ブリキ大王

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ブリキ大王
外国語表記 Steel Titan[1]
登場作品 LIVE A LIVE
デザイン 島本和彦
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 機体
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スペック
全高 19.0 m
全幅 13.0 m
重量 14.356 t
動力 精神エネルギー
開発 古代バビロニア文明
改修 壽藤兵衛
所属 壽商会
パイロット 田所晃
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ブリキ大王は『LIVE A LIVE』近未来編の主役メカ。

概要

町はずれの古道具屋「壽商会」の地下深くに秘匿されていた巨大なスーパーロボット

古代バビロニアの魔神と呼ばれ、強大な精神力で作動することはできるが、現在の所持者である藤兵衛は近未来編開始時点でブリキ大王を動かすことは全く叶わなかった。

作中序盤では、精神力の延長線上にある超能力を持つアキラが動かそうと試みるが、悉くを失敗。運用を諦めていた。しかし、とある事件がきっかけとなりアキラの力となる。

大きく描かれた「大」の字や、チャンピオンベルトを模した意匠を持つ特徴的な胴体部、そして王冠のような頭部が特徴。藤兵衛により何かしらの改修が施されたことは推測できるが、当時の姿からどこまで外見に手が入っているかは不明。

また、古代バビロニアにおいて「何」と戦うために開発されたのか、藤兵衛が本機を入手し日本に持ち込んだ経緯など、今以て多くの謎を内包している。

登場作品と操縦者

単独作品

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。2024年9月のイベント「ブリキ大王 我とあり」期間限定参戦。
ネタバレになるため詳細は省くが、アキラがパイロットであり、演出内で無法松が登場する。

装備・機能

武装の英語名はHD-2D版にて設定された。

武装・必殺武器

武装

メタルヒット(Metal Strike)
「鋼の拳が天を突く」。歌詞通りに拳で殴りつける「挨拶代わりの」技。拳属性で、攻撃対象範囲はブリキ大王の周辺1マス。戦車や戦闘機程度なら一撃で粉砕可能。
ジョムジョム弾(Marduk's Rage)
背部コンテナに格納されている爆裂弾頭弾。辺り一面に発射して「壊せ蹴散らせ悪の基地」。バックパックはブースターにもなっており移動時はこれで低空を飛行する。
ゲーム内では「藤兵衛じまんの爆裂弾」と解説されており、後付けの武装である可能性もある。飛び道具属性で、攻撃対象範囲はブリキ大王の横軸3マス以内のいずれかの着弾点、およびその周辺の合計9マス。遠距離に攻撃可能で、さらに物理攻撃力・命中率・回避率もダウンさせる使い勝手の良い技だが、範囲内に敵が密集しているとダメージが分散する[2]欠点もある。
HD-2D版の英名は「Marduk's Rage」(マルドゥクの怒り)と大幅に変更されている。古代バビロニアに関連づけてのものか。
HD-2D版では前のめりの姿勢で発射するが、これは島本和彦氏の同人誌であり後に公式コミカライズ化した『超級!! ライブアライブ 近未来編』からの逆輸入である。
ハロゲンレーザー(Halogen Laser)
両腕部に搭載された必殺のレーザーを一斉照射。「神か悪魔かその姿」。炎属性で、ブリキ大王の左右横軸全てが攻撃対象範囲となるため、ブリキ大王の技の中では最も広範囲をマップ兵器の如く攻撃することができる。戦車群や戦闘機群を一発で一掃可能だが、発動までに溜め時間を要する上に大型の敵には効果が薄い欠点も持つため、主に雑魚戦用の武装。
基本的には両腕部の丸い赤のパーツから発射されるが、『超級!!近未来編』では脚部からもレーザーを発射しており、その様はイデオンを彷彿とさせる。
HD-2D版ではレーザーが極太になり、発射時に地面にヒビが入る描写が成されている。
『DD』で採用。肘側から順にレーザーをチャージし、同じ順番で発射するようになっている。

必殺技

バベルノンキック(Babylon Stomp)
空中に飛びあがり、落下の勢いと全重量を併せて古代神を髣髴とさせる必殺キックを「ひるんだ敵に」対してお見舞いする。蹴属性で、攻撃対象範囲はブリキ大王の斜め直線上の1マス。必殺技に位置づけられているが、技リストの2番目に配置されており、しかも溜め時間無しで即座に発動、さらには高威力かつ敵の物理防御力もダウンさせると、非の打ち所の無い技。戦車や戦闘機を一撃で潰せるのはもちろん、戦艦級の敵にも大ダメージを与えられる。
漫画『超級!! ライブアライブ 近未来編』では衛星軌道上まで飛び上がり、最大最後の一撃として放たれている。
『DD』ではSSRユニットパーツとして採用。HD-2D版のオープニング演出が再現されているほか、島本和彦氏描き下ろしカットインでアキラと共に無法松が登場、台詞も用意されているなど豪華なものとなっている。
ダブルハロゲンレーザー
漫画『超級!! ライブアライブ 近未来編』にて使用されたオリジナル必殺技。
前方に両腕を構え、両腕全てのレーザーを全開で放つ必殺のハロゲンレーザー。

余談

  • 島本和彦氏によるイラストでは四角い胴体に手足がついた、名前通り昭和のブリキの玩具を思わせる、所謂「箱ロボ」的デザインだが、SFC版のゲーム画面ではポージングとドット絵の関係で全体的に丸みを帯びたプロポーションになっていた。HD-2D版では高精細ドットで描き直され、設定画同様の箱型ボディとなった。
  • HD-2D版にあたり本機に付与された海外名「Steel Titan」は和訳すると「鉄の巨人」であり、ブリキ大王から「大王」の部分が抜け落ちている。そのためか、近未来編オープニングテーマ「GO! GO! ブリキ大王」の海外版では、ブリキ大王を指す歌詞が「The king of kings, Steel Titan」となっており、「王の中の王」と歌詞で形容する形になっている。
  • HD-2D版では開発スタッフの熱意によりドットアニメーションのクオリティが高く、特にブリキ大王に関してはドット絵の統括リーダーが「自分に描かせて欲しい」と懇願するほどであり結果、その抜きん出たクオリティの高さにスタッフ一同が驚いたという[3]
  • デザインを手がけた島本和彦氏は、『機動武闘伝Gガンダム』のコミカライズ『超級!機動武闘伝Gガンダム』にて作者繋がりなのかガンダム連合の中に本機を紛れ込ませている
  • 同社のゲーム『半熟英雄』シリーズに第1作から登場するエッグモンスター・マシンナイトは、『半熟英雄 対 3D』以降「ブリキ大王がライバル」という設定が後付けされている[4]。なおその『半熟英雄』第1作の取扱説明書では、マシンナイトを「マジンガーZのなれの果て? なんて噂のあるヤツ」と紹介していた。

脚注

  1. HD-2D版英語表記。
  2. 一度の攻撃における最大発射数は10発で、それが範囲内の敵にランダムで拡散する。
  3. 『ライブアライブ』時田P、佐々木D、楽曲監修下村陽子氏にインタビュー。「ぜひ最後のエンディングまでお楽しみください!」(時田) 2024年8月24日閲覧。
  4. 初登場はマシンナイトの方が早く、また実際のゲーム内で両者が対峙したことはない。