ゾア

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ゾア(Zoa)

イバリューダーの総司令官。戦闘時には顔の装甲を下ろし、胸部や背部推進器を隆起・展開させる。なおこの戦闘形態は設定資料では「ハイパー・ゾア」と表記されている。

他の幹部級イバリューダー同様、展開した顔面部装甲の下に老人のような人間の顔のホログラフを持ち、地球人としての記憶がはっきりと残っている。しかし、それは自分達が地球から見捨てられたという意識を生み、イバリューダーが戦闘種族と化する原因となってしまった。余談であるが当時の地球は大戦が勃発しており、シグナライト号の救出などしていられるような状況ではなかったのが実情であった。

オーガントモル)の精神に干渉して彼を引き戻そうとするが、未知の介入により失敗。地球への総攻撃に移る。

イバリューダーの中でも最強の戦闘能力をもち、片手でP.E.Cキャノンを弾いてしまうというありえない事をしている(物質で構成されている物なら破壊出来ないものは無いというのがP.E.Cキャノンの設定)。最終決戦ではオーガンを圧倒、大破させるが、久美の呼びかけにより再起したオーガンの攻撃を受け死亡する。

スパロボでは戦闘ムービーでマントを外し画面上の方へ一旦移動する描写を行っているが、これは戦闘惑星ゾーマの指令室内から外へ出る際の行動であり戦闘時にマントを纏っているわけではなく、これはスパロボの戦闘ムービー用改変演出である。また原作ではハンドカッターを用いているがSRWでは未採用。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦W
第二部でインターミッションには度々顔を出すが、戦闘するのは第53話のみ。確かに強敵だが、同時に現れるソール11遊星主と比べるとHPが低い分だけ倒しやすいかもしれない。放置した場合、HP回復と回避力の高さがあるため、ほぼ一人で遊星主を全滅させてくれる。0%無視されなければ…。また、MAPに表示されるアイコンがエイドに酷似している。
顔グラフィックはバイザーを下ろした戦闘態勢のもので、原作では作戦指導時などではこれを上げて元の人間の頃の物であろう老人の顔のホログラフィックを投影している。

装備・機能

武装・必殺武器

ビームガン
拳から連射するビームガン。
格闘
原作でオーガンの溶鉱炉を破壊する際の行動が再現。何気にジャンプ→急降下キック→連続パンチ→貫手、という連係だがまんまゴッドハンドスマッシュである。
反物質砲
胸部装甲を開き反物質ビームを放つと同時に自身もその中を突撃、相手を掴み二発目の反物質ビームを至近距離から当てる。2発目の方はオーガンにトドメを刺そうとした際の再現だが、原作ではオーガン・ランサーによるカウンターの不意打ちで不発に終わっている。

特殊能力

HP回復S
EN回復L

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

SS

パイロットステータス設定の傾向

能力値

戦闘種族イバリューダーの最強だけあり、ラングはもとよりブラスターエビルやオメガをもしのぐ脅威の実力者。源流がテッカマンであるためか、最強武器は射撃なのに格闘のほうが高いというミスマッチは相変わらず。

特殊技能(特殊スキル)

W
カウンター気力限界突破底力L9、援護攻撃L4、指揮官L4、マルチコンボL2
技能構成はラングと全く同じだが、カンストはより早い。

人間関係

オーガン (イバリューダー)/真道トモル
裏切り者として激しく憎悪する。彼がゾアに説いたイバリューダーが失った慈愛の心を最後まで認めようとはしなかった。
ラング
部下。オーガンの始末を任せる。
リーブ
部下。
ミーク
未来を予知する力を持つ彼女を総統として崇めるが、彼にとってはイバリューダーを統率する為のお飾り(かつ小説版での彼女の母親同様予知能力による危機回避システム)に過ぎなかった。
神先未知
トモルの精神に干渉してオーガンを元の破壊戦士に引き戻そうとしたのを邪魔され、先にその精神を消そうとしたが、トモルにより阻止される。

他作品との人間関係

相羽孝三
W』におけるイバリューダーの始祖。ゾア達は彼を「始祖アイバ」と呼ぶ。
テッカマンオメガ
『W』におけるイバリューダーの宿敵・ラダムの総大将。その肉体は始祖アイバの長子である相羽ケンゴ
Dボゥイ
「始祖アイバ」の息子、相羽タカヤ。直接対峙した際にゾアに自らの正体を明かし、イバリューダーの暴走を止めようとする。
パルス・アベル
『W』の終盤において三重連太陽系の復活を目論む彼らソール11遊星主と対峙する事に。

名台詞

「オーガン、イバリューダーに生まれし者はイバリューダーに還れ…」
特撮番組『人造人間キカイダー』のプロフェッサー・ギルと同様の台詞を言っている。
「オーガン、思い出すのだ。あの戦いに明け暮れた日々を、破壊の素晴らしさを!」
EDFの精神検索システムのリーブの残した圧縮データへのアクセスに干渉し、トモルイバリューダー側に引き戻そうとするが、精神融合で助けに来た神先未知の意思に妨害される。Wでは孝三の真意とDボゥイの生き様を知ったトモル自身の強い意志によって拒絶されている。
「勝てるか!?このワシに…イバリューダーの総司令にして最強の戦士であるこの…ゾアに…!」
最終決戦にてオーガンと対峙して。
「オーガン、止めを刺す前にこれだけは言っておこう!我々は彷徨った!永劫の闇の中を!何百年も何千年も光を求めて…!」
「しかし、助けは来なかった。地球からは何の助けも来なかったのだ!」
「貴様が言うように守るべき価値のある者たちならば、我々を見捨てはしなかったはずだ!!」
オーガンの信念と自分達の境遇が正反対であることを嘆いて。わずかに残されていた人間としての感情を露にしている。
Wではイバリューダーの背景が原作と違うため、感情の矛先が宇宙へと向く方向でアレンジされている(助けは来なかった→救いの手は差し伸べられなかった、見捨てはしなかった→救われたはずだった等)。
「この宇宙で唯一信じられるのは力だ!心では無いっ!」
上記の台詞から続けて、オーガンの反物質溶鉱炉を抉り出し握り潰しながら放った彼の信条とも思える台詞。
「み、認めんぞ…!魂の力など…人間の、可能性など…!」
断末魔の台詞。スパロボでも撃破時の戦闘台詞として採用されている。ただ、通常撃破時、イベント戦闘で撃破時、直後のマップ上、イベント戦闘のグランドクルスアタックで撃破時と、同じ台詞を4回聞くことになる。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「そんなものは忘れたわ!我らはイバリューダー!この宇宙の全てを破壊する力をアイバに託された最強の生命体だ!」
W』第53話「朝をよぶ者達」にてDボゥイの素性を知り、彼をテッカマンではなく人間と呼びながらも言い放った台詞。彼の頑迷さと憎悪が窺える。のだが……。
「テックシステム…!いや地球のソリッドアーマーか!?ぬう…!なぜだ!?こやつを見ているとワシの中の戦意が衰えていく!」
同シナリオでのボン太くんと対峙して。気が抜けたという事ではないだろう、間違いなく。