エンジェル
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エンジェル(Angel)
神出鬼没、正体不明の女。
ロジャーに幾度か接触して利用したりする。メモリーを探しに来た異国の同盟『ユニオン』のスパイ。
『ケイシー・ジェンキンズ』『パトリシア・ラブジョイ』など、いくつもの偽名を持つが、本人は「天使(エンジェル)」と自称している。しかしその行動からロジャーに「堕天使」と呼ばれる。背中に天使の羽のような傷がある。
物語の後半で重大な秘密があかされ物語の鍵となる。その正体はメモリーそのものであり、ゴードン曰くパラダイムシティという名の舞台を演出する存在であるという。「THE ビッグオー」の舞台となったシティが演劇の舞台、いわば虚構であるならば、エンジェルはその中にあって「現実」にもっとも近い、あるいは「現実」の住人だった可能性がある。Act:24で示唆された情報からすると、彼女のメモリーを元にしてパラダイムシティが構築された可能性があるが、誰が、何のために行ったのかは不明。
漫画版ではビッグ・ファウに搭乗する。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦D
- 初登場。ロジャーに因縁を持つ謎の女性、と言った立ち位置で、物語には深く関わって来ない。
- スーパーロボット大戦Z
- 原作再現が行われたため、必然的に出番も増えた。『Z』世界において最大級の鍵を握る人物の一人。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 32話「忘却の霧の中」で登場。アサキムとの接触、そしてロジャーとの交渉を経て世界の真実に至ったらしく、シティの中でただ一人メモリーを保持している。
人間関係
- ロジャー・スミス
- お互いに利用したり信頼する関係。2ndシーズンでは協力しあうことが多く、最終的に彼を恋愛対象として意識するようになる。
- R・ドロシー・ウェインライト
- 2ndシーズンではロジャーを巡る三角関係を演じる事になる。
- アレックス・ローズウォーター
- 彼の社長秘書として働くが、後に解雇される。
- ヴェラ・ロンシュタット
- 2ndシーズンで登場する彼女の上司。
他作品との人間関係
名台詞
THE ビッグオー
- 「あなたの評判は聞いています。ロジャー・ザ・ネゴシエイター」
- Act:03、偽名であるパワーマネジメント社の人間『ケイシー・ジェンキンズ』を名乗りロジャーに依頼、タクシーで戻る際に。
- 「エンジェル、そう呼んで」
- Act:03、エレクトリックシティの地下施設でロジャーと出会った時に。この台詞に対しロジャーは「とんだ堕天使だ」と呆れるのだった。
- 「狙う?あたしはただの女だわ」
- Act:04、新聞記者『パトリシア・ラブジョイ』としてロジャーの前に現れたエンジェル。そのロジャーから「今度は何が狙いだ?」と問われた後、彼女は悪戯っぽく微笑んでこの台詞ではぐらかす。
- 「ロジャー・スミースッ!いいものを見つけてくれたわーっ!」
- Act:07回想、ロジャーより先にリーダーマン自作の潜水艇に乗り込んで大喜びで投げキッスするエンジェル。
- エンジェル「これはあたしが借りた船よ!何で勝手に乗り込んでくるのよ!?」
ロジャー「私の方が先に借りたんだ。私に権利がある!」
エンジェル「もし、紳士を気取ってるなら、降りるべきだわ!」 - Act:07回想、潜水艇に深海のメモリーを得ようとするエンジェルだが、艇内でロジャーに奪い合いをするはめになってしまう。この掛け合いだけ見れば、どちらも大人げない。
- 「気分が悪い空気に我慢ならないから、するのよ」
- ”海神の使い”と恐れられた異形の潜水服をまとった男達に潜水艇を爆破され、水没した摩天楼の一室に逃げざるを得なかったロジャーとエンジェル。苛立ちを抑えようと煙草に火をつけるエンジェルだが、少ない空気を汚すことはないと言われて反論する。
なお、彼女のこの台詞はAct:07冒頭のものである。 - 「不安にならないの!?どうして私達は今ここで生きていて、あたし達の親の親達がどうしてしまったのか知らないままで!」
- Act:07、お金以外にエンジェルがメモリーを求める理由の一部が垣間見える台詞。
- エンジェル「ここで暮らしてたのね、40年前には…。何が起こったと思う?」
ロジャー「この世の終わり…天変地異…」
エンジェル「それでも私達は生きている。なりふりかまわず…」 - 海深く沈んだ摩天楼に映るマリンスノーを見つめた時の掛け合い。この後、ロジャーに「生きるということは、なりふりかまわない事じゃないかな?」と言われる。
- 「って…!!この、人でなッ……!!」
- ACT:07、ダゴンが起動、動揺するエンジェルに気付かれずにビッグオーを召還後、椅子で窓ガラスを割るロジャーに対して。
- 「やめて!頭を潰さないで!メモリーが…!」
- Act:07ラスト付近、ダゴンを迎え撃つビッグ・オーに対して。金のためか、それとも…
- 「早すぎる…今、力を解放したら…すべて台無しにするつもりなの…?」
- Act:13ラスト、異国から現れた新たなるメガデウスを海岸で目の当たりにして。
THE ビッグオー 2nd SEASON
- 「変な呼び方はしないでほしいですわ、少佐」
- Act:14、メモリーの世界と思われる世界にて、米軍将校としてロジャーの前に現れたエンジェルは彼に「ここにも、天使(エンジェル)はいた…」と言われてこの台詞で返答する。
- 「銃を持たない主義、そろそろ返上したほうがいいんじゃない?ネゴシエイター」
- Act:15、ドロシーを造り出したエリアでR・Dと同じタイプのアンドロイドの襲撃に窮地に陥ったロジャーを救った時に。Act:08のロジャーの「人を撃たない主義」を受けた流れを汲んだ台詞。
- 「私は一人の人間…どこで生まれようと、どこに今いようと、私は私の意志で行動する」
- いつものように金目当てでメモリーを捜し求めて来たのか、と問われた後で。この台詞の後、ロジャーに「自由…か」と問われてエンジェルは悪戯っぽく微笑むのだった。
- エンジェル「前にもここに来た事があったわね」
ロジャー「デートをしたという記憶はないが…ん?懐かしい我らが友が、やはりいたよ」
エンジェル「あら、ホント。元気そう」 - Act:16より。海に沈んだ摩天楼を見定め、「天使」が落ちたという地を探る中、ロジャーとエンジェルはAct:07での出来事を思い出す中、かつて見た半魚人型の潜水服を来た異国の者達を確認する。
太字の部分に関してだが、別に彼らは友というべき親しき存在ではない。とはいえ、同じ失われたメモリーを探す者としてこの比喩を使ったのだろう。 - 「んもう、こんなことするなんて予定になかったわ!」
- アタッシュケースからアンカーを飛ばして通路を作るロジャー「レディファーストだ」と言われ、海底洞窟に移動させられる際に。この台詞と共にエンジェルはコートを脱いでAct:03と同じピンクのライダースーツでロジャーと共に潜入する。
- 「私は止めた…今、この街に来させても何もわからないし、何も得る事ができない。なのに、彼らは来た…」
- 海に沈んだシティの廃墟内に新しくできた洞窟はパラダイム社の格納庫内に通じていた。格納庫内でビッグ・オーが倒した3体の異国のメガデウスを見たエンジェルは、Act13とAct14を回想する。ロジャーが彼女に対し異国の者ではないのか、と問われた瞬間、あの半魚人の銃撃が二人に襲い掛かる。
- 「だから、今日はこういう事する予定じゃなかったって言ってるでしょ!?他人事みたいに言わないでよ!そもそも、あなたが危険な場所に出入りしようってのに、身を守る物を持たないのが怠慢なのよ!」
- ロジャーに「今日は銃はないのかね?」と言われた時の反論。エンジェルのこの台詞を言われた彼は「おやおや、叱られてしまった」と苦笑するのだった。
- 「殺しを楽しむような奴よ!丸腰でどうしようって言うの、ロジャー・スミス!?」
- パラダイム本社でアラン・ゲイブリエルと遭遇した際に。ロジャーはエンジェルの制止も聞かず彼の挑発に乗ってしまい、社内電車に乗ってしまうが…。
- 「シュバルツがばらまいたチラシが印刷されたのは、ビッグ・デュオで暴れる前だったの」
「東の砂漠の向こうにある海岸、そこで死体が発見されたわ。シュバルツ…マイクル・ゼーバッハは、とっくにこの世からいなくなっていた」 - Act:17ラスト、メガワームを破壊したロジャーとドロシーの前に現れたエンジェルは、シュバルツ・バルトの全身を包んでいた包帯の一部を手に彼の去就を語る。
もし、エンジェルの言葉が正しければ、シュバルツ・バルトは果たして…? - 「…フフ、アッハハハハハ、滑稽よロジャー・スミス。あなたは…まさか、あなたは…あの、いつだって不機嫌そうなアンドロイドを…?」
「下らないわよ、本当に……」 - 「ほんの一瞬だけど、私は『このアンドロイドがこのまま壊されてしまえ』、そう思った」
「許せないのよ…私は私を…!あなたに理解できることなのかどうかわからない、でも…」 - Act:22より、雨にずぶ濡れの状態でひとりスミス邸に来訪、ドロシーの前で。
- 「こんな所に、もう…居たくない…。早くメモリーを探して、ママの所に帰る…」
「ママ…また、ママに会えるのかしら…?私を、天使と呼んでくれたのは…ママだけなのよ…」 - Act:24、アレックスの追っ手を逃れ、パラダイムシティの地下深くに逃げ込んだエンジェルは幼い過去を思い出しながら、この台詞を呟く。何者かの気配を感じ、銃を構えメモリーの光に向かい走るエンジェルの目に映ったものは……
- 「ゴードン・ローズウォーター…確かにあなたは、このトリックだらけの街・パラダイムシティの王様だわ」
- Act:25より。
- 「…いいえ、正気だわ。あたしが、自分自身を信じられないと知ってるくらいはね」
「ユニオンは、天国と同じくらい、あたしには信じられない所だわ。そこで生きる資格なんてとっくに…あなたもね、12号」 - Act:25より。