林水敦信

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林水敦信(Atunobu Hayashimizu)

陣代高校3年1組。生徒会長というよりは総理か大統領と形容した方がぴったりくるような風貌と辣腕ぶりで、近隣校の生徒会関係者(及びヤンキー関係の皆さん方)に一目おかれている。
私は全生徒の利益代表者だ」という発言でも明らかなとおり、生徒の自主・自治・自立のために奔走。校長とも好敵手として互いに認め合う仲のようだ。
学力は全国レベルの優秀さ。卒業後は有名国立大学に優秀な成績で入学するのは確実か。

と、素晴らしく優秀な人物なのであるが、性格はかなり非常識。生徒の権利を守るためなら手段を選ばず、近隣の不良集団にスパイを送り込んだり、学校側には秘密の予算「C会計(後述)」を運用したり……。類は友を呼ぶとかで、宗介を自身の特別補佐官に任命。二人が組んで起こした騒動は数多い。副会長のかなめも、林水相手にはツッコミが控えめになるようだ。宗介が「武の変人」とすれば、林水は「文の奇人」として双璧を成すと言えるだろう。

優秀な頭脳と幅広い知識を駆使する人物であり、その才能が最も発揮されるのは、交渉ごとに当たった時である。彼に任せておけば「地球はドーナツ型だった」というタワゴトだってみんなに信じ込ませることができるかも知れない。しかも、彼の論理の特徴として「会話の展開の結果、結論はおのずから明らかだった」と相手に思わせてしまうテクニックの優秀さがある。巧妙に誘導されて結論へ行き着いた相手は、なんか変だとは思いつつ、自分で決めたことだと納得してしまうのだ。
スパロボでもその技量は十二分に発揮されており、兜甲児ゲッターチームはたかが学園祭のためにカイザー真ゲッターを繰り出す事となった。

『追憶のイノセント(非アニメ化シナリオ)』にて理由が判明するが、現在林水は親と絶縁状態になりながら一人で暮らしている(借りているアパートはやかましい外人ばかりで一人きりの孤独とは無縁だが)。そのため、彼の父が陣高を訪れた時にも会おうとしなかったが、暗殺されかかった父を救った宗介には礼を述べるなど、憎い訳ではないようだ。
長編のストーリーに関わる事は長らく無かったが、原作長編7巻『つづくオン・マイ・オウン』にて、宗介の素性、かなめの秘密に薄々感づいており、その上で警告を発している。彼の聡明さが最も如実に表れている。

髪をいつもオールバックにしており、真鍮フレームの眼鏡を掛けている。制服は他の生徒と違い特注の白い制服(素材はシルクなどの天然繊維で出来ている)。割と頻繁に扇子を持っているが、アニメ中では彼の持つ扇子に書かれている文字がくるくると変わっていくという謎の現象が確認されている。彼の心中を代弁する文字が書かれることがあり、テッサが留学生として陣代高校に来た回で彼と会話していた(実際には台詞はない)シーンでは「妹」と書かれていた。林水とテッサが同じ銀髪であるためだが、かなめと宗介は呆れつつ否定していた。
その話し方は終始理性的で、後輩は男女問わず君付けで呼ぶ。林水が呼び捨てにするのは(原作中では)対等の友人だけである。

先述した「C会計」とは、陣代高校生徒会に代々伝わる、教師には秘密の隠し予算。林水が一年の頃会計補佐に就任して以降、謎の資産運用で十倍に増加したという。宗介が破壊したゲーム筐体の修繕費(推定200万円越え)があっさりと支払われていることから、現在はかなりの額になっているものと思われる。

2001年頃に行われた人気投票では、かなめ、テッサ、宗介に継ぐ4位という高順位を獲得しており、人気の程が伺える。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
明確に登場してはいない。しかし、男主人公のノーマルエンドの場合、三人娘に学校の制服をプレゼントしたのが生徒会長だと言うので、十中八九、林水だろう。
スーパーロボット大戦W
満を持しての初登場。その策士っぷりもきっちり再現されており、あしゅら男爵などは完全に手の平の上で踊らされている。なお、第一部で既に3年で、第一部ラストが2月(SEED血のバレンタインが発生する)、そして第二部で半年経っているのにまだ在学しているが、時間経過はどうなってるのだろうか?

人間関係

美樹原蓮
SRW未登場。生徒会書記。部下の生徒会書記にして好意を寄せられている。
相良宗介
自身の補佐官に置く腹心の部下。林水の知謀と宗介の行動力で、向かうところに敵はない。
千鳥かなめ
生徒会副会長。林水に乗せられ、知らず知らずのうちに面倒ごとを抱え込むことになるのが多い。
日下部侠也
SRW未登場。かつての友人である不良。

名台詞

「爆破、だと……!?なるほど。それなら確実だ」
自身の靴箱に開けられた形跡があったので(実際には恋文が入っていただけ)、容赦なく爆破処理を施した宗介に言った言葉。言った当人と宗介を除く生徒会室の全員がすっころんでいた。
「自分の人生は自分で面倒を見るしかないのだが、『そうではない』という幻想が不健全なまでに肥大しているのだよ」
「感謝したいが残念だ。彼女が私を、ここに連れてきてくれたのに」
エリートコースを歩むことになんの疑いも持たなかった林水は、ある事件を通して、世界の広さと豊かさを知る、みずみずしい感謝の言葉。
「そろそろ、無理だと思うよ」
原作7巻『つづくオン・マイ・オウン』にて。自身が生徒会長ではなくなった後では、宗介やかなめを庇うことができなくなるという警告。宗介と接していた時は、おちゃらけていた成分も多少は含有されていたと思われていたが、彼なりに宗介が社会に適応していく過程を誰よりも見ていたことが会話に出ていた。