カノン・マルディーニ
- 登場作品:コードギアス 反逆のルルーシュR2
- 声優:三戸耕三
- 種族:地球人
- 性別:不明(男)
- 所属:神聖ブリタニア帝国
- 役職:シュナイゼル・エル・ブリタニア補佐官
- キャラクターデザイン:CLAMP(原案)、木村貴宏
概要
シュナイゼル・エル・ブリタニアの腹心であるブリタニア軍人で、爵位は伯爵。シュナイゼルとは同年代で、同じ貴族学校に所属し、その頃からの付き合いである。中世的な顔立ちをした美男子であるが、オネエ口調で喋り、性格や雰囲気も女性的であるが、本人曰く「オカマでは無い」とのこと。
また、化粧品ブランドの経営にも携わっているらしく、自身も自社製のファンデーションを愛用し、皇族からもご用達がくる程、大きな人気を得ている。
シュナイゼルの我欲や執着を全く持たない虚無的な気質を誰よりも深く理解しており、その上で彼を個人的に尊敬して忠誠を誓っており、ずっと傍近く付き従っている。それ故に、シュナイゼルに害をもたらしうる者に対しては味方であろうとも冷淡な対応を示し、特にゼロの正体やギアスに関して知っていながらそれを話さなかった枢木スザクに対しては冷徹に突き放す態度を見せている。
現在からは想像もつかないが、実はイラストドラマで描かれる貴族学校時代は、学校内の不良グループを束ね、また性格も攻撃的で相手構わずに食って掛かる向こう見ずな問題児であった。しかし、完璧な秩序を求める監督生であったシュナイゼルによって、顔面を鞭で打ち据えられてしまう程の過激な制裁を受けた結果、彼の本質を見抜いて惹かれるようになり、更には心を持たない彼が為していく先を見てみたいという、やや狂信的な願望から、現在の関係にまで至ったとの事である。しかしこの事に関して、旧知の間柄であるナイトオブラウンズのノネット・エニアグラムからは相互依存関係であるとして否定されている。一方、シュナイゼルが異母妹であるコーネリア・リ・ブリタニアを銃撃して始末した事に関しては思う所があった模様で、独断でコーネリアの治療を行わせ、後にノネットに引き渡している。
登場は『R2』からで、ひたすらシュナイゼルに従い行動し続けており、彼がシャルル・ジ・ブリタニアに反逆を起こす決意をした際や、ルルーシュ・ランペルージに宣戦布告を行った際も、迷わず同行している。しかしその結果、カノンが目の当たりにしたのは、敬愛するシュナイゼルがギアスによってルルーシュの傀儡に成り下がってしまう光景であり、ギアスの力の脅威を思い知ったカノンは、ルルーシュによる勝利の宣言後、絶望に打ちひしがれている様子を見せていた。
決戦後、ルルーシュの意向によって、黒の騎士団のメンバー達と同様に処刑を待つ身となっていたが、ゼロレクイエムに基づきゼロに扮したスザクがルルーシュを討った事で、解放される。その後の動向は不明。
登場作品と役柄
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- ほぼ原作に沿った行動を取ることになる。
人間関係
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- 仕える主君。貴族学校時代からの縁で、彼の本質を誰よりも理解し、現皇帝であるシャルルやルルーシュを打倒して、彼がブリタニアの頂点に立つ事を望んでいた。しかし、その先にあったのは、『ギアスの力でルルーシュの下僕に成り下がってしまう』という、絶望的な結末であった。
- 一方で漫画『双貌のオズ』では、自身をシュナイゼルの「欠け落とされた心の一部」と評しており、旧知の間柄であるノネットからは、彼との関係を「相互依存願望」と見なされ、否定される事になっている。
- ロイド・アスプルンド、セシル・クルーミー
- 共にシュナイゼル直属の部下であり、個人的にも親交があった模様だが、ゼロ・レクイエムの際は敵対する事になった。
- コーネリア・リ・ブリタニア
- 漫画『相貌のオズ』では、『他人はおろか身内にも執着しないシュナイゼルが負傷させていながら彼女を救っていた矛盾の謎』は、実はカノンが独断で救っていたという事になっている模様。これに関し、カノンは「私は殿下の書け落とされた心の一部」と評している。
- 枢木スザク
- 彼がブリタニア側の人間でありながらゼロの秘密を黙っていた事には憤りを感じていた様で、ゼロの捕獲に失敗した後、自分がどうすればいいのか解らずにいた彼に対し、冷たく突き放した言葉をぶつけている。
- ノネット・エニアグラム
- ナイトオブラウンズのメンバーの一人で、旧知の間柄。『双貌のオズ』では、ハンカチや身だしなみに無頓着すぎる彼女を心配しており、化粧直しなどを行い、仲の良さを見せていた。しかしその後、シュナイゼルがナナリーを使ってルルーシュに宣戦布告を行い、更には実の妹であるコーネリアを負傷させた際には、反発されただけでなく、自身がシュナイゼルと相互依存関係にある事を殴られた上で否定され、決別を言い渡されてしまう。
名台詞
原作
- 「世界はね、あなた一人にだけ優しいわけじゃないのよ…」
- ゼロの正体とその能力という重大な秘密を黙っていたという裏切り同然の行為をしていながら、この先自分がどうすればいいのか分からず、他人である自分に答えを求めようとしたスザクに対し、冷たく突き放した台詞。カノンから見ればこの時のスザクは、自分のしていた事の重大さを理解していない、甘ったれの子供にしか見えなかっただろう…。
- (シュナイゼル殿下…。ご自身の命にすら執着のなかった方が…。これが…ギアスの力…)
- 他人はおろか自分の命にさえ執着しないシュナイゼルが、ギアスの力を受けてあっさり服従してしまったのを目の当たりにし、カノンが独白した台詞。資料等でギアスの力について知っていたカノンだったが、シュナイゼルでさえも従えさせてしまった程の力を見た結果、カノンは改めてギアスの恐ろしさを実感。ルルーシュによる勝利宣言後は、抜け殻になってしまったかの様に絶望に打ちひしがれる事になった。
漫画版
- 「私は…殿下が欠け落とされた心の一部――」
- シュナイゼルが負傷させたコーネリアを引き渡した際、「人の命までも盤上の駒ってワケか」と評し鳩尾を殴ってきたノネットに対し、カノンがいった言葉。この言葉からも、コーネリアの命を直接救ったのはカノンの独断であったらしく、それに対しノネットからはシュナイゼルと相互依存関係にあると指摘され、決別を言い渡される。