魔導書

魔導書（Grimoire）

魔術師が持つとされる本のことで、主にはヨーロッパで流布した魔術書を指す。著名なものでは「ソロモンの鍵」など。狭義には、悪魔や精霊、天使などを呼び出して願い事を叶えさせる手順や、そのために必要な魔法円などが記された書物を指すが、別の視点では魔術を行う側の立場から書かれた学術書、魔術や呪術などに関する記述を持った書物全般のことを言う場合もある。

創作作品にも比較的頻繁に使われる要素であるが、魔導書自体が強い魔力を持った魔術的存在であるように描写されていることが多い。

『機神咆哮デモンベイン』の魔導書

主にクトゥルフ神話に関連する魔導書が扱われている。この世界観では力ある魔導書は魂と人の姿を持つことがあり、原作ゲーム版・外伝小説を含めれば6人ほど存在。

主な魔導書

死霊秘本（しりょうひほん/アル・アジフ）

大十字九郎の魔導書。アルハザードによって記された「ネクロノミコン」の原典であり、「最強の魔導書」の名に恥じぬ凄まじい力を秘める。精霊化も成し遂げているが、個人名を持たず魔導書の名をそのまま流用している。

死霊秘本機械語写本（しりょうひほんきかいごしゃほん）

覇道鋼造の魔導書。修復途中のデモンベインの動力「銀の鍵」の制御を担っていた。そのため強力な魔力を常に受け続けており、写本にも関わらず精霊化に成功。
なお、名前の通りオリジナルはアル・アジフだが、かの魔導書を知らないはずの鋼造が写本を造り出せたのには「ある理由」がある。

死霊秘本血液言語版（しりょうひほんけつえきげんごばん）

「二闘流」九朔の魔導書に当たる存在。トゥーソードをフルポテンシャルで操るのに不可欠な存在だが、ある理由から彼の手元にはない。

ナコト写本

マスターテリオンの魔導書。世界最古の魔導書であり、相応の強大な魔力を宿す。当然というか精霊化を遂げており、個人名は「エセルドレーダ」。ちなみに「写本」とついてはいるが、れっきとした原典である。

妖蛆の秘密（ようそのひみつ）

ティベリウスの魔導書。契約者に不老不死を与える力を持つ。彼の本体と言っても過言ではない書で、「斬魔大聖」のアルルート以外ではこれを破壊されたがためにティベリウスは滅んでいる。

セラエノ断章

クラウディウスの魔導書。大恒星「セラエノ」に存在した大図書館にあった、石版の欠片が原典。旧支配者の一柱・ハスターの力を操る。元々はラバンという別の男が持っていたもの。

セラエノ断章・写本

ラバンの所持する写本。彼の魔力によって精霊化を成しており、個人名は「ハヅキ」。

水神クタアト

カリグラの魔導書。水を操る力を持つ。人の皮膚で装丁されている。

屍食教典儀（ししょくきょうてんぎ）

ティトゥスの魔導書。食人行為や屍姦行為などを行う邪教について記されている。

エイボンの書

ウェスパシアヌスの魔導書。古代ヒューペルボリア時代およびそれ以前の暗黒の知識を記した書であり、「外なる神」やネクロノミコンに欠けた知識が記述されている。鬼神召喚をも可能とする高位の書だが、ウェスパシアヌスが所持しているのは写本であるため、精霊化はしていない。

無銘祭祀書（むめいさいししょ）

ネロの魔導書。「外なる神」に関するさまざまな知識を記す。

ルルイエ異本

契約者を持たない異端の魔導書。精霊化を遂げているが鬼械神召喚の能力は持たず、代わりにダゴンなどの旧支配者を召喚する力を持つ。人化状態の外見はオッドアイに銀髪の幼い少女。

スパロボシリーズにおいて

UXにおいて「デモンベイン」系パイロットの特殊技能として登場。多くは「魔術師」技能とのセットになっているが、大十字九郎と参入後のマスターテリオンだけはサブパイロットが受け持っている。レベルの上昇に応じてMPの最大値とターン毎の自動回復にプラス補正がかかるが、アル・アジフだけはパイロットレベルではなくシナリオの進行状態に対応して自動的に上昇する。

SL	最大MP補正	MP回復率
1	+10	5%
2	+10	8%
3	+10	10%
4	+15	13%
5	+15	15%
6	+20	18%
7	+20	20%
8	+25	25%
9	+25	30%