トリプルゼロ
トリプルゼロ | |
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登場作品 | 覇界王 ガオガイガー対ベターマン |
初登場SRW | スーパーロボット大戦30 |
SRWでの分類 | パイロット |
トリプルゼロとは、『覇界王 ガオガイガー対ベターマン』に登場する用語である。
概要
木星に眠る無限エネルギー「ザ・パワー」の源泉とされるエネルギー……ではない。
時間も空間も認知されない、それこそ我々の知る言葉では特異点としか言いようのない存在で、ビッグクランチを迎えて滅んだ「前の宇宙」の亡骸であると同時に、誕生のためにビッグバンを待つ「次の宇宙のタマゴ」でもある『オレンジサイト』がその本質である。
この存在は別名を「終焉を超えた誓い(オウス・オーバー・オメガ)」と言い、トリプルゼロの呼称はこの頭文字を繋げ、獅子王夫妻から状況を知らされた大河幸太郎が命名したものである(Oath Over Omega)。
「ザ・パワー」はトリプルゼロの一部が次元宇宙の裂け目から漏出したごく一部の欠片に過ぎず、その状態ではあくまでただのエネルギーでしかない。本来ならば現在の宇宙がビッグクランチを迎えるまで沈黙するはずだったのだが、ソール11遊星主が三重連太陽系再生のために暗黒物質を大量に回収したことで宇宙の構造が不安定化。連動してトリプルゼロも暴走、裂け目である木星から一気に現在の宇宙に流出しかねない危機的状態に陥ってしまった。
もしそうなってしまった場合、現在の宇宙は誕生から終焉までの歴史を一瞬にして経過する、つまりは滅び去ることになる。
GGGの面々は遊星主との決着後、クラインスペースから帰還するためにジェネシックガオガイガーのギャレオリアロードを使用して地球圏への道を開いたのだが、この時不安定化していたオレンジサイトを通過したために、獅子王凱を除くGGGメンバーと最強勇者ロボ軍団、そしてジェネシックはトリプルゼロの汚染を受けた「覇界の眷属」と化してしまった。
覇界の眷属
トリプルゼロの影響を受け、現在の宇宙を滅亡させるために行動する存在の総称。洗脳の類ではなく、本人の意識も記憶も人格も元のままだが、その行動原理だけが書き換えられている状態である。
このような状態になるのは、トリプルゼロ自体が「次の宇宙の塊」であるため、生まれるために現在の宇宙を消すという自然の摂理に従っているからである。つまり、宇宙の脅威であっても、それ自体は敵でも悪でもなく、単なる自然現象であり、そういう方向性を持ったエネルギーとして振舞っているに過ぎない。
この状態を解除するにはゾンダー同様に浄解が必要だが、護と戒道の二人がかりで行わねばならない上に、戦局によっては凱が加わる必要もある。後にソムニウムたちも同系統の能力を用いて対処を行うようになった。
また、唯一眷属化を免れた凱もあくまでエヴォリュダーとして内包するGパワーがトリプルゼロと拮抗し続けているに過ぎず、最悪の場合彼自身が新たな覇界王と化す恐れがあった(そのためベターマンたちからは「青の星の覇界王」「元凶なりし者」と呼ばれている)。
覇界の眷属と化したのはGGGグリーンのみならず、Zマスターもその一つとされている。同じく眷属と化していた獅子王雷牙の(ほぼ間違いないであろう)仮説では、そもそもは紫の星のストレス解消プログラムだったものが暴走して三重連太陽系を滅ぼした後、ギャレオリア彗星を通過する際にトリプルゼロの影響を受けて行動原理を上書きされた結果、「宇宙を再生するために知的生命体を否定する」という方向に舵を切ってしまった……つまりGGGグリーンと同じ状態に陥った「紫の星の覇界王」と言うべき存在と化したのではないか、と推測されている。
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦30
- 疑似ゾンダーとして再生され、覇界の眷属と化したEI-15のパイロットもトリプルゼロ扱いになっている。他にもゼロロボ化した機体が登場するが、それらはNO PILOT扱い。
- 本作においては宇宙、ひいてはその根源たる生命体を滅ぼす力であるため、逆に生命体に進化をもたらすゲッター線とは相反する性質を持つとも設定されている。
関連項目
- 覇界王
- 木星に現れた悪魔のような異形。ジェネシックガオガイガーをより凶悪にしたような姿をしている。その正体はトリプルゼロに侵食されたジェネシックガオガイガーだった。
- わずかな次元の綻びから漏れ出るザ・パワーを操作し、6年かけて木星を収縮しブラックホール化させオレンジサイトから現宇宙への進出を図った。
- 消滅しようとする力
- 類似した摂理を持つ、新しく生まれ変わるために大崩壊を導こうとする宇宙自体の意志の力。
- カンケル
- 『ベターマン』本編のラスボス。いみじくもその在り方は「死滅を恐れる者たちによって解放されてしまった死滅をもたらす存在」という意味で、トリプルゼロと似通っている。