魔導書
魔導書(Grimoire)
魔術師が持つとされる本のことで、主にはヨーロッパで流布した魔術書を指す。著名なものでは「ソロモンの鍵」など。狭義には、悪魔や精霊、天使などを呼び出して願い事を叶えさせる手順や、そのために必要な魔法円などが記された書物を指すが、別の視点では魔術を行う側の立場から書かれた学術書、魔術や呪術などに関する記述を持った書物全般のことを言う場合もある。
創作作品にも比較的頻繁に使われる要素であるが、魔導書自体が強い魔力を持った魔術的存在であるように描写されていることが多い。
『機神咆哮デモンベイン』の魔導書
主にクトゥルフ神話に関連する魔導書が扱われている。この世界観では力ある魔導書は魂と人の姿を持つことがあり、原作ゲーム版・外伝小説を含めれば6人ほど存在。
主な魔導書
- ネクロノミコン(死霊秘本)
- 狂えるアラブ詩人アブドゥル・アルハザードによって書かれた「アル・アジフ」のギリシア語版以降の写本の題名。
ギリシャ語に訳されるにあたり題名が「ネクロノミコン」に改められた。- アル・アジフ
- 大十字九郎の魔導書。アルハザードによって記された「ネクロノミコン」の原本であり、「最強の魔導書」の名に恥じぬ凄まじい力を秘める。
精霊化も成し遂げているが、個人名を持たず魔導書の名そのままで呼ばれている。 - ネクロノミコン機械語写本(ネクロノミコンきかいごしゃほん)
- 覇道鋼造の魔導書。「ネクロノミコン」ウォルミウス訳ラテン語版を機械を使って翻訳した。魔導書ではあるが本ではなくパンチカードである。
修復途中のデモンベインの動力の制御を担っており、そのため強力な魔力を常に受け続けたため、写本にも関わらず精霊化した。 - ネクロノミコン血液言語版(ネクロノミコンけつえきげんごばん)
- 九朔の魔導書にあたる。
- ナコト写本
- マスターテリオンの魔導書。世界最古の魔導書であり、相応の強大な魔力を宿す。精霊化を遂げており、個人名は「エセルドレーダ」。ちなみに「写本」とついてはいるが、れっきとした原典である。
- 妖蛆の秘密(ようそのひみつ)
- ティベリウスの魔導書。契約者に不老不死を与える力を持つ。彼の本体と言っても過言ではない書で、「斬魔大聖」のアルルート以外ではこれを破壊されたがためにティベリウスは滅んでいる。
- セラエノ断章
- クラウディウスの魔導書。盲目の魔術師ラバン・シュリュズベリイが、大恒星「セラエノ」の大図書館にあった石版の記述を英訳したもの。旧支配者の一柱・ハスターの力を操る。
作者であるシュリュズベリイが持つセラエノ断章は精霊化を遂げており、個人名は「ハヅキ」。 - 水神クタアト
- カリグラの魔導書。水を操る力を持つ。人の皮膚で装丁されている。
- 屍食教典儀(ししょくきょうてんぎ)
- ティトゥスの魔導書。食人行為や屍姦行為などを行う邪教について記されている。
- エイボンの書
- ウェスパシアヌスの魔導書。古代ヒューペルボリア時代およびそれ以前の暗黒の知識を記した書であり、「外なる神」やネクロノミコンに欠けた知識が記述されている。
鬼神召喚をも可能とする高位の書だが、ウェスパシアヌスが所持しているのは写本であるため、精霊化はしていない。 - 無銘祭祀書(むめいさいししょ)
- ネロの魔導書。「外なる神」に関するさまざまな知識を記す。
- ルルイエ異本
- 契約者を持たない異端の魔導書。精霊化を遂げているが本編中は鬼械神召喚は行っておらず、代わりにダゴンなどの旧支配者を召喚した。人化状態の外見はオッドアイに銀髪の幼い少女。
- 金枝篇
- アウグストゥスの魔導書。
クトゥルフ神話では「魔導書」扱いされる場合が多く、デモンベインでも「魔導書」扱いではあるが、れっきとした実在する研究書である。日本語にも訳され出版されている。
スパロボシリーズにおいて
UXにおいて「デモンベイン」系パイロットの特殊技能として登場。多くは「魔術師」技能とのセットになっているが、大十字九郎と参入後のマスターテリオンだけはサブパイロットが受け持っている。レベルの上昇に応じてMPの最大値とターン毎の自動回復にプラス補正がかかるが、アル・アジフだけはパイロットレベルではなくシナリオの進行状態に対応して自動的に上昇する。
SL | 最大MP補正 | MP回復率 |
---|---|---|
1 | +10 | 5% |
2 | +10 | 8% |
3 | +10 | 10% |
4 | +15 | 13% |
5 | +15 | 15% |
6 | +20 | 18% |
7 | +20 | 20% |
8 | +25 | 25% |
9 | +25 | 30% |