘では[[グワジン]]に乗る。なお、弟や妹と違い、台詞の新規収録は行われず。 | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦Operation Extend]] |
:ジオン軍の総司令官として登場。外宇宙勢力の脅威の前になんとか連邦との和平に持ち込もうと画策するキシリアやデギンをよそに、徹底して抗戦姿勢を崩さない。 | :ジオン軍の総司令官として登場。外宇宙勢力の脅威の前になんとか連邦との和平に持ち込もうと画策するキシリアやデギンをよそに、徹底して抗戦姿勢を崩さない。 | ||
:デギンにより停戦が成立してもなお、[[アステロイド・ベルト]]の勢力を「[[ネオ・ジオン]]」として再編。建前上は別組織にあたることを利用し、再び連邦に宣戦。連邦および[[コネクト・フォース]]との戦いを続けるが、一方で自分が倒れることも予期した上で、キシリアとガルマにジオンの未来を託そうとする意思も内心抱いていた。最終的にはアクシズでのコネクト・フォースとの決戦と[[アンゴル=モア|その結末]]を受けて、キシリアの仲裁を受け入れて遂に連邦と和平する。キシリアやガルマ同様、最後まで生存した数少ない作品。 | :デギンにより停戦が成立してもなお、[[アステロイド・ベルト]]の勢力を「[[ネオ・ジオン]]」として再編。建前上は別組織にあたることを利用し、再び連邦に宣戦。連邦および[[コネクト・フォース]]との戦いを続けるが、一方で自分が倒れることも予期した上で、キシリアとガルマにジオンの未来を託そうとする意思も内心抱いていた。最終的にはアクシズでのコネクト・フォースとの決戦と[[アンゴル=モア|その結末]]を受けて、キシリアの仲裁を受け入れて遂に連邦と和平する。キシリアやガルマ同様、最後まで生存した数少ない作品。 | ||
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== パイロットステータス == | == パイロットステータス == | ||
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;[[ガルマ・ザビ]] | ;[[ガルマ・ザビ]] | ||
:末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。 | :末弟。ガルマは何かとギレンに良くしてもらったらしく「ギレン総帥は皆が思っているような恐ろしい人ではない」と言っていたが、その死を政治的に利用した。その際の追悼演説はあまりにも有名。 | ||
− | ;[[ミネバ・ラオ・ザビ]] | + | ;[[ミネバ・ラオ・ザビ]]([[オードリー・バーン]]) |
:面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。 | :面識は無かったが、血縁上の姪にあたる。 | ||
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:シャアからはザビ家の一員という事で憎まれているが、原作では直接は関わらない。 | :シャアからはザビ家の一員という事で憎まれているが、原作では直接は関わらない。 | ||
:ギレン自身、シャアの正体に気付いていた様子はなく、彼に[[ジオング]]を与えようとするキシリアに「またシャアか? 拘り過ぎるな」と呆れて見せている。 | :ギレン自身、シャアの正体に気付いていた様子はなく、彼に[[ジオング]]を与えようとするキシリアに「またシャアか? 拘り過ぎるな」と呆れて見せている。 | ||
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:SRWにおいては[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]時代のシャアと対決する事になる他、『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』ではキシリア共々彼に暗殺されてしまう。 | :SRWにおいては[[クワトロ・バジーナ|クワトロ]]時代のシャアと対決する事になる他、『[[スーパーロボット大戦COMPACT|COMPACT]]』ではキシリア共々彼に暗殺されてしまう。 | ||
;[[シャリア・ブル]] | ;[[シャリア・ブル]] | ||
:彼をキシリアへの牽制の為に彼女の[[ニュータイプ]]部隊へと送り込む。 | :彼をキシリアへの牽制の為に彼女の[[ニュータイプ]]部隊へと送り込む。 | ||
;セシリア・アイリーン | ;セシリア・アイリーン | ||
− | : | + | :女秘書で、ほぼ愛人。初出は小説版。劇場版ではそれらしい人物が僅かながら登場しているが、明確に彼女のものと分かる台詞は無い。 |
;[[ランバ・ラル]] | ;[[ランバ・ラル]] | ||
:TV版ではほとんど絡みが無いが、小説版ではなんと腹心の親衛隊長。その上[[クラウレ・ハモン]]はかつてギレンの愛人だったという事で、[[三角関係|三者間で愛憎入り乱れた深い人間関係]]が描かれた。 | :TV版ではほとんど絡みが無いが、小説版ではなんと腹心の親衛隊長。その上[[クラウレ・ハモン]]はかつてギレンの愛人だったという事で、[[三角関係|三者間で愛憎入り乱れた深い人間関係]]が描かれた。 | ||
:ただし、ギレンはラルに「早くハモンと結婚しろ」と勧めるなど一歩引いており、人間性についても好ましく思っていた。 | :ただし、ギレンはラルに「早くハモンと結婚しろ」と勧めるなど一歩引いており、人間性についても好ましく思っていた。 | ||
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=== [[地球連邦軍]] === | === [[地球連邦軍]] === | ||
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== 他作品との人間関係 == | == 他作品との人間関係 == | ||
=== [[ガンダムシリーズ]] === | === [[ガンダムシリーズ]] === | ||
+ | ;[[エギーユ・デラーズ]] | ||
+ | :原作では登場しないが、ギレンに対し崇拝と忠誠心を抱いている軍人で、狂信的なジオニスト。ア・バオア・クー攻防戦にてギレン自身の専用艦であったとされている[[グワジン]]級の大型艦「[[グワデン]]」での指揮を任されていた事からも、ギレンからは高い信頼を得ていた事が伺われる。 | ||
+ | :ゲーム『ギレンの野望』シリーズでは、ギレンの親衛隊隊長という役職を持っていたという設定になっている。 | ||
+ | ;[[アナベル・ガトー]] | ||
+ | :デラーズの腹心的存在で、彼と同じくギレンに崇拝と忠誠心を抱いていた軍人。 | ||
+ | :『[[第3次スーパーロボット大戦|第3次]]』では状況によって反旗を翻す。 | ||
+ | ;[[ギニアス・サハリン]] | ||
+ | :「[[アプサラス計画]]」をギレンとデキンの二人に提唱しており、その有用性を認め、承認したとされている。 | ||
;[[ハマーン・カーン]] | ;[[ハマーン・カーン]] | ||
:競演する作品では部下であるが、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では不信感を抱かれ、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では途中で対立関係となり、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』(『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』)では彼女に暗殺されてしまう。 | :競演する作品では部下であるが、『[[スーパーロボット大戦F完結編|F完結編]]』では不信感を抱かれ、『[[スーパーロボット大戦α|α]]』では途中で対立関係となり、『[[スーパーロボット大戦GC|GC]]』(『[[スーパーロボット大戦XO|XO]]』)では彼女に暗殺されてしまう。 | ||
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:デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。 | :デギンは「ヒトラーは失敗したのだぞ(劇場版では「身内に殺されたのだぞ」)」と独白するように言ったが、これは後に親子双方に降りかかった最期でもあった。 | ||
:一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。 | :一方、[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では「ヒトラーの尻尾」と評された時にはギレンは顔を引きつらせ、書類を持つ手が震えるほど激しい怒りを見せており、上述の超然とした態度を見せる事はなかった。 | ||
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;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」 | ;「我が忠勇なるジオン軍兵士たちよ、今や地球連邦軍艦隊の半数が、我がソーラ・レイによって宇宙に消えた」<br/ >「この輝きこそ、我らジオンの正義の証である!」<br />「決定的打撃を受けた地球連邦軍に、いかほどの戦力が残っていようとも、それはすでに形骸である」<br />「''あえて言おう、カスであると!''」<br />「それら軟弱の集団が、このア・バオア・クーを抜くことは出来ないと、私は断言する!」<br />「人類は、我ら選ばれた優良種たるジオン国国民に管理運営されて、初めて永久に生き延びることが出来る!」<br />「これ以上戦い続けては、人類そのものの存亡に関わるのだ!」<br />「地球連邦の無能なる者どもに思い知らせ、明日の未来の為に、我がジオン国国民は立たねばならんのである!」 | ||
:第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。 | :第42話より。[[ア・バオア・クー]]攻防戦において、[[ソーラ・レイ]]によって大損害を被った[[地球連邦軍]]を「烏合の衆」と非難した演説の中で。 | ||
:これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。 | :これによってジオン軍の士気は最高潮に達し、ギレンの高いカリスマ性が読み取れる。 | ||
:ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。 | :ちなみに、「あえて言おう、カスであると!」の部分は「あえて言おう、○○であると!」という形でネタにされやすく、[[機動戦士ガンダム00|後年の作品]]に登場する[[グラハム・エーカー|某エースパイロット]]もそれを元にした台詞を吐いている。 | ||
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;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」 | ;「フフフフフッ。圧倒的じゃないか、我が軍は!」 | ||
− | :ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]] | + | :ア・バオア・クー戦において有利に戦闘を進める[[ジオン公国軍|自軍]]の様子を見ての独白。自身の采配による自信が伺える。 |
− | :近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では) | + | :近年は多数の外伝作品やイグルーを筆頭とするOVAによって、「連邦の物量」が年々誇張される傾向にあり、この発言は「戦局が全く見えていない無能」等と解釈されやすい。しかし(少なくとも当時の設定では)これは誤りで、的確な防衛管制でパブリク隊を撃退し、ドロス級を前面に出してSフィールドを防備。Nフィールドへの連邦軍第二・第三大隊の攻撃も退ける等、優秀かつ完璧な指揮・采配を行っている。また、ジオンは本国等にも戦力を温存している状態なのに対し、連邦は全戦力を結集した総力戦、しかもソーラレイによってその大半を焼き尽くされ、レビル将軍の死亡によって指揮系統の中枢を破壊される等、むしろ連邦が大きく不利であった。先述の通り現在は、様々な後付けによってジオン側が不利でそれを指揮するギレンも無能であるかのように思われやすく、それを正すためか漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、明確に「連邦側が不利」と改めて設定されている。 |
;「フッ、冗談はよせ」 | ;「フッ、冗談はよせ」 | ||
:ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。 | :ア・バオア・クー戦において[[キシリア・ザビ|キシリア]]に銃を向けられた際の台詞。<ref>もっとも、この台詞には「まさか、[[地球連邦軍|敵軍]]との戦闘中に[[ジオン公国軍]]の総司令官である自分を[[暗殺|殺害]]してみすみす混乱を招いたりはしないだろう」という意図も込められているとも解釈できるが…。</ref>キシリアを軽視していた事が災いしてか、ギレンはキシリアに半ば呆気無く[[暗殺]]される事となった。 | ||
:現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。 | :現場に居合わせた士官らには動揺が走ったが、キシリアの「父殺しの罪は総帥であっても免除されない。異議は軍法会議において聴く」の言葉と、トワニング准将の機転を利かせた一言により、その場の動揺を鎮め、キシリアが指揮を引き継ぐ事になった。 | ||
− | : | + | :しかし、ギレン殺害から指揮権引き継ぎまでの間に十数分のタイムラグがあり、この隙に連邦側は猛攻を開始。指揮系統の混乱の発生や、一部の兵士にギレン戦死の情報を傍受され士気が低下する等の影響もあり、ア・バオア・クー陥落の決定的な要因となってしまった。 |
− | : | + | :その一方で、漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ギレンの暗殺を知った将兵達がその場に居合わせた[[セイラ・マス|セイラ]]を旗頭にしてキシリアに反乱を起こしており、(TV版および劇場版と違って)ギレンのカリスマ性がキシリアの予想以上に高かった事を示している。 |
=== その他の媒体=== | === その他の媒体=== | ||
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;「しつこいぞ! キシリア!! 父は突出し過ぎたのだ。いやっ、でしゃばりすぎたのだ!!」<br />「あの時あの時点で和平なぞ!」 | ;「しつこいぞ! キシリア!! 父は突出し過ぎたのだ。いやっ、でしゃばりすぎたのだ!!」<br />「あの時あの時点で和平なぞ!」 | ||
:漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での最後の台詞。本編通りのやり取りの後にキシリアから「デギン公王は'''[[ソーラ・レイ|あの時]]'''グレートデギンに乗っておられた、そうですね?」との問いに対しての返答。 | :漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』での最後の台詞。本編通りのやり取りの後にキシリアから「デギン公王は'''[[ソーラ・レイ|あの時]]'''グレートデギンに乗っておられた、そうですね?」との問いに対しての返答。 | ||
− | :この時のギレンは防戦の指揮で忙殺されており<ref> | + | :この時のギレンは防戦の指揮で忙殺されており<ref>戦局はジオンが優勢だったが、連邦艦隊の残存勢力は死に物狂いに勇戦しており、まだ油断できる余裕がある状態ではなかった。</ref>、キシリアの問いの意味を深く考える事も無く、イラつきながら父殺しを大声で'''自白'''したに等しい発言をしてしまった。この言質を確認した瞬間、キシリアはギレンを暗殺した。 |
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;「諸君! ジオンの子らよ! 国民よ!」<br />「このサイド3にあって安穏を貪ってはならない!」<br />「諸君らの父も! 子も! 兄弟も! 未だ分別無き連邦の抵抗の前で独立の民としての矜持を、命をかけて示しているではないか!」<br />「果たして公国に居する我々は私も含め、かの英霊達に顔向けが出来ようか!」<br />「それは否だ! 断じて否だ! 我々一人一人の決意と! 決断と! プライドが!」<br />「そう! 宇宙市民(スペースノイド)としてのプライドが! 今ほど試されている時は無い!」<br />「聞け! 宇宙市民(スペースノイド)の独立を! 運命付けられた子らよ!」 | ;「諸君! ジオンの子らよ! 国民よ!」<br />「このサイド3にあって安穏を貪ってはならない!」<br />「諸君らの父も! 子も! 兄弟も! 未だ分別無き連邦の抵抗の前で独立の民としての矜持を、命をかけて示しているではないか!」<br />「果たして公国に居する我々は私も含め、かの英霊達に顔向けが出来ようか!」<br />「それは否だ! 断じて否だ! 我々一人一人の決意と! 決断と! プライドが!」<br />「そう! 宇宙市民(スペースノイド)としてのプライドが! 今ほど試されている時は無い!」<br />「聞け! 宇宙市民(スペースノイド)の独立を! 運命付けられた子らよ!」 | ||
:漫画『ギレン・ザビ暗殺計画』にて、宇宙要塞[[ソロモン]]陥落がジオン国民に知らされた際に[[サイド3]]全域に流されたギレンの演説。 | :漫画『ギレン・ザビ暗殺計画』にて、宇宙要塞[[ソロモン]]陥落がジオン国民に知らされた際に[[サイド3]]全域に流されたギレンの演説。 | ||
251行目: | 238行目: | ||
== 余談 == | == 余談 == | ||
− | + | *富野由悠季監督による[[小説|小説版]]『機動戦士ガンダム』では、宇宙の無限な広大さや銀河の流れを見て、不気味さと美しさを同時に感じる哲学者の如き一面が描かれた。 | |
− | |||
− | |||
− | *富野由悠季監督による[[小説|小説版]] | ||
**小説版では、ギレンがかつて若き革新家であったジオン・ダイクンのテーゼに感激し、さらにそのダイクンを支援して理想を実現させようとした父デギンを心の底から尊敬した事が明かされている。もっとも、やがて「ダイクンの本質が単なるアジテーターに過ぎなかった」と知り、父デギンともども幻滅してしまうのだが。 | **小説版では、ギレンがかつて若き革新家であったジオン・ダイクンのテーゼに感激し、さらにそのダイクンを支援して理想を実現させようとした父デギンを心の底から尊敬した事が明かされている。もっとも、やがて「ダイクンの本質が単なるアジテーターに過ぎなかった」と知り、父デギンともども幻滅してしまうのだが。 | ||
**他にも小説版ではセシリア・アイリーンや[[ランバ・ラル]]等との会話を通じて、より彼の内面や人間性、嗜好等が明らかになっている。 | **他にも小説版ではセシリア・アイリーンや[[ランバ・ラル]]等との会話を通じて、より彼の内面や人間性、嗜好等が明らかになっている。 | ||
265行目: | 249行目: | ||
**ちなみに第2位は[[Dr.ヘル]]、第3位は[[キラー・ザ・ブッチャー]]、第4位は[[ムルタ・アズラエル]]とスパロボシリーズでお馴染みの悪役達が揃っているが、ギレンのカリスマには及ばなかったようで、三名の票を足してようやくギレンの票を僅かに超えた程である。 | **ちなみに第2位は[[Dr.ヘル]]、第3位は[[キラー・ザ・ブッチャー]]、第4位は[[ムルタ・アズラエル]]とスパロボシリーズでお馴染みの悪役達が揃っているが、ギレンのカリスマには及ばなかったようで、三名の票を足してようやくギレンの票を僅かに超えた程である。 | ||
*安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、45歳に年齢が底上げされている。もっとも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。 | *安彦良和氏の[[漫画]]『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、45歳に年齢が底上げされている。もっとも、現実世界に存在する政治家(特に、指導者層)と比較すると充分「若い」部類に入るのだが。 | ||
− | ** | + | **名台詞の項目でもある様に本作のギレンは本編の様な超然とした場面が少なく描写されており、特にデギンにヒトラーの尻尾と揶揄された際の反応が顕著である。本編同様に家族間の愛情表現が乏しい反面で、ガルマからは「ギレン兄さんは皆が考えている様な恐ろしい人ではない」と発言していたり、デギンの意を酌んだとはいえガルマの所属を参謀部付き将校として配属させて前線から遠ざけようとしたり、重傷にも関わらず出歩いているドズルに「お前もういいのか?」と尋ねるなど、家族間との交流はそれなりに描写され、人間味が増している。ただし、同時にデギンからはムンゾ自治共和国時代に「'''大政治家を志すなら、腹芸を身に着けろ'''」と言われている通り、直情的な一面が強い性格も描写されている。 |
**趣味に関しても漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では自宅でのガーデニングやア・バオア・クー要塞内で彼が収集したとみられる世界中の刀剣の鑑賞をしている場面、OVA版では囲碁や将棋などのボードゲームを嗜む場面が描かれている。 | **趣味に関しても漫画版『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では自宅でのガーデニングやア・バオア・クー要塞内で彼が収集したとみられる世界中の刀剣の鑑賞をしている場面、OVA版では囲碁や将棋などのボードゲームを嗜む場面が描かれている。 | ||