レイラ・マルカル
レイラ・マルカル | |
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外国語表記 | Leila Malcal |
登場作品 | |
声優 |
坂本真綾 諸星すみれ(幼少時代) |
デザイン |
CLAMP(原案) 木村貴宏(アニメ版) |
初登場SRW | スーパーロボット大戦X-Ω |
SRWでの分類 | パイロット |
プロフィール | |
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旧名 | レイラ・フォン・ブライスガウ(マルカル家に養子に入る前) |
種族 | 地球人(ブリタニア人) |
性別 | 女 |
生年月日 |
皇歴1999年11月8日 (革命歴211年霧月17日) |
年齢 | 18歳 |
身長 | 165cm |
所属 | ユーロピア共和国連合(wZERO部隊) |
役職 | 参謀→司令 |
軍階級 | 少佐→中佐 |
レイラ・マルカルは『コードギアス 亡国のアキト』のヒロイン。
概要
ユーロピア共和国連合(E.U.)軍の特殊部隊「wZERO」の司令官を務めるブリタニア人の少女。頭の両サイドにしている卵型の髪飾りがトレードマーク。
旧名「レイラ・フォン・ブライスガウ」。元々はE.U.側に亡命したブリタニアの貴族ブライスガウ家の令嬢だったが、両親を爆弾テロで死別して現在のマルカル家に養女として引き取られたという過去を持つ。そのためか常人とは異なる価値観を持つ浮世離れした性格だが、誰に対しても毅然とした態度を崩さない気丈さ・気高さと、他者の犠牲を嫌い仲間は人種が違っても分け隔てなく接することが出来る心の優しさを持つ。反面、強すぎる正義感からか正論や理想論ばかりで物を語りがち。
飛び級で大学を卒業し、弱冠10代で高級将校の地位を得ているE.U.軍きっての才媛で、上層部からもその才能を高く評価されている。wZERO部隊の結成を発案したのも彼女であり、若年故に当初は参謀の地位に付けられていたものの、後に正式に司令官に就任し、敵方のシン・ヒュウガ・シャイングを唸らせる見事な作戦指揮を見せている。身体能力も高く、生身の戦闘では有段の腕前を誇る合気道で武器を持った相手を容易く捻り、KMFの操縦も(さすがに戦闘パイロットには及ばないものの)平均以上にこなせる才女である。他方、家事・炊事スキルなどの生活能力はとても低く、積極的に手伝おうとするも足手まといにしかなっていなかった(後にある程度克服できた)。
ブリタニアに制圧された国が多数ある中で、政治的・経済的な事情を優先してイレヴン(日本人)を財産没収の上、各大都市に設置したゲットーに強制収容した国の考え的にはかなり否定的であり、特にイレヴンを戦死前提の作戦に投入するE.U.政府と軍上層部には明確に反発しているが、自らの支援者であるジィーン・スマイラス将軍ですらこの状況を受け入れているため、現状を変えるには至らない。
両親が暗殺された直後にC.C.と出会い、契約しているが幼さを配慮されてギアスは発現せず、自身もそれを夢だと思い忘れていた。後に、そのギアスは欠片となって普通のギアスとは異なる性質を持ち、重要な役割を果たす。
部下である日向アキトとは、共に戦っていく中で恋仲となる。因みに、設定上ではそのスカートの中は紐パンであるとのこと(公式)。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦X-Ω
- 初登場作品。2016年2月のイベント「歴史の狭間で輝くモノ」期間限定参戦。シナリオNPC。
- 2016年12月の復刻イベントではアレクサンダType-01、2017年11月のイベント「悲しみのない世界」にてアレクサンダType-02が実装され、パイロットとして使用できるようになった。
- スーパーロボット大戦DD
- 音声初収録。2章Part1より追加参戦。アキトに対応した支援ユニットパーツとして登場。2章Part7からはアレクサンダType-02のパイロットとしてプレイアブル参戦。
- Part7では原作通りの展開を見せていたが、イレギュラーであるディバイン・ドゥアーズとの出会いと、「時の管理者」から原作には無かった謎めいた宣告を受けた事でその後の運命が大きく変化する。
- 結果、「人類の存続する価値」を示すため更なる戦いに身を投じる事を決意するに至り、「wZERO」解散後、アキトと共にディバイン・ドゥアーズに参加する。
パイロットステータス
精神コマンド
特殊スキル
支援効果
パーツ | メイン効果 | サブ効果 | 精神コマンド | 専用演出対応 |
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正義と公平を重んじる司令官 | 防御力ダウンIII | タイプ強化IV・攻撃(命中・回避)(日向アキト) | 熱血 | アレクサンダ (日向アキト) |
人間関係
- 日向アキト
- 部下。当初から彼に興味を持ち、その才能も評価していた。後に恋仲に。
- 香坂アヤノ、佐山リョウ、成瀬ユキヤ
- 部下。レイラがwZERO司令に就任してから入隊した補充要員。
- クラウス・ウォリック
- レイラを支えるwZEROの副司令。
- アンナ・クレマン
- 部下。アレクサンダの開発者でレイラの幼馴染の少女。レイラが最も砕けた会話ができる人物。
- ジィーン・スマイラス
- E.U.軍の将軍で、パリの統合本部所属。衆愚政治に堕している祖国に危機を募らせる改革派の軍人。レイラの後ろ盾ともいえる人物。
- レイラがE.U.を改革する事を期待しているが、実はクーデターの際にレイラをジャンヌダルクの様に救国の乙女に祀り上げた上で、彼女の死を宣言する事でE.U.国民に自身の独裁政権の支持を得る事が目的であり、実質的に彼女を生贄にするために目を掛けていたに過ぎなかった(「彼らの死を望んでいる訳ではない」との発言もあり、後ろめたさは感じていた模様)。
- ただし後に明かされた設定では、時空の管理者がギアスユーザーを葬る役割を担った一族の出身で彼もそれに従事していたが、その役目をブリタニア人ながらユーロピアで大きな人気を持つことに加え想いを寄せていたクラウディアの夫であったブラド―に嫉妬していたことから彼をギアスユーザーであると吹き込み間接的に抹殺したことが判明。つまりレイラにとっては両親の仇であり、その罪を隠して彼女を支援するふうを装った挙句、彼女もまた己の野心の贄とするなどやっていることは紛れもなく人非人のそれである。
- ヨアン・マルカル
- 義兄、婚約者。マルカル家の三男。
- 指輪やブレスレットをするなど伊達男ではあるのだが、傲岸不遜な性格のため、レイラからは嫌われている。もっとも、ヨアンの方もレイラとの婚約には不満を抱いている。
- しかし、ブリタニアの作戦でE.U.全域が大暴動の渦中に叩き込まれた際には彼女の身を案じてマルカル家に戻るように説得するという一面もあり、ヨアンはレイラを本気で嫌っている訳ではない。
- 小説版では幼くして引き取られたレイラを必ず守る事を兄弟たちと誓い合っていたという経緯が語られており、関係が断絶状態になってもこの誓いだけは護られていた。
- ダニエル・マルカル、ステファン・マルカル
- 義兄。ダイエルが長男で恰幅の良い男性、パーティに軍服で出席したレイラを諌める。ステファンは次男で背か高く痩せた男性で、軍服は自分の正装と主張したレイラを言葉に笑みを浮かべるなど寛容な人物。
- 二人ともレイラの事を大切な家族と考えてくれている温厚な人物だが、ヨアンの高圧的な態度を制止できないなど気弱な人物。
- ブラドー・フォン・ブライスガウ、クラウディア・ブライスガウ
- 亡き両親。ブリタニアからの亡命貴族で、主義者[1]だった。E.U.内で反ブリタニアの政治活動を行い支持を得ていたが、暗殺されてしまった。
- C.C.
- 両親が死亡した直後に凍った池に落ち、その場に居合わせた彼女に助けられると同時にギアスの契約を交わしていた。しかし、幼さを考慮したC.C.は発現の猶予を与え、レイラ自身もそれを夢だと思っていた。
- 後にギアスの欠片としてそれは最愛の人を救う力となる。
- 原作では結局再会する機会は無かったのだが、『DD』では並行世界のゲートとディバイン・ドゥアーズの介入の影響で彼女との再会が時間の問題となっている。
- 大婆様
- 旅芸人の老婆達の長。「森の魔女」とその呪いの伝説という形でC.C.とギアスを知っている。
- 石でレイラの未来を占い、レイラがギアスの契約を思い出すきっかけを作り、同時に彼女が受けた呪いの力が大切な人を救うという占いの結果を伝えた。
- 時空の管理者
- 謎の人物。
名台詞
- 「奇襲とはいえ、作戦開始から一時間以上経過すれば作戦域を敵に特定されるのも必然かと思われます」
「直前に作成計画に修正を加えられたのはアノウ司令です」
「無闇に兵力を消耗される作戦は戦術としては邪道です」 - 第1章。ナルヴァで孤立した132連隊の撤退援護を目的としたα作戦において、作戦司令のアノウは予測以上に多い敵機の数と作戦自体の欠陥を非難するが、レイラは極めて真っ当な理屈と正論で論破していく。
- しかし、アノウはどうせ死ぬのは「セップクだ、カミカゼだと死ぬことが大好きなイレヴン」だから自爆作戦を強いても良いという的外れも甚だしい暴言を吐く。あまりにも見当違いで横暴な発言と常日頃の態度が原因で司令室にいる全員からも敵視されていたが、今回の件が原因で完全にアノウは見限られた。
- レイラ「本当によろしいのですか?」
アノウ「ああん?なんのことだ!」
レイラ「このまま彼らが全滅し、ブリタニア軍の迎撃ラインが維持されれば、ナルヴァから撤退するはずだった132連隊は……」
レイラ「α作戦が失敗すれば、132連隊の退路を確保するはずだった、我らw-ZERO部隊の責任が問われます。作戦失敗に伴う市民からの糾弾をパリの統合本部や政治家達が素直に受けるとお思いですか?」
レイラ「為政者達は自らの手を汚すことはありません」 - 民族の偏見と作戦遂行という違いがまるで区別出来ていない無能な司令官に対して、レイラは作戦失敗に待ち受ける末路を淡々と告げる。それはE.U.の腐敗した現状その物であり、責任は全て司令官へ向かう。
- その事実を知ったアノウは遂にレイラが立てた作戦が全て悪いと喚いて銃を向けるが、下記の台詞に繋がる。
- 「貴方には無理です。」
「一言訂正させていただきます。彼らはイレヴンではなく、日本人です」 - 作戦中に友軍の参謀に銃を向けるアノウの暴挙を見たレイラはこれ幸いと笑い、自爆作戦による戦況悪化とそれによる責任追及を羅列したレイラに逆上し銃口を向けたアノウを合気道で拘束した際の一言。彼女の高潔な人柄を示した台詞。
- 同時に前もって待機していたハメルによってアノウは拘束され、w-ZERO部隊は本来の形に戻り、レイラは残り少ないアレクサンダの自爆システムを解除させる。しかし、これが後にレイラ達に思わぬ形で跳ね返ってくる。
- 小説版ではこの交代劇を司令部が納得しない上に、あれこれ理屈をごねてイレヴンであるアキトの帰還手段を渋るという暴挙に正規軍が及んでおり、レイラだけでなくクラウスやハメルも頭を悩ませることになる。
- 「イレヴンなら、いくら死んでも構わないとおっしゃるのですか!?」
- 正規軍の投入を求めるレイラに、スマイラスが世論は共和国の兵士が死ぬことを良しとはしないと返した際の反論。
- スマイラスは正論だけで人は納得しないと冷酷に告げ、w-ZEROの実働部隊の内帰還できたのはアキト一人であったが、残り19名のイレヴンの兵士と引き替えに一万五千人ものE.U.兵士を救ったという結果で軍人らしいねぎらいをする。が、外ではレイラがイレヴンのアキトが統合本部にいること自体或いは士官であることさえも気に入らない警備兵がいた。
- 数字の上では少数の犠牲で『四大騎士団』の一つに大打撃を与えて友軍をほぼ無傷で救ったのだから申し分ない戦果であった。だが、その一万五千人は全くやる気がなく軍人であるかさえ疑わしいような烏合の衆以下の集団……家族の市民権のために死んだ十九人のイレヴンと釣り合うとレイラは到底思えなかった。
- アキト「パーティー会場でギベールの戦術一般論を読んでいる女性には誰も近づいてきませんね。」
レイラ「日向中尉にもユーモアのセンスがあったのですね。」
アキト「パリのチュイルリー宮殿に来るのは始めてですが、流石ヴィアンナシオコンツェルン主催のパーティーですね。ナルヴァ作戦の成功を祝してでしたか?」
レイラ「何のための祝賀パーティーだか」
レイラ「軍人なんて、私達以外誰もいない」 - ナルヴァ作戦の成功祝賀パーティーでのアキトとレイラ。ナルヴァ作戦の成功祝賀パーティーと銘打ってはいるものの戦術的、戦略的観点からすればサンクトペテルブルグの奪還には失敗した上に132連隊の撤退を援護したw-ZERO部隊はアキト以外戦死という凄惨な結果であり、実質的には敗退したに等しい戦闘を祝している様な状態である。挙げ句の果てに132連隊は危機感も何もない有様……『双貌のオズ』ではガナバティからお偉いさんのボンクラ息子共と毒づかれており、戦争すら上流階級の社会的なステータスという認識しか出来ない腐敗を示唆している。第2章と第3章でも最前線ワルシャワ駐屯軍は酷い有様であり、第3章では信じられない暴挙に出る始末。
- 出席している軍人はアキトとレイラだけで、他は資産家や政治家ばかり。作戦成功は只の方便に過ぎないその実態をレイラは呆れるしかなかった。
- 普通ならば、作戦成功の最大の立役者であるレイラはその美貌やマルカル家の令嬢という立場から注目を浴びるが、敢えて軍服で出席して場違いなアピールをして反抗していた。
- 「わかりました。絶対みんなと、生き抜いて帰還します!」
- 第2章。スロニムでの戦闘でアシュラ隊の待ち伏せを受け、アキトが盾となって立ち塞がる姿に白い騎士を思わせレイラの胸を一瞬だけときめかせたものの「ドローンを使い切るまで死なれると困る」という台詞で憤然とした調子で返した。
- 「それが兄弟の―――弟への言葉ですか!?」
- 再会した弟へ自らのために死ねと平然と告げるシンに激昂し銃を向けるも引き金は引けず仕舞いだった。
- 「あれは夢じゃなかった…!」
- 第3章。大婆の占いから、両親が暗殺された直後の出来事が現実であったと確信した。
- 幼い上に両親を失った直後という極限状態だったことから聡明な彼女は夢か幻を見たのだと今まで気にも止めていなかったが、あれは紛れもなく現実であった。
- 「お婆様たち、本当によくしてもらってありがとうございました……!」
- 別れに涙ぐむ大婆たちに、レイラも涙ぐんで感謝を伝えるが、アヤノからは「いやいや違うだろ」と突っ込まれユキヤに至っては奴隷たちがいなくなるからではとズバリ指摘されている。
- 「アキト。私は、あなたが生きていてくれて、とても嬉しい。だってこうして、あなたと出会えた」
- 過去を語り自分は死ぬべきだったのだというアキトを抱き締めて、初めて名前を呼び捨て出会えたことへの感謝を伝える。
- 「―――信じれば、きっとその想いは伝わります」
- 人間を信じるなど幻影だというシンへの返答。アキトたちの心に触れたが故の確信。だが、シンにとってみればそれはあってはならぬものだった。
- レイラ「……可哀想ですね」
シン「……何が?」
レイラ「あなたがです!」 - 上記の台詞に「だから、お前は裏切られ、利用されるのだ」と激昂し人間の浅ましさを説くも、その猜疑心に凝り固まった在り方をレイラはただただ哀れんだだけだった。
搭乗機体
- アレクサンダType-02(レイラ機)
- 指揮官機としてチューンアップされた専用のType-02を駆る。レイラ機はアレクサンダ・ドローンの自律機動をオペレートする機能も搭載しており、それらの役目に専念する必要性から、ブレインレイドシステムがオミットされている。戦闘の際には支援に回ることが多い。
SRWでの搭乗機体
- アレクサンダType-01
- 『X-Ω』で搭乗。設定上ではアキト機以外残存していない。
余談
- 『第2章 引き裂かれし翼竜』では彼女の着替えシーンが披露されたが、それが全裸の上に直接パイロットスーツを着用するものだった為か、数多くの男性ファンを魅了し、入場者特典の生コマフィルムの中で彼女の着替えシーンの物がネットオークションにて高額で取引された逸話がある。
脚注
- ↑ ブリタニアの帝国主義や世界侵略を否定し、批判するブリタニア人の総称。本編ではルルーシュ・ランペルージやディートハルト・リートが主義者に該当し、ブリタニア本国でも多数の反帝国組織が存在するとされる
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